複雑・ファジー小説

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世界一片裏記録日記
日時: 2016/05/23 20:39
名前: 四つ葉 (ID: kct9F1dw)

【目次】

四つ葉の挨拶 >>1
四つ葉の作品紹介 >>2
キャラ募集について >>3
人物紹介 >>4
年表 >>5
出席簿 >>6
第一話 >>7-25
第二話 >>26-

Re: 世界一片裏記録日記 ( No.7 )
日時: 2016/05/13 21:52
名前: 四つ葉 (ID: g./NUPz6)

「齋、私先行くよー?」
「今行くって、置いてくな」
そんな会話を交わす少年と少女。
真新しい制服。
如何にも新品、という感じの少しだけ臭い匂いがする。
傷一つ無い鞄に、新品の靴。
彼女と彼が向かう場所は───中学校。
今、彼が彼女が、少年少女達が織り成す物語が。
青春の物語が。
世界の"裏"の物語が。
今、少年少女達の青春と共に。

───始まるのだ。

───────────────────
「待てよ、少しくらいは」
「やだ。時間の無駄としか考えられないよ」
僕、斎藤齋が言った言葉に彼女は即答でそう返す。
これでも一応、幼馴染みなんだがな………。
「齋、校門の近くに来たら私から離れてね」
「ん?なんでだ?」
一緒に同じ場所に行ってんのに、目的地の直前で離れろって、どう言うことだと思いきや、彼女は平然とした表情で答える。
「齋と一緒にいるところ見られたら、私の中学校生活終わるも同然だから」
相変わらず即答だな。
少しは躊躇う素振りを見せろよ!
「大体、小学校の時は普通に話してただろうが。何でいきなりそんなこと言うんだよ」
「私もそろそろ親離れしてきてるんだよ。そして反抗期真っ盛りなんだよ」
「僕は何時からお前の親になった?!」

Re: 世界一片裏記録日記 ( No.8 )
日時: 2016/05/13 23:36
名前: 四つ葉 (ID: g./NUPz6)

ったく、こいつと話していると無駄に精神力が削られていく………。
いや、もうひょっとしたら精神力だけでなく、生命力まで削られているのかも………。
だとしたら恐るべきだな、奏!
ちなみに奏=幼馴染みだ。
「ねぇー、齋は阿呆?馬鹿?どっち?」
「何だよ突然」
「会話がないから、何となく」
「いや、何となくって………。だとしたらもう少し会話の内容を選べ!ってかあれだ、いくらなんでも、幼馴染みの僕にでも気を遣え!"親しき仲にも礼儀あり"だ!」
「あ、私達って"親しき仲"だったの?」
お前何時か殺されるぞ。
被害者お前、犯人………お前に恨みを持った人物。
幼馴染みなのに親しき仲呼ばわりされなかった人物。
─────って、それ僕以外に思い当たらない。
ってか僕だった。

Re: 世界一片裏記録日記 ( No.9 )
日時: 2016/05/13 23:58
名前: 四つ葉 (ID: g./NUPz6)

「で、話戻すけど」
戻すのかよ。
「齋は馬鹿なの?阿呆なの?」
さっきと馬鹿と阿呆の順番が逆になっていることには触れないでおこう。
「僕は多分、どちらでも無いと思うけど」
「いや、確実にどちらかでしょ」
うーん………。
いや普通、阿呆か馬鹿か聞かれてどちらかを答える奴なんて匆々いないだろ。
「抑、馬鹿と阿呆の違いってあるのか?」
「あるよ」
へぇー。
意外とそんなこと知ってんだな。
その知能を別の所に活かせよ。
「馬鹿は馬と鹿で、阿呆は阿吽が呆れたって違いでしょ?」
「ドヤ顔で意味不明なこと言うな!」
何の説明にもなっていないだろ!
「馬鹿は勉強的に頭が悪く、阿呆は性格的に頭が悪い」
「あ、美月、いたんだ」
いたんだ、って言い方酷いな!
まるで美月の影が薄いみたいな言い方じゃないか!
………まぁ実際そうなんだけど。
斎藤美月。
12歳、岬咲町立松山小学校六年生。
僕の年子の妹だ。
僕よりも優しく僕よりも可愛く僕よりも気が利く羨ましい性格だ。
だからあんまり可愛げが無いんだけどな。
だって、何でも冠でも一人でやってのけるんだもん。
面白くないのである。
「で、改めて聞くけど、齋は馬鹿なの?阿呆なの?」
「やっぱりどちらでもないよ」
僕は勉強的にも、性格的にも頭は悪くない。
寧ろ平凡だ。

