BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 饗李ここで夢也しよか!!おぉん!!暇な時に更新
- 日時: 2020/03/03 15:25
- 名前: 守沢冬一 (ID: ZqtI4eVj)
これはただただ作者が暇してる時に書くためのとか思いつきとかそんなのです
饗李と冬一さんが夢也するだけ!!
自己満!!!
うん!!!!
BLあり!!!
- Re: 饗李ここで夢也しよか!!おぉん!!暇な時に更新 ( No.18 )
- 日時: 2020/03/03 18:02
- 名前: 饗李 (ID: 6XMnZo/j)
「今……」
今からか。確かに、放課後だし問題はない、が……。
…二人っきりはまだ無理な気がしてならない。四人だったらギリギリ…?だろうか。
顔がずっと真っ赤なのが、少し収まった気がする。周りから見れば、まだ十分赤いのだろうけど……。
「…………クレープ…」
副会長の問いかけに、ぽつりと呟いて答える。元々恥ずかしくなってしまって目を合わせられなかったけど、更に無理じゃないか。
名前はともかく、名字で呼ぶことすらまだ出来ていないのに。
この学園に広まったら、絶対色々言われるのだろうなぁ、と。鳴上先輩とか騒ぎそうだ。あんず先輩にはすぐ言わないでおこう…。
まだ、自分のだ!なんて…言えたもんじゃないし、言って良いのだろうか…?よく分からない。
向こうでもこっちでも告白されることなんてあったが、適当にあしらってきたし。
自分の手で自分の頬に触れる。
冷え症なのかなんなのか、指先が異様に冷たいし、それに反する様に頬は熱い。
……きっと、ずっと照れっぱなしだろう。
- Re: 饗李ここで夢也しよか!!おぉん!!暇な時に更新 ( No.19 )
- 日時: 2020/03/03 18:16
- 名前: 守沢冬一 (ID: ZqtI4eVj)
「っしゃ、じゃあクレープでも食べに行くか!」
「仕方ないから奢ってやるのだよ」
「いや、奢らせてくれ」
「………君より僕の方がお金持っているのだよ」
クッ!!金持ちのボンボンはちげぇぜ!!
斎宮に頼ってほしいのにどうも頼っちまうじゃねぇか
力の面とか健康の面とかでしか斎宮は頼ってくんねぇのかな…いや、2人で互いに支え合う方が良いか…
「まぁ、さっさと行こーぜ。腹減ったし」
「身勝手だな…まぁいい。」
「いっちゃん、昔みたいに手ぇ繋ごうぜ」
「やだね」
「……………鬼龍はなかなか積極的だな」
蓮巳の旦那がそう俺に言う。
積極的か?俺はそんなに積極的でもない気がするが。
「そうか?」
「誰がどう見ても積極的だろう」
「まぁ旦那がそう言うならそうなんだろうけどよ、好きだからこそ尽くしてぇとか、触れてたいとかそう思うんだろ、それが行動にでちまう。それだけだ」
「………野性的で良いと思う」
「旦那それ、俺を貶してねぇか」
まぁ蓮巳は奥手だろうな。ビアジーニも見た感じ、恥ずかしがり屋で積極的とは言えない。
このカップルが進歩すんのはかなり遅いだろうな…
こっちはこっちで斎宮が鈍感過ぎて進まねぇだろうが
結構人気らしいクレープ屋にきて、何を食べるかを考える。
斎宮はクロワッサン以外興味無いって感じだからな、何を頼めばいいかわからん
「クレープなんて初めてだからな…」
「旦那も食ったことねぇのか」
「まぁな…ビアジーニはこういうのに詳しそうだし、ビアジーニに合わせておこう」
「いっちゃんは何食べてぇんだ?」
「ない」
「じゃあバナナチョコバニラで」
「は?」
「妹が好きなんだよ。俺といっちゃんで1つでいいだろ?」
「………………………ま、まぁ、良いけど…1口しか食べないからねッ」
- Re: 饗李ここで夢也しよか!!おぉん!!暇な時に更新 ( No.20 )
- 日時: 2020/03/03 18:26
- 名前: 饗李 (ID: 6XMnZo/j)
「…!」
まさか、本当に行くとは思わなかった。慌てて鞄を用意して、後を着いていく。
…男性だから、という理由もあるのだろうが…、背中が大きいな、なんて。身長差だってかなりあるはずだ。
此方が背伸びする形になるのか…、なんて。
副会長も言ってたけど、鬼龍先輩は凄い積極的な気がする。
