BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- イナズマイレブンで自己満小説!
- 日時: 2019/07/19 01:39
- 名前: らむね (ID: QcQewiLv)
イナズマイレブンのブレイク組を中心に自分の好きなBL小説載せていこうと思います。
主に鬼道さん受けです。豪鬼推しです!
6割妄想だと思って結構です!自己満小説ですので「キャラ違うから!」などと言ったクレーム受け付けておりません。ご配慮お願いします。
裏表現ほとんど無いほのぼのとなると思います。
・「あとでなんて来なくていい」
【>>1,>>2,>>3】(完)
円→鬼←豪
・「ふたりきりになりたい」
【>>5,>>6(未完)】
円→豪→鬼→円?+風
・「握手」
【>>7,>>8】(完)
灰→鬼+豪
・「風邪っぴき鬼道さんと愉快な仲間たち」
【>>9,>>10,>>11,>>12,>>13,>>14,>>15】(完)
ブレイク組+灰崎、豪鬼←灰
・「僕はあなたが憎い」
【>>16】(完)
悠→灰→鬼
・「これからをみよう」
【>>17,>>18】(完)
豪鬼
・「真夏の告白」
【>>19】(完)
豪→(←?)鬼→円
・「初めてのタクシー」
【>>20,>>21,>>22,>>23】(完)
豪鬼
・「鬼道さん大好きなダメな大人監督会議」
【>>24,>>25,>>26,>>27,>>28,>>29】(完)
豪鬼←影山+響木+久遠+趙金雲
・「支え」
【>>30,>>31(未完)】
政(→?)悠
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.27 )
- 日時: 2019/05/28 02:00
- 名前: らむね (ID: brdCxKVT)
(オーストラリア戦を観ていた影山)
「クククッ、鬼道。やはりお前は私の最高傑作だ」
「私の教えからは逃れられない。さあ、迎えに行くとしよう」
(オーストラリア戦を雷雷軒で観ていた響木)
響木「鬼道・・・何がお前を動かしたというんだ・・・」
客「おっちゃん、餃子追加で」
響木「あいよ」
客「にしても、凄いねぇこの赤マント君、鬼道有人だっけ?おっちゃんはこの子らを監督してたんだろ?雷門も随分と有名になっちまうなあ!」
響木「俺は何も教えちゃいねえよ」
客「まったまたぁー、彼のボールさばきっつうの?ありゃあ他には真似出来やしねえよー」
響木「・・・鬼道は本来、こんなプレーをするヤツじゃあないんでね」
客「お!言うねえ、前監督さんよぉ!」
響木「(問題なのは心のケアだな・・・)」
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.28 )
- 日時: 2019/06/21 00:54
- 名前: らむね (ID: tuakPBCn)
(ロシア旅立ち前日、雷雷軒にて)
ガラッ
響木「これは珍しい客だなあ」
久遠「こんにちは。ラーメン1ついいですか」
響木「あいよ。・・・で?何か用があって来たんじゃないのか?」
久遠「雷門イレブンは素晴らしい個性の集まりでしたね、それをFF優勝に導いた貴方は」
響木「もっと短く纏めてくれねえか、爺は眠くなっちまうんでな」
(ニッと歯を見せて笑う響木が出来上がったラーメンを久遠の目前に置けば、久遠は一口食べる)
久遠「イナズマジャパンは世界へ向けて明日、日本を発ちます」
響木「そうか」
久遠「・・・私と鬼道はロシアへは行かず、日本に残りイナズマジャパンへの追加補充メンバーを選出することに致しました」
響木「何?・・・鬼道が決めたことなのか?」
久遠「・・・はい。今のイナズマジャパンには鬼道の代わりを野坂と一星という選手が務められるから、自分は自分の出来ることを、と」
響木「・・・何故それを俺に話に来た」
久遠「影山の動きが知れない今、私が鬼道にしてやれることを考えたまでです」
響木「フッ・・・何処までも守り固めだなあ」
久遠「?仰っている意味が分かりませんが」
響木「そうだなあ・・・いくら優秀で観察眼が鋭くても鬼道はまだ中学生だ、好きなサッカーが仲間と共に出来るのも今しかないかもしれん。贔屓しろとは言わん、だが彼も1人の選手だということを忘れるな」
久遠「はい」
久遠「ご馳走様でした」
響木「久遠!1つ忠告しておく」
久遠「・・・?」
響木「子供相手に色目使うんじゃねえぞ」
久遠「・・・私は大人ですよ、理性はなかなか切れる方ではないと思っています。では、また」
ガラッ
響木「全く、また厄介な奴が増えたなあ・・・」
