二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 東方姉妹記【現在25話、作者は生存しています】
- 日時: 2013/06/10 23:09
- 名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: CqswN94u)
初めまして。河城こいし(水奈)です。
東方projectの二次創作を書いていきます。
主人公はオリキャラ姉妹二人です。
オリキャラ主人公・お姉様・妹様・ほのぼの?・幻想入り・独自解釈・ほとんど少女
にご注意ください。
よろしくお願いします。
ちなみに、この作品は「小説家になろう」にも更新されています。
基本はあちらでの更新後、こちらの更新を行います。
こちらだけの内容も入れていく予定です。
感想はOKです。
どんどんお願いします。
プロローグ >>01
紅魔編
第1話 >>02
第2話 >>03
第3話 >>04
第4話 >>05
第5話 >>06
第6話 >>07
第7話 >>08 >>09
第8話 >>10 >>11
最終話 >>12
説明 >>13
永夜編
第1話 >>14
第2話 >>15
第3話 >>16
第4話 >>17
第5話 >>18
第6話 >>19
最終話 >>20
魔法編
第1話 >>21
第2話 >>22
第3話 >>23
第4話 >>25
第5話 >>28
第6話 >>29
第7話 >>32
第8話 >>44
番外編置き場
>>42
作者にお話してみたい方はこちら☆
>>26
イラストを頂きました!
>>30
- Re: 東方姉妹記 ( No.1 )
- 日時: 2013/03/14 22:15
- 名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)
プロローグ「ことの始まり」
私は学校からぶらぶら一人で下校していた。
「はぁー……」
正直、学校はつまらない。
家に帰るが、誰も居ない。
私は自分の部屋に入って、ベットに寝っ転がった。
学校では、愛想よくにっこりとしてみんなに気を使っている。
でも本当は、あんまり学校の女子とは話したくない。
ちょっと苦手。
多分私のいない影でなんか言ってるんかなと思っている。
ゴロゴロしていると、玄関の方からバタンッと扉の閉まる音がした。
この時間だから、妹が帰って来たと思う。
部屋から出て様子を見に行く。
すると、妹は泣いて帰ってきていた。
「またやられたのね」
妹はコクリと頷き、涙を拭う。
「大丈夫」
なぜ妹が泣いてきたのか知っている。
妹は今小5なのだが、学校でいじめられている。
親は両方ともほとんど仕事づめで、私達にかまってられる日がない。
そのため、私が妹の面倒を見ている。
妹は私にいじめられている事を最近話してきた。
どうすることもできないが、とにかくそんな妹に近くにいてあげようと考えた。
妹は自分の部屋にいった。
翌日、まためんどくさい学校にいった。
休み時間。
「すぐちゃん、数学教えてー」
と数人の女子が来た。
(またかぁ……)
「うん、いいよ」
渋々了解した。
私は清咲直海(きよさきすぐみ)。
あんまり友人と呼べる人のいない中2の女子。
夕暮れで少し薄暗い、いつもの国道沿いの帰り道。
たまに来る公園へ向かうと、
「やーい!バイキン、消えろよー!」
「そうだそうだー!」
小学生の男子4,5人が妹をいじめていた。
私の妹、清咲那穂海(きよさきなほみ)はからかいから逃げて反対側の県道の方にいっていた。
男子組はたまに那穂海をけったりして追い詰めていた。
私はその男子組を追って、怒鳴ってやろうとした。
「こら!あんた達!」
男子組は、「ヤベッ!こいつの姉だ!」と言って逃げる。
ただ逃げるわけではなく、那穂海を蹴っ飛ばして。
しかし、男子組がやった行為は許されない方向へ進んだ。
ブッ、ブッとクラクションを鳴らしながら一台のトラックが迫っていた。
そう、那穂海は飛ばされた勢いで車道に出てしまい、しかも動けない状況だった。
「!!」
私は反射的に那穂海のもとに駆け寄る。
反対車線には車がいないと瞬時に判断して、そちら側に逃げようとした。
だが……
バンッ!
何か鈍い、鉄に当たる変な音がした。
どうやら、私と那穂海は運悪く引かれてしまったようだった……
————————
トラックが何事もなく過ぎていった。
「おい、今の音聞いたか……」
「ああ。やばくないか……」
いじめていた男子組が変な音を聞いて、不安で一斉に振り向く。
「あれ……?いない」
「だな」
ほんの数秒前までいたやつとその姉が消えていた……
- Re: 東方姉妹記 ( No.2 )
- 日時: 2013/02/06 21:07
- 名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)
紅魔編 第一話「二人の妖精さん」
日中の眩しい日差しが照っている。
「イッタァー……」
どうやら那穂海を助けようと飛び込んだ際に身体を強く打ってしまったようだった。
那穂海は私の近くでねていた。
「……あれ?」
そういえば、私達って?
