複雑・ファジー小説
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- 霊能御柱 -タマノミハシラ-
- 日時: 2016/06/25 21:21
- 名前: かたるseeds (ID: LN5K1jog)
【はじめに】
こんにちばんは、この合作の企画主であるかたるしすです。
今回は、集まってくれた有志と共に、リレー小説を書くことになりました!
私にはもったいないほどのメンバーの皆さんですが、負けないよう頑張っていきたいと思います。
【メンバー】
01.かたるしす
02.凜太郎
03 凡丙
04.mocha
05.悠真
【メンバーから一言】
(mocha)
mochaです。初の合作です。どころか、初の小説投稿です。こんな奴が皆さんと合作やってていいんだろうか((とか言ってもしょうがないので、頑張ります。...一言に収まってねえなコレ...そしてつまらん←
(悠真)
えーと、はい、悠真でございます。ゆうまと読みます。つたない文章ではありますが、精いっぱい頑張りますので、どうか温かい目で見守っていただけたらなと思います。
(凛太郎)
はい、初めましてか何度目まして!梅雨の大雨でビショビショになった凛ちゃんです☆まぁ、テンションに任せて指を動かし文字を打っていくので、どんな話になるのかは僕もあまり分かりませんが、生温かい目で見てくれれば幸いです。それでは、よろしくお願いします。
【目次】(随時更新)
※attention!!※
この小説は、エログロナンセンスのほぼ全てを含むと思われます!
苦手な方はご注意下さい。
- Re: 霊能御柱 -タマノミハシラ- ( No.21 )
- 日時: 2016/09/27 22:18
- 名前: 凜太郎 (ID: YVCR41Yb)
「もう……ホントあの女何なのよ、気持ち悪い……まぁ、今は良いかな……」
ダークグリーンの髪の女、小百合はしばらく廊下を歩いた後でポツリと呟いた。
小百合にとって、美津子は幼馴染であり、大親友だった。
そんな、とても大切な存在が死んだだけでもショックだというのに、明らかに怪しい人間達まで現れて、ハッキリ言えば悲しみというより怒りが湧き上がって来ていた。
しかし、町の中でもリーダー的な存在である隆と、そんな隆や大人からも一目置かれる氷空が、彼等が犯人だという説を否定したので、周りの人間はそれを信じることしかできていない。でも、小百合だけは違う。
「絶対、証拠を……見つけ出して……」
「力が欲しいか?」
突然背後から声がした。
慌てて振り返ると、そこには一人の男が立っていた。
彼の顔を見た瞬間、小百合は顔をしかめる。
「何?アンタ……力が欲しいかとか、厨二病かよ。気持ち悪……」
「もう一度聞こう。力が欲しいか?」
淡々とした喋りに、小百合は気味悪そうに眉を潜めた。
「力?じゃあ話だけ聞いてやるから、話してごらん?」
「力は力だ。お前らは憎いだろう?あの、見知らぬ人間達が」
「憎いよ」
小百合は即答した。
そして、すぐにハッとした表情になる。
小百合は今、無意識に口を滑らせたのだ。言うつもりなど一切ないのに。
まるで、誰かに本音が強引に引っ張られるような感覚だった。
男はそれを聞くと、満足気に二度頷き、右手を構えた。
「それじゃあ、力を授けよう。彼等を殺せる、力を……」
「あっ、ちょっと待って、今の無し。今のな……」
そこで、小百合の意識は途絶える。
−−−
「あっち側……って、何だろう……?」
早苗は、廊下をテクテクと歩きながら顎に手を置き、何度目かになるその単語を呟いた。
あっち側。その言葉の本意が、早苗は未だに理解できずにいた。
とりあえず、秋彦や、氷空辺りに聞けば、分かるだろう。
そう思い直した早苗は顎から手を離し早く歩くように、少し強く踏み込もうとした。
そして、廊下の先にいる人影を見て足を止める。
「あっ、あれは……」
それは、先ほど自分が話しかけたダークグリーンの髪の女だった。
しかし、髪色からそう判断したが、実際、彼女の体は何か黒い物が覆うような状態にあり、どうやら蹲っているようだった。
早苗は、最初は秋彦を呼ぶべきかと思ったが、自分でもできることをすべきだと、考えた。
そして、意を決し、蹲る女性の元に駆け寄った。
「あのぉ、大丈夫ですk……」
「ガァァァァアアアッッッ!!!!!」
突然、体に何か強い衝撃が走り、気付けば早苗の華奢な体は廊下の壁に打ち付けられていた。
口からは唾液と吐息が漏れ、ついに彼女はその場に倒れ込む。
「な、にが……?」
早苗は、唯一動かせる首だけで顔を上げ、先ほど自分がいたであろう場所に視線を向けた。
そこには、黒い、異形の生物がいた。
- Re: 霊能御柱 -タマノミハシラ- ( No.22 )
