複雑・ファジー小説

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俺の妹はサイコキラー(最終話)
日時: 2013/02/17 15:10
名前: 阿厳 (ID: imuS2CMi)

俺の妹はサイコキラーだ。
比喩でもなんでもなく、正真正銘の。
俺、佐上武人(さがみたけひと)の妹、佐上愛理(さがみあいり)
はごく日常的に人を殺している。
最初の殺人は幼稚園の年少から、それから小学校五年の現在に至る
まで、かなりの人数を殺してきた。

・・・・・・数えるのをやめたのは、いつだっただろうか

「おにーちゃん!早くコレ、袋につめてっ」
そして今もわが妹の手にかかった哀れな人間が、俺の目の前で
解体されている。
「ああ・・・・・」
俺は充満する血の臭いにむせ返りそうになりながら。妹の差し出す
人間の腕を受け取る。
今回妹が殺したのは、名も知らぬ老人。
妹が何を、どうして、何を思ってこの老人を殺したのか
俺は知らない。
俺は何時もどおりに。ケータイで呼び出され、妹の死体処理を
手伝っているに過ぎないのだから。

「人間は唯一、考えることを許された動物だ、そして考え、さらに
行動に移すこともできる。それは、人間のもちうるオリジナリティ
だ。そして殺人もまた人間の持ちうるオリジナリティの一つである」

これは、バットエンドにしかつながらない物語だ。
俺、佐上武人が妹に翻弄され、弄ばれ、「最悪の選択」
をするまでに追い込まれる・・・・・・。
おそらくこの文章を読んでいる方々には決して後味のいい文
にはならない。


それでもいいというのなら、この先に進むといい。

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Re: 俺の妹はサイコキラー ( No.11 )
日時: 2013/02/05 19:12
名前: 阿厳 (ID: oWbfUqQX)

ゆぅさんへ

読んでいただいて有り難うございます!!(号泣)
引き込まれる・・・?やはり俺は天才((ヒイごめんなさい
いやもう嬉しすぎて言葉に出来ないです・・・・・・・・!
ホント有り難うございます

そのうちコラボしてもいいかもしんないっすね!!

でわ(^−^)

Re: 俺の妹はサイコキラー ( No.12 )
日時: 2013/02/07 14:25
名前: ゆぅ (ID: hAtlip/J)

こんばんゎ*。
返信の返信です><笑(?)



武人君、妹にデレデレですね@笑
そして多橋警部や茜さんは佐上兄妹を無事捕まえる事ができるンでしょうか!?ドキドキです#
めっちゃ楽しみです+。


あと、コメントありがとうございました(^o^)
また見にきて下さいね(^-^)/


更新!!!!楽しみにしてます#
でゎでゎ、失礼致します。

Re: 俺の妹はサイコキラー ( No.13 )
日時: 2013/02/07 15:32
名前: かいと (ID: kHKhLZQC)

初めましてかいとです( ´∀`)
俺の妹はサイコキラー面白いですねー
(タメ口すいません)

特に妹が可愛い!!

これからも定期的に読みに来ます(^○^)


Re: 俺の妹はサイコキラー ( No.14 )
日時: 2013/02/07 16:12
名前: 阿厳 (ID: kHKhLZQC)

「僕は捜査一課の多橋春臣・・・・・・ちょっと、話を聞いてもいいかな?」
・・・・・・・・・・なぜ、警察がここにいる?
「ああいや、そんなに身構えないで。ちょっと聞きたいんだけど・・・・・・。今日キミたちの携帯にこんなメールが届かなかったかい?」
そういって男が見せてきた携帯の画面には、動画ファイルが添付されたメールが写っていた。
「・・・・・・・届きました・・・・けど」
ああくそ俺ってこんなに度胸なかったっけ。
警察官の目の前にいるだけなのに、心拍数が増し、のどがカラカラになる。
正直、怖い。
「この添付されていた動画は見たかい?」
「・・・・・・・はい」
落ち着け。
震えるな、怯えるな、恐れるな・・・・・・・・!
「やっぱり、あれって・・・・犯行予告的なモンなんですか?」
自分に言い聞かせたとたん、声と体の震えがピッタリととまるのを意識した。
「うん、こっちでもまだあまり詳しいことは解ってないんだけどね・・・・・・・・・・。それでまあ、このメールの発信源が君たちの出てきたネットカフェだってことが解ったから聞き込みしてるってことなんだけど」
なるほどね・・・・・サスペンスなんかでよく見る逆探知ってやつか。
「・・・・・・・・捜査に協力できるかは解りませんけど」
かまわないよ。といって男は質問を始めた。
二・三質問をされた後、男は言った。
「じゃあ、最後の質問だ。後ろにいる君、武道経験があるのかな?」
え?
何だその質問。
何でそこで愛理に質問をする必要がある?
「いやね、君の両手、ずいぶんとタコができてるじゃない?何かの柄を長い間もっていないとそうはならないだろう?剣道の竹刀とかーーーーーーーーーーーーー。」
男は、一泊おいて言い放った
「ナイフとか」

・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!
この、男・・・・・・・・・!!
とんでもない『切れ者』じゃねえか・・・・・!


