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ポケモンナイト2番外編 羅刹の旅人
日時: 2016/11/04 18:13
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: wXGYBxg0)

どうも、はじめまして、ピコパです!
この度はポケナイトシリーズの続編、幻界冒険を執筆させていただきます!

あ、シリーズは同じですがキャラ、場所などは全く別物です。
そしてあらすじはこんなのです。


『幻の大地 エクセデア』そこは文字通り幻に包まれていて誰も目にすることができない大地。しかしそこは時空の影響上偶然生まれた大地であり、すっかり荒れ果てているのです。
しかし、そこに住んでいる住人たちはそんなことを気にせず平和に暮らしていました。そして、とある姉妹もそこに住んでいるのですが、その姉妹には本人も知らないある秘密がありました……。
そしてその秘密を知ったとき、世界は幻と化すでしょう。

番外編キャラ募集!
あらすじはこちら>>173
募集要項は下です。

こんな感じです。
常時キャラや感想をお待ちしております。
第一作が終了次第始めるので荒らしなどの行為はご遠慮下さい。
キャラの募集用紙はこれです。

名前(漢字はNG、外人さんのような名字ならOK)
   クラウド・ストライフとか。無しでもOK
性別:
年齢:
性格:
一人称:
二人称(特定の名前
を呼ぶときの呼び方も 〜くん、〜さん、呼び捨て)
役割:魔導士かメインキャラか商人か
容姿:
手持ち(2匹のみ):
補足:
サンプルボイス(3つほど)

今はまだ考えていないので商人さんなどを募集します!(一応無限)
第一作でキャラを募集してくれた方も、これからの方も大歓迎です!
よろしくお願いします!


ロロ >>112 ククリ >>114 バーバラ >>113

メインキャラ
:イルミア・ラヴァーシェ >>02
:ディクシア・ラヴァーシェ >>02
:デルタ >>27
:アリス・フェリーミュ >>28
:ミレイ・フェリーミュ >>29
:ライド・クラウン >>33
:メタル・クロウ >>34
:ファル >>63

番外編キャラ(旅の同行人のみ)
:スガツ >>173
:サウラー >>178
:ゼアス >>189

住人たち
:ツカサ(万事屋さん) >>03
:リュン(万事屋さん) >>03
:ミク(住人) >>04
:ライヤ(住人) >>07
:ショコラ・ネネ(住人) >>08
:クロナ(マンガ家) >>12
:ハル(ポケモン退治) >>15
:ラルン(剣術師範) >>47
:メクラク(発明家) >>58

魔導士
炎:ヴォルク >>58
水:サーシャ・レイン >>61
雷:ボルト >>70
草:ニング >>70
風:エリーナ >>36
土:ガイア >>64
闇:レイヴン・クロウ >>46
光:アルファ・ラグナ >>53
魔:ラフィ・レイアード >>40
幻:ミカ・クラウド >>41

その他 >>72

お祝い >>94
新年のご挨拶 >>125

第1章 幻の大地の日常 >>66 >>69 >>73 >>74 >>75 >>76
第2章 もう一つの世界 
魔導士side >>77 >>81 >>83 >>85 >>87 >>89 >>91
イルミアside >>80 >>82 >>84 >>86 >>88 >>90 >>92
第3章 町と幻と魔導士と >>93 >>95 >>100 >>101 >>104 >>105
第4章 それぞれの物語
デルタside >>106 >>108 >>110 >>116
ライドside >>107 >>109 >>111 >>117
EXミッション 感謝に包まれた幻の地
>>118 >>121 >>122 >>123 >>124 >>126 >>127 >>128 >>129 >>130
誰5章 ディクシアの真実
>>131 >>132 >>133 >>134 >>135 >>136 >>137 >>138 >>139
第6章 お姉さんに逢うために
>>142 >>147 >>148 >>149 >>150 >>151 >>152 >>153
第7章 幻の終点へ
>>155 >>156 >>159 >>161 >>162 >>168 >>169 >>170 >>171

