BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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【オリジナルGL】 ふたりでいること
日時: 2018/01/19 09:10
名前: はるたに (ID: /DhfUDtL)

はじめまして、はるたにと言います!

今回は オリジナルGL に挑戦します!
GLを書くのは初めてなので、至らぬ点も数多くあるかとは思いますが、生温い目で見てあげてください。


【注意】

 *更新遅めの可能性有
 *パクり、荒らしはご遠慮ください
 *駄作お断りの方はブラウザバックをおすすめします
 *誤字、脱字多いです
 *完全オリジナルです
 *今後、R15くらいまではあるかも…?
 *コメントくださるとヘドバンしながら喜びます


【 おしらせ 】
>>19


【 Characters 】
 >>2


【 Episodes 】

 *Episode 0   >>1   *Episode 1   >>3
 *Episode 2   >>4   *Episode 3   >>5
 *Episode 4   >>6   *Episode 5   >>7
 *Episode 6   >>8   *Episode 7   >>9
 *Episode 8   >>10   *Episode 9   >>11
 *Episode 10  >>12   *Episode 11  >>13
 *Episode 12  >>14   *Episode 13  >>17
 *Episode 14  >>18   *Episode 15  >>20
 *Episode 16  >>21   *Episode 17  >>22
 *Episode 18  >>23   *Episode 19  >>24
 *Episode 20  >>26   *Episode 21  >>27【New!!】

ふたりでいること 【Episode 12】 ( No.14 )
日時: 2016/09/14 02:18
名前: はるたに (ID: DSoXLpvQ)

     【Episode 12】





「髪型?」
「うん、変えてみてもいいと思うんだよね」

 中学の卒業式を終え、もう4月に入った頃。
 いつものように、唯の家へ遊びに来ていたなつきが、ホットケーキを切り分けながらそう提案した。

「確かに安定のお下げもいいけど、他の髪型にしてみてもいいんじゃないかなーって。ほら、眼鏡もやめてコンタクトにしたし」

 中学3年生の2月くらいに、体育の授業で眼鏡を壊してから、唯はコンタクトに変えていた。バスケかなにかの授業だった気がする。

「他の髪型、かあ……」

 両耳の下に垂れている三つ編みに触れながら、唯は「うーん……」とうなる。
 ホットケーキをそれぞれの皿に乗せ、盛りつけのホイップや苺を足しつつ。

「なに、どしたの」
「いや、どんなのがいいかなって」

「おだんごとか?」なんて、照れくさそうにはにかむ唯は、いつ見ても可愛い。
 話によれば、小学生のときからお下げしかしたことがないらしく、髪型を変えてみようなんて、毛頭考えたことがなかったのだとか。
 ……まあ、なつきだって、唯のいつもと違う姿が見てみたくて、思いつきで言っただけなだが。
 テーブルに皿を運び、なつきは唯の正面に座る。

「おだんごは時間かかるから、厳しいよ。そうだなー……ポニテとかは?」
「う、うーん……どうだろう、似合うかな……?」
「考えるだけじゃ分かんないし、色々試してみようよ! とりあえず髪ほどいて」
「えっ、う、うん」

 困ったように手をあたふたさせたが、唯はするっと、髪ゴムを外した。三つ編みだった髪が、ゆるゆるとほどけ、ふわっと唯の胸元に広がる。
 首回りに髪が密着しているのが鬱陶しいのか、唯は髪を後ろに、さらりと払う。艶のある黒髪が、蛍光灯のもとでひらひら揺れた。

(——…………いい……)

 息が詰まる。
 ちいさく開けた口がふさがらない。
 校則のせいでいつも結われていた、唯の髪。休日なんかも、小学校からのくせで、ずっとお下げのままだった。
 普段見ることのない、唯が髪を下ろしている姿。
 なんか……もじもじしてるのが、よけいに……。

「可愛いよ、唯!」

 時間差で反応する。がたっと勢いよく立ち上がり、危うく座っていた椅子を、ひっくり返しそうになる。
 あまりにも唐突な行動に、唯も素っ頓狂な声をあげた。

「え、な、なに……?」
「だから、可愛いってば! 唯!」

 まだ混乱しているのか、唯はぽかんとしたまま。
 しかし、数秒おいて、なつきのことばを理解したらしい。ぶわああっと唯の顔が、ゆでダゴみたくまっ赤になる。

「か、可愛い……?」
「うん! 可愛い!!」

 滅多に見られないからというのもあるのだろうが、ロングの髪を下ろして、照れくさそうにもじもじする唯の姿は、とても愛らしかった。
 ……フィルタかかってるのもあるのかな。

「こ、この髪型……いい、かな?」
「イイ! めっちゃんこイイよっ!」

 びっと親指を立て、なつきはにかっと笑いかける。

「そっ、か……えへへ、そっかぁ……」

 自分の長い髪をなでながら、唯はでれっと目尻を下げる。

(ほんとに、可愛い……)

 鼻の下をだらしなく伸ばしそうになって、慌ててそれを押さえる。こんな場面でデレデレしてたら、どれだけ仲がいいとはいえ、気色悪い。

「それでいいんじゃない?」

 口元の緩みを誤魔化すために、なつきはパンケーキを大口で食べた。口のなかを満たす、ほんのり甘いホイップと、パンケーキのふわふわ感。うまく焼けた。
 大袈裟ななつきの動作に、唯はほんのすこし首を傾げたが。

「えへへ、なっちゃんが言うなら」

 太陽みたくまぶしい笑顔で、唯は微笑んだ。

——いったいいつまで。——
——こんな純粋な少女と、こんな幸せな関係でいられるんだろう。——

 ホイップの甘みとパンケーキのバターの風味で溢れていた口内に。
 唐突に苺の酸味が広がる。

Re: 【オリジナルGL】 ふたりでいること 【コメ待ってます!w】 ( No.15 )
日時: 2016/09/09 23:51
名前: 立山桜 (ID: ???)  