確か、那穂海が県道に飛ばされてトラックに引かれそうになったところを、私が助けようと飛び込んだ。
で、変な感じがしたはず……はずなのだけど?
あれって周りからいうと引かれたってことじゃないっけ?
でも、なんで私達生きてるんだ?
いや、もしかして死んでる?
「お……姉ちゃん……」
突然話しかけられびっくりしたが、どうやら那穂海の寝言のようだ。
とりあえず、辺りを見回す。
湖畔の近くのようで、周りは緑の多い森。
湖の近くなのか、少し肌寒い。
「どこだろう……」
どうもさっきまでいた公園やその近くではなさそう。
とりあえず、どこか建物がないか探そう。
「那穂海、大丈夫?」
那穂海はゆっくりと起き上がる。
「う、うん大丈夫だけど……ここは?」
「私もわかんないわ」
「どこなんだろう?」
「とりあえず、どこか建物かひとを探すよ。動ける?」
「うん」
私は立つ際、少し強打していたので全身が痛みを感じた。
対して、那穂海はどこも痛そうにはしない。特に強打しなかったようだ。
「お姉ちゃん大丈夫?」
「うん大丈夫」
気遣ってくれたので、安心させるための言葉を返す。
「とりあえずこの湖の周りを歩くよ」
私たちは歩き出す。
結構この湖は広く、多分一時間ほどは歩いたと思うが森だけしか見えない。
更に、進むにつれて少しずつ寒さが増してきている。
まだ日は西に傾き始めているが熱いはずだが。
「見つかんないね」
「そうだね」
そろそろ歩くのも嫌になってきていた。
「あのね、お姉ちゃん」
那穂海が何か伝えたげに、もじもじしながら話しかけてきた。
「なに?」
「そのね……お姉ちゃんまで、こんなことに巻き込んで……その、ごめんなさい……」
「そのことね。いいのよ、那穂海のせいじゃない」
それに、救うことのできなかった私にも責任はある。
確かに、あの男子組はやっては行けない、法に触れるようなことをした。
でも飛ばされた那穂海を助けてあげることのできなかった私も姉としてダメダメだと思う。
「お姉ちゃん、ごめんなさい……」
しきりに謝る那穂海。
「いいのよ。それより早く建物探そうね」
今はどこか入れてもらえそうな家を寄る前には探そう。
さっきのできごとについてはその後だ。
「うん、分かった」
そう言って、私たちはまた歩き出そうとした。
私が一歩動こうとした、その時……
「氷符『アイシクルフォール』!!」
鋭い氷が数弾空から飛んできて私達の周りに落ちてきた。
「きゃっ!」
私達は突然の出来事に驚いて身体が硬直する。
そんな中、空の方から小さい少女の声が。
「大ちゃん、やったよ!」
「チ、チルノちゃん……」
どうやら二人居るようだ。
その子達が、空の方から? 降りてきた。
「やっとかかったよ!」
「チルノちゃん、この人達人間だよ」
「ホント!やっぱりあたいは最強ね!!」
そう言った子は、氷の羽のようなのが付いた青髪、青い目をした子。
もう一人の方は、妖精の羽のようなのがついてる、青い子より少し高めの子だった。
(へっ?よ、妖精?)
