二次創作小説(新・総合)
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- 戦闘中 氷の剣と7人の戦士【完結!】
- 日時: 2020/07/11 20:57
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ブラック将軍打倒のためにネモ船長が集めた7人の戦士。
彼らはブラック将軍の祖国であるロシアへ向け、ノーチラス号へと乗り込んだ。
様々な試練が待ち受ける中、個性も性別もバラバラな7人は巨悪を倒すことができるのか。
主な登場人物
ネモ船長
ジキル博士
津島善子
渡辺曜
南ことり
絢瀬絵里
天王寺璃奈
グレイ
>>1募集用紙
- Re: 戦闘中 氷の剣と7人の戦士【いつでも作者募集中】 ( No.31 )
- 日時: 2020/07/11 12:06
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
トドキラー「冷凍シュー・・・・・・」
グレイ「その前に私のグレイキャノンが火を噴くぜ」
グレイはトドキラーに重火器の銃口を向け、引き金を引きます。
爆発音と共にトドキラーは撃たれ、敗北。
こうして3体の怪人は全滅しました。
ゆうき「やったな・・・・・・」
ネモ「我々が勝利した。だが、犠牲は大きかった」
ことり「ちゅん・・・・・・」
曜「そうだね・・・・・・」
ことりと曜は俯きました。
地面には砕け散った船員達の破片が散らばっています。
グレイ「これが戦いだ。犠牲のなくして勝利はない」
ネモ「仲間を弔ってやろう」
ネモは残った船員達と破片をかき集め、棺に詰めて海へと流します。
残った者は敬礼で海へと流れていく棺を見つめます。
ネモ「お前たちの犠牲は決して無駄にはしない。我々がこの手で必ず将軍を倒し、無念を晴らす」
3日後。一行は遂にロシアに到着。厚着をして、船へ下ります。
絵里「ロシアへ来るのも久しぶりね」
ゆうき「寒いのは苦手だけど、ことりちゃんの為に頑張るぜ」
ことり「ありがと♪」
ジキル「エボルとヘキサ、からあげは船にとどまってもらった。警戒と休息も含めてね」
ネモ「それがいいだろう。先の戦いは彼らにとって肉体的、精神的にも辛いものだっただろうからな」
璃奈「璃奈ちゃんボード、くしゅん!」
曜「璃奈ちゃん、大丈夫」
璃奈「平気。ちょっと寒いけど、トドキラーの冷凍光線に比べれば耐えられる」
善子「それにしても一面銀世界ね。堕天使ヨハネ、ロシアの地にぃ~降臨っ!」
グレイ「お前は幸せものだよ」
善子「どういう意味よぉ!!」
寒さに耐え、苦難を乗り越えながらも、ネモ船長たちはついにゲルショッカーの本拠地へとたどり着きました。木々に囲まれた敷地に白い建物が立ち、扉には槍を持ったゲルショッカーの戦闘員が2名配置されています。その様子を遠眼鏡で観察した絵里は首を傾げました。
絵里「変ね。ここは敵の本拠地なのよ? どうして戦闘員が少ないのかしら」
ゆうき「きっと中にはたくさん待ち構えているに違いないさ」
グレイが先頭に立ち、グレイショットガンで門番を一掃し、中へ突入します。
ゆうきの予想通り、内部には多数の戦闘員が攻撃してきましたが、皆が力を合わせたことも手伝い、突破に成功しました。その過程でグレイは全ての武器を使い果たしてしまいましたが、これで本拠地の敵を倒すことができれば安いものです。自動ドアが開き、鷲と蛇のエンブレムが掲げられたメイン室に船長率いる討伐隊は入りました。
ゆうき「おかしいな。誰もいない」
グレイ「機械も全ての機能が停止している。作動することができない!」
善子「なんだか、物凄く嫌な予感がするわ」
その時、大画面のモニターの電源が入り、将軍の姿が映し出されました。
将軍「遠路はるばる我がゲルショッカー秘密基地へようこそ」
絵里「どこにいるのよ! 姿を見せなさい」
