BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【オリジナルGL】 ふたりでいること
- 日時: 2018/01/19 09:10
- 名前: はるたに (ID: /DhfUDtL)
はじめまして、はるたにと言います!
今回は オリジナルGL に挑戦します!
GLを書くのは初めてなので、至らぬ点も数多くあるかとは思いますが、生温い目で見てあげてください。
【注意】
*更新遅めの可能性有
*パクり、荒らしはご遠慮ください
*駄作お断りの方はブラウザバックをおすすめします
*誤字、脱字多いです
*完全オリジナルです
*今後、R15くらいまではあるかも…?
*コメントくださるとヘドバンしながら喜びます
【 おしらせ 】
>>19
【 Characters 】
>>2
【 Episodes 】
*Episode 0 >>1 *Episode 1 >>3
*Episode 2 >>4 *Episode 3 >>5
*Episode 4 >>6 *Episode 5 >>7
*Episode 6 >>8 *Episode 7 >>9
*Episode 8 >>10 *Episode 9 >>11
*Episode 10 >>12 *Episode 11 >>13
*Episode 12 >>14 *Episode 13 >>17
*Episode 14 >>18 *Episode 15 >>20
*Episode 16 >>21 *Episode 17 >>22
*Episode 18 >>23 *Episode 19 >>24
*Episode 20 >>26 *Episode 21 >>27【New!!】
- ふたりでいること 【Episode 0】 ( No.1 )
- 日時: 2016/08/18 14:08
- 名前: はるたに (ID: DSoXLpvQ)
【Episode 0】
学生なら誰もが遊び、また、課題に悩まされる、この季節。
夏休みという長期休暇のさなか、毎週日曜日は、お互いの部活がない、最高の日だった。
「また来週の日曜って、会える?」
烏龍茶のストローをくわえながら、先週も聞いたことを、相も変わらず問いかける。
「もちろん」
メロンソーダを飲み切り、綿毛みたいなふわふわの笑顔で頷いた。すると、肩から垂れてきた髪の毛を、彼女はさらりと背中に流す。
——綺麗。
髪をなで上げる指先。それを追うと視界に入ってくる頬と、くちびる。白くて、色っぽい首筋。
ぜんぶ。
——だいすき。
「なっちゃん?」
「えっ?」
声をかけられて、やっと我に返った。完全に、呆けてた……。
「ご、ごめんね。ぼーっとしちゃって……」
ぱっと笑って謝る。
彼女は笑みを浮かべたまま、不思議そうに首を傾げた。それ以上なにも追求して来ず、彼女は立ち上がった。
「なっちゃん、そろそろ行こう。混んできたから」
「あっ、うん。そうだね」
こちらも立ち上がり、既にレジへ歩き出していた彼女の後ろを歩く。
——平井なつき。高校1年の夏。——
- ふたりでいること 【 Characters 】 ( No.2 )
- 日時: 2016/08/30 15:32
- 名前: はるたに (ID: DSoXLpvQ)
【 Characters 】
〇平井 なつき(17)
公立師走橋高校2年生。合唱部所属。
元市立霧ッ乃中学校。
好きな食べ物はヨーグルト、嫌いな食べ物は梅干し。
茶色がかった肩までの黒髪。黒の瞳。肌は白目。
決して美人ではない。身長159cm。
誕生日8/9。
〇吹屋 唯(16)
私立栄黎高校2年生。演劇部所属。
中学の頃から、なつきとは仲が良く、
高校1年生のときは、隙あらば会っていた。
しかし、演劇部が忙しくなり、
2年生になってからは、あまり会えていない。
好きな食べ物はバナナ、嫌いな食べ物は特になし。
腰まである黒髪。黒の瞳。色白。
ふわふわな天然。身長153cm。
誕生日2/11。
〇向井 隼(17)
