二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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逃走中〜絶海のジャバウォック〜(完結済み)
日時: 2019/03/25 00:00
名前: TDR (ID: 9BwAWVgb)

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 〜WARNING! 注意!〜

・逃走中とダンガンロンパの二次創作小説です

・ダンガンロンパシリーズのネタバレ注意

・気を付けていますがキャラ崩壊の可能性あり

・ハンターの識別は名前や番号に基づかずA・Bなどと付けています


以上の点を踏まえてお読みください

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逃走劇の舞台は、ジャバウォック島。実在する島群「ジャバウォック島」を
基に作られたこのエリアで、ゲームは行われる。
今回ゲームに挑むのは、個性豊かな高校生たち総勢16人。
そのほとんどが、王女、マネージャー、日本舞踏家など、
様々な「超高校級」の才能を持つ。ゲームの中で、逃走者は
迫りくるハンターや、様々なミッションに翻弄されていく。
果たして、100分間逃げ切り見事賞金を獲得するものは、現れるのか!?



逃走者:16人
終里赤音(体操部)/九頭龍冬彦(極道)/小泉真昼(写真家)
狛枝凪斗(幸運)/西園寺日寄子(日本舞踏家)/左右田和一(メカニック)
ソニア・ネヴァーマインド(王女)/田中眼蛇夢(飼育委員)
罪木蜜柑(保健委員)/豚神白夜(詐欺師)/七海千秋(ゲーマー)
弐大猫丸(マネージャー)/花村輝々(料理人)/日向創
辺古山ペコ(剣道家)/澪田唯吹(軽音楽部) [50音順]

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ゲームスタート ( No.2 )
日時: 2019/02/28 23:15
名前: TDR (ID: 9BwAWVgb)

 ゲーム前、とある島へと集められた、16人の逃走者たち。



日向「あー、緊張してきた」


九頭龍「ぜってー逃げ切ってやるぜ」


七海「ねみぃ」


タイマー[60]


狛枝「中央の大きなの、タイマーかな」


花村「[60]って表示が出てるし、そうなんじゃない?でも何のために———」


 プルルルル、プル


全員「「「!!」」」


豚神「メールだ。動画がついている」


西園寺「再生して!」


 ピッ


ウサミ「『みなさーん!準備はできてまちゅねー!』」


小泉「ウサミだ」


ウサミ「『今回、あちしが開始前のアナウンスを担当しまちゅ!」

   「出番がここしかない不満とかありまちゅけど、時間ないので巻きでいきまちゅよ!』」


全員「「「……」」」


ウサミ「『こほん、では…』」





ウサミ「『これより逃走中を始めまちゅ』」





左右田「締まらねー始まり方だな!」


ウサミ「『60秒後、4体のハンターが起動し、100分間のゲームがスタートしまちゅ』」


ソニア「100分ですか、長いですね」


辺古山「ハンターは4体…多い気もするが」


弐大「エリアは広い。問題ないじゃろう」


ウサミ「『みなさん、賞金獲得目指して頑張ってくだちゃい!』」


 プシューッ


全員「「「!?」」」


ハンターA「……」


罪木「は、ハンターさんですかぁ!?」


ウサミ「『では60秒のカウントダウン、スタートでちゅ!』」


タイマー[60]


タイマー[59]ピッ


タイマー[58]ピッ


ソニア「タイマーのカウントが始まってます!」


豚神「ここから離れるぞ!」ダッ



 一斉にエリアに散らばる、逃走者たち!



