複雑・ファジー小説

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恋愛の書
日時: 2016/07/26 19:45
名前: hikari (ID: lBubOowT)  

おはこんばんは。どうも、この小説の作者です。

これはタイトルから見てわかる通り、恋愛系の小説です。そういうのが苦手ではない方は是非、お読みください。

それでは、ごゆるりとどうぞ。

Re: 恋愛の書 ( No.21 )
日時: 2016/08/04 19:43
名前: hikari (ID: lBubOowT)  

バレー部関係者のプロフィール


・橋本部長
 バレー部部長の三年生。下の名前不詳。他の三年や先生に聞いても教えてくれない、白羽学園バレー部のトップシークレット。

 ポジションはセッターで、都内でもトップクラスの腕前。学力、身長共にそこそこある。

・月原蓮
 バレー部副部長の三年生。ミドルブロッカー。190cmを越える長身だが細い。とにかく細い。

 普段はのらりくらりとしているが、コートに入ると人格変わる。特にブロックするときには鬼を宿す。ちなみにバレー部一の天才。

・相模いおり
 男の娘になりかけの二年生。クラスは四組。リベロでレシーブの天才。

 背は低いが優よりはある。肌は白く男子にしては髪も長い方。優や川崎との仲はいい。

・風波琉助
 二年二年組所属の天才スパイカー。ポジションはウイングスパイカー。その他の技術にも長けており、レシーブやトスなども専門の部員を除けばトップに立つけどバカ。とにかく天才的なまでのバカ。

・高橋隼

 唯一の新一年生、ミドルブロッカー。ブロックの腕はまあまあ、サーブが恐ろしい。ジャンプフローターサーブだけではなく三年顔負けの強力なサーブも打てる。

Re: 恋愛の書 ( No.22 )
日時: 2016/08/04 20:17
名前: hikari (ID: lBubOowT)  

「よし、今日から中体連や。きばってくぞー。いつも通りいくぞー。
蓮、一言よろしく」

「んー、優勝して都大会いくよー。全国目指してがんばろー」

「いつも通りだなお前は。まあええわ。IHのつもりでプレイするで。ええな?」

この前俺がIHって言ったのは、部長が中体連ではなくIH目指すつもりでがんばろーとか言っているからだ。なんか部長も部長でどっかズレてるんだよなー。

「最初っから飛ばしてくでー。あと蓮。人格は都大会行くまで変えるなよ」

「あいよー」

「じゃあ、白羽……

ファイ!」

「「「「「オー!!!」」」」」













「よーしお疲れ様じゃ。とりあえず都大会進出おめでとやな。まー気ぃ緩めるんやないぞー。それじゃ解散」

部長の発言からしてわかるだろうが、俺たちは都大会に進出した。しかも優勝で。

けど、都大会ってレベル高いんだよな。部員全員がレシーブめっちゃ上手いところもあれば、スパイクをスパイクで返す変人のいる高校とかあるし…

「優くんお疲れー!」

「優勝とはすごいじゃん!」

「よー」

「うわぁ!冷たっ!!誰だよ冷たいの押し付けてきたのは!
って恵俚菜ちゃんと春川さんとタク!?」

「はい差し入れ。よかったね優勝できて」

「ん、ありがと。つーかタク、大会どうした」

「んー、なんか俺らの試合すぐ終わって暇だった」

「「「…天才め」」」

「それより帰ろー!いやーにしても優、ありがとね!お陰で学校サボれたわ」

「櫻はもっと勉強頑張りなよ…」

「それにしても結構時間あるね。どっかで遊ぼう!」

「どっかってどこよ?」

「うーん、横浜でも行く?結構近いよ」

「おっけー」

「賛成ー」

「じゃあ行こー」

横浜か…行くの初めてかも。
お金余分に持ってきておいてよかったな……。

Re: 恋愛の書 ( No.23 )
日時: 2016/08/07 18:51
名前: hikari (ID: lBubOowT)  

 side恵俚菜


昨日櫻と、
明日優くんと川崎くんを拾って横浜に行こう
という話をし、優くんと出掛けられるってことで舞い上がり、夕飯も食べずに寝てしまった。






恵俚菜は横浜にいた。横浜に行こう、と言っていた四人で。
そこで私たちは、船の上にいた。そこで夜景を見ながらくつろいでいた。時刻は夜の八時半。



突如、叫び声が上がった。それは歓声の声ではなく、悲鳴や怒号だった。大勢の人が私たちの方へ叫びながら逃げてくる。

「きゃー誰か!包丁、包丁持ってる男、男が…ああっ……」

どうやら、包丁を持った男が暴れているようだった。そして次々と、人が倒れ、赤い色に染まっていく。

「うわ、どうするのよ!?こっちに……」

「二人は、下がってて。俺とタクでなんとかするから」

「じゃー俺が気を引く。お前はその間に包丁奪え」

「あいよ」

「優くん!危ないよ!?戻って…」

「大丈夫だから。だから、待ってて」

そう言い残し、二人は駆けていった。
けど、なんだか嫌な予感がする。

「おい優、俺らが勝てると思ってるのか」

「……それが無理だとしても、時間くらいは…稼げるはずだ」

「…そうだな。
おい、いたぞ」

「俺に近づくな!この船は俺が占領した!全員手を後ろに組んで座れぇ!!!