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.29 )
- 日時: 2019/06/26 21:26
- 名前: らむね (ID: tuakPBCn)
(ロシアへ旅立ち当日、搭乗前)
[今から飛行機に乗る、豪炎寺]
メッセージを送信、数秒して既読が付く、読んでもらえた安心感にスマホをポケットへ入れようとするとスマホが振動して着信を伝えた。
驚いて、慌てて画面を見ると、メッセージを送ったばかりの相手からの着信。無論、拒否する理由などない。
「はい、もしもし」
「俺だ」
「フフッ、わかりやすいオレオレ詐欺だな」
「名前を言って欲しかったのか?ククッ」
「鬼道、なんだか久しぶりに話す感覚だな」
「先日会ったばかりだろう」
「ああ」
「・・・そっちは騒がしいようだが、円堂はどうしてる?」
「坂野上と飛行機を見てる、沢山あるのが物珍しいみたいでな。風丸はタツヤや吹雪とも話をしている」
「・・・灰崎は、どうしてる」
「ああ、稲森と野坂と何やら話しているようだぞ?」
「そうか、なら心配ないな」
「・・・俺の心配は、してくれないのか?」
「今日は随分と甘いことを言うんだな」
僅かに笑う声が愛おしく耳に響く。話していると安心するのに、周りが和やかにして騒がしくとも、自分が一人、場の空気に溶け込めず孤独感を味わう。
隣に鬼道が居ないだけで、居心地の悪ささえ感じる。
「・・・なあ鬼道、早く戻って来いよ」
「ならお前もさっさと足を治すんだな」
「無茶言うな、最善は尽くしてる」
「フフッ・・・豪炎寺、寂しいと思っているのはお前だけじゃない」
「・・・ああ。チームの為、だよな。わかってる」
「俺も、お前と円堂と早くサッカーがしたい!それが例え代表じゃなくとも想いは変わらない」
「俺もだ」
決して突っぱねる言い方じゃない鬼道の発言が必ず戻って来るという意思を示していて嬉しくて、焦りや孤独感が薄れていく。一人で戦いに行くわけじゃないと言われている気がする。
だけど、それとは別に不安もある。
「鬼道、久遠コーチも残るんだろ?」
「ああ。選りすぐりの選手を久遠コーチに検討してもらい、監督と連絡を取るのはコーチの役割だと話していたからな」
「元々、鬼道も選手なんだからサッカーやってないと可笑しいんだけどな」
「そういうな、俺は俺のやるべき事をやる、そう言ったはずだろう?それに今はチームを離れていても安心できると思ったから」
「少なくとも俺は、お前が居ないと安心できないんだがな」
「・・・口説き文句が多いぞ、よく恥ずかしげもなく・・・」
「鬼道が心配なんだ」
「なにを心配することがあるんだ?久遠コーチも居るし、危険には及ばない、対処法も心得ている」
「久遠コーチに、あまり近づきすぎるなよ?」
「・・・ふっ、ふふっ、なんだ嫉妬していただけか」
「・・・悪いか?」
「いや、嬉しい。俺のことは心配するな、お前以外に色目を使う気は無い」
鬼道が笑っているのが声だけで伺える。久遠コーチに嫉妬してることがバレて嫌がられない、寧ろ喜んでいる発言にキッパリと告白紛いのものまで。
全く、どっちが口説いているんだか。
「おーい!豪炎寺ー!乗るってよー!」
「豪炎寺さーん!」
「あ!ああ!今行く!」
円堂からの呼び声にそちらを見ると搭乗口に並んでいるイナズマジャパンメンバー、円堂に続いて坂野上や稲森も俺を呼びかけて、両手を振っている。
もう、そんなに時間が経っていたのか。鬼道との電話を切らなければならなくなった。少し名残惜しい。
「さっさと行ってやれ、エースストライカー」
「鬼道・・・」
「豪炎寺、気をつけて行けよ」
「・・・ああ、鬼道も俺がいない間に怪我なんてするなよ?」
「怪我をしたやつが何を言うか」
「それじゃあ、またな鬼道」
「ああ、また、必ず」
電話を受けたのは俺だから俺から切らなければいけない通話もなんだか切りたくなくて、俺も鬼道も通話を切る事がなく静かな時間が過ぎて、数秒してから鬼道が切ったのを確認後、機内モードに設定し俺はスタホをポケットに入れて搭乗口へチケットを持って走った。
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.30 )
- 日時: 2019/06/30 19:01
- 名前: らむね (ID: S6dv/qbT)
存在が不必要と思われたくない野坂くんの話。
※ちょっと重いかもしれません。
政(→?)悠
ーーーーー
日本を立ちロシアへ向かってる機内で、辺りを見回す。
飛行機に乗るまで気づけなかった違和感に気づいた。座席を見渡す。
鬼道さんとコーチの久遠監督がいない