左右田「待ってくださいよ、ソニアさーん!」


日向「よし、逃げ切るぞ!」


終里「ハンターから離れるほど有利?だっけか?」


七海「最初にどの島に行くかが重要…と思うよ」


西園寺「他のハンターどこなんだろう」


澪田「…うげっ!」ダッ


ハンターB「……」


澪田「ハンターいるじゃないっすか!」


花村「どこ行けばいいんだろう?」


罪木「もう時間がありませぇん!」


田中「狩りの刻が始まる…」



10


9


8


7


6


5


4


3


2


1



START [100:00]
     [ 0円]



ハンターA「……」ピピッ


ハンターB「……」ピピッ


ハンターC「……」ピピッ


ハンターD「……」ピピッ



 ゲームが、始まった…。



ソニア「始まりました、『逃走中』!」


小泉「もう始まってる!早い!」


ハンターA「……」スタスタ



 ハンターに捕まれば、賞金は0…。



九頭龍「しかし広いよな、この島ほぼ全部エリアって。何日でも逃げていられるんじゃねーか?」



 逃走エリアは、5つの島と中央の島で構成されるジャバウォック島。

 この島群のうち、1の島・2の島・3の島と中央の島が解放されている。

 広さは、東京ドームおよそ6.5個分。この中を、逃走者は逃げ回る。



辺古山「賞金が既に3000円を超えている。金銭感覚がおかしくなりそうだ」



 賞金は、1秒100円ずつ上昇。100分間逃げ切れば、賞金60万円を獲得できる。



花村「あっ…見つけちゃった、自首用電話」


自首用電話「……」


花村「まだ自首は早いよ。このゲーム、後90分以上あるんだし」



 エリア2か所にある自首用電話から自首を宣言すれば、その時点までの賞金を獲得し、

 ゲームからリタイアとなる。



日向「楽しみだったんだ、このゲーム出るの」



 逃走者の中でただ一人秀でた才能がない、日向創。



日向「自分がどこまで逃げられるのか、試してみたかった」


西園寺「そろそろ誰か捕まるんじゃない?」



 日本舞踏家の西園寺は、着物を着たまま逃走中に参戦だ…。



西園寺「どんくさい奴が最初に捕まるんだよ。罪木とかさ」


罪木「不安で仕方ありませぇん…」



 「超高校級の保健委員」罪木蜜柑。その医療技術は高校生にして、すでに一定のレベルに達している。



罪木「ハンターさんが来たら、すぐに捕まってしまいそうですぅ」


ハンターC「……」



 逃走者に、ハンターが接近…。



西園寺「この格好だと走りづらいし、できるだけ隠れる作戦にしよう」


罪木「…足音が聞こえるような」


ハンターC「…!」ダッ


 見つかったのは…。



罪木「…ふえぇっ!?」ダッ



 罪木だ…。



罪木「はあ、ひゃああん!」ドタッ



 駆けだしてすぐに転んでしまった…。



ハンターC「……」


罪木「す、すみませぇん」



 ポン!

 98:12 罪木蜜柑 確保
      残り15人



罪木「こ、転んでしまいましたぁ…」



 あっけなく、確保…。



 プルルルル、プル


澪田「罪木ちゃん確保?早くないっすか!?」


西園寺「ほら、やっぱり。うまくできてるねこのゲーム」



 早くも1人が捕まり、残りは15人となった。



 ハンターに逃げた時間に応じて、賞金を獲得できる。それが…

 run for money 逃走中

序盤戦 ( No.3 )
日時: 2019/02/26 23:20
名前: TDR (ID: 9BwAWVgb)

 [  97:49  ]
 [ 13,100円]


スタッフ「詐欺師なのによく出てくださいましたね」


豚神「澪田を筆頭に、一緒に出ようとうるさかったからな」


スタッフ「その恰好で逃げる理由は?」


豚神「当然、変装をとくわけにはいかないからだ」



 本名がない「超高校級の詐欺師」は、「超高校級の御曹司」十神白夜に扮している。



豚神「逃走中に出るにあたり、十神白夜の姿をしていいか本人に尋ねた」

  「頼み込んでなんとか許可こそ下りたが、『名前の表示で十という字を豚にしろ』と言われてしまった」

  「だがこの姿で出させてもらう以上、それは仕方のないことと割り切っている」





七海「眠い…まだ朝早いのに動くのは辛い」



 七海千秋は「超高校級のゲーマー」。どうやら寝不足のようだ。



七海「でも、寝落ちしていつの間にか捕まってたとあってはゲーマーの名折れ…と思うよ。頑張ろう」



 このゲームもクリアできるのか?




