二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【まどマギ】それは優越感か、後悔か 【リクエスト募集中!】
- 日時: 2013/07/20 10:24
- 名前: おネかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: n6vtxjnq)
はじめましての方は初めまして、それ以外の方も観覧ありがとうございます。
この小説は嗚呼、きっとそれはの番外編になります。そちらを読まなくとも分かるストーリーに致しますので、心配は無用です。
やはりこちらでもオリキャラが主人公となりますのでご了承ください。
注意:この物語はまどマギキャラはあまり出ないかもです。そしてシャルロッテ(魔法少女)が出てきます。シャルロッテとオリ主の物語ですので。でもあんこちゃんだしたい。
それでもよろしい方は観覧お願いします。
キャラ紹介
瑞原夜 >>02 >>26
梨兎崎巫子 >>20 >>34
応募くださったオリキャラ(ありがとうございます!)
雷帝様 >>03 >>09 >>18
破壊王子様>>04 >>29
Dr.クロ様>>07 >>12
姫桜様 >>47
オリキャラ募集用紙>>01
第一章
変わり者同士 (視点:瑞原夜)
一話 >>11 >>14
二話 >>15 >>16
第二章
邂逅、そして襲撃。 (視点:梨兎崎巫子)
三話 >>21 >>23
四話 >>24 >>27
五話 >>31 >>32 >>35
六話 >>36 >>37
七話 >>45 >>54
八話 >>59 >>64
九話 >>65 >>68
十話 >>70 >>73
参照1000突破、ありがとうございます!
- Re: 【まどマギ】それは優越感か、後悔か 【オリキャラ〆切ました】 ( No.59 )
- 日時: 2013/03/27 17:23
- 名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: L7bcLqD7)
「さぁ、かかってくるがいい!」
今、たたかいのひぶたが切っておとされた。
「・・・・・・すぐに、終わらせる」
最初にこうげきをしかけたのは紫藤さんだった。相もかわらずテレポートを使用し、間合いを一気につめる。桜綺ちゃんがすがたをかくにんする前に、細い切れ味のよさそうな日本刀をふるう。
けれども桜綺ちゃんもやすやすとやられはしなかった。刀があたりそうなギリギリに、持っていた大きなかまでうけとめた。
「二度も同じ手にひっかかるかよ!!」
お互い武器の“え”に力をこめ、対立する。
——じゅんすいな力と力の真剣勝負。
どうやら桜綺ちゃんが上手だったようだ。ガチガチとふるえている刀が紫藤さんの方にかたむいていく。
このままではだめだと思ったのだろう。私からでもよく分かるほどにぎりを強くし、紫藤さんはおしかえす。それをエネルギーとし、彼女は桜綺ちゃんときょりをとった。
「今度はこっちから行くぜ!」
桜綺ちゃんは休むひまなどあたえはしない。大きな声でさけびながら、紫藤さんを追ってゆき、自らの得物で次々とせめる!
「くっ・・・・・・」
対して紫藤さんは、はんげきもできず、ぼうぎょに回ることしかできずじまい。それもその通りだろう。二人の武器のこうげきはんいがちがいすぎるのだ。
紫藤さんの日本刀はせいぜい60センチほど。刃の部分は長いものの、全身が短く、接近しなければ当てることはむずかしい。だが桜綺ちゃんはどうだろうか。
桜綺ちゃんのかまは農業に使うそれではなく、死神が持つような持ち手の長い物。300センチはよゆうでこえているだろう。
かまは手にとどく長さの半分しか間合いにしかならないと言われている。しかし半分とはいえそのきょりは150センチ。とどのつまり二人のこうげきはんいには90センチのさがあるのだ。このきょりのハンディキャップは紫藤さんにとっては不利だ。
テレポートを使えばいい、と考えるかもしれない。だが桜綺ちゃんはブロックもへいようして、ガードにしか時間をさけないようにしている。
——ようしゃなど、みじんもなかった。
「さっきの威勢はどこいったんだぁ?」
言葉のごびがわざとらしくのびている。きっと紫藤さんをちょうはつしているんだろう。もちろん、しどうさんはそんな私でもわかるものにのりはしない。無反応で、ただダメージをうけないようにしているだけだ。
——いや、できないと言った方がいいかもしれない。彼女の表情はけわしくなっており、息づかいもあらくなっているようだ。それにじゃっかん刀を持つ手がゆるまっていて、桜綺ちゃんのかまに負けそうに思えた。
——だいじょうぶかな・・・・・・。
紫藤さんは強い。日本刀のあつかいもあるが、ためらいもなく人をきることができるだなんていくつもの場数をふんでいるんだろう。
自分でも分かっているはずなのに、何で不安になるのだろう。
「少しは反撃してみろ、よっ!」
ブンッ、と空気を切る音が聞こえる。かまが刀と交差する——のは少しの間だけ。
金属音の後、紫藤さんの日本刀が空にとばされる。くるくると回りながらもゆっくりと重力にしたがい、地面におちる。
「なっ・・・・・・」
「よそ見してる暇はないぜ?」