番外編 羅刹の旅人
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Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.131 )
日時: 2015/02/27 16:38
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: v8Cr5l.H)

第5章 ディクシアの真実


イルミアがいなくなってもう1年くらい経つ……。もうみんな忘れてるのかなぁ………ツカサ君達はまだ探してくれているみたいだけど………私達幻の大地の住人はここを離れたらみんな忘れられてく………存在まで幻みたいにあやふやなのか………でも、私は絶対に忘れない………忘れたくない………だって………私の……たった1人の妹なんだもの………
でも………もし見つからなかったら……覚悟しなきゃ……ダメ、なのかな………

幻の大地 噴水広場
ライヤ「ディクシアさん………すみません……俺も……頑張って探したんですが………見つかりませんでした……」
ツカサ「本当に………申し訳ない………」
ネネ「ゴメンね……」
ライヤの体力、ツカサの知識、ネネの情報網を駆使しても見つからない。ディクシアは不安を抱えていた。
ライヤ「で、でも!大丈夫です!また、また探しに行けば…」
ディクシア「いいの……いいのよ……もう……連日徹夜で探しても見つからないし……それに、ライヤ君達も体ボロボロでしょう?」
確かにライヤの目には深いクマが出来ており、ツカサは少しやつれ始め、ネネも肌が少し荒れ始めている。
ライヤ「いいえ!まだやれま……」
ツカサ「おっと!大丈夫か?」
倒れかけたライヤをツカサが受け止める。
ライヤ「す、すみません……鍛練不足で……」
ディクシア「いいのよ………無理はしないでね。」
ネネ「でも、あなたはそれでいいの?」
ディクシア「うん…………覚悟はしてたから………私のことは心配しないで、ゆっくり休んでね。」
ライヤ「いえ……鍛練が終わり次第、全力で捜索します!」
ツカサ「……ディクシアも、元気になりなね。」
ネネ「はやく見つかるといいわね、イルミアちゃん。」

ディクシアの家
ディクシアはイルミアの部屋を見た。あの日と何にも変わらない日常がそこだけ切り取ってあったような感じだった。整えてある本棚、シワもないシーツ、綺麗に磨かれた机………几帳面を具現化したようなイルミアの部屋だ。
ディクシア「よくここで小説とかあさってたなぁ……片付けるの大変だからってイルミアに怒られたけど。」
ディクシアは無意識に部屋の真ん中で思い出話をしていた。
ディクシア「………もう、『過去形』の話になっちゃった……ねぇ………どこにいるの……?返事くらいしてよ……」
ディクシアの頬に涙がこぼれ落ちる。
ディクシア「どこにいるのよ!こんなに姉を心配させて……絶対に許さないんだからねっ……ぐすんっ……」

『逢いたく………ないか?』

ディクシア「………え?」
自分しかいないはずなのに声が聞こえる。
すると、目の前の空間から大きなひし形の裂け目が現れた。
ディクシア「キャッ!?何!?」
驚いたのもつかの間、そこから大きな鎧騎士がヌッと現れたのだ。その鎧騎士はディクシアの前であぐらをかいて座る。
ディクシア「あ、あなた誰……っていうか土足で人の家に入ってこないでよ!妹がまめに掃除してピカピカのカーペットが土で汚れたらどうするの!」
鎧騎士「し、失礼………」

結局その鎧騎士は鎧を全部脱いでピカピカに磨き、風呂に入り、カーペットに付いた土を落とし元に戻すことになった。

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.132 )
日時: 2015/03/03 17:52
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: Ft4.l7ID)