将軍「面白いことを訊ねるな。私がどこにいるか、わからないのかね」
カメラがぐっと後ろに下がりますと、その景色にことりと絵里は息を飲みました。
絵里&ことり「神田明神!」
将軍「左様」
ゆうき「テメェ、ロシアに居るんじゃなかったのかよ!」
将軍「それは君達の勝手な思い込みだ。
私がロシア人だからと言って、ロシアにずっと居続けると思うかね?」
ゆうき「ぐっ・・・・・・」
将軍「君たちが留守の間に我々ゲルショッカーが日本を制圧した。君達は知らない間に我らに協力をしていたのだよ」
一同「!!」
衝撃の事実に、皆は目を見開きました。
ネモ「敵は最初からこれが狙いだったのか!」
璃奈「騙された」
将軍「左様。君たちはもぬけの殻の基地に忍び込み、得意気になっていたとおうわけだ」
ジキル「悪夢を見ているようだ」
将軍「さて、これをご覧いただこう」
将軍が指を鳴らして映し出したのは、スクールアイドルの仲間たちでした。
いずれも十字架にかけられ、足元には木が敷き詰められています。
将軍「君達の仲間はこれから1時間後に灰になる予定だ」
善子「なんですって!?」
ことり「1時間じゃ間に合わないよぉ!」
将軍「そうだ。諸君に良いことを教えてやろう。君達は仲間より先にあの世に行くことになる。この基地はあと1分で爆発するのだ」
一同「!?」
将軍の言葉を聞いて急いで自動ドアを目指しますが、ドアは固く閉ざされています。
将軍「機械は動かず、ドアも開かず脱出不可能。君達の負けだ。
残り1分間、我々に歯向かったことを後悔しながら、消え去るがいい」
善子「アンタは本物の悪魔よーッ」
将軍「さらばだ」
通信が切れ、数十秒が経った後、基地は木っ端微塵に爆発してしまいました。
果たして、絵里達はどうなってしまったのでしょうか。爆発で全滅したのでしょうか。それとも・・・・・・?
- Re: 戦闘中 氷の剣と7人の戦士【いつでも作者募集中】 ( No.32 )
- 日時: 2020/07/11 13:33
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
ブラック将軍「ゲルショッカーに乾杯!」
死神博士&地獄大使「乾杯!」
三大幹部は採掘場で勝利の美酒に酔っていました。
死神博士「邪魔者は全て消えた。私たちの勝ちだ」
地獄大使「わっはっはっはっは! 愉快じゃわい。お前も飲め」
地獄大使はご機嫌にシルバに酒を勧めます。すると、シルバは口を開きました。
シルバ「抵抗軍反応アリ!」
地獄大使「何だと。奴らは爆発で全員息の根を止めたはず」
刹那、崖の上に殺気を感じ、三大幹部が見上げますと、そこにはネモ船長たちの姿がありました。
死神博士「馬鹿な。脱出は不可能のはず!」
ネモ「それを可能にするのが我らなのだよ」
パッション「私が瞬間移動で、彼らを助け出したのよ!」
将軍「キュアパッションか。そうなると他の奴らも――」
ホワイト「ご名答」
キュアブラック「あんた達に閉じ込められていたけど、ネモ船長たちにあらかじめ助けて貰っていたのよ!」
崖の上から飛び降り、ずらりと並ぶ60人のプリキュアとネモ船長率いる抵抗軍。その人数に地獄大使は怯み、声を荒げます。
地獄大使「どうしてくれるんだ! ブラック、なんとかせんか!」
将軍「慌てるな。敵は多ければ多いほど戦い甲斐がある・・・・・・」
地獄大使「悠長なことを言っている場合か!」
将軍「爆発で奴ら諸共吹き飛んだと思っていたが、悪運だけはあるようだ。
だが、好都合。ここで全員倒せばいいだけのこと」
死神博士「そんなことが、できるのか」
将軍「左様」
ブラック将軍は指を鳴らし、待機していた大量の戦闘員と怪人を呼び出します。
キュアブラック「凄い数・・・・・・!」
ホワイト「そうね。でも私たちはプリキュア。プリキュアは諦めない!」
キュアブラック「そうだね。みんな、行くよ!」
プリキュア全員「よっしゃああああああああ!」
ブラックの声に合わせて、60人とネモ船長たちは一斉に軍団に飛び掛かってきました。