「でも、見ない顔だね、大ちゃん」
「そうだね。チルノちゃん、氷溶かしてあげて」
「う、うん」
渋々と氷を全部溶かしてくれた。
「あ、あの」
思い切って、私はこの子たちに話しかけてみた。
「あなた達は一体誰?」
「う?あたい達?」
「うん。妖精さんみたい」
那穂海がそう言うと、
「そうだよ。あたい達、妖精だよ」
どうやら、当たりのようだった。
「そうなの?」
「うん。あたいはチルノだよ! こっちは大ちゃん」
チルノと言う青い子が言った。
「あなた達は人間のようだけど、どうしたの?」
大ちゃんと呼ばれている子が問いかけてきた。
「今、どこか家がないか探してるんです。どこか近くにありますか」
私がいうと、
「お家?それならあそこかな?」
チルノが言った。
「あそこね。巫女さんのところが一番安全だと思うけど、近い所ならそこに行ってみたほうがいいと思うよ」
「そうですか。どこに行けばありますか」
「じゃ、あたい達が教えてあげる!」
チルノが元気よく言った。
「いいの!?」
那穂海が聞くと、
「いいよ!」
と返してきた。
「ありがと、妖精さん」
「あたい最強だもん!」
どうやら、那穂海はこの子と仲が良くなったようだ。
「あなたは誰?」
「私?私は那穂海っていうの。こっちはお姉ちゃんの直海姉ちゃん」
「そうなんだ。今度一緒に遊ぼ!」
「うん!」
(良かった、那穂海が元気になって……)
この子と仲良くなって、私は少し安心した。
- Re: 東方姉妹記 ( No.3 )
- 日時: 2013/02/14 21:08
- 名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)
紅魔編 第二話「紅い館」
チルノと大ちゃんに連れられて約2,3時間。
大体最初にいた所の反対側の岸当たりまでやって来た。
「えっと、このへんだったような……」
とチルノがつぶやく。
「大ちゃん、そろそろだよね」
「うん。あっ、あったよチルノちゃん」
大ちゃんが指差す方を見る。
「ホントだ! あった!」
二人が見つけたところを見た。
その先には、洋風のお城のような、紅い館が建っていた。
「あそこ?」
那穂海が聞くと、
「そうだよ」
と大ちゃんが答えた。
「早く行くよ!」
「はーい!」
チルノと那穂海が先にかけていく。
「ま、待ちなさい」
続けて、私と大ちゃんがあとを追った。
森の中を抜けると、紅い館の壁が見え、より一層大きく感じた。
「那穂海ちゃん、ちょっと待っててね」
そう言い残して、チルノが紅い館の方へ一人飛んで行ってしまった。
後を追って大ちゃんも。
二人になった私達は、ゆっくりと歩く。
「あかいね、お姉ちゃん」
「そうだね」
こんなに紅くて大きな所は初めて見た……
私たちはチルノたちのあとにやった追いつき、姿が見えるところまで来た。
「あっ、いたよ!」
那穂海がチルノ達を見つけた。
あの子達はどうやら紅い館の前にいる人と話しているようだ。
そのそばまで近寄ってみる。
「あっ、那穂海ちゃんやっときた!」
「直海さんもです」
妖精二人がいうと、
「この子達かい? 湖畔にいた子達は」
結構身長の高い、中国風の人が言った。
「そう! お家探してたんだって」
チルノがそういった。
「君たち、この辺じゃ見ないね。どうしたんだい?」
中国風の人が聞いてきた。
「あの、私達どこか人の居る建物を探してたんです」
私がそう答えると、
「そうかい。良かったね、この子達と出会って」
と言った。
「あのへんはよく人喰い妖怪が出る辺りでね。妖精さん達で良かったもんだ」
「あたいが見つけたの!」
半ばこの青い妖精に襲われた気がするけど……
でも、妖怪と言う言葉が出てきたから、本当に私たちの知らないところに来てしまったようだ。
「それで、ここに来たみたいだね」
「そうなんです」
「ねぇー美鈴、この子達とめてあげてー」
チルノが頼んだ。
「どうやら帰る所もないようだね」
「はい」
「それじゃ、ちょっと待っていて」
そう言うと、中国風の人は紅い館に入って言った。
5分ほど待った。
って程もなく、ほんの数秒で中国風の人ともう一人がやってきた。
(えっ、嘘!いつの間に!)
どうやら、那穂海もかなりビックリしているようだ。
「どうしたのよ。私は今、とても忙しいのだからね」
と、突然現れた人が言った。
「いや、それが来客で」
中国風の人がそう言うと、
「あら、この方たち?」
と言った。
「そうです。どうも、帰るところがない様子で」
「あたいたちが見つけた!」
チルノが主張する。
「そうなのね。あなた方、お名前は?」
と聞かれたので、
「あ、はい。私は清咲直海です。こっちは妹の那穂海です」
と名乗った。
「そう。どうやらあなた方、あれのようね」
「やっぱり咲夜さんもそう思います?」
「ええ。人里では見ない顔ぶれ、帰る所がないとなると、あれしかないようね」
メイド? 服の咲夜さんと呼ばれた人が言った。
「お嬢様はよろしいと?」
「少し待ってなさい」
そう言うと、咲夜さんが一瞬で消えた。
で、また一瞬で現れる。
(嘘!どうなってんの!?)