九頭龍「…お」


左右田「ゲーム開始前にソニアさん見失っちまった、ついてねー…」


九頭龍「左右田がいる。こっちに気づいてねーな?」

   「脅かしてやろう」タッ


左右田「はぁ、早く会いたいですソニアさん———」


九頭龍「わっ!!!」


左右田「ぎゃあああああああああ!!!!!??」


九頭龍「うるせーよ、声デカすぎだろ」ハハハ


左右田「九頭龍かよ!やめろよマジで!」


九頭龍「相変わらずソニア気にしてんな。色ボケしてたらすぐ捕まるぞ!じゃあな!」タッ


左右田「うっせうっせ!人のこと言えんのかよ!」


九頭龍「はぁー、面白かった。アイツ(左右田)ビビりなんすよ」


左右田「腹立つな…。なんで今日あんなテンション高いんだよ」




小泉「…いた!」タッ


ハンターD「……」



 遠くにハンターを見つけた小泉。いち早くその場を離れる。



小泉「広いとはいえ、やっぱりハンターは見かけるんだ。油断しちゃダメだね」



 プルルルル、プルルルル



小泉「わっ、ビックリした!電話?誰から…」ピッ


西園寺『あっ、小泉おねぇ?西園寺日寄子だよ!』


小泉「日寄子ちゃんか。どうしたの?」


西園寺『今ね、結構安全な場所見つけたから教えようと思って』


小泉「そうなの?どこ?」


西園寺『えっとね、2の島のビーチハウスの中!』


小泉「あっ、ちょうど今2の島にいるから、そっち行ってみるね!」


西園寺『来てくれる?やったぁ!』


小泉「日寄子ちゃん、待っててね!」ピッ


西園寺「やった、小泉おねぇ来てくれるって!」


小泉「行く途中で捕まらないようにしないと」




狛枝「ボクはね、みんなの〝希望〟が見たいんだ」



 規格外の幸運を持つ、「超高校級の幸運」狛枝凪斗。



狛枝「超高校級のみんなが、力を合わせて『逃走中』という絶望に立ち向かう…」

  「ああ、なんて素晴らしくて美しいんだろうね」


スタッフ「逃走中が絶望ですか…?」


狛枝「言うなれば、ね。ハンターやミッションは、逃走者にとってある種絶望と捉えることもできるんだ」


スタッフ「…???」






 その頃、ゲームマスターの指令室では。


モノクマ「いいこと言うね、狛枝クン」

    「ハンターはもちろん、一部のミッションも、賞金獲得を目指す逃走者にとっては
     絶望と言い換えられる場合があるんだ」


??「そうなの?私には全然わからないんだけど」


モノクマ「これから出すミッションを見ていれば、少しはわかるかもよ」

    「このミッションは、希望か絶望か…判断するのはオマエラだよ」ピッ



 ゲームマスターのモノクマにより、ミッションが発動。



レバー2の島「……」シュン!


レバー3の島「……」シュン!



 2の島と3の島に、レバーが転送された!






 [  91:51  ]
 [ 48,900円]



 プルルルル、プル


 メールだ…。


田中「また敗者の報告か?…違うだと?」


辺古山「『ミッション|2の島と3の島に賞金単価アップレバーを設置した』」


澪田「『レバーを1つ下げるごとに、ゲーム残り75分以降の賞金単価が100円ずつアップする』…」

   「マジっすか!いいっすね!!」


弐大「『ただし残り75分時点でレバーが下げられている島は、残り70分になると封鎖され』…」


日向「『封鎖された時点でそのエリアにいた逃走者は強制失格となる。レバーは残り75分まで

   何度でも上げ下げできる』…なるほど」




   ミッション 賞金単価をアップせよ!
2の島と3の島に賞金単価アップレバーを設置した。賞金単価アップレバーを下げると、
残り75分以降の賞金単価が1秒100円ずつアップする。レバーは時間まで何度でも上げ下げ可能だ。
        通常:1秒100円・最高賞金60万円
  レバー1つ下げる:1秒200円・最高賞金105万円
  レバー2つ下げる:1秒300円・最高賞金150万円
ただし、残り75分時点でレバーが下げられている島は、残り70分になると封鎖され、
その時点で封鎖エリア内に残っていた逃走者は強制失格となる。




ソニア「これは…どうしましょう」


九頭龍「賞金上がった方がいいに決まってるが、エリア狭くなるのは勘弁だ」



 果たして、逃走者それぞれの判断は…!?



