複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 学園の百不思議!「Up to when?」〜21話更新〜
- 日時: 2013/01/25 23:02
- 名前: 番凩 (ID: jHyiIImd)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=rZ3elans85A&feature=related
イメージソングは↑
歌詞は>>51にて。
[学園の百不思議!]というなりきり版のスレが元ネタです。
ここは、花映学園。
一学年が6クラス以上もあるマンモス校で偏差値も高いため一躍有名になった。
だが、どんな学校にも存在する怪談がある。
--------------花映学園にもそれはあった。
学校序列、第100位までを預かる妖怪たち。
その力は世界中どの妖怪よりも大きいものだった。
今、学園の物語が幕を開ける----------------------
----------------------------------------------------------
注意事項です。
1 グロ注意
2 荒らしは帰宅
3 〜のパクリに来ました!も帰宅。
4 更新が亀です
5 駄文過ぎて泣けます。ガチで。
-------------------------------------
第一章
一話>>7
二話>>19
三話>>27
四話>>31
五話>>40
六話>>41
七話>>44
八話>>50
九話>>52
十話>>53
十一話>>60
十二話>>69
十三話>>71
十四話>>73
十五話>>74
十六話>>75
十七話>>83
一八話>>91
十九話>>93
二十話>>96
二十一話>>104
- Re: 学園の百不思議!「Up to when?」〜12話更新〜 ( No.72 )
- 日時: 2012/10/05 21:49
- 名前: 亞扇 (ID: jHyiIImd)
あーげでーす
- Re: 学園の百不思議!「Up to when?」〜13話更新〜 ( No.73 )
- 日時: 2012/10/05 23:03
- 名前: 亞扇 (ID: jHyiIImd)
第十四話「動き出す異変」
「あ、神威さん。帰って来れたんですね!」
「そうだね。…大丈夫?あんなところ行って君の精神は生きてる?」
「精神?ですか?……特に異常は無いと思いますよ。」
「そう。ならいいぜ。」
神威さんと私は先程の会議室の中にいた。
そして、地獄の境界を閉じ、会議室のドアを開けて何処かへ行ってしまう。
「ど、何処行くんですか神威さん!」
「校長室にちょっと取りに行くものがあるんだ。来る?」
「はい!是非、ご一緒させてください!」
「これだよ。」
神威さんが校長室の机の引き出しから巻物を取り出した。
…でも、これって…
「神威さん。これ、巻物ですか?何か全然雰囲気が違うし…むしろ透明ですよね、コレ。」
「クスクス!これは閻魔帳。時々エア巻物とか言われてるけどね。」
「綺麗ですね。全然何書いてあるか分からないですけど…」
「傍から見れば七色の何かがはめ込まれた巻物だよね。ちゃんと文字が書いてあるぜ。」
神威さんはいそいそと何かを書きはじめる。…そういえば。
「あの、神威さんって故郷とかあるんですか?丁度仲間のこと考えてたら思いついちゃって…」
「故郷?………………俺の故郷は此処だぜ?いや、地獄かもな。」
クスクスクスと見下すかのように笑う神威さん。
時々、思う。
どうしてそんなに悲しそうに笑うの…?
私は無意識に座っている神威さんに近付き、さらさらとした神威さんの藍色の髪を撫でた。
その瞬間
「……………………………………ぁっ!」
引き攣ったような声を上げ、凄い勢いで私の手を払い除け吸い込まれるかの勢いで後ろの壁に下がる。
そのまま数分間何かに怯えたような、でも虚ろな目で私を見つめていた。
「か、神威さんスイマセン!何か嫌な事でもしてしまいましたか…!?」
「っうぅ……………あ。」
ハッとしたように虚ろだった目に光が戻り、一度瞬きをして私を見た。
「…クス、悪いね。驚いた?」
「え、あ、まぁ。」
「じゃあ用事もあるから俺は行くよ。…じゃぁね。おやすみ。」
逃げるようにその場から去っていく神威さん。声もかける暇無く出て行ってしまった。
その様子を旧校舎の屋上からのんびりと黒藤は眺めていた。
「これで一件落着ではない、竹子。真なる敵は-------------------」
「一足遅かったようだね、黒藤。」
くるりと声のした方に振り返ると、優雅に黒藤を見る神威が立っていた。
「どうやらもうすぐのようだな、神子。…………いや、今は彼岸 神威と言ったか。」
無表情のまま神威は視線を逸らし、黒藤に背を向けた。