Re: 世界一片裏記録日記 ( No.10 )
日時: 2016/05/15 00:22
名前: 四つ葉 (ID: BvdJtULv)

でも、僕の中で平凡だったとしても、世の中的には此を"平凡"とは呼ばないのだろう。
そう──僕が背負ったものは、平凡とは決して呼んで良いものではないんだろう。
「兎に角、イツっくんは分類的に馬と鹿でしょ」
「馬鹿って言わなかっただけましだろ、みたいな表情して言うの辞めろ!大体馬と鹿って最早違うものだから!」
「あ、ばれた?」
「其でばれないと思ってたのか?!」
驚きだ。
本当にこいつが僕の妹なのか疑ってしまう。
………逸そ今度、DND検査でも受けようかな………
否勿論、冗談だが。
逸んな事したら、絶対親に引かれる。
まず、料金高いから辞めなさい、とかなんとか言われる。
抑、僕の黒歴史確定だ。
「じゃあバイバイ、内海」
「じゃあね、美月」
二つの分かれ道。
美月は右の道、僕と奏は左の道へと行く。
というかおい、実の兄は無視かよ。
ったく、酷いものである。
もう少しでも、ブラコン要素が僕の妹に含まれれば良いのだが。
「斎、あの子可愛くない?」
「ん?ブラコンか?」
「何言ってんの、変態」
しまった。
変態呼ばわりされてしまった。
ブラコンと言うだけで、変態呼ばわりされる社会になってきたんだな………。
僕が生きれる町はもう絶滅したのだろうか。
───ブラコンを口にしても変態呼ばわりされない町が
何て、そんなものがあるわけ無いのだが、というか逸そ自分で造ろうかともおもったのだが。
まぁ辞めておいた。
───ガチで死んでしまう
殺されるぞ僕。
言葉と言う名の暴力に! 
兎に角、兎も角。
「で、どの子が可愛いんだよ」

Re: 世界一片裏記録日記 ( No.11 )
日時: 2016/05/15 22:54
名前: 四つ葉 (ID: n3KkzCZy)

「あの子」
そう言って奏が指した人物を、僕は知っている。
僕に限らず奏も美月も、去年松山小学校に在籍していたものなら誰しも知っているのではないだろうか。
下手すれば中学の教師も知っているかもしれない。
望月遥。
12歳、僕の去年のクラスメート。
つまり、同じ小学校の卒業生だ。
小学校の中でも、否町内でも有名な優女である。
誰にでも均等に平等に優しく、誰よりも一般常識に近く誰よりも他人の理想に近い。
そして、誰よりも完璧である。
そんな彼女が僕の事を知っているのか否かは知らないが、僕は風の噂と言う奴で彼女の事を知っていた。
否、彼女の噂も凄いものだ。
少なくとも其処ら辺の地元民に聞けば電話番号と住所が分かってしまう。
まったく、個人情報の流出も良いところだ。
兎も角、逸んな彼女は勿論成績優秀態度優秀、品方向性で大抵の事は何でも出来る。
出来てしまう。
正に『立てば芍薬座れば牡丹』とは彼女の為に作られたような言葉であると、僕は思う。


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