二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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【お知らせ】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】 
日時: 2013/08/26 21:21
名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: La6RhnJe)

はじめまして、お腹減ったという者です。
まどマギは元から好きだったのですが映画を見てからはもう小説の創作意欲が湧きまくって湧きまくってしょうがない!
うんじゃあいいや書いちまおう!

・・・というノリなので、誤字脱字はどうかご容赦下さい。
(もし見つけたのなら、報告してもらえるとありがたいです)
それと、読めない漢字がある場合、一言申し出てください。よみがなをふるか平仮名に訂正致します。
全体的に長く、拙いものですが読んでくださるととても嬉しいです。

では次回から書いていきたいと思います
感想・コメントお気軽にどぞ!!

***来てくださったお客様***(執筆の励みになります&感謝です)
☆琥珀☆ 恋華 エミヤ様 icsbreakers様 マリ様 時雨様 破壊王子様

オリキャラ設定>>01
第一話>>02 >>03 >>04(視点.鹿目まどか)
第二話>>06 >>07 >>11 >>12 >>16(視点.鹿目まどか)
第三話>>21 >>22
第四話>>30 >>35 >>37
第五話>>40 >>44
第六話>>47

参照800突破、ありがとうございます!!


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Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】  ( No.2 )
日時: 2012/12/29 17:06
名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: htYXwhzX)

では書いていきまっす!
【第一話】

白い世界を。黒い世界を。モノクロの世界を私は駆けていく。はあはあと喘ぎながらも、体力が底を尽きそうになっても脚はまだ動き続けていて。何故かは解らない。意識がある頃には既に驀進していたのだ。

いつまで走ればいいのだろうか。
苦しい、苦しいと体中の臓器と筋肉が悲鳴を上げている。脳は止まれと命令を送るが、下半身が静止することはない。動き続ける部位も限界が迫っているのだが、まるでそうすることが義務だというように、止まらないのだ。
その見事な仕事ぶりには敬服し、そのうち気絶するまで走ってしまおうかとさえ思えてくる。・・・・・・否、実際に行動に移し、ただひたすらに動作を続けていた。

筋肉への命令送信を止め、無心で足を前に出し続けると永遠のように続いていた2色の1本道ではなく、楕円形の台が見えてくる——コンサートのステージだろうか?——その上までたどり着くと、私は脚を止めていた。

——やっと、とまった・・・・・・。
疲労とともに、身体を循環していた空気を吐き出す。
あまりにも酷使しすぎたからだろうか。まだ走り続けようとする慣性と相まって上半身が支えきれなくなり、倒れてしまいそうになる。
しかし僅かに残った力を使い、地面との対面は何とか免れることができた。

十分に息を整えた後、あたりを見渡してみる。景色がモノクロなのは相変わらずだ。
だが周りには一つ、変化が見られる。緑色に発行する直方体の看板。公共施設によく見られる非常口のマーク。それが私の瞳に映った。

コツン、コツン。靴音を響かせながら非常口看板に近づく。早くここから抜け出したい。そんな思いが、私を“EXIT”と表示された光に引き寄せたのだろう。
一歩、二歩とゆっくり階段を上りながら確実に歩み寄っていく。コツン、コツン、コツ——。

此処から出られる、やっと。
地面が平になると私は期待とともに力を込め、重い扉を押しあけた。

Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】  ( No.3 )
日時: 2013/01/04 22:56
名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: XiewDVUp)

視界に入る高層ビルディング、豊かな木々。平日登校する学校が存在していたので、私の住む見滝原市だと分かる。

(あれ・・・・・・?)
しかし私の中には違和感が生まれていた。14年間、慣れ親しんだ場所だというのに。
その理由は、しばらくして発見することができた。
確かにそこは私が居る街だ。だが空を仰いでみると、幾つかの建物が空中に漂っている。そして漂うものの中心には、初めて目にする“異端な何か”が浮遊していた。・・・・・・これが、違和感の正体だ。