「かつては人の子として生まれ…幼くして命を絶ったお前が。再びこの異変に刃向うというのか?」
「フラグは立ってしまった…なら俺もこの座を守り抜くだけ。」
「そうか。……ではワシが次に見る頃にはどちらかの羽が散っていることだろう。」
「お前は-------参加する気は無いのか?」
「ワシは関係ないからな。」
「素直でよろしい。」
神威はクスクスと笑い、その場を去ろうと一歩踏み出す。
黒藤も神威に背を向けたまま、声をかけた。
「待て………………竹子には、妖怪の素質があるか?」
「無い。…彼女は仲間を守ろうとしていた。でも前は俺を殺そうと刃向ってきた。……そこは評価できる。でも変わらなかった。」
神威は一呼吸置き、再び言葉を紡ぎだした。
「彼女は、そんなときは…とても悲しい目をしていた。」
「そうか。彼女は生粋の妖怪なのだがな。…どうやら貴様の方が素質はありそうだ。」
「クスクスクスクスクス!!そりゃどうも。」
ニヤリと不敵に笑い、去っていく神威。
黒藤も軽く鼻で笑い、その場を後にした。
- Re: 学園の百不思議!「Up to when?」〜14話更新〜 ( No.74 )
- 日時: 2012/10/06 23:11
- 名前: 亞扇 (ID: jHyiIImd)
第十五話「必ずどこの学校の図書室にもミッケは置いてあるもの」
「図書室にもこんなに面白い本があるんですねぇ。」
「お前は児童向けの本しか読んでいないようだがな。」
私は白昼の図書室で某見つけものの本を読んでいた。
ちなみに丁度出会った麗呉さんと一緒だ。
でも…一つ気になること……いや、ストレスになってしまったことがある。
「竹ぇぇぇぇええ!!今日も可愛いよぉぉぉ!ペロペロwwアッヒャアアwwwタケチャアアアンンン!!」
「黙れ近寄るな変態!こっちは今探し物してるんだよ!」
後ろから来た奴に容赦なく裏拳を叩き込む私。
昏倒するがすぐに起き上がり、私に抱き着いてきた。
「いい匂いするね竹〜香水変えた?」
「元々してません。」
「そうだよね〜竹は昔からフルーティで甘い匂いだもんね〜。」
「知るか帰れ馬鹿!」
そんなやりとりを冷めた目で見ていた麗呉さんがため息をついた。
…あ、忘れてた麗呉さんの存在……コイツのせいで…
「また浮気か。」
「違います!てかそんな冷静な声で言わないでください!」
「あ、アンタこの学校の人ですか?」
びしっと敬礼して、私に抱き着いたまま麗呉さんに言った。
「俺は、坂野 松咲って言います!序列十六位で十六歳の座敷童です。好きな物は竹子です!」
「何をさりげなく変態発言しとんじゃああああああああああああ!!!」
本気で私は殴り飛ばし、そのまま松咲は痙攣していた。
…まあいいか。
「元気な奴じゃな。」
「そうですか…?………そうですね。」
私はため息を吐き、ミ●ケを片づけた。
「それじゃあ失礼します、麗呉さん。アイツが居なければ楽しかったです。」
「ワシは楽しかったぞ。じゃあな。」
軽く手を振っていた麗呉さんが、「あ」と言い私の後ろを見た。
そこには、鮮やかなジョ○ョ立ちをした神威さんが。
…恥ずかしくないのか。時々この人頭いいのか悪いのか分からないなやっぱり……
「子供たちがやってたから真似してみた。」
クスクスと笑い、普通に向き直り私を見る神威さん。
どうやら昨日のことは会話に出さないようだ。ちょっと有難いです。
「どうしたんですか神威さん。何か用ですか?」
「ちょっと着いてきてほしい所があるんだ。いいか?」
「別にかまいませんが……何処ですか、それは。」
「薬屋だよ。ストックが無くなったから取りに行くんだぜ。丁度竹子さんにも会わせたい人がいるし。」
「ちょおおおおおおっと待ってくださいっスぅぅぅぅぅ!!!」
松咲が私と神威さんの間に滑り込んできた。…今度は何だ。
「竹と二人っきりでは行かせねぇよ!それに俺は監視を頼まれてるしな!」
「監視………?あぁ、お前が件の!クスクス、別に構わないぜ。」
「じゃあ、行きましょうか。」
「そうだな。…本当は行きたくないんだけど。」
「?」
そして、何度目かになる神威さんの境界の中に飛び込んだ。
- Re: 学園の百不思議!「Up to when?」〜15話更新〜 ( No.75 )
- 日時: 2012/10/07 12:29
- 名前: 亞扇 (ID: jHyiIImd)
第十六話「聖 左京」
「ふおぉぉぉぉぉ!誘ってくれてありがとうございます神威さん!!!」
「ここは天国。此処に住む人々は快楽に満ち、苦しみはない生活を送ってる。…地獄とは真逆の場所だね。」
「すっごく綺麗ですね!」
見渡す限り綺麗な景色が広がる。地獄に行ってすぐのせいか、いっそう綺麗に見えた。
建物は日本家屋のようだ。
「非想非非想天ってとこに用事があるんだ。全ての世界の中で最上の場所にあることから、有頂天と言う。」