手とか…、繋いだら恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ。
隣に並べるだけでも、夢の様にふわふわしてるのに。
「…クレープ、食べたことないんですか」
その言葉に少し驚くが…、まぁこのお店に男性だけで来るのはちょっと酷だよな…。
私はよく一人で来るせいか、定員さんに顔を覚えられてるのだけど。
……待て、このままだとなんか言われる気がする。
でもどうしようもないかな、なんて思って、注文しようと。
「えっと…、苺のが、いい、です」
「アリエーテちゃん!久し振りだねぇ、隣の眼鏡さんは彼氏さん?」
「あっ…、えと、はい……」
「おめでたいじゃん!ちょっとサービスで苺多くしようねぇ」
「…ありがとう、ございます」
……やっぱり、言うと思った。
何も言えないのがオチかと思ったが、なんとか言えて良かったと思う。
…もう、胸張って言って良いんだな…、なんて。
改めて実感が沸いた。
- Re: 饗李ここで夢也しよか!!おぉん!!暇な時に更新 ( No.21 )
- 日時: 2020/03/03 19:22
- 名前: 守沢冬一 (ID: ZqtI4eVj)
ちょんちょんと鬼龍にニヤリとされながら小突かれる。
全身から汗がふきでそうな勢いだ。
こんなにもはやく、ビアジーニの『彼氏』として誰かに気づかれるとは。
もうこのクレープ屋に来るのが恥ずかしい。
一通り注文を終え、席につく。
隣にビアジーニが座るのを確認して恥ずかしさを紛らわすように俺はコーヒーを飲んだ
「ほらいっちゃん、食ってみろよ」
「さ、先に君が食べたまえよ!毒味は大事なのだよ!?」
「毒味係って…つか毒なんて入ってるわけねぇだろ」
度し難い。目の前でいちゃいちゃしやがって
ビアジーニとそういうことをしたいと思うが、それを行動にできないのが俺だ。
まず拒まれてしまうことが怖いし、副会長であるし、真面目を演じていないといけない。
鬼龍のように不良じみた行為なんてできない。
「クレープやっぱりうめぇな、毎日食べても良いかも知んねぇ。ほら、食べろって。あーん」
「…ぁ…あー…………ん………ま、まぁ、美味しい…でももう要らない」
「え………そこはもっと食べようぜ…」
さて、どうしたものか。チラチラと隣を見ることしかできない。
もっと男らしく……鬼龍のように振るわなければならないのだろうか
そうでないとビアジーニも俺を嫌ってしまうのだろうか
「敬人くん、何かお悩み?」
「え、いや」
「うふふ♪わかるわよ、顔を見ていたら。ゆっくりで良いのよ?紅郎くんが積極的なだけだもの。きっとビアジーニちゃんもわかってくれるわ」
マドモアゼル(斎宮)に慰められる日が来るとは思わなかったが…だが、そうだ。ゆっくりで良いんだ。
ゆっくりで…
ほっとしてコーヒーの入っている容器から手を離し、ソファに手をつく。
………ん?革のつるつるとした触覚があるはずなんだが…まるで皮膚のような………
「ど………!?」
び、ビアジーニの手に手を重ねてしまったッ!!
「度し難い!?」
「旦那、度し難い度し難い言いすぎて言葉が度し難いになってんぜ」
- Re: 饗李ここで夢也しよか!!おぉん!!暇な時に更新 ( No.22 )
- 日時: 2020/03/03 19:31
- 名前: 饗李 (ID: 6XMnZo/j)
彼氏だと言えたのは良いものの、いざ口にしてみると恥ずかしい。
鞄で少し顔を隠しながら、皆の注文が終わるのを待つ。
クレープを受け取って、最早いつもの様に隣に座る。
…付き合う前から、好きになる前からずっと隣にいた気がする。特に理由もなくて、ステージに立つときだって……。
両手でクレープを持って食べる。なんとなーく、明日以降斎宮先輩の惚気が増えそうな予感がする。
こんど、着せ替えていいよ、と言っておくか……。
ある程度食べてから、片手をソファーに置く。副会長は珈琲を飲んでるようだ。
…大人っぽいな、漠然とそう思った。
目の前のやり取りに少し微笑んでいると、手に何かが重なる。
考えずとも、副会長が手を重ねたのだと。
きっとあると思わなかったのだろう。
…このままだと、離されてしまう気がして、それが凄い嫌で。
少しだけ指を絡ませて、”離れないで”と静かに主張してみる。
……伝わってるかな、この想い。きっと、今の私は耳まで真っ赤だろう。