残る逃走者 終里赤音 九頭龍冬彦 小泉真昼 狛枝凪斗 西園寺日寄子 左右田和一
      ソニア・ネヴァーマインド 田中眼蛇夢 豚神白夜 七海千秋 弐大猫丸 花村輝々
      日向創 辺古山ペコ 澪田唯吹

ミッション1① ( No.4 )
日時: 2019/02/26 23:19
名前: TDR (ID: 9BwAWVgb)


 2の島と3の島に設置された賞金単価アップレバーを下げれば、残り75分からの賞金単価がアップする。

 ただし、残り75分時点でレバーが下がっている島は、残り70分以降封鎖されてしまう。




 [  91:06  ]
 [ 53,400円]


日向「エリアは狭くなってほしくないなぁ。狭くなったら賞金獲れなくなるかもしれないし」


澪田「ハンターは減らないんすね?だったら(ミッション)行きません!」


 ミッションに動くか動かないかは、逃走者の自由だ。




花村「今、3の島にいるし、ちょっと探してみようかな」


 「超高校級の料理人」花村輝々は、賞金を上げたいようだ。


花村「目標金額40万円なんで、賞金単価上げると40万円に早く達するでしょ?」




終里「おし、レバー下げに行こう!金はあればあるほどいいよな!」


 体操選手・終里赤音もレバーを下げに動く。




九頭龍「誰かに(レバー)下げられても困るな…見に行ってみるか」


ソニア「誰かが下げてからも、またレバー上げられるんですよね?なら、れっつらごーです!」


 九頭龍とソニアは、レバーを下げに行く逃走者がいると踏み、レバーを上げに動く…!




ハンターC「……」


ハンターB「……」


 ミッションに動けば、ハンターに見つかるリスクが高まる…。




小泉「ミッションも大事だけど…、約束してるから、まずは合流優先で」


 西園寺と待ち合わせをしている小泉は、ミッションには向かわない。


西園寺「…あっ、小泉おねぇ来た!」

   「おーい、小泉おねぇ!こっちだよ!」


小泉「日寄子ちゃん、お待たせ!」


 ようやく合流した二人。


ハンターD「……」


 その二人に、ハンターが迫る…!


西園寺「さっきハンター近くにいたから、小泉おねぇが心配だったよ」


小泉「そうなんだ———あっ、あれハンター?」


西園寺「本当だ!戻ってきたんだ、隠れよう」


 ビーチハウスの中に隠れる小泉と西園寺。


ハンターD「……」


 ハンターは、二人に気づいていない。


小泉「ここ、入り口二つあるからいいね」


西園寺「でしょ?わたしもそう思ったんだ」


ハンターD「……」スタスタ


 気づかれずに済んだようだ。


小泉「…セーフかな?良かった」


西園寺「それぞれ入り口片側ずつ、扉の隙間から見張ろう」


小泉「そうだね」


終里「レバーどこだ?」


 その近くに、レバーを探す終里。


ハンターD「…!」ダッ


 こっちは、見つかった…。


終里「あれハンターか?来てるな」ダッ


ハンターD「……」タッタッタ…


終里「負けねーぞ!」タッタッタ


 持ち前の瞬発力で、ハンターとの距離を保つ…!


終里「そっちに茂みあるから隠れる!」ガサガサ


ハンターD「…?」


 距離があったため、ハンターをまいたようだ。


終里「危ねー、噂通り速ぇな」


 「超高校級の体操部」は、足も速い…。




スタッフ「ミッション行きますか?」


七海「迷ってる」

  「エリア狭くなってほしくはない、でもクリアした時の報酬は多くなる…うーん」

  「レバーを片方だけ下げるならいいけど、知らないうちにもう片方も下がってるかもしれないし」




豚神「逃走者全員にアンケートを取りたいが…」


ハンターA「……」


豚神「!」ダッ


 いち早くハンターに気づいた豚神。全力疾走だ…!


