二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【ポケモン】風変わりな旅道中
- 日時: 2016/11/30 02:05
- 名前: アーリア ◆IYbi.dCFgs (ID: 9AY5rS/n)
【お知らせ】
・(10/31)小説更新>>71
・(7/15)以前キャラ投稿してくださった皆様へ>>36
・(7/09)更新再開に伴い、「シャドウウォーカー」→「S.W団」に変更いたしました。
仮題です。もしかしたらタイトル変わるかもしれません。
アーリアと申します。基本的に読専なのですが、とある方々が書かれているポケモン小説に感銘を受け(?)、執筆に踏み切った次第でございます。
この小説は「リアル志向でマイルドな戦闘処理」になるので、ゲームのポケモンとは少し離れたものになります(ゲームよかアニメに近いかも)例えばですね…
・イワーク「すてみタックル」、ピッピ「まもる」→ピッピ吹っ飛ぶ
・フーディン「テレキネシス」、ポチエナ「!?」→ポチエナ浮く
…な事があるかもしれません(これはひどい)
マイルドとはなんだったのか
あと、ポケモンたちは普通に4つ以上の技を使います。ゲームの設定からかけ離れていくスタイル(
オリジナルの地方が舞台となります。
謎の組織「S.W団」と、ひょんなことから彼ら追い掛け追い回されることとなった主人公の物語です。オリキャラもいずれ募集しようと考えてます。それではよろしくお願いします!
【目次】-------------------
登場人物>>001
序章『面倒事と旅支度』>>002>>003>>006>>007>>011>>012>>021>>028>>029>>033>>034>>053>>054
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- Re: ポケモン 風変わりな旅道中 ( No.1 )
- 日時: 2016/10/01 18:14
- 名前: アーリア ◆IYbi.dCFgs (ID: BoGAe/sR)
【登場人物まとめ】随時更新
-トレーナー-
・カイン (男)
カナギタウンに住む14歳の少年、仕事で家を離れている父とブリーダーの母を持つ。熱血漢で衝動的に行動をとる単細胞。売られた喧嘩は必ず買い、とにかく血の気が多い究極の”バトル狂”である。本人曰く不本意だが、面倒事に首を突っ込む(もとい巻き込まれる)のが得意。とにかく破天荒なのである。
・ナナ (女)
シラカシ博士の助手であり愛娘、強気でツンデレな14歳の少女である。こう見えて正義感が強く、困っている人を放っておけない主義。お洒落やファッションに敏感で、さながらお年頃の女子といった感じ。
・アズミ (女)パーセンターさん提供>>42
元サーカス団の曲芸師のお姉さん。道中で会ったとある旅のトレーナーに憧れ、一時的に団を離れて旅をしている。勝気で非常にアクティブでちょっぴり調子に乗りやすい。元曲芸師といえど実力は確か。
・サーシャ(女)
世界を旅をするトレーナー、カロス出身でかなりオシャレ。様々な文化や景色をこの目で見たいと考えている。クールだが面白そう(危険)な事などの刺激を求めており、ちょっぴり毒舌である。
-研究者-
・シラカシ博士(男)
アルト地方に研究所を構えるポケモン博士。瓶底眼鏡に無精ひげ、クシャクシャのくせ毛。少々頼りなくだらしない姿をしているが、ポケモン想いな 人柄の良い人物である。
・カルファー (女)マグロ煮つけさん提供>>40
ポケモンの進化についてたった一人で研究しているという女の子。加虐という歪んだ愛情表現をしてしまいがちで、シラカシ博士からは天才と称されるが同時に狂女と呼ばれていたりもする。
・アルフレッド(男)マルガリータさん提供>>14
別の地方からやってきたトレーナー。トレーナーズスクールに通っていた事もあり、ポケモンの知識は豊富で成績はかなり優秀。同じポケモンでも生息する土地が違えば、その能力は変わるのかという研究をしている。
【S.W団】
・ボス (?)
SW団を率いるボス。詳細不明
シラカシ博士が持っている『資料』を狙っているようだ
・秘書 (?)