将軍「嘗て、お前たち全員を相手にして勝利できるものがいるかと問うた者がいたが、今ならこう答えるだろう。それができるのは私である、と」
再度指を鳴らし、ギルガラスを将軍の前に配置しました。
将軍「愚かな少女達にお前の能力を存分に見せつけてやるといい」
ギルガラス「わかりました」
ギルガラスはくちばしからガスを発射し、高らかに笑います。
ギルガラス「小娘共よ。俺の名は、怪人ギルガラスだ! 覚えておくがいい!」
- Re: 戦闘中 氷の剣と7人の戦士【いつでも作者募集中】 ( No.33 )
- 日時: 2020/07/11 14:15
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
スター流本部では、スターとジャドウが採掘場での決戦を巨大モニターで見ていました。
スター「ジャドウ君、君はこの戦い、どう見る?」
ジャドウ「吾輩が表現するのは少々おかしいかもしれませんが、地獄絵図ですな」
ピース「ピースサンダー!」
ビューティ「ビューティブリザード!」
ロゼッタ「カッチカチのロゼッタウォール!」
エース「エースショット! バキューン!」
サニー「プリキュア・サニーファイアー!」
マーチ「プリキュア・マーチ・シュートォ!」
ハッピー「プリキュア・ハッピーシャワー!」
プリキュア達は浄化技を次々に発動していきます。
ブラック「ブラック・サンダー!」
ホワイト「ホワイト・サンダー!」
ブラック&ホワイト「プリキュア・マーブルスクリュー・マックス!」
氷や風、炎、光と様々な属性の攻撃で採掘場が眩しい光に包まれます。
ですが決して喜ばしいものではありませんでした。
その証拠にほぼ全員の眼が真っ赤に充血しているのです。
幾度も爆発が起きた後に残ったものは。
ゆうき「おい、嘘だろ・・・・・・」
曜「あり得ない・・・・・・」
ネモ「まさか、こんなことが」
ジキル「正直、恐ろしい」
変身解除して気絶しているプリキュア達の姿でした。シャイニールミナスとショコラは変身解除こそしていませんが、両膝を突き、俯いています。
ルミナス「どうしてこんなことに!」
ショコラ「君達はどこまで非情なんだッ!!」
ルミナスが涙を流し、ショコラが怒りを露わにしますが将軍とギルガラスは涼しい顔をしています。
将軍「プリキュア同士の戦い、満足していただけたかな?」
そうなのです。ギルガラスの口から吐いたガスを吸ったプリキュア達は憎しみの心を最大限に増幅させられ、互いを敵と認識、攻撃をして同士討ちをはじめたのです。普段は一致団結して物事に立ち向かう少女達が争いをする様はとても辛く悲しいものがありました。
ギルガラス「何故、お前たちには効果が無かったのか教えてやろう。プリキュアの中でも際立って優しいお前たちを絶望させるためにわざと正気にさせたのだ」
死神博士「さすがは将軍だ」
地獄大使「一時は慌てたが、問題は無かったようだな」
将軍「抵抗軍の諸君。これでどうして私がギルガラスを重宝しているか、わかっていただけたかな。君達の元へ送り込まなかったのも、これが理由なのだよ」
抵抗軍は崖から降りてきて、惨状を目の当たりして絶句しました。
皆、息はありますがとても戦える状態ではありません。
そんな中、善子は強く歯を食いしばり、ジキルに手を差し出しました。
善子「あの薬を私に渡しなさい!!」
ジキル「どうする気だ」
善子「あのカラスは堕天使の名にかけて私がブッ倒す!!」
ギルガラス「やる気ならば相手になってやろう」
カラスの怪人は薙刀を構え、善子は薬瓶の栓を抜き、中身を飲み干します。
善子「コイツさえ倒せば活路は開ける! ヨハネは負けない!」
ギルガラス「お前など5分で倒せる」
モニターで様子を伺っていたスターは、真剣な眼差しをジャドウに向けて、踵を返します。
ジャドウ「スター様、どこへ行くのですか!?」
スター「ジャドウ君。私はアレをやる」