鎧騎士が風呂から戻ってきた頃には鎧が新品同然のようにピカピカしていた。
鎧騎士「その鎧、なかなか磨くのに苦労しただろう。」
ディクシア「まぁね、でも妹がやり方を教えてくれたからそう手こずらなかったわ。」
鎧騎士「鎧の磨きかたをか?そうとう特殊な妹だな。」
ディクシア「違うわよ。庭晶なんかを磨くときのやり方に似ててね。その方法でやったらこうなったのよ。」
鎧騎士「庭晶………懐かしいな。朝のうちに太陽の光を溜め、夜になると光り輝く……そう珍しくない鉱石だから特別大きなものや庭晶細工でも安価で美しいものばかり。表面を磨けば更に美しくなる。その妹はたいへん几帳面なのだな。」
鎧騎士は饒舌に庭晶のことを説明した。
ディクシア「あなた、ここに住んでるの?」
鎧騎士「ああ、そうだ。しかし見知らぬ世界に落とされてしまってな。」
ディクシアは驚いた。まさかイルミアのような経験をした人が他にもいるとは思わなかった。
ディクシア「じゃ、じゃあどうやってあなたはここへ?」
鎧騎士「簡単なことだ。逆のことをすれば案外すんなり戻れる。まぁこの方法を見いだすのに10年近くかかったがな。」
10年!どうりで鎧がボロボロになっていたわけだ。
ディクシア「じゃ、じゃあそこに行けば妹に………イルミアに逢えるの?」
鎧騎士「イルミア………ああ、かもしれないな。」
ディクシア「連れていって。」
ディクシアは鋭い眼差しで鎧騎士を見つめる。
鎧騎士「……よい目をしている、いい覚悟だ。しかし、もう戻れぬかもしれんぞ?」
ディクシア「妹に逢えるなら私はどうなっても構わない、そのつもりだけど?」
鎧騎士「………いいだろう。ついてこい。」
ディクシア「エスコートよろしくね、鎧騎士さん。」
鎧騎士は鎧を着ながらこう言った。
イグルーン「………イグルーンだ、小娘。」
ディクシア「ディクシアよ、イグルーン。」
イグルーン「ディクシア…………」
なぜだろうか、初めて聞いたはずなのに聞き覚えがある。イグルーンはそんな疑問を心の片隅にしまいこみ、現代世界への入口を開け、ディクシアと共に入った。


円卓
ヴォルク「そうか……サーシャが………」
レイヴン「あの娘には申し訳ないことをした………僕もそろそろ限界が近いのかな………」
レイヴンは片目を押さえてそう言った。
ミカ「ボルトさんもエリーナさんもいませんし、どうしましょうか?」
ヴォルク「…………そういや鎧のおっさんを見ねえな。どこいったんだ?」
ミカ「イグルーンさんのことですか?あの人の考えてることってなんかわかりづらいような………」
レイヴン(アイツ………ほんとうに僕の野望を知っているのか?)

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.133 )
日時: 2015/03/06 14:57
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: xV3zxjLd)



ハルハース大森林

現代世界でも特に大きな密林地帯で、中にはアノプスやカブトがいたときから何一つ変わらないで生きている植物もいる。
しかし、空間を移動できるイグルーンはどうして密林のど真ん中にしたのだろう。

答えはひとつ

イグルーン「実はあまり空間移動に慣れてなくてな。以前は海のど真ん中に着いたこともある。」
ディクシア「じゃあ私の家にこれたのは……」
イグルーン「恥ずかしい話だが………全くのまぐれだな。」
ディクシア「あなた10年も研究しててどうして……」
イグルーン「使いこなすのにも時間はかかる。」
ディクシア「で、どこへ向かうのよ?」
イグルーン「ガラナ研究所という廃れた研究所だ。」
ディクシア「な、なんで私の妹が研究所に……しかも廃れたって………」
イグルーン「ま、ここではなんだ。行きながら話そう。」