その“異端な何か”を凝視してみると、ウエストを絞ったフレアドレスを見に纏う “人間のようなもの”であった。人間のようなもの、と形容したのは明らかに人が持たざる特徴を有しているからである。
体の特徴の一つである顔も半分から上は途切れ、両足は存在しない。その代わり、回り続けている歯車が備わっているのだ。

「あっ・・・」
思わず声が漏れる。異質なもののほかにも一人の少女を目視したからだ。漆黒の真っ直ぐに伸びた髪、白と黒の衣装に身を包んだ端正な彼女は人間まがいのものに向かって素早く跳躍する。それに対し、人間のようなものが彼女にとった行動とは・・・・・・

(———!!!)
何と高層ビルを投げつけたのだ。
目を見開く。あんなものをくらったらひとたまりもない。体中の骨や臓器が破壊され、即死だろう。

(大丈夫なの・・・・・・!?)
最初は建物が引き起こした土煙で少女の安否はよくわからなかった。だが次々と繰り出される攻撃を躱し、装備した盾で確実に防いでいることが確認できたので、無事なのだと安堵する。

「ひどい・・・」
「仕方ないよ」

呟くとそれに応えるかのように声が聞こえる。右隣を一瞥すると、白い肌に赤い双眸を持つ生き物が存在していた。

「彼女一人では荷が重すぎた。でも、彼女も覚悟の上だ」

Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】  ( No.4 )
日時: 2012/12/29 17:07
名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: htYXwhzX)

「彼女一人では荷が重すぎた。でも、彼女も覚悟の上だ」
白い生物の言葉に耳を傾けていると、より一層大きい轟音が響く。音の方を振り向けば調度白黒の少女が攻撃の衝撃で吹き飛ばされていた。そのまま流れに逆らうことができず、壁に激突。かすかながらも、苦しそうな声が耳に届いた。

「そんな、あんまりだよ・・・・・・、こんなのってないよ!!」
悲惨過ぎだ。どのような理由があり彼女は一人で戦うのか。私はつい声を荒げて意見を主張する。そして少女の方へと視線を投げかけると・・・・・・

———不意に、視線が合う。こんな時大丈夫だとか、怪我はないですかとか伝えればいいのだが、口にはしなかった。否、出来なかったのだ。
複雑な感情を孕んだ紫の瞳。整った顔を歪めて何かを訴える彼女に引き寄せられ、言葉など発せられなかった。

何と叫んでいるのだろうか。い・・・・・・あ・・・・・・。駄目だ、分からない。目を凝らして彼女の口唇の動きを確認するも、どこぞやのスパイのように読唇術など取得していないため、解読は無意味に終わってしまって。想像で彼女の伝えたい言葉を想像するほか手段はなかった。

「私、なんで見てるだけしか出来ないんだろう・・・・・・。
 あの子はあんなに一生懸命戦ってるのに、なんで私、助けられないんだろう・・・・・・!」
「貴女は助けたいと願うのね」

無力感に心が蝕まれる中、白い生物とは違う声が鼓膜を震わせる。女性的な、抑揚のある平静とした声だ。
「情け深い子だ。大抵は自分が可愛くて一刻も早くこの場から逃げ出したいと願うのにねぇ。うん、今時珍しい良心のある子だ」

「だけど私、何もできないよ・・・」
そう言ってうつむく私に帰ってきた言葉は。

「諦めたらそれまでだ。でも、君なら運命を変えられる。避けようのない滅びも、嘆きも、君が覆せばいい。そのための力が、君には備わっているんだから」
「本当なの? 私なんかでも、ほんとに何かできるの? こんな結末を変えられるの?」

震える声で尋ねた疑問を、白い生き物は一切の迷いもなく返した。
「もちろんさ」
正体不明の柔らかな声も、こう告げる。
「貴方が望むならね」 
「だから……」


「僕と契約して、魔法少女になってよ!」




絶望の街で、優しい声が残酷に告げる。

「まあ、どうなろうが知らないけどねぇ」

第一話
(in the dream)

Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】  ( No.6 )
日時: 2013/01/25 23:19
名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: hc4T1ZG6)

第二話


——ぱっと目覚めると、まずクリーム色の天井が目に入る。心地よい肌触りを右頬は感じ取っているのでそちらに視線を移すと、ピンク色の兎の抱き枕が。つい最近贔屓にしている雑貨屋さんで購入したのを思い出す。

まだ覚醒しきれていない脳で窓の外を見つめる。朝日が眩しい。視界に広がるのは自然豊かな緑と高層建築物。どれも皆太陽の光を受けててかてかと輝いている。勿論、何一つ壊れてなどいない。

(・・・・・・あれ?)

ふと疑問に思う。
先程まで少女と怪物の攻防戦が、この街で繰り広げられていたのだ。街も滅茶苦茶に破壊され、一瞬で再構築するのは不可能である。
なのに何故、街は何事もなかったかのように存在しているのか。
何故私は無事でいるのか。
答えは私の半ば眠っている頭でも出すことが出来た。

「はうぅ・・・・・・夢オチ?」
パジャマ姿と低反発の寝具、それとぼんやりした意識が何よりの証拠である。


「おはよう、パパ」
「おはよう、まどか」

まだ眠りに就きたいという体をすっきりさせるため、日光がさんさんと降り注ぐ家庭菜園へと足を運ぶとパパ・・・・・・鹿目知久の姿が見える。目を擦りながら挨拶をすれば落ち着いた返事がくる。パチン、パチンという軽快な切断音が聞こえたのでパパに近づいて見ると赤く熟れたミニトマトを収穫していた。今日の朝食にするのかと尋ねればうん、と肯定の言葉が返ってきた。

「もうすぐしたら作るから、それまでにママを起こしてやって。タツヤもいってるから」
「はーい」

踵を返し、ママの寝室へと赴く。寝起きの悪いママのことだ、きっとタツヤが起こしに行っても布団の中でうずくまっているに違いない。

木製のドアを勢いよく開けると、案の定ママは寝台で惰眠を貪っていた。その上に私の弟・・・・・・鹿目タツヤが布団越しに揺さぶっているもののなかなか目覚めようとしない。

それでもまだ齢3歳の弟は健気に可愛らしい声で意識の覚醒を試みる。
「ままー、ままぁー。あさ、あーさぁー!」

——甘いぞ、タツヤ。
心の中で唯一の兄弟に言葉を投げる。まだ彼は精神も身体も未発達の幼児だ。いくら全体重をかけようがいくら懸命に揺さぶろうが軽い刺激にしかならない。故にママの意識を覚ますまでには至らないのだ。

「もっと頭を使わなきゃね、タツヤ」
さて、弟ができないなら姉である私がやらなければ。何だかよくわからない責任感を感じ、ママを起こすという任務を遂行するため行動に出た。

とまあ仰々しく表したものの、その行動は至って簡単で。

「起きろおおお!」

ママがくるまっている布団を体全体から引き剥がし、朝の光を完全に遮断しているカーテンを最高まで開けるだけである。さすれば彼女は急激な体温の変化と強烈な光に襲われ、奇声を発しながらも意識が覚醒するのだ。

「・・・・・・あれ」
「まま、おきたねー」
「おはよ、ママ」

毎朝恒例となっているこの行為。最初は面倒だったものの、最近は楽しくなりつつある。

Re: 【魔法少女】嗚呼、きっとそれは【まどか☆マギカ】  ( No.9 )
日時: 2012/11/10 15:01
名前: ☆琥珀☆ (ID: xJuDA4mk)

こんにちは!
想像していた以上にお話書くのが上手で驚いちゃった!これから瑞原夜ちゃんがどんな風に立ち回っていくのかが凄い楽しみ!更新無理しない程度に頑張ってね!応援してるよ!!!


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