ジャドウ「まさか、アレを行うというのですか!?」
スター「この難局を乗り越えるにはアレしかない」
ジャドウ「しかし・・・・・・」
スター「私が動かねば、倒れていった弟子たちに申し訳が立たないからね」
ジャドウ「スター様・・・・・・」
スターは本部の屋上に行きますと、左右に両腕を突き出し。
スター「私の最大の秘術。全時空大解放!!」
スターは滝汗を流しながら踏ん張りを利かせ、両腕を突き出す体勢を堅持します。すると、青い空に一瞬の裂け目が生まれ、数瞬後には再び閉じられてしまいました。スターは糸の切れた人形のように倒れこみます。ジャドウが辛うじて抱えますと、スター流の創設者は薄く笑い。
スター「これで、危機は救われるはず。あとのことは全て君に任せる。さらばだ・・・・・・」
ジャドウ「スター様、スター様!」
がっくりと首を垂らし、スターは粒子となってジャドウの腕から消えていきました。
ジャドウ「スター様。あとは全てこのジャドウ=グレイにお任せください」
- Re: 戦闘中 氷の剣と7人の戦士【応募締切り!】 ( No.34 )
- 日時: 2020/07/11 14:24
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
最終回が間近になりましたので、応募を締め切りたいと思います!
たくさんの応募、ありがとうございました!!
- Re: 戦闘中 氷の剣と7人の戦士【応募締切り!】 ( No.35 )
- 日時: 2020/07/11 19:07
- 名前: モンブラン博士 (ID: daUscfqD)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no
採掘場では善子が堕天使ヨハネに変身し、空中でギルガラスと壮絶な戦いを繰り広げていました。薙刀をカラスが振るえば善子は躱して拳を打ち込む。
ガスを吐き出せば、善子は身を反らして回避し、踵落としを見舞まって、薙刀でガードをしたカラスの薙刀を脚力で破壊し、その脳天に思いきり足をめり込ませて、墜落させます。
善子「これが私の怒りよ」
ギルガラス「この俺が小娘なんぞに負けてたまるかッ」
善子「空間移動、使います」
堕天使ヨハネは瞬時にカラス怪人の視界から姿を消し、後方に現れますとコブラツイストを仕掛けます。
善子「堕天流鳳凰縛!」
ギルガラス「ギャアアアアアッ」
ヨハネの最高技を食らい、カラスは吐血し絶命。
けれどヨハネもまた全精力を使い果たし、倒れてしまいました。
ジキルは善子に駆け寄り、彼女をお姫様抱っこで抱えて味方陣営に戻り、声をかけます。
ジキル「よくやったぞ、善子! よくやった!」
死神博士「ギルガラスが負けるとは」
地獄大使「あのバカ者めが。小娘1人仕留められんとは!」
将軍「慌てるな。奴が倒されても我々もシルバもいるではないか。
動揺することは何もない」
死神博士「確かに」
将軍「久々の運動代わりと言ってはなんだが、奴らを倒すとしよう」
地獄大使「腕が鳴るわい」
死神博士「目にものを見せてくれる!」
死神博士は大鎌を、地獄大使は鞭を構え、ブラック将軍は指揮棒を強く握ります。
地獄大使「フンッ」
ことり&ゆうき「きゃああああああ、ぐああああああッ」
死神博士「お前たちを地獄送りにしてやるッ」
曜&璃奈「うわあああっ」
ブラック将軍「我々の強さを思い知るがいいッ」
ジキル&善子「ああああああッ!」
鞭で打たれ、鎌で斬撃を浴び、指揮棒で叩かれ。抵抗軍は次々に倒れていき、満身創痍ながらも立っているのはネモと絵里だけとなりました。
死神「止めだ!」
ネモ「危ないッ!」
絵里に止めを刺そうとする死神博士の鎌をネモは咄嗟に自分の身体を盾にして防ぎます。前のめりに倒れ、動かなくなる船長に、絵里は青ざめます。
口を震わせ、声を大にして言いました。
絵里「みんな、何をしているの!? 起きなさい! ねえ、お願いだから立ってよ!