私立桜憐高校2年生。合唱部所属。
中1のときからなつきと仲良くなり、
なつきを通して唯とも知り合った。
なつきの良き理解者であり、中学時代からの相談相手。
好きな食べ物は鶏肉で、嫌いな食べ物はグリーンピース。
色素が薄く、髪も瞳も茶色っぽい。
髪は天パ。身長172cm。
誕生日8/21。
〇深田 珠理(ジュリー)(17)
私立栄黎高校2年生。演劇部所属。
演劇部では、照明を担当している。中学時代は美術部。
唯とは親友レベルの仲。
好きな食べ物はヨーグルトで、嫌いな食べ物はパンの耳。
母親がフランス出身で、ブロンドの髪を肩胛骨まで伸ばし、
綺麗な青の瞳を持つ。
普段はポニーテールにしている。色白。身長153cm。
誕生日は12/02。
〇平本 恋那(16)
なつきの友だち。ソフトテニス部所属。
からだを動かすのが好きな、明るい少女。
髪は黒髪のショート。すらっとした手足を持つ。
身長163cm。誕生日3/30。
〇米倉 詩紗(17)
なつきの友だち。美術部所属。
歌うことが好きな、おっとりとした少女。
柔らかな外見に半紙、中身はS。
天然パーマの栗色の髪。巨乳。巨乳。
身長156cm。誕生日9/10。
これからも登場人物は増えていきます。
増える度に、ここも増やしていく予定です〜。
- ふたりでいること 【Episode1】 ( No.3 )
- 日時: 2016/08/20 16:53
- 名前: はるたに (ID: DSoXLpvQ)
【Episode 1】
公立師走橋高校。
体育館からぞろぞろとひとが溢れ、各々の教室に向かう。これから始まる長期休暇に、胸を躍らせているのだろう。やけにハイテンションな生徒が多い。
そんなハイテンションな生徒のなかには、平井なつきもいた。
大勢の生徒で、ぎちぎちに狭くなった廊下を、友だちと肩をくっつけながら歩く。
「今年も校長の話、長くなかった?」
「ほんとにねぇ。毎年似たようなことを、だらだらと喋るんだからぁ……、ほんと退屈」
「安全に過ごせ〜とか、いわれなくても分かっとるわって感じ」
友人である、恋那と詩紗と会話を弾ませながら、なつきは教室への階段を上る。このふたりとは、2年生になってから仲良くなったのだが、ずいぶんと気が合うし、話していてとても楽しい。行動パターンも、自分と似ているし。
ただし。
「そういえば、なつきちゃん。成績だいじょうぶなのぉ?」
「え゛」
思わず立ち止まりかけ、恋那に背中をくっと押される。
「せ、せいせき……?」
「そうだよ、どうなのぉ?」
ゆったりとした口調とは裏腹に、口元に詩紗はにやにや顔で、なつきの顔色をうかがった。この表情に、いらだちすら覚えなくなった自分が、むしろ怖い。
がっくりとうなだれながら、なつきは虫の囁くような声で。
「…………やばいっす」
「「だろうねー」」
「ちょっ、その言い方は酷くない!?」
「えー、そうは言ってもなあ」
恋那は困ったように笑みを浮かべる。
恋那も詩紗も、確かに行動はなつきにそっくりだ。授業中こっそりお菓子を食べたり、廊下を思いっきりダッシュしたり……。しかし唯一、彼女たちとなつきは、違う点があった。
勉強である。
「だって、なつきちゃんさぁ」
「ひとの不幸は蜜の味」とでも歌い出しそうな、まっ黒な笑みで、詩紗は言い放つ。
「この間の定期考査、なつきちゃん、下から2番目だったじゃなぁい……?」
な、なんてことを、こんな大勢の前で……。誰が聞いているかも、分からないのに……。
胸にぐさっと、詩紗のことばが刺さる。
視界の隅で、下級生らしい女の子が振り返ったのは、もう気にしないことにする。
「でっ、でも! 提出物はちゃんと出してるしっ!」
「授業中爆睡だから、アウトでしょ」
すかさず入った恋那のパンチに、なつきはもう返すことばもない。ちょうど、なつきの真後ろで授業を受けている恋那は知っている。どの授業でも爆睡している、なつきの姿を。
「もおおおぉ……ふたりとも、止めてよねえええぇ……」
泣き出しそうな声で、なつきはつぶやいた。