BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- とりあえず、ダイヤBL
- 日時: 2015/08/01 05:32
- 名前: 蓮恋 (ID: z5Z4HjE0)
- プロフ: http://ダイヤのBL
こんにちは!!!!!
あー、カキコ超久しぶりです!
以前とは違う名前でやってるから、知り合いも気づかんかも…。
まぁ、いーや。
えーと、改めまして。蓮恋です!
ここでは、亮春中心にダイヤのBL色々書いていこうと思ってます!
亮春、降倉、哲純…等が基本。春っちは絶対的受けで亮さんは絶対的攻めです!動かしません!趣味が合わない方は、ご遠慮下さい。
他のアニメも書けるものは有りますが、書けなかったらno!と言うし、文才は欠片もありません。ご了承願います。
では、start!
…しかし、カキコ、変わったなぁ。
- Re: とりあえず、ダイヤBL ( No.14 )
- 日時: 2015/08/02 01:32
- 名前: 蓮恋 (ID: /uGlMfie)
- プロフ: http://ダイヤのBL
哲純 愛しています
「……倦怠期、ってやつかな」
純はざわめく食堂で、ポツリと言葉を漏らした。
地獄耳の亮介は周りの会話をきちんと聞きながらも純の言葉に興味津々といった感じで身を乗り出してくる。
「なになに?どうしたの純」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、亮介は嬉々とした表情で迫ってくる。
「お前、性格悪すぎだろ…」
「まーねっ!で、どしたの?」
純は溜め息を吐き、小声で話し出した。
最近、哲が可笑しい。
今までなら暇さえあれば純の元へ行き、純との時間をとても大切にした。
よくデートにも誘い、少し天然ながらも純のことを不快にはさせない。
オトメンな純が好みそうなキーホルダー、誰もいない夕方の図書室、朝日が眩しい公園…哲は純が好きなシチュエーションを熟知し、可愛らしいプレゼントもくれる。
彼氏として、不満はない。
しかし、このところの哲はどうも変だ。
前みたいに暇ならば純の元へ行くのではなく、何処かへ消えてしまったり、あまりデートもせず、縫いぐるみやストラップ等のプレゼントも無い。
飽きられたか。嫌われたか。
純の胸には不安が立ち込めていた。
哲には、嫌われたくなかったのだ。
純は時間が解決してくれる、と態度の変化を待ち続けた。
しかし、時間が経つにつれ、関係は段々遠くなっていく気がした。
「……ほぉ」
話を聞いていた亮介は、むしゃむしゃと海老フライを咀嚼しながら呟いた。なんだ、のろけか。
「哲、どうしたんだろうな?俺やっぱ嫌われたかな〜…。男だし。飽きられた?」
「あの哲に限って、それは無いんじゃない?」
亮介は白米を掻き込む。純の箸は止まったままだ。まったく、なんというオトメン。
「じゃあ、なんなんだろうな」
その答えを亮介は知っている。
一旦切ります。
- Re: とりあえず、ダイヤBL ( No.15 )
- 日時: 2015/08/02 07:16
- 名前: ss (ID: LmekyLqy)
うちね、弱虫ペダルが好きなの
- Re: とりあえず、ダイヤBL ( No.16 )
- 日時: 2015/08/02 11:45
- 名前: 春介 (ID: A0TwkcQ8)
- プロフ: http://ダイヤのBL
あー、弱ペダね。よく知らんが、名前は聞いたことあるよ。
懐かしいので、名前戻します。
基本僕、名前変えない主義の人なので。
- Re: とりあえず、ダイヤBL ( No.17 )
- 日時: 2015/08/02 12:14
- 名前: 春介 (ID: A0TwkcQ8)
- プロフ: http://ダイヤのBL
愛しています・続
八月二十九日。
もうすぐで、純の誕生日だ。
しかし、当の本人はそんな事に構ってはいられないようで、ずっと頭を抱えている。
恋人の、哲のことで。
「…純」
「ああっ!?んだよ?」
前の席に座る桃色の髪をした小人…もとい、亮介が純に話しかけてきた。
苛立った様子で返事をする純に、亮介は肩をすくめる。