後ろの方で明日人くんと灰崎くんの会話が聞こえた。
「あれ?灰崎、鬼道さんは?」
「は?俺が知るかよ」
「鬼道さん・・・もしかして、寝坊かな?」
「ハッ、アイツに限って寝坊なんてねえよ。先にロシアに着いてるんじゃないか?」
「ああ!なるほど、そっか!」
すると明日人くんの隣の氷浦くんが問う。
「明日人、鬼道さんに用事でもあったのか?」
「え?いや、そういうんじゃないんだけど・・・野坂も一星も加わって、鬼道さんも居るなんて心強いし、もうイナズマジャパンに敵無し!だろ?」
「世界はそんなに甘くないだろ?」
「わかってるよー」
「・・・でも、確かに、百人力だよな」
「だよな!」
クスクス笑う声。
確かに、無名だった雷門をFF優勝へ導いた司令塔の彼が居るのと居ないのとでは心構えも少し変わってくるのかもしれない。
ふと、通路を挟んだ隣から風丸さんと豪炎寺さんの声が耳に入る。
「鬼道と一緒に来たかったな」
「ああ。だが、アイツには大事な役目がある」
「・・・しかし、久遠コーチまで残るなんてな」
「鬼道と共に補充メンバーを選び出すとの事だ」
「あの二人が選ぶ選手なら、期待出来そうだな」
「ああ」
エキシビションマッチを観てて西蔭に質問されて、スペインの代表について少し話す。
GKにいるFWの選手、どういう事だろうか。それを考えていたのに後から頭に木霊する風丸さんと豪炎寺さんの会話にボーッとする。
久遠コーチと鬼道さんが残る?補充メンバーを選ぶために?それならイナズマジャパンは誰が指揮をとる・・・?
「野坂さん?」
西蔭に声をかけられて我に返る。心配はかけられない。
「なんだい、西蔭」
「大丈夫ですか?」
「うん?なんのことかな、僕なら平気だよ」
「・・・そう、ですか」
- Re: イナズマイレブンで自己満小説! ( No.31 )
- 日時: 2019/07/19 01:38
- 名前: らむね (ID: QcQewiLv)
(ロシア、合宿所にて、部屋割りが決まり各自の自由時間)
スペイン戦はGKが要になりそうだな・・・バルセロナ・オーブの件もあることだし、監督は円堂さんをGKにする可能性が高いな・・・
西蔭には後で話すとして、砂木沼さん・・・いや、円堂さんに先に相談しよう
まずはノックを忘れず、失礼のないように・・・
「足の具合はどうだ?豪炎寺」
「まあ、もう少しはかかりそうだ」
豪炎寺さん・・・?円堂さんと一緒に居たんだ
「そっかー。あ!あれは?」
「アレ?」
「ほら、今やってんだろ?野坂と明日人と灰崎でさ!」
「ラストリゾートのことか?」
「そうそう!お前の技だろ?あれスッゲェーよなあ、最初見た時こうグワッてなったもんなあ」
「三人で力を合わせるのは難しい、だが完成すれば切り札ともなり得るからな。完成させる自信はある」
「っていうとー、やっぱりまだ完成はしてないのか?」
ノックする為にあげた手を止めて、息を詰めるように拳には力が入る。
「スペイン戦に間に合うかは少し不安だ」
「なんか、鬼道とのデスゾーン思い出すなあ」
「ああ、あれは土門とお前と鬼道の技か?あれも力を合わせなければバランスが崩れるからな」
「そうなんだよなあ、タイミングとか全然わかんねえし息合わせないととか考えると俺ダメでさ」
「そういえば鬼道が指示を出してたな」
「そうそう、鬼道ってやっぱスゲーよ!千羽山と戦った時からチームに鬼道が加わって俺スゲー嬉しかったし!豪炎寺もそうだろ?」
「ああ、早く同じフィールドで指揮をとるアイツの生き生きしたところ、見てみたい」
「なら豪炎寺も足治せよ!」
「鬼道と同じこと言うな・・・重々承知のうえだ」
円堂さんの笑い声が聞こえて、豪炎寺が小さく笑う声も聞こえる。
あげた手は扉に触れることなくおろされ、気づけば自室に戻っていた。
数分後、一星くんが部屋に来てフォーメーションの話を少しした。
「では、もう一度スペインのデータ、確認と資料取ってきます!」
「ねえ、一星くん」
「あ、はい?」
「少し、聞いてもいいかな?」
「はい、構いませんよ」
部屋を出ていこうと扉に手をかけた一星くんは扉から離れて僕の方へ寄ってくる。
「僕の戦術、キミはどう思う?」
「はい、素晴らしいと思います。ボクは皆の力を全て把握出来ているわけではないですし、皆を動かしながらどう攻めてどう守ればいいかなんてボクには難しいことです」
「そんなことないよ、これも慣れだと思うし」
「慣れで出来るのは野坂さんだからですよ」
モヤモヤする。今、僕が一星くんから欲しい言葉は賞賛の声じゃない。
「・・・」
「野坂さん?」
「・・・一星くんは鬼道さんのこと、どう思ってる?」
気づいたら直球で聞いていた。