道なき道を歩いていくと、暴れているポケモンと出くわした。
ドサイドン「ドサアアァァァ!!!」
ディクシア「嘘!?ドサイドン!?」
イグルーン「知っているのか?」
ディクシア「え、えぇ……でもドサイドンってプロテクターをつけないと進化できないんじゃ………」
イグルーン「ガラナ研究所はプロテクターの研究もしていたからな。捨てたものをサイドンがつけたんだろう。」
すると、空高くからまた別のポケモンが飛んできた。
ハッサム「ハッサアァァム!!」
ディクシア「ハッサム!?ハッサムもメタルコートをつけないと進化できないんじゃ………」
その他
ポリゴン2「ピーピピピ……ピピ………」
ブーバーン「ブバーン!!」
エレキブル「ブルウゥゥ!!」
フーディン「ディーン!!」
そこは人工的な物質で進化したポケモン達がたくさんいた。
イグルーン「皆ガラナ研究所で作られた道具で進化したポケモン達だ。」
ディクシア「野生のポケモンが人工的に進化させられる……なんかかわいそうだわ。」
すると1匹のポケモンがこちらに気づく。
ギガイアス「ギガアアァァ…………」
ディクシア「ギガイアス…………」
ギガイアスは敵意丸出しでこちらに迫る。
イグルーン「これはなかなか相性が悪い………」
ディクシア「そう?行きなさい、リオル!」
リオル「リオ!」

ギガイアスは地震を起こして攻撃する。
イグルーン「おっと!これはなかなか強い地震だ!」
ディクシア「リオル!からてチョップ!」
リオル「リオ!」
リオルは高くジャンプし自分の体重を重力にかけてギガイアスにからてチョップを食らわせた。いわタイプのギガイアスには効果抜群。ギガイアスは少しよろけたが、頭を振って正気を取り戻す。
ディクシア「なかなかしぶといわね………」
ギガイアスは怒り心頭でこちらに『シグナルビーム』を放った。
ディクシア「きゃっ!?」
イグルーン「ぐおっ!?こ、これではアブソルを出したとしてもやられてしまうな………」
シグナルビームはむしタイプの技、あくタイプのアブソルでは効果抜群だ。
ディクシア「だったらすみっこでじっとしてて!リオル、からてチョップ!」
リオルはもう一度からてチョップを食らわせる。ギガイアスは恐れてここから退散した。

ディクシア「本当にすみっこにいたのね。」
茂みの中でじっとしていたが、鎧がすごく目立っていた。
イグルーン「お前がすみっこにいろと言ったから………」
ディクシア「もう安心よ。」
イグルーン「そうか………しかし、そのリオルなかなか強いな。」
イグルーンはリオルの頭を撫でながらそう言った。
ディクシア「そうよ。リオルとはいつも一緒に過ごしてきたんだから!」
イグルーン「なるほど………どうりでこのリオルからはとてつもない気を感じる訳だ。」
イグルーンはリオルの額に手をかざし念を唱える。
イグルーン『汝の気を縛りし鎖を解き放ち、新たなる力を得よ!』
するとリオルの体が光に包まれていく。
リオル「リ、リオ!?」
ディクシア「リオル!?どうしたの!?」
そして光が晴れた途端
ルカリオ「リオォォォ!!!」
リオルはルカリオに進化していた。
ディクシア「嘘……これが進化……」
イグルーン「よかったのうルカリオ。さ、ガラナ研究所はもうすぐだ。いくぞ。」
ディクシア「ま、待ちなさい!」

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.134 )
日時: 2015/03/07 20:28
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: xV3zxjLd)


ディクシア「ちょっと!今の何!?どうやって進化させたの!?話しなさい!」
ディクシアはイグルーンの肩をつかみグラグラと揺らす。その揺れとともに鎧もガチャガチャと音を立てる。
イグルーン「ゆ、揺らすな揺らすな!わかった、わかったから離せ、離してくれ!」
ディクシアはぱっと手を離す。
イグルーン「ゴホッゴホッ!!ま、全く力が強い女子だ………」
ディクシア「ほら、さっさと話す!」
イグルーン「むぅ……………」
ディクシアに少々圧倒されながらも自分がリオルにしたことを話す。