私をひとりにしないで!」
ですが、動くものはありません。混乱し、恐怖におびえる絵里のポニーテールを地獄大使は掴んで無理矢理立ち上がらせ、死神博士は大鎌の刃先を絵里の首筋に向け、標準を定めます。自分がこれから何をされるのか察した絵里は目をぎゅっと瞑りました。
将軍「もう助けは来ない。我らの完全勝利」
死神博士「さらばだ!」
大きく振り上げられた鎌が振り下ろされようとした、まさにその時。
にこ「にっこにっこにー♪」
死神博士「ん?」
地獄大使「何の声だ」
将軍「ラジオの音だろう」
地獄大使ら3人は情報源にと流していたラジオに一瞬、気を取られました。
ラジオでは矢澤にこがいつもの持ち芸をしながら、こんなことを発しています。
にこ「みんな聞いて聞いて~。μ’sの絵里ちゃんと仲間たちが超危険なんだよ。
だからお願い! みんな、助けに来て欲しいニコ!」
将軍「神頼みでもしているつもりか。哀れなこと。その程度で助けが来たら苦労は――馬鹿なッ!?」
振り返った将軍が目を見開きました。ただごとではない様子にふたりも振り返りますと、何と絢瀬絵里の姿がありません。いえ、彼女だけではなく、抵抗軍やプリキュアの姿もありません。
地獄大使「どこへいった!? 探せ!」
死神博士「この短時間に姿を消せるはずがない。奴らは気絶しているんだ」
将軍「自力で場所を離れられることはできない。そうなると、奴らの味方が来たとでも言うのか」
?「その通り」
将軍「何者だ!」
将軍の問いに、白馬に乗った人物が颯爽と現れました。
ウェーブのかかった金髪に同色の肩章、青を基調とした軍服を身に纏った凛々しい女性です。
将軍「貴様は・・・・・・!」
オスカル「フランス近衛兵隊隊長、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ」
死神博士「どうして貴様がこの日本へ!?」
オスカル「助けを求める声がラジオから聞こえてきたのでな、参上したのだよ」
地獄大使「フン。お前1人で何ができる? 多勢に無勢とはまさにこのこと」
オスカル「その高笑いを止めてみせよう。私の背後をよく見ることだ」
将軍「お前の後ろだと?」
三大幹部が凝視しますと、オスカルの後ろには全長400メートルはあろうかと思われる髑髏のマークの付いた宇宙戦艦が浮遊していました。
将軍「アルカディア号だと!?」
死神博士「馬鹿な。小娘共を助ける為に宇宙から来たとでも言うのか」
ハーロック「俺は渡辺曜と約束をした。たとえどれほど遠くに離れていても・・・・・・お前たちが本当に命の危機に陥った時は、命をかけて助けに行くと。
今がその時だ・・・・・・」
更に崖の上には悪魔超人軍と完璧超人始祖のジャスティスマン、桑畑三十郎、嵐虎之介、ミスタークエスチョンがいます。
ジャスティスマン「正義の名の元にジャッジメントペナルティでこの私が裁きを与えてやる」
悪魔将軍「我ら悪魔超人軍は決して人間には手を出さぬという鉄の掟がある。
確かに私は地上に下野し下等になったかもしれぬ。だが、貴様達は私よりはるかに劣る存在であることは認めざるを得ない事実だ」
三十郎「俺も道を間違えていたら、お前らのような外道になっていたかもしれねぇな」
死神「まずいぞ」
地獄大使「一旦、引いて作戦を立てるか」
将軍「いや、事情は知らぬがこうして集まってくれたのだ。
退却など将軍である私の誇りが許さぬ。敵は強ければ強いほど良い。
この場で全員、迎え撃つ」
死神博士&地獄大使「勝手にしろ。私たちは逃げる!」
Uターンして走り出した博士と大使の目の前に、1人の少女が現れます。
髪をお団子に束ね、赤いワンピースにハイヒール姿で長身痩躯の身体つきをしています。少女は下を向いていた顔を上げますと、黄色に輝く瞳、小さな口に並んだ鋭く白い牙、尖った耳をしています。指からは非常に長い爪を伸ばしています。
ねこ娘「あんた達、逃げられると