豚神「はあ、はあ、はあ」ダッダッダ…


ハンターA「……」


 ハンターは、豚神に気づいていない。


豚神「見つかってはいないようだな…」


スタッフ「足速いですね」


豚神「意外か?」


スタッフ「いえ、そんなことは」


豚神「フン…」




九頭龍「レバーあるなら病院方面じゃねーかな、ここら辺(電気街)はなさそうだ」


 3の島にいる九頭龍は、病院の建物へと向かうようだ。

 2の島のレバーはダイナーに、3の島のレバーは病院付近にあるが、

 どちらのレバーも逃走者には知らされていない。


ソニア「3の島に向かいましょう」


 現在1の島にいるソニアは、レバーに向かうには島を移動しなければならない。


ソニア「…あっ」


ハンターB「……」


ソニア「中央の島にハンターがいます」


 島間の移動方法は、橋を渡り中央の島を経由するほかない。


ソニア「ハンターがいる間は(3の島に)行けません…」




レバー3の島「……」


 その頃、3の島のレバーには…。


花村「…あっ、レバーあった」


 花村が到着。


花村「いざレバー下げるとなると、ちょっと罪悪感が…。みんなに迷惑かけることにならないかな」




左右田「誰もレバー下ろさないでくれよ…」


辺古山「60万円でも大金だ。これ以上上げる必要はない」


 逃走エリアの縮小は、賞金単価の変動と同様に、逃走者全員が受け入れなければならない。

 花村は、レバーを下ろすのか…?



花村「うーん…」

  「…いや、初志貫徹だ」

  「ごめん、みんな!」ガシャン


レバー3の島[賞金単価アップ]


 3の島のレバーが下ろされた。このまま残り75分になると、残り75分以降の賞金単価が

 1秒100円から1秒200円にアップする。ただし、3の島は残り70分に封鎖されてしまう…!




残る逃走者 終里赤音 九頭龍冬彦 小泉真昼 狛枝凪斗 西園寺日寄子 左右田和一
      ソニア・ネヴァーマインド 田中眼蛇夢 豚神白夜 七海千秋 弐大猫丸 花村輝々
      日向創 辺古山ペコ 澪田唯吹

ミッション1② ( No.5 )
日時: 2019/02/28 23:13
名前: TDR (ID: 9BwAWVgb)


 [  86:37  ]
 [ 80,300円]


 3の島のレバーが下ろされた。このまま残り75分になると、賞金単価が1秒200円に上昇する。


花村「(ミッション終了まで)あと11分ある。それまでに誰かレバー下ろしに来るかな?隠れて見張ろう」


 レバーを下ろした花村は、ミッションが終わるまで、レバーを監視するようだ。




終里「…おっ、あれか?」


レバー2の島「……」


 一方、2の島のレバーを終里が発見。


終里「おし、賞金アップだ!」ガシャン


レバー2の島[賞金単価アップ]


終里「これで金が多くもらえるようになるんだよな!?」


 終里はレバーを見張らず、その場を離れるようだ…。




 現在、レバーは2つとも下がっている。このまま残り75分になると、賞金は1秒300円となる。

 しかし、残り70分に2の島と3の島が封鎖されてしまう…!




田中「静かだ…。破壊神暗黒四天王も、緊迫した空気など感じずにくつろいでいる」


 1の島から動く気のない、田中眼蛇夢。


スタッフ「ミッションはどうしますか?」


田中「領域が縮小しようが、俺様に狩人の追跡は通用しない。どうなろうが最後に勝利を収めるのは、
   この『制圧せし氷の覇王』田中眼———」ダッ


ハンターA「……」


田中「……」タタタ…

  「…追ってこないようだな。この俺様の邪気眼は、奴らの捜索眼をはるかに凌駕しているのだ…!」




九頭龍「ねーな、レバー」


 病院前へとやってきた九頭龍。


レバー3の島[賞金単価アップ]