イグルーン「我はリオルの中にある力を引き出しただけだ。他にもクルマユやゴルバット、イーブイやトゲピーにも同じことです進化する。」
ディクシア「ふーん、随分かわいいポケモンばっかし。あなた見かけによらずかわいいポケモン好きなの?」
イグルーン(ゴルバットはかわいいのうちに入るのか……まぁまた縛られるのもごめんだし、黙っておくか。)
ディクシア「なによ。」
イグルーン「なんでも。ほら、先を急ぐぞ。」
ディクシア「でもどうしてそのポケモンだけ?」
イグルーン「そのポケモン達は絆を深めて進化するんだ。その絆は後に力となりポケモンは更に強くなる。そしてその力が一定の量になったら後はそれを解き放つきっかけを作る。それだけ………」
ディクシアはうつらうつらしていた。
イグルーン「……………全く。ほれ起きろ。」
イグルーンはディクシアの肩をたたく。
ディクシア「ふぇっ!?」
イグルーン(か、可愛い……)「ぬおぉぉぉ………苦しい、苦しぃ……………は、離せ………ゴホッゴホッ!!」
ディクシア「今、変なこと思ったでしょ?」
ディクシアはイグルーンの首を締め上げる。
イグルーン「えぇい!思っとらん!全く………女なら少しはおしとやかになされ!」
ディクシア「う、うるさいわね!早く行くわよ!」
イグルーン(はぁ…………)

ガラナ研究所前
すっかり荒れ果てた研究所には、何故か最近誰かが入ってきたような痕跡があった。
イグルーン「明らかに怪しいな………」
ディクシア「ここに妹が………あぁ……こんなところにもし監禁でもされたら………」
ふと、ディクシアはイルミアがあられもない姿であんなことやこんなことをされている光景が浮かんだ。
ディクシア「いやああぁぁぁぁ!!!」
イルミア「お、おい、どうした!何があった!」
ディクシア「イグルーンどうしよう!イルミアがMに目覚めたら!?」
イグルーン「……………は?」
イグルーンは求めていた答えとは違った答えを出されてポカーンとしている。
ディクシア「イルミアが縄を持って『お姉さん、縛って下さい』って満面の笑みで言われたら私、私………自殺してやるううぅぅぅ!!」
イグルーン「落ち着け!そんなに悲観的になるな!お前の妹ならきっと大丈夫だ!」
そしてなぜそんな光景が浮かんだんだ!?
ディクシア「ぐすん………ほんと?」
イグルーン「あ、あぁ………たぶんな。」
ディクシアは手で涙を拭い去る。
イグルーン「ところで………お前の妹、名前はなんて言うんだ?」
ディクシア「……………イルミア。私の、可愛い……たった一人の妹……………」
イグルーン「イルミア………よい名だ。誰がつけたんだ?」
ディクシア「あれ…………思い出せない。なんで……?どうして………?」
イグルーン(やはりこうなったか………ディクシアとイルミア………聞いたことある名だと思ったが………これで全て繋がったぞ………)
イグルーン「さぁ立て。大好きな妹を守るのだろう?ならば立って前へすすむのだ。他のことなど考えるな。守りたいものを守る、それだけを考えろ。」
ディクシア「……………わかった。よし行くわよイグルーン!待っててねイルミア!」
イグルーン(………今はまだ、言わないでおくか………)
ディクシア「なにボーッとしてんのよ!早く行くわよ!」
イグルーン「…………わかったわかった。」

Re: ポケモンナイト2幻界冒険 ( No.135 )
日時: 2015/03/19 15:20
名前: ピコパ ◆aIf9C.jTkU (ID: 9AGFDH0G)