刀がはじかれた方を見たのがまずかった。すかさず桜綺ちゃんはブロックを生み出し、ぶつける。紫藤さんが気づくのは当たった直後のことで。
「かはっ・・・・・・!」
——ああ、このことだったんだ。
私が不安をかかえていた理由。それは紫藤さんが刀と同じようにとばされて、かべにぶつかったことだったのだ。
- Re: 【まどマギ】それは優越感か、後悔か 【オリキャラ〆切ました】 ( No.64 )
- 日時: 2013/05/03 08:11
- 名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: L7bcLqD7)
「ククッ、どうだ? この私にいたぶられる気分は」
おもしろさと楽しさがまざった笑いをこぼし、桜綺ちゃんは足を進める。
「……っ、う」
紫藤さんは起き上がろうとするものの、足に力が入らないようで。ふるえながら何とか上げていても、あと少しのところでがくん、と地面におしりと足が着いてしまう。
「ざまぁねえな! あれだけ自信満々だったのによ。今じゃボロ雑巾みたいだぜ」
口走っている間にも、黒い服の彼女は上体を立てようとしては、くずれることをくりかえす。
ーー助けたかった。でも、私のおくびょうさが、その気持ちをひっぱり、行動にうつすのをやめている。ほら、手も足も全く動かないでいる。
「結局、てめぇから悲鳴を聞くことは出来なかった。もっと痛めつけようが、どうせ黙っているんだろうな。……だが、これならどうだ?」
桜綺ちゃんは体を回転させて、私の方を見る。持っていたかまの刃先もだ。
「……まさか……!」
紫藤さんはどうようする。これから何が起こるのかさとったのだろう。
もちろん、私もにぶくはない。今後のてんかいはすぐに分かった。
「てめぇからあの世に逝かせてやるよっ!!」
風を切る音が聞こえる。刃物がほうり出されたんだ、私に向かって。
——ああ、もう私はしぬんだ。
動けなくてよけられないのがわかっているからだろう。れいせいにさいごをうけとめている自分がいた。
「巫子ちゃん……!」
私の名前を、紫藤さんがよんでいる。あとに続く言葉はきっと、よけてだとか、あぶないだとか、私の身をあんずるものだ。頭にひびく間にも、自分をしにがみが持つえものはたましいをかろうとやってくる。
——でも、ごめんなさい。
私はもうむりだから。
すぐ居なくなってしまうのだから。
せめて心の中だけでも、わかれをつげよう。
ありがとう、さようなら。
ありきたりな言葉のあと、命がうばわれる——はずだった。
——あ、れ……。
ふと抱きしめられるかんかく。首が何かやわらかいものでしげきされて、ちょっとくすぐったい。
「だいじょうぶ、だよ」
聞こえる、やさしいあの声。さいしょはこわかったけど、本当は思いやりのある人。知り合って間もないのに、私を守ってくれた人。
「あなたは」
そっと、ささやく。
「わたしが」
はかなく、けれども意思をこめた声で。
「まもる、から……」
とだえとだえに発した言葉がおわると、重みをかんじる。
服に たいりょうににじんでいるえきたいと、ゆかにしたたり小さな池をつくるしずくに、げんじつをにんしきさせられて。私はようやく気づいたんだ。
紫藤さんが私をかばって、かわりにかまをうけたのだと。
「しど、う……さん? 紫藤さああああん!!」
- Re: 【まどマギ】それは優越感か、後悔か 【オリキャラ〆切ました】 ( No.65 )
- 日時: 2013/07/20 07:49
- 名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: n6vtxjnq)
私をかばい、たおれた紫藤さん。高らかに笑う桜綺ちゃん。私はそのなかで、ただ気をうしなった彼女を支え、たちつくすことしかできなかった。
「全く、虫ケラの分際で私に刃向かいやがって。愚者は大人しく私に駆逐されていればいいものを」
桜綺ちゃんのあくたいが聞こえる。私が支えている人をひどくののしっているようだが、いかりはわいてこなかった。かなしみが心をおおいつくしていて、べつの感情が入ってくるよちなどなかったのだ。
——どうして、私を守ったの? どうして私の代わりになったの? ねえ、どうして……。
彼女へのぎもんとかなしみが、とめどなくあふれてくる。そのうち体がふるえて、目の先が熱くなってくる。
「紫藤さん……!」
——もう一度目をさまして。
ねがいをこめて、名前をよんだ。ささえる力を強くして、しっかりとにぎりしめて。
けれどもまつげの長いまぶたはひらかない。ピンク色の口も、うごくそぶりさえない。
「しどう、さん……」
こうしている間も、紫藤さんは弱っていくのに。助けたくても、私は何もできなかった。
紫藤さんがたおれたということでパニックになっているのもあるが、ここは桜綺ちゃんが作り出した空間。みわたしてもただうすぐらいだけで、どうやったら出られるのか、手がかりもつかめないのだ。
出口をさがすために動けば、紫藤さんをよけいにくるしめてしまう。かといって、私一人見つけに行ったら、そのすきに桜綺ちゃんに止めをさされてしまう。
どちらにせよ、きけんが大きすぎて、うかつに動けない。
「わからない……どうすれば……」
桜綺ちゃんからにげられる?
