複雑・ファジー小説
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- レリアルドールの夢
- 日時: 2011/09/30 18:32
- 名前: グラハム (ID: SSatGfsz)
初めてまして!!
クリックしていただきありがとうございます。
初めて書く小説なので誤字や脱字が多かったりするかもしれませんが努力して直していきます。
もし、間違えがあれば指摘してもらえれば嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
- Re: レリアルドールの夢 ( No.15 )
- 日時: 2011/10/30 01:36
- 名前: グラハム (ID: 3I1qtzhC)
二人は声が聞こえた方向に振り替えると・…一人の背の高い女が立っていた。
髪は後ろで束ねられ、服装は黒いタンクトップに短いジーパンだ。
「彩月さん!!」
レイズはそう言うとその女のもとに向かっていった。
「久しぶりね。本当に…」
「はい! 9年ぶりですね。」
レイズと彩月さんは、古くからの知り合いだったようだ。
「でも…全然変わってないわね!!」
「変わりました!! 身長も5cmも伸びたし…」
「たった5cmだけじゃね〜」
ムキになるレイズを、見て彩月さんは笑いながらレイズの頭を撫でる。
「うん?」
二人の会話を、見ていた悠時に気付いたのか彩月さんが、こちらに近づい来る。
「君は?」
「古賀 悠時と言います」
「私は、工藤 彩月よろしくね」
彩月さんゆっくりと手を差し出す。
その手を悠時が握る。
「こちらこそよろしくお願いします」
彩月さんは笑顔をで頷く。
「で〜二人はどんな関係なの? もしかして…付き合ってるの?」
「彩月さん!! 何言ってるんですか!! 私達はそんな関係じゃありません。」
「へーそうなの?」
彩月さんは、必死に否定するレイズを見てクスクスと笑う。
「じゃあ…どんな関係なの?」
「それは・…」
「ここじゃ話しづらい?」
「はい…」
「なら店の中に入りましょ。 そっちのほうが話しやすいでしょ」
そう言うと彩月さんは、「CoCo」と書かれた店に向かう。
それに悠時とレイズはついていった。。
- Re: レリアルドールの夢 ( No.16 )
- 日時: 2011/11/05 13:49
- 名前: グラハム (ID: 5CudQAEE)
店の中は、とても綺麗に整理整頓がされていた。
二人はカウンター席に座る。
彩月さんは、何やら店の奥からコーヒー豆の袋を取ってそのまま慣れた手つきでフライパンに移しそれを弱火で焙っている。
「そろそろ話しなさい。いい加減に」
彩月さんは、ポケットからライターと煙草を取りだし口にくわえる。
「今度ホルネルニアで開かれるオークションに参加し・…」
「絶対に駄目よ!!」
彩月さんはレイズが話し終わる前に一言そう言った。
「フゥー・…あんたそのオークションの本質わかってるの?」
彩月さんは煙草の煙を吐き出すと出会った時とは対照的な顔に変貌した。
「・…・…わかってます・…」
レイズは死んでしまいそうな虫の声のような小さい小さい声でそう応えた。
「それがわかってるなら尚更…何で? レイ・…理由があるなら応えて。」
彩月さんは問いただす様な話し方ではなく。
本当に…レイズのことを心配しているのを見てとれる。
悠時はそんな二人の話をただただ見守ることしか出来ない。
自分だけ蚊帳の外にいると言うことに気づいた。
「・…・…家宝の髪飾りがそのオークションで競りにかけられるて聞いたから…」
レイズはそう応えた。
悠時には、初耳だった。
「あんた…本当に信じてるの? そんな確証もうわ…」
「確証ならある! ロクロースから聞いたもの!!」
レイズは強気にそう応えた。
すると彩月さんは驚いたようだった。
しかし…声に驚いたのではなくレイズが言ったロクロースと言う言葉には反応た。
「ロクロース本人から聞いたのね…」
彩月さんは煙草を灰皿に置いた。
「ええ」
「なら信じるわ。 そのかわりホルネルニアのオークションには私も同伴者として参加するわ。」
彩月さんは、コーヒー豆のを焙るのをやめコーヒー店でよく見られる機械にコーヒー豆を入れていく。
「彩月さん…大丈夫何ですか? 参加して?」
レイズは、心配そうにそう言った。
「大丈夫よ!!」
彩月さんは、そう言うと今まで蚊帳の外にいた悠時に視線を向ける。
「悠時君は知ってるのそのオークションがどんなものか?」
悠時は首を横にふった。
「いいえ。しかし、成功させるのは困難だと言うことも承知です。」
彩月さんは、その言葉を聞くとホッとしたのか顔が和らぐ。
「コーヒーでも飲みながら話しましょ。」
彩月さんは、二人の前にコーヒーを出した。
また出会った時と同じ笑顔に戻っていた。
- Re: レリアルドールの夢 ( No.17 )
- 日時: 2011/11/14 21:25
- 名前: グラハム (ID: 0ZpCyTcF)
「カラン」とコップの中の氷が割れる音がする。
気づけば今は昼の11時を過ぎていた。