「いえ、私はそういうのは、全然・・・・」
戦慄にうめつくされていた俺の頭が妹の声で現実に引きもどされる。
「そうか、すまないね」
男は謝罪を口にしながら、携帯を一瞥し、
「うん、それじゃこれで質問はお終い。気をつけて帰ってね」
「はい」
男はパトカーに戻っていった。

・・・・・・・・・・・・・・。
ビビッたーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
いやほんとにビビッたーーーーーーーーーーー!!!!
「やっぱ警察官になる人って頭いいんだな・・・・・・・・」
「・・・・・・・・あの人は多分別格だと思う」
妹は自分の手のひらを見つめながら呟いた。
そうだ、だれよりも愛理の近くにいるであろう俺すら気づかなかった手のタコ・・・・・。
それを見つけた観察眼には感服せざるをえないだろう。
「でもさ、お兄ちゃん。やっぱりゲームのボスは強くないとつまらないよね?」
そういって愛理は淡く微笑する。
楽しそうに。

「帰るか」
これからの作戦も考えなければなるまい。
「やたっ!お兄ちゃんとお風呂ー!!」
「ダメ、ゼッタイ」
「む〜。じゃあお兄ちゃんちょっとしゃがんで」

とりあえずしゃがんでみる。
すると妹は俺の耳に口を近づけて
「・・・・・べつにぃ、襲ってもいいんだよぉ?」
と囁いた。
「・・・・・・・・・・・・・ッ!!!」
ご丁寧に首筋に「フッ」と息を吹きかけてくれやがりました。
「んふふ〜」
・・・・・・愉快そうに笑いやがって。



結論・俺の妹はエロ可愛い


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Re: 俺の妹はサイコキラー ( No.15 )
日時: 2013/02/08 17:58
名前: 阿厳 (ID: oWbfUqQX)

「多橋ィ・・・・・・お前最近妙に職務熱心じゃねえか」
「ん?そうかい?」
あの『i』の動画事件から数日、現在進行形で捜査に当たっている
多橋は、浅田とともに昼食をとっていた。
「そうだよ、ブリーフィングすっぽかして捜査に行くぐらいだ。何か有益な情報は手に入れられたんだろうな?」
多橋はしばらく考え込むようなそぶりを見せた後、やがて、首を横にふった。
「・・・・・・・・いや、何も」
「っか〜、あんだよ。熱心そうに見えたのは俺の錯覚だったってことかぁ?」
「・・・・・・・・・・」
多橋はしばらく黙り込み、やがて
「・・・・・・・ほんの少しだけ気になることがある」
と言った。
浅田は怪訝そうな顔をし、
「・・・・・・・なんだ、その気になることって」
と、多橋に問うた。
「・・・・・・・・犯人は、一人なのかな?」
「あ?そんなの一人に決まってーーーーーーーーー。」
「根拠は?」
浅田はしばらく考えていたが」、刹那、その顔が驚きに染まった。
「ねえ・・・・・・!」
「だよね、『無い』んだ。一人しか犯人がいないって思える根拠が。でも僕が犯人が一人じゃないといえる根拠もまた『無い』・・・・・」
多橋はしばらく考えていたが。
「・・・・・・・・・今のは忘れてくれてかまわないよ。あくまで僕の想像に過ぎないから」
と言った。
そして。
「それより龍さん」
「なんだよ」
「・・・・・・・・・今も、一人で動いているのかい?」
浅田はその質問をぶつけられると、こいつは参ったなと言う顔をして
「・・・・・・・・・ああ、一人だ」
と言った。
「スタンドプレーは悪いとは言わないけど、気をつけたほうがいいぜ?」
「・・・・・・・・・・どいつもこいつも口うるさいんでな、捜査は確実性だの何だのと。捜査ってのは・・・・・・・」
しゃべるのを途中でやめると、浅田は自分の太ももをパアンと叩いた。
「・・・・・・こいつでどのくらい歩くか、の勝負だろ?」
多橋はそれを見て嘆息し、
「刑事ドラマの見すぎ」
と言った。

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