SW団ボスの秘書。
詳細は登場次第更新
-幹部-
・ザザン (男)
SW幹部、全体指揮を担う幹部トップ。
詳細は登場次第更新
・ガンズ (男)マッドさん提供>>37
卑怯な手は使わずに正々堂々戦う事を好む。食べ物が好きで作戦中でも構わずお菓子を食べている。三枚目。
詳細は登場次第更新
・チャカ (男)こーすけさん提供>>41
目立ちたがりの自信家でお調子者ナルシスト。元ポケモンハンターで組織に入る前からも荒稼ぎしていたとか…。詳細は登場次第更新
【その他】
・リーフ (女)
カインの母でありポケモンブリーダー。元トレーナーで昔シラカシ博士を助けたことがあるのだとか。そのためかシラカシ博士とは仲が良い。
※脱穀さん>>22、風死さん>>15のキャラは許可待ちの状態なので一時保留中です。詳細は>>36にて
- Re: ポケモン 風変わりな旅道中 ( No.2 )
- 日時: 2016/08/08 12:54
- 名前: アーリア ◆IYbi.dCFgs (ID: 3qG9h5d1)
- 参照: あれ、こっちがメインになりつつある…?
アルト地方南部——そこには地方一大きな森がある。きのみの木々が生い茂るそこは、野生のポケモン達にとって楽園だ。”きのみの森”と呼ばれるその森の傍にあるのが『カナギタウン』、今回の物語はこの小さな田舎町から始まる。
「じゃあ今日もお願いね。余ったお金は貴方の好きに使うといいわ」
行ってらっしゃい、その言葉に背中を押され、見送る母に短く返事をして家を出た。
一段と眩しい日差しに目を潜めながら、大きなあくびを一つ。黒い髪を朝の風に揺らしながら、少年・カインは今日も母の『おつかい』に出かけた。
カインの母はポケモンブリーダーである。
ポケモンを育てバトルを行うトレーナーと違い、ポケモンの健康管理を中心に、技術的な面においてあらゆる方面にポケモンを育てるのだ。様々な理由で彼女の元にポケモンが集まるのだが、ポケモンが大好きは母はこの上なくやりがいを感じているのだとか。
カインもそんな母を誇りに思っていた。
カインも物心ついた時から母の仕事を手伝っている。とは言っても、彼の仕事はポケモンフードの買い出しと、あとはポケモン達の相手くらいだろうか。
今の生活も悪くないのだが、14歳の少年にとっては少々窮屈なのであった。しかし、母と彼女が世話をしているポケモンの事を思うと、そんなことは言い出せなかった。いや、特に言い出す気もないのだが。
さて、ポケモンフードを買うには、”きのみの森”を挟んだ向こう側にある隣町に出かける必要がある。
そのため、必然的にきのみの森へと足を踏み入れる必要があった。
カインはポケモンを持っていないのだが、問題はない。少々迂回することになるが、森のはずれには隣町まで続く遊歩道がある。そこを行けば、隣町で買い物をして家へ戻るだけ。
いつもと同じ。家に帰ったら何をしようか。
そんなことを考えつつ、カインは隣町へ向かう。
そこまでは”いつもどおり”だった。そう、無事に隣町に到着するそこまでは。
序章【面倒事と旅支度】
>>003
- Re: ポケモン 風変わりな旅道中 ( No.3 )
- 日時: 2016/08/08 12:55
- 名前: アーリア ◆IYbi.dCFgs (ID: 3qG9h5d1)
朝日が昇り始めて3時間は経つが、寒いものは寒い。
現時刻は午前9時、アルト地方の冬の朝は吹雪の後のように冷え込んでいた。
「あー、寒ィ……」
凍える寒さに身を縮めるのは、ほぼ目を閉じた状態で歩く黒髪の少年。
パーカーのポケットに手を突っ込み、背中を丸めながらノソノソと歩いていた。
カインは寝起きが悪い。それゆえ朝が苦手だ。
そのため、『普段の彼』を知る人物はこの状態の彼を見ると心底驚く。
「おっさん、いつもの」
「いらっしゃいま——あれ、カイン君?」
現に、カインの母が世話になっているフレンドリィショップのおじさん、もとい店長でもこの有様だ。
「おはよう。珍しいね、今日は朝からなのかい。しかし、朝に弱かったとはねえ。普段の君からは想像もつかないよ」
確かに、普段の『おつかい』は昼を過ぎてからだ。今日は昼からの都合が悪いらしく朝からやってきたわけだが、それにしても普段の自分と今の自分はそこまで違うのか。
カインはぼんやりとそんなことを考えながら、母から渡されていたメモを渡した。
店長はそれを確認すると、「少し待っててね」という言葉と共にバックヤードの方に引っ込んでいった。
少々の時間ではあるが、手持無沙汰になった。
暇つぶしにと、カインは適当に陳列棚に視線を向けていたが、その時ふと外が騒がしい事に気付く。
(朝っぱらから何だ?)