「そこの薬屋っスか?俺、花映学園に来るまでそこで働いてたんスよ!」
「へぇ。じゃあアイツと知り合い?」
「まぁそうですね。」
アイツ?と私は聞こうと思ったが、松咲が神威に何かを言おうとしていたので先に言わせておく。
「ちょっと挨拶しておきたいんで先に行っていいっスか?」
「別にかまわないぜ。……竹子さんはどうする?」
「わ、私は………その、えっと。か、観光したいので此処に残ります!」
「分かった。じゃあ一緒に散歩でもするか。…先に行ってていいぜ。」
「ちぇ。」
少し未練があるように私のことを見てきたが、蹴り飛ばしたらさっさと行ってしまった。
「お久しぶりですー。松咲です!」
松咲が勢いよくドアを開ける。
松咲が働いていたのは、「蓬莱月」という薬屋だった。
「あ!松咲だ!久しぶり!」
「あの人は?」
「今、奥にいるよ。」
ちなみにこの男は、鬼灯 哉斗。前まで一緒に仲良く働いていた同業者だった。
「何だよ哉斗ー!お前、少し太ったんじゃねえの?」
「太ってないよ〜。」
二人でゲラゲラと笑っていると、奥からもう一人男が出てきた。
「哉斗君。この草切って煮て…………あれ、松咲くんだ。久しぶり。」
「お久しぶりです!」
柔和に微笑む男に松咲も笑いかける。そして、思いついたように男を見た。
「そういえばそろそろ俺の知り合いが来ると思います!俺、案内してきますね!」
「知り合い?…今日来るのは馬鹿だけだって聞いたけど………」
「行ってきま--------------------す!!」
話を聞かずに飛び出していく松咲を見て、哉斗はため息をついた。
「相変わらずですね。……そうだ。この草でしたね。」
哉斗は、受け取った草を見る。
「あれ?何ですかコレ?」
「何だと思う?」
「うーん…………………………あ、彼岸花?」
「そう!」
哉斗の手から草を取ると、説明を始めた。
「彼岸花。ユリ科。曼珠沙華とも呼ばれる。学名の種小名 radiata は「放射状」の意味。全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイドを多く含む。
吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたることもあるんだ。
別名の曼珠沙華は、"天上の花"という意味も持っていて、異名が多く、死人花、地獄花、幽霊花、等。日本では不吉だと嫌われている。
花言葉は「独立」「再会」「あきらめ」。「悲しい思い出」「想うはあなた一人」「また会う日を楽しみに」、だよ。」
「そして、花の形が燃え盛る炎のように見えることから、家に持って帰ると火事になると言われているんだぜ。」
「そうそう………ん?」
「お前は大量に家に持ち帰って大火事になって焼け死ぬがいい。」
何時の間にか到着していた神威たちに、哉斗たちは少し驚いた。
「哉斗くん。間違ってもコイツの言うことを聞いちゃだめだよ。信用したら死ぬからね?」
「それはこっちのセリフだぜ。コイツの脳味噌は信用してもいい。それ以外は信用するな。」
中に入るなり神威さんと男の人のメンチ切りが始まる。
ふと思いついたかのように、松咲が私に言った。
「紹介するぞ竹!この人は、聖 左京さん。天国で一番偉い人だ。神威さんの逆バージョンと思っていい!」
「どうぞよろしく。」
メンチ切りを中断した左京さんが、私に向き直りひらひらと手を振った。
「そういえば注文していた薬はできたのか?」
「うん。ちゃんと哉斗くんが作ってくれたよ。」
「お前が作ったんじゃないのか。」
左京さんが机の中からゴソゴソと何かを取り出した。…薬の袋?
「じゃあ…だいたい30万くらいでいいよ。よこせ。」
「金額詐欺するな。」
お互いにお互いのほっぺたをギリギリと引っ張りながら薬を受け取る神威さん。
……仲が、悪いのかな?
「性根の似た者同士は嫌い合うって言うだろ?」
「そういうこと。」
松咲と哉斗さんが、コクコクと頷く。
「薬貰ったんだからさっさと帰れ!邪魔だ!僕の仕事に支障が出る!」
「だ、そうだぜ。特に仕事もない癖にな。」
「いいから帰れ!」
と、半ば追い出された私たちは、本命の場所へと向かった。
- Re: 学園の百不思議!「Up to when?」〜15話更新〜 ( No.76 )
- 日時: 2012/10/07 13:57
- 名前: 無花果 ◆VnpZyIK0Ao (ID: 3ZIdEbTb)
うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!
哉斗が出てる!!!
ありがとうございます!!!
とっても嬉しいです!!
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22