「少し落ち着きなよ」
「落ち着いてるよっ!」
「どこがさ?」
「全体的に!」
「まあいいけど。そんなに哲のことばっかり考えてても仕方ないんじゃないの?」
「哲のことばっかりじゃねーよっ!」
「じゃあ何考えてんのさ?」
「何って…進路とかだよ」
「進路のことでそんなに苛ついてんの?何があったの?お前」
「ぐっ…」
返答に詰まる純に、亮介は呆れたように笑んだ。
「いくら哲が変でもさ、そんな、嫌われたりしてないよ」
「けどよ…」
「考えすぎなんじゃない?哲に限って浮気はないだろうし」
「…だよなぁ」
うーん、と唸る純に、亮介は告げた。
「ま、九月一日になればわかるよ」
「は…?」
亮介は窓の外に視線を向けた。
亮介の眼に映ったのは、終った最後の夏だった。
続く
- Re: とりあえず、ダイヤBL ( No.18 )
- 日時: 2015/08/02 18:00
- 名前: 春介 (ID: bAREWVSY)
- プロフ: http://ダイヤのBL
愛しています・完
九月一日。
学校も終わり、純は部屋でボーッとしていた。
たまに新チームの様子見に行くことはあるが、野球を見ていると泣きたくなる。
懐かしくて悔しくて悲しかった。
何かが爆発しそうで、怖かった。
だから最近は滅多に野球部に顔を出すことはない。
純だけではなく、三年の殆どがそうだろう。
哲も亮介もクリスも増子も丹波も。
「……だぁぁぁぁっ!ちくしょう!」
純はいきなり叫び出す。
何故自分の誕生日に憂鬱にならなければならないのだ。
野球のことを考えたり、恋人との破局の不安。
最近の純には、何か重いものが溜まっている。
ふと、ドアがノックされる。
「んあ?」
「純?俺だ。入るぞ」
「お、おお…」
声の主は哲だ。
哲はドアを音なく開け、静かに入ってきた。
何となく、気まずい。
最近めっきり交流が無かったせいだろう。会話が弾まない。
「純」
「あ?」
「誕生日、おめでとう」
「……おお」
途切れる会話。
純をじっと見詰めてくる哲に対し、純はまともに哲を見れず、カーペットの上に視線を投げていた。
すると、哲が何かを取り出した。
「誕生日プレゼントに」
そう言って哲が取り出したのは、小さな白い箱。
何かが純の頭を掠める。
「開けていいか?」
「勿論だ」
恐る恐る箱を開けると、そこにはブルーサファイアの指輪が箱の中でキラキラ輝いていた。
純は驚いて哲を見上げる。
哲はふわりとした口調で話始めた。
「ブルーサファイアは、九月の誕生石でな。これを買うために、俺はバイトをしていたのだ」
「じゃあ、最近忙しそうだったのは…」
「これの為だ」
純は再び指輪に眼を落とす。
シルバーの細い指輪には、丸く小さな、けれど何よりも輝くブルーサファイアが嵌め込まれていた。
純は歓喜と驚愕で動けずにいた。
「純」
哲の声に、ゆっくりと純は首をあげた。
「右手を…出してくれないか?」
純は言われるままに震える右手を差し出した。
哲は指輪を丁寧に取り、そっ…と純の差し出された右手ての薬指に嵌めた。
指輪は純の指にぴったり嵌まった。
「…………」
純は眼を見開きながら、自分の指に嵌め込まれた指輪を眺めた。
光に翳すと、サファイアはよりいっそう輝きを増した。
「純」
三度、名前を呼ばれた。
しかし、そこにはさっきまでのものとは違う、緊張と期待と不安と重みがあった。
これから言われることは、解っている。
そして、その返事も、決まっている。
「俺と…」
純の心臓が高鳴る。ドキドキ、という自分の鼓動が耳に付く。
哲は息を吐き、間を取ってから言った。
「俺と…結婚してくれないか…」
解っていた言葉なのに、純の視界が涙でぼやける。
純は両手で顔を覆った。
純の顔は真っ赤に染まっていた。
哲は優しく微笑み、手を頬に当てた。
「……返事は?」
純は涙を拭い、哲を見据えた。
整った顔が、暖かな笑みを浮かべていた。
純も微笑み、コクン、と頷いた。
そして、どちらからともなくキスをする。
触れた唇は、いつも以上に温かな温もりで溢れていた。
唇を放し、二人で笑う。
今日は、純にとって最高の誕生日となった。
ーーーーー純
ーーーーーお?
愛しています
完