ここから出られる?
紫藤さんを救える?
「無駄だ。全部てめぇには出来やしねぇよ」
どんぞこにつきおとす、桜綺ちゃんの言葉。
「え……」
もしかして声に出ていたのか。今の考えが。いや、そんなことより……
「今度こそてめぇを葬ってやるよ、永遠にな」
間近でとらえた、桜綺ちゃんのすがたとあのよへの刃。ああ、知らないうちにもうこんなに近づいていたのか。
体をはって命を守ってくれた彼女のために、あきらめたくない。紫藤さん、あなたがそばにいるから、なおさら強く思う。
頭のなかには、たたかおうっていうのもうかんだ。うかんだけど、体が言うことをきかないの。
「あばよ、っ!」
一気に、かまがふりおろされる。生み出された風が、私のはだをかすめ、その後のことをリアルにれんそうさせる。
かまが私のはだにふれた。つぎは私のひふにくいこんで、あっさりとかりとっていくのだろう。かくごを決めて、目をつぶる。だいじょうぶ、いたみはいっしゅんだ、すぐおわる。
「な、っ……」
ところがそのいっしゅんがやってこない。わずかなおどろきの声だけが耳に入る。
おそるおそる目をあけると、かまは止まっていた。
しんじられない。きせきでもおきたのか。
「くそっ、どういうことだ……!?」
桜綺ちゃんもこんわくしていた。自らの意思でとめているようではなく、何かでおさえられているようだった。
「女性がそんな重い物を振るうのはやめたまえ。体を壊してしまうじゃないか」
とつぜん、やさしい声が、くつおととともにひびく。
「てめえは誰だ、とっとと出てきやがれ!」
いらだちをあらわにして、正体を表すようにうながす桜綺ちゃん。私には大体よそうできていた。
まちがいない、あの声は昨日病院にいたキレイな人のものだ。
「私は名乗るほど大それた者ではないよ」
おちついていて、しんのある声。まさしくあの声は。
「強いて言うのであれば……そうだね」
言葉がとぎれたそのとき、大きくかつん、とかかとをならし、すがたをあらわした。
「魔法少女、と呼ばれる存在かな」
ワインレッドのケープに、白のシャツとバルーンパンツ。ストライプニーハイにパンプスをはいた一人の女性。
うすら笑いをうかべている彼女は、まさしく私が探していたあの人だ。
- Re: 【まどマギ】それは優越感か、後悔か 【オリキャラ〆切ました】 ( No.67 )
- 日時: 2013/05/12 11:52
- 名前: おなかへった ◆scEpNWmRjQ (ID: VhEnEiwQ)
お「どうしようかなぁ」
夜「何だい? 小説の展開が思いつかないのかい?」
お「そうじゃなくて、参照1000行った時に何するか」
夜「それを考える前に小説を書くべきだろう」
お「うーんと、とりあえず思いついたこと二つあるんよ」
夜「・・・・・・一つ目は」
お「番外編書く事!(どやっ」
夜「・・・・・・・・・・・・頭大丈夫かい? 病院連れっていってあげようか」
お「し、しどい! 夜ちゃんのばか!人でなし! 鬼! サディスト!」
夜「この小説自体が番外編だろう? 番外編の番外編作ってどうするんだよこの屑作者」
お「ふぇぇ・・・・・・」
夜「おっさんかよ」
お「とにかく話ぐらいはきいてよおおおおおおお」
夜「勝手に流してろピザ」
お「黙れナッシングバスト!」
お「えー、番外編はまあ今でこそバトルやってますが、基本この小説はほのぼので行きたいので、日常とかそういうのは書かないかと。
その代わり皆様からのリクエスト募集でもいいかなぁって考えてます。きっと数の制限はありますが・・・・・・まあ4本ぐらいならいけるかなぁと」
夜「時間の使い方悪いお前がよくほざけるね一変死ね」
お「ガリは黙ってろ一生胸海底2万マイルでいりゃいいんだ」
夜「言葉すらろくに操れない猿に退化したか、なんと哀れな」
お「あらぁ、比喩表現に気づかないだなんて、なんて想像力の貧しい方なんでしょうねー?奥様」