那穂海に関してはもう訳わかんない状況のような表情をしていた。
「お嬢様はよろしいとおっしゃっていたわ」
「そうですか。でわ、通しますね」
どうやら、話の流れ的に中にはいれてもらえるようで。
「良かったね、那穂海ちゃん」
「うん」
チルノ達はそう言って、その後すぐに別れた。
「ついてきてください」
そう言われ、とりあえず中へ入ることにした。
- Re: 東方姉妹記 ( No.4 )
- 日時: 2013/02/14 21:11
- 名前: 河城こいし ◆y4sWQj6Fr6 (ID: iTW0Fx5P)
紅魔編 第三話「白銀のメイドと紅き吸血鬼」
紅い館の中はやっぱりとても紅い。
そして、とてつもなく広かった。
私たちは咲夜さんの後を付いて行く。
あちこち歩き、二階の一室にやってきた。
「失礼します」
咲夜さんが扉をノックし、先に部屋に入る。
後に私、那穂海と続いて部屋へ。
「お嬢様、こちらの方々です」
咲夜さんがそう伝える。
「そう。この子たちがアレの子たちね」
そう言ったのは、大きな紅い部屋に一つだけの玉座に座っている、ピンクのスカートを着た少女だった。
「あなた達、名は何という」
と聞かれたので、
「あ、はい。私は清咲直海です。こっちは妹の那穂海です」
と言う。
「そう。見ない顔のようだから、やっぱりアレのようね。」
また『アレ』という言葉が出てきた。
「あの、質問していいですか?」
「なんだね」
「アレってなんですか?」
アレアレ言われても全くわからないので、聞いてみた。
「幻想入り、と言うことよ」
(げんそう……入り……?)
「幻想入りとは、現実世界からこの場所へ訳あって結界を越えて来てしまうことです」
咲夜さんが説明をしてくれたが、いまいちよくわからない。
「あなた達は幻想入りした者。幻想入りをすると、ほ とんどの者は現実へ帰ることはできなくなるわ」
「えっ!? それじゃあ、もう帰れないんですか?」
「そうですね」
なんだか、凄い事になってしまった・・・
まさか、どこか知らない世界で帰れなくなるなんて、一切思ってなかったから。
「一つだけ手はあるわ」
ピンクスカートの子が言った。
「あるんですか!」
「ええ。でも、いつになるかは私達にもわからないわ」
「……ですか」
(あぁ、もう帰れないのかな……)
泊まる所もないし、家には帰れないはで、災難だらけな一日だとおもった。
「帰り方が見つかるまで、ここに泊まって行ってもいいわよ」
「え!いいんですか!」
突然の言葉に驚きを隠せない私。
「ええ。咲夜、この子たちの部屋を準備しなさい」
「かしこまりました」
なんだかすっごい安心した。
もしどこにも泊まれなかったらと思い、どこに行こうか考えていた。
「ありがとうございます!」
玉座に座っていた少女が立ち上がる。
同時に、黒い、コウモリの羽のようなものが背中の方で広がる。
「私はここ、紅魔館の主、レミリア・スカーレットよ」
あのあと、ここに泊まれることになり、咲夜さんが部屋に案内してくれた。
一階の、正面から左側の通路の部屋だった。
「ありがとうございます」
「お嬢様のお考えですから。」
咲夜さんが言った。
「こちらのお部屋はご自由にお使いください。あと、正面から右側へは危険ですので、勝手に行かないでください」
咲夜さんの注意をしっかりと聞いた私達。
「では、ごゆっくりと」
そして、部屋からいなくなってしまった。
もちろん、一瞬で……
少しの間、私も那穂海も言葉を発しなかった。
「良かったね。泊まる所があって!」
那穂海が話しかけてきた。
「そうだね。でも、なんだか大変なことになった気が」
と私が言うと、那穂海が何か言いたげに俯きながらもぞもぞとしていた。
「どうしたの?」
「そのね……さっきはごめんなさい……」
どうやら、まだあの時の事を気にしていたようだった。
「いいのよ。しょうがない事だったのだから」
「でも……」
「大丈夫!」
今、那穂海にかけられる言葉はほとんどない。
しかし、このことだけは伝えたかった。
「……うん!」
那穂海は元気に返事をした。
その夜……
「お嬢様、どうなさいましたか」
咲夜が聞く。
「どうも、気になるのよ。妹のほうが」
レミリアには気になることがあった。
「妹の方。なんとなく感じるわ」
「やはり、気づかれましたか」
「ええ。あんな強力な感じは久しぶりよ」
咲夜もレミリアと同じ事を考えていた。
「咲夜、賢者の方は頼んだわ。私は霊夢の方をあたるから」
「かしこまりました」
「あと、明日のうちにパチェにも聞いてちょうだい」
「かしこまりました」
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