あぁ、なんだてめえら。聞いていただろ、座ってろ!殺すぞガキが!!!」

「うおわあああぁぁぁぁ!!!」

「なっ!?」

「抑えた!優、はよ奪え!!」

「わかってる!」

川崎くんが男を抑え、優くんがナイフを叩き落とすのが遠目にもわかる。

だが、男がポケットからもう一本のナイフを取り出した。

そしてそれは、優くんの心臓へと。
突き立てられた。
シンゾウヘト、ツキタテラレタ。


鮮血が、鮮やかに空に舞う。
それはとても残酷に、私に現実を突きつけたのだった。










「ああああああああっ!!!………はあっ、はあっ、
ゆ、夢……?夢、なの……ね?じゃあ、優くんは、死んでいない?」

よかった、夢で、本当に良かった。けどそれは、夢と言うには余りにも現実味を帯びていた。











それを櫻に話したが、夢は夢でしょ、と言われた。
けど、私の中で嫌な感情は、次から次へとあふれでてくる。

Re: 恋愛の書 ( No.24 )
日時: 2016/08/11 12:32
名前: hikari (ID: lBubOowT)  

 side惠俚菜


「っ………重い」

「ほら川崎くん、あんた男子でしょ〜?ほら、これも!」

「ぐうっ………春川てめ、覚え…てろ……」

「それにしてもあの二人遅いわね。小説買うのに時間かけすぎじゃない?」

「はいはいそれは悪うございましたわね」

「あれ、聞いてたの?じゃあ次行くか!
あ、船に乗ろうよ!結構近いよ?」

船……か。
一瞬、脳内に今朝見た夢が蘇り、そしてまた消える。

鼓動は早まるばかりだ。

「いや、惠俚菜はお腹空いたかな。いいお店知ってるからそっち行こうよ」

「うん、俺は構わないけど」

「あー俺も腹減った。んじゃそっち行くかー」

「まあいいけどさー、じゃあまた今度ね」

腕時計を見ると、針は七時を指していた。ここから店までは十分くらいだ。
元がカフェだったとこで、オシャレな内装が特徴の店だ。

「ね、惠俚菜。もしかして…あの夢のこと気にしてる?」

「うん。やっぱり怖いもん」

「まあそうなるわよね。そんな夢見たら。ましてや自分の好きな人だもんね!!」

「は、はあ!?な、何言ってるの!!?」

「あれれ〜否定しないんだ〜〜?」

顔が火照るのがわかる。

「櫻ぁぁぁぁ!!!」

バッグから一冊の本を取りだし、その角を櫻に向ける。

「うわっ!?ごめんごめん!ごめんってば、許して!!!
あ、ほ、ほら、二人とも前にいるから速く行こう!!」

「わかったわよ〜、もう!」







話しながらゆっくり歩いたため、着いたころには七時半だった。
惠俚菜たちは海が見える四人席に案内してもらい、そこで食事を楽しんだ。

「ふー、美味しいじゃんここ!これでこの値段は安すぎ!」

「だよねー!
それよりデザートと紅茶でも頼みますか。すみませーん!」

「んじゃ私も」

「よく食えるなお前ら。腹痛くなんねーのか?」

「甘いものは別バラなのよ」

「俺は紅茶だけで」

紅茶とデザートのケーキが届く頃にはもう八時半で、窓から見える海は町明かりにほんのり照らされて、とても綺麗だった。

「おい、船上でナイフ持った男が暴れてるってマジか!?おい、どうした、返事しろ!!」

店員の男性が叫ぶ。どうやら知り合いが船に乗っている様だ。だが驚いたのはそこではない。
時間、事柄が完全に惠俚菜の夢と一致しているということだ。

「もしかして、あの船じゃねえのか!?」

「大変、早く百十番!!」

「つーか火上がってねえか!?」

慌てて窓の外に目をやると、確かに火の手が上がってる。時間が経過するほどにそれは激しさを増し、そして船を包み込んだ。

横を見ると、櫻も唖然として口をポカンと開けている。

「夢と……一致している…嘘だ…あれは本当だったんだ……」

惠俚菜の夢のことを知らない男子二人は、状況が読み込めないらしい。優くんも怯えてはいるが惠俚菜のそれと比べたら優しいものだ。

「私から説明するね。今朝惠俚菜が見た夢の中では、私たちは船に乗っていて。そこでナイフを持った男が暴れて優くんが刺されたらしいの」

「お、俺が?」

「道理で…。にしても本当にそうなっちまったって訳か……」

きっとあの船もいつかは燃えつき、灰となるのだろうか。きっとあれではもう誰も助からない。

私は静かに、黙祷を捧げた。

Re: 恋愛の書 ( No.25 )
日時: 2016/08/22 15:42
名前: hikari (ID: lBubOowT)  

こんにちは、この作品の作者です。

最近、作品の更新が遅れておりますが、今年は高校受験があるため、受験が終わるまで更新を停止させていただきます。

それでは


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