お「もう一つ目はオリキャラ募集復活かな。やっぱりまだ募集したいのもあるし、九人じゃちょっと半端だったから。かと言ってひとりだけ応募はなんだかなぁ。それに出せるかどうかも微妙だし。・・・・・・あ、勿論皆様から頂いたオリキャラは必ず出しますよ! 本当です!」
お「多分可能性としてはみなさんからリクエスト貰ってそれ書くかもしれないです。その時はよろしくお願いします」
- Re: 【まどマギ】それは優越感か、後悔か 【オリキャラ〆切ました】 ( No.68 )
- 日時: 2013/07/17 11:17
- 名前: おなかへった (ID: wf9BiJaf)
「申し訳ない、少々遅れてしまったようだ」
ケガはないかい? と手をさしのべるあの人。私は少しだけぼうっとしてしまったが意識を元にもどし、小さく答える。
「あ・・・・・・はい。でも、紫藤さんが・・・・・・」
私はなんともないが、彼女が深いキズを負ってしまっているのだ。私が紫藤さんに目線をむけると分かってくれたようで。あの人はうなずいて、紫藤さんの深いキズに手をかざす。手のひらから白い光がかがやき、大きくわれたはだをやさしく包む。
「これで大丈夫」あの人は光を放つ手を紫藤さんの体からはなした。
「傷口は塞いだから最悪のケースには至らないはずだよ」
本当だ。見ただけでもいたそうな赤色をどくどくと流していた傷口が見事にとじられている。液体ももう出てきいない。
「あ、ありがとうございます……!」
「礼には及ばないさ。だが……」
言いかけたところで、あの人の目はするどく細まり、口元もいっそう上がる。
「・・・・・・まだ満たされていないようだね」
「・・・・・・え?」
なぞめいた発言の意味も、すぐに知ることになる。
あの人が細長い色白な手をはらうと、すき通ったキレイなナイフが数本、あらわれる。それらは風をきるようにしてすばやくとんでいった。後を目でおえばいつのまにか作られていたブロックにつきささっていた。ブロックは地面をゆるがすような大きい音を立てて、ナイフをも巻き込みながらこなごなになり、消えていった。
どうやらばくはつするブロックだったようだ。
「・・・・・・チッ」
したをはじきならし、つまらなそうな箱の主。そうだ、彼女はまだ悲鳴を聞きたいと言っていたんだ。だから足りなさそうなのだ。
「彼女を心ゆくまで満足させてからでもいいかい?」
満足させる——この場合は桜綺ちゃんをたおすのだろう。口調そのものは変わらないが、ややピリピリしたふんいきをあの人はまとっている。はりついたほほえみもそう物語っていたのだ。
「・・・・・・お願いします」
まっ先に紫藤さんをすくいたい気持ちもあったが、まずは桜綺ちゃんを何とかしなければ手当ても十分にできないだろう。私の気持ちをゆうせんしてしまえば、さいあくなじたいになるかもしれない。
ややためらう気持ちもあったが、おし殺してあの人に私はたのんだ。
——今はまかせるしかない。
「ほう? 貴様も自ら死ぬことを望んだか。実に愚かだ」
桜綺ちゃんはあざける。しかし、負けじとあの人は言い返す。
「おやおや・・・・・・最初に仕掛けたのは貴方のはずだが? それに私も魔法少女、一筋縄ではいかないよ」
「大した自信だな」
はんろんされた彼女からはバカにするようなえみは消えていた。それどころかうれしそうだった。これから強気なあの人のくるしむ顔が見れるのだときたいしているにちがいない。
でも、あの人は負けない。こんきょはないが、きっとあの人なら桜綺ちゃんを止めてくれると信じている。
「そのプライドもズタズタに引き裂いてやるよ!」
——大きなかまがいやに黒光りする。
「貴方こそ、矜持が傷付けられないよう、気をつけたまえ」
——小さな、けれどするどいナイフが光をはんしゃする。
「——いくぜ」
「——いくよ」
声がかさなり合うとともに、たがいの刃が空をまった。
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地の文の書き方が安定しないよふぇぇ・・・・・・
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