 その近くには、賞金アップレバーと…。


花村「残り70分にはこの島出なくちゃいけないんでしたっけ?考えなきゃいけないこと多いなぁ」


 隠れる花村。そして…。


ハンターC「……」


 ハンター…。


九頭龍「…ん?もしかして、あれか?」


スタッフ「賞金は何に使うつもりですか?」


花村「まあ、あの…ちょっと親孝行を———待って、誰か来た」


九頭龍「これがレバーか」


花村「九頭龍くんだ…」


ハンターC「……」


 二人に忍び寄る、黒い影…。


九頭龍「『賞金単価アップ』…これ、レバー下がってるじゃねーか!誰だよ下げたの!?」


花村「レバー上げに来たんだ。九頭龍くんは金あるからいいよね。こっちの身にもなってほしいな」


九頭龍「(レバー)上げておこう」ガシャン


レバー3の島「……」


ハンターC「…!」ダッ


九頭龍「…マジかよ」ダッ


花村「えっ?ハンターだ」ササッ


 LOCK ON 【FUYUHIKO KUZURYU】
 ピ—————————————


 ハンターが視界に捉えたのは、九頭龍だ…。


九頭龍「速っ…!」タッタッタ…


ハンターC「……」タッタッタ…


九頭龍「あー、クソ!」


 ポン!

 83:09 九頭龍冬彦 確保
      残り14人


九頭龍「クッソ…。ハンターの速さ舐めてた…!」


花村「…!」ガシャン


レバー3の島[賞金単価アップ]


花村「早く隠れないと」


 ハンターがいなくなった隙に、再びレバーを下げた…!



 プルルルル、プル


辺古山「…なっ!?坊ちゃ———九頭龍が捕まった」


澪田「開始17分ちょいで、捕まったのは2人っすか…。意外と余裕あるし、1つくらいレバー下げても
   いいのかもしれないっすね」


 先ほどまでミッションに動く気のなかった澪田。ここにきて、レバーに興味が出てきたようだ。


澪田「でも、1の島出るの不安なんすよね…」


島間の移動方法は、橋を渡り中央の島を経由するほかないため、相応のリスクが伴う。




日向「1の島はまだ平和だな…」


 このミッション終了後に、1の島が封鎖されることはない。


日向「それでも、逃げる場所の縮小は痛いからな…。ハンターに会う確率も高くなるから」




小泉「もしここにハンター2体来たらどうしよう?」


西園寺「あっ、それ考えてなかった」


 ビーチハウスにこもる小泉と西園寺。


ハンターD「……」


 そこに、先ほどのハンターが接近…。


西園寺「多分2体来たら、両側の扉から挟み撃ちになることはそんなにないから…」


小泉「考えてるうちに(ハンター)来そう」


ハンターD「……」


 ビーチハウスの裏から近づくハンターに、気づかない…。


西園寺「小泉おねぇ、足音聞こえない?」


小泉「えっ、そう?」


ハンターD「……」


西園寺「———おねぇ、来た!」タッ


小泉「ええっ!?」ダッ


ハンターD「……」ギィ


 LOCK ON 【HIYOKO SAIONJI】
 ピピッ  【MAHIRU KOIZUMI】


ハンターD「…!」ダッ


 気づくのが、遅れた…。


西園寺「わ、わわっ!」


 ポン!

 81:35 西園寺日寄子 確保
       残り13人


西園寺「小泉おねぇ、逃げて!!」


小泉「はあ、はあ…」


 小泉は反対側の扉から逃げ、難を逃れた…。


西園寺「あ〜、悔しい」



 プルルルル、プル


左右田「西園寺確保。よく着物着て十数分も逃げれたよ」


小泉「ごめん、日寄子ちゃん…私だけ逃げちゃった」


 ここまで3人が確保され、逃走者は残り13人となった。




残る逃走者 終里赤音 小泉真昼 狛枝凪斗 左右田和一 ソニア・ネヴァーマインド
      田中眼蛇夢 豚神白夜 七海千秋 弐大猫丸 花村輝々 日向創 辺古山ペコ 澪田唯吹


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