- 日時: 2016/10/02 11:39
- 名前: Mocha (ID: xyOqXR/L)
「ァァァァァ、アアアアア!」
「がっっ!?」
上からの衝撃。
その異形の生物に背中を叩かれたのだと、早苗が理解するのに数秒かかった。唯一動かせていた頭部すら、あまりの衝撃にがくりと項垂れ、重たい鉛のように動かなくなる。
痛い。
「ウゥゥ…ゥゥ…ォォォ」
「ひ…っ」
唸り声が聞こえ、ドスンという音と共に身体が浮き上がりそうなほどの衝撃波に襲われる。おそらく、足か何かをこちらに向かって踏み出したのだろう。
一回異形が踏み出すたびに、体の痛みが増す。そのまま、ゆったりした間隔で、ドスン、ドスンという音が聞こえ続けた。さっきの場所から早苗のもとにたどり着くまで、そこまで時間はかからないだろう。
うつ伏せの状態で這い蹲るような姿勢になっており、顔が上げられないため床しか見えず、早苗は耳から入ってくる音だけで状況を理解している。…理解したところで、こんな状態では何も出来ないだろうが。
どうしよう。
このままじゃ死んじゃう。
死んでしまう…と、認識するに値する痛みが早苗を襲い来る。今まで平和な国に生きてきて、年齢も若く、死とは無縁な世界に居たはずの少女が、嫌でも「死」を身近に感じさせられる。
ドゴォッという一際大きな音を最後に、ドスン、ドスン、という音が止まった。
来る。
さっきのように、叩かれるか、殴られるか。
この一撃を食らったら、もう自分の意識はこの世に無いだろう。
怖い、痛い、怖い、怖い、痛い、怖い怖い怖い怖い怖い!
「ガァァァァァァアアアァアアァァァアアアアァアッ!!」
「ーーーーーッ…!!」
……………。
………?
……………痛くない?
「全く…物凄い音がするから来てみたら、何だよこいつ」
この声は、確か…。
「早苗、だっけ。今、治癒魔法かけるから。こいつは気絶させたから、多分しばらくは起きないと思う」
声の主は、異形の生物を見ながらそう言うと、早苗を抱きかかえ、上体を起こして座らせ、魔法をかけ始めた。
氷空。
さっき自分たちをかばってくれた青い髪の少年が、そこにはいた。
「…大丈夫?」
「………、……っ」
死を覚悟するまで痛めつけられたせいなのか、それとも安心して力が抜けたせいなのか、声が出てこない。呼びかけに応えたいのに、応えられない。心配してくれたのに、何も言えない。
不意に、涙が出てきた。
「さ、早苗?大丈夫?もしかして、魔法が効いてなくて、まだ痛いとか…」
「っ、う、ううん、違うっ」
喉の方から絞り出すようにして、ようやく声が出た。けれど、涙は少しずつぽろぽろと零れて止まらない。
「氷空くん…だよね?あ、ありがとう」
泣きながらでも、早苗はどうにか感謝を伝えたくて、儚い笑みと共に感謝の言葉を言った。
氷空は魔法をかける手を止めてその笑顔を見た。一瞬言葉に詰まり、「…どういたしまして」と呟いて、また治癒魔法をかけ始める。
早苗は、氷空の頬が心なしか紅く見えたことを不思議に思った。
「じゃあ、これで大丈夫だと思うから。さっきの部屋に戻ろう」
「うん、ごめんね…」
「いいって」
魔法をかけ終わり、2人が立ち上がったところでーーー不可視の衝撃。
「「!!?」」
「ォォォ…ォォ…アアア…!」
異形の存在が、莫大な怒りのエネルギーを膨らませ、また立ち上がっていた。
- Re: 霊能御柱 -タマノミハシラ- ( No.23 )
- 日時: 2016/10/13 20:06
- 名前: 零藍 (ID: XURzUbRL)
こんにちは!零藍です!
皆さんの文章力・・・すごいです←文章力ない
その場の景色が分かりやすくて、いつのまにか引き込まれてました・・・
小百合が何でそうなったのか、力を授けたのは誰なのか、とても気になります・・・
- Re: 霊能御柱 -タマノミハシラ- ( No.24 )
- 日時: 2016/10/13 20:13
- 名前: 零藍 (ID: XURzUbRL)
零藍です
すみません、さっきのは間違って送信押しちゃって・・・
小百合が何でそうなったのか気になる、と送ったのは、まだ途中までしか読んでないからです。
最初らへんから、すごくおもしろくて、いてもたってもいられなくて、コメントをしようと思いました!
これから続き読んできます!では!←
- Re: 霊能御柱 -タマノミハシラ- ( No.25 )
- 日時: 2016/10/13 21:42
- 名前: 凜太郎 (ID: YVCR41Yb)
とりあえず早く見つけた僕が代表して返信を((何様だお前
いやぁ、すごいですよねみんな!←お前は?
小百合がなぜああなったのかは作者にすらわからn((おい
多分感想を見た全員喜ぶと思います!(^ω^)
これからも応援よろしくお願いします!