ども!面白いです!あの…[うなく焼けた]じゃなくて[うまく焼けた]

ふたりでいること 【コメ返信】 ( No.16 )
日時: 2016/09/14 02:23
名前: はるたに (ID: DSoXLpvQ)

>>>立花桜さん


返信遅くなり、すみません(=ω=;)
コメントありがとうございます(*^^*)

面白いだなんて勿体ないお言葉です、
今後もそう思って頂けるよう頑張ります_|\○_

誤字のほうのご指摘、ありがとうございます!
以後、気をつけます…(^_^;)

ふたりでいること 【Episode 13】 ( No.17 )
日時: 2016/12/31 03:14
名前: はるたに (ID: DSoXLpvQ)

     【Episode 13】





 部活が終わって帰ってきたら、ベッドにダイブして携帯でアプリゲームをやりまくり、部活の疲れをぬぐう。これがなつきの、中学からの日課みたいなものだった。(おかげで、毎年課題を大量に溜め込む)
 いつもどおり、午後3時過ぎに帰宅したなつきは、迷いなくベッドに潜り、携帯を取り出す。
 するとちょうど、ピロンと音が鳴り、SNSからの通知が来た。

(なんじゃ?)

 確認してみると、某SNSの、グループからの招待の通知だった。
 そのグループ名は。

『霧ッ乃中合唱部卒業生』

「え……?」

 あまりにも予想外な名前に、なつきは眉をひそめる。いぶかしく思い、なつきはその通委の詳細を確認してみる。

(霧ッ乃中合唱部の、OB・OGのグループ、ってこと……?)

 そのグループに参加しているひとのなかには、なつきの代の生徒から、既に大学生のひとまでが、グループに参加しているようだった。名前は聞いたことがあるが、あったことがない先輩もちらほらいる。
 ……でも、なんでこんなグルを?
 不思議には思ったが、とりあえず参加してみる。べつに用事がなければ、こんなグルを作成するような先輩たちではなかった。
 ノートページをチェックすると、既にノートがひとつ、投稿されていた。



【 霧ッ乃中学校合唱部演奏会のおしらせ 】

今回は、いきなりグループ作ってすみません(;^ω^)

この度、霧ッ乃中合唱部が演奏会を行うこととなりました!
実はこの演奏会で、OB・OGの私たちに協力して欲しいという、先生からのお声がけがありました。場内スタッフだけでなく、なんと、舞台に立たせていただけるそうです!

とりあえず、演奏会に誰が協力してくれるか、また、どんな経緯でこの演奏会をすることになったかの、詳細をお話ししたいと先生がおっしゃっているので、参加できるひとは、
【8月20日12:30に霧ッ乃中音楽室】
に集合してください。

この投稿を読んだひとは、コメント欄で「学校名・名前・学年・パート」を教えてください!

ふたりでいること 【Episode 14】 ( No.18 )
日時: 2016/12/31 03:28
名前: はるたに (ID: DSoXLpvQ)

     【Episode 14】





 霧ッ乃中学校合唱部は、実はつい最近、創立された部なのだ。
 7年前まで、霧ッ乃中に合唱部はなかった。
 たまたま転勤してきた、合唱指導Sの先生が、合唱部を立ち上げ、部員を募ったのである。もともと、合唱の界隈では名の知られた先生だっただけあって、集まった生徒はそこそこいた。
 創部3年目には全国大会出場を果たし、創部4年目には、合唱の強豪として、全国で知られるほどになっていた。

 ——だが、霧ッ乃中合唱部は、いわゆる『定期演奏会』は、行わなかった。というか、行えなかった。
 中学校周辺のホールや劇場は、たいてい他の学校や部活動が、毎年押さえてしまっている。なにより、顧問の先生がめんどくさがってやらない。
 ……はずなのだが。

【 霧ッ乃中学校合唱部演奏会のおしらせ 】

 ノートの最初の分には、そう記されている。
 しかも、ノートの内容には、「スタッフとしての仕事だけでなく、演奏もできる」と掻かれている……。

「え、え、え……???」

 なぜこの7年目という、中途半端な時期なのか。
 なぜあたしたちも出ていいのか。
 ていうか演奏会とか、なにそれ楽しみ。
 でもスタッフとか、ちゃんと務まるのかな。
 そんないろんな感情が入り乱れ、なつきはテンパってしまう。
 だが、とにかく、嬉しくてわくわくしていることは確かだった。

「あっ」

 そういえば、唯は?
 グループに入っているメンバーの一覧表を出し、唯の名前を探す。

(あー……まあ、ですよね)

 が、唯の名前はまだない。招待はされている。きっと、部活中でまだ気がついていないのだろう。
 心なしか浮き上がった心が加工したが、母にこのことを報告したくなって、携帯を閉じかけたとき。
 隼から、メッセージが送られてきた。

[なあなあ、すごいよな演奏会とかヽ( ´ ▽ ` )ノ]

 ゆっるい顔文字……。いつものことだから、もう慣れたけど。

[まさか、7年目にしてようやくやるとはね。一生やらんかと思った]

[俺も俺もww なんで今年なんだろうな( ・Δ・ )?]

[なんかあったんだろうけど……謎だよね]


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