ディクシアとイグルーンはガラナ研究所の奥へと進む。
ふと、ディクシアはガラスケースに飾られている不思議なまーるい石に目がいく。
ディクシア「ねぇ、これはなに?」
イグルーン「それは………メガストーンだな。」
ディクシア「メガストーン?」
イグルーン「ポケモンに眠っている力を最大限まで引き出すことができる石だ。ここへきた記念にもらっておこう。」
するとイグルーンはガラスケースを割り、ルカリオナイトとアブソルナイトとキーストーンを奪い取った。
ディクシア「い、いいの?」
イグルーン「どうせまた悪さに使われるんだ。だったらこちらで有効活用した方がいいではないか。」
ディクシア「そりゃまぁそうだけど………」
イグルーンはマントを翻し先へ進む。
ディクシア(人の物を勝手に奪い取っておいてよくもまぁ偉そうに………)

ガラナ研究所 謎の小部屋
イグルーンはドアを蹴破り奥に入っていく。すると、壁に絵が掛けてある以外何もない部屋があった。
ディクシア「この絵………エクセデアににてる……」
その絵は、二つの浮遊大陸がぶつかり崩れ散るものだった。
額縁の下に『幻界崩滅 〜Luklake〜 』と書かれていた。
ディクシア「…………ルクレーク?」
イグルーン「どうやら所長は大層その絵が気に入ったようだな。風化を防ぐ為にこんな隠し部屋まで作ってしまうとは。」
ディクシア「所長さんは幻の大地のことを知っているのかしら?」
イグルーン「……知らないんじゃないか?」
ディクシア「………そう。」
ディクシアは絵に見いったのかその場を離れない。
イグルーン「どうした?」
ディクシア「なんだろう。………すごく似てる気がするの、私と。」
イグルーン「絵と人が同じ感じがするわk」
ディクシア「あるのよ!……なんか、この絵を見ると忘れてた何かが思い出せそうな気がするの。」
イグルーン「ルクレークは幻界が現代世界と衝突する超時空現象だぞ?それがお前のやることなのか?」
ディクシア「わからない………でも、もしそうだとしたら例えそれが超時空現象でも私はやらなきゃいけない………そんな感じがする。」
ディクシアはまじまじと絵を見ながら言った。
イグルーン「…………そう感じるのも無理はない。」
ディクシア「え?」
イグルーン「それは………妹が揃わんと話せん。さぁ、先を急ごう。」


そのころ 地下研究所では
研究員1「資料のデータが取れました。」
研究員2「そうか………しかし、なかなかどうして興味深いデータだ。」
研究員3「あの実験台………とても弱っています。このままでは実験を続けられなくなってしまいます。」
研究員2「そうか。様子を見に行こう。投与剤を持ってきてくれ。」

地下牢
イルミア「…………………」
イルミアは鎖で両手を縛られて倒れている。しかしその姿はとてもボロボロで、薬の投与の副作用でどんどん体が蝕まれていくのだ。なんとか呼吸はしているようだが、目には光が灯っていない。
研究員1「やはり飲まず食わずの薬漬けではさすがに女子は持ちませんか………」
研究員3「何か食べ物持ってきましょうか?」
研究員2「たぶん疲れすぎて食べる気力が無いだろう。食べたとしても消化器が弱りすぎて消化に時間がかかる。薬で充分だ。」
研究員は鍵を開けてイルミアを起こす。もはや自力では起きられず肩を支えて起こされる。
研究員2「大丈夫か?」
イルミア「………………ぅ…………」
研究員2「腹が減ったか?」
イルミア「…………………」
研究員2「この生活は嫌か?」
イルミア「…………………」
研究員1「なんだか可哀想だな。果たしてこの娘にあの才能は宿っているのだろうか。」
研究員2「とりあえず投与剤をうつ。」
研究員は注射器を取りだしイルミアの首筋にうった。イルミアの身体は一瞬痙攣するがすぐに治まった。
そしてやすらかな寝息を立てている。


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