露骨に怪訝な表情を浮かべながらも、少なからず外の騒ぎが気になった。……それが駄目だった。
カインは何の気なしに外へと顔を出したのだが、目前に黒い影。
——ゴチン!
次の瞬間、カインの脳裏に火花が散った。
出会い頭にカインは向こうから走ってきた「黒い男」と衝突してしまったのだ。
寝起きの重い体は弾かれ、カインは訳の分からぬまま後頭部を地面にぶつける。
「いっ……てぇ!?」
「ぐッ、邪魔なんだよガキ!」
カインが視線を上げると、黒い——肩までの短いローブのようなものを被った——男が、頭を押さえながらヨロヨロと立ち上がるところだった。
男の言葉にカインは男の言葉にカチンときた。出会い頭にぶつかってきたのはお前だろう、と。カインはそれを吐き出すように口を開こうとした。が、彼の手にふれた感触がそれを制した。カインが手元を見ると、男が持っていた物と思われるスーツケース。
「? 何だこれ」
「まっ……まてぇ〜〜〜ドロボウーーッ!!」
カインがスーツケースを手にしたちょうどその時、遠くの方から何やら叫び声が聞こえた。視線をやると、息を切らしながら走ってくる白衣の男の姿。
その姿を確認した「黒い男」はバツが悪そうに舌打ちをする。そしてカインの方に向き直ったかと思えば、腰に付けていた専用ベルトから「それ」を投げた。
「ちいっ、もう追いつきやがったか……いけっ、”ポチエナ”!!」
すると、男の投げた「それ」——モンスターボールから、黒い毛並みのポケモンが飛び出した。そいつは低い唸り声をあげながらカインを睨む。
「!? ポケモン!?」
突然目の前に現れた犬の姿をしたポケモン。ギョッとして仰け反るカインに追い打ちをかけるように、「黒い男」はポチエナに命令する。
「ポチエナッ、そのガキからスーツケースを取り返すんだ!”体当たり”!」
「……はあっ!?」
思わずカインは声を上げた。
言うまでもないと思うが、カインはポケモンを持っていない。つまりはピンチなのだ。
カインは反射的に体を捻ってその攻撃を避ける、手にスーツケースを握ったまま。
(くそ、一体何だってんだ!?)
体制を整え、改めて男と向き合ったカインは息をのむ。
そして同時に思う、『どうして自分はこんな面倒事に巻き込まれているのか』と。
自分はただいつものように、買い物にやってきただけなのだ。
なのに、だ。店の外が騒がしいもので、気になって外に出てきてみればこの男にぶち当たられて。そして訳の分からないままポケモンに襲われて。
「……面白ェ」
しかし、カインが逃げることは無かった。
それどころか、カインは心底楽しそうに笑ってみせたのだ。
「上等だ!かかってきやがれ!」
カインは挑発するように叫んだ!
そして当然のように次の”体当たり”でスーツケースごと吹っ飛ばされたのであった。
>>006
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