二人は工藤 彩月の営業する海の近くの「CoCo」という名前の店で手伝いをしていた。
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悠時は皿洗い、レイズは接客と役割を分担して仕事をスムーズに進めていた。
彩月さん曰く「今日はとても人の入りがいいわ!」と満面の笑みを浮かべそう言っていた。
そのため二人が手際よく店の仕事をしていたがまったく追いついていなかった。
しかし、悠時はそんな忙しい時に頭の中ではこんなことを考えていた。
彩月さんから聞いたオークションの話だ。
「簡単にそのオークションについて説明すると闇取引の会場よ。まあ・・・オークションて言うのは建前なの。」
そう言うと彩月さんは悠時が座っているカウンター席の前に立つ。
「まあ・・・世界的にも大規模なオークションでもあるけど。」
「なら・・・そんな場所で闇取引だなんて・・・出来るものなのでしょうか?」
悠時は疑問に思ったことを尋ねてみる。
「そうね・・・ふつうなら無理よでも・・・今のホルネルニアなら出来るのよ。」
「え? それは、どういう意味ですか?」
「ホルネルニアは今国の政治機関が殆ど麻痺してるからよ」
悠時の質問に応えたのはレイズだった。
「第三次世界戦争があって国が二つに分かれたのはしってるでしょ?」
「はい。しかし、ホルネルニアは国も豊かで国家が一番安定していた国だったのでわ?」
レイズは彩月さんの入れてくれたコーヒーを少し飲むとすぐにこう応えた。
「それは10年前までの話。 今は大統領が変わって社会主義になったせいで国が潰れる寸前なの。」
「私が活動を停止している間にそんなことがあったのですね」
悠時はあまり想像が出来なかった。
あんなにも豊かで素晴らしい国が今で潰れる寸前と言う事実が。
「だから、ある程度簡単に取り引き物の検査もスルーできるというわけなのよ。」
彩月さんは、煙草を口に銜えながらそう言うと続けてこんな事を口にした。
「でも・・・その分レイズが求めている物も悠時君が探そうとしている人の情報もあると思うわ」
「本当ですか!」
悠時はイスから飛び上がるように立ち上がった。
「きゃっ!」
レイズが隣で驚いて声を上げるがそんなことよりも悠時は彩月さんの言葉しか耳に届かなかった。
「まあ・・・保障は出来ないけどね。まあ・・・行って見る価値はあると思うわよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・
そう彩月さんは言っていたが本当なのだろうか?
しかし、行ってみて確かめるしかない。
出発は明後日の朝の7時と予定している。
それまではしばらくここで彩月さんの面倒になるようだ。
「そこ!! 悠時君!! 手を休めない!!」
- Re: レリアルドールの夢 ( No.18 )
- 日時: 2011/11/14 21:30
- 名前: グラハム (ID: 0ZpCyTcF)
すみません(泣)
しばらくの間更新することができなくて、これからはあまり日を空けることなく更新する事を心がけます。
- Re: レリアルドールの夢 ( No.19 )
- 日時: 2011/12/09 23:33
- 名前: グラハム (ID: rG2eRnXu)
その頃海の向こうでは・・・。
「そろそろですか?」
高級感溢れるインテリア椅子に座っている女性に一人の男がそう尋ねた。
「いいえまだ・・・カードがそろってないわ。」
女はゆっくりと椅子か立ち上がると、彼女の身長の2倍はあるだろう本棚の前に立つ。
「しかし・・・誰なのですか? 私には分かりかねます。」
女は口に手をあて上品に笑って見せる。
「貴方のよくよく知っている故人よ。」
女は男のほうを見ると男は絶句していた。
「それは本当ですか。」
「もちろん。 あと、私じゃ取れないから取ってもらえるかしら?」
女は、本棚の一番上の段を指差す。
「すいません。 お取りします。」
男はすぐさま女の傍に行き本棚の上の本を一冊取るとそれを女に手渡す。
「ありがとう。」
女は前に座っていた椅子に腰を下ろすと・・・
「やっぱり会うのは楽しみ?」
「いいえ。」
「でも、貴方楽しみにしてるでしょう? 目を見れば分かるわよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
男は黙ったままだった。
女はそれを見て少し口元が緩む。
「下がっていいわよ。 また何かあれば呼ぶから。」
「では、私はこれで。」
男は一礼して部屋から出て行く。
「笑ってたわね。まぁ昔の旧友に会えるのなら仕方ないか。」
女はそんな独り言を言うと、手に持っていた本に目を落とす。
タイトルは「世界航海記」と書かれていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「明日の天気は大荒れになるでしょう。」
レイズはテレビのニュースを食入るように見ていた。
「レイしっかり働きなさい。」
「はい!! すみません。」
彩月さんにそう言われるとレイズはすぐに仕事に戻る。
彩月さんはテレビを見て顔を曇らせる。
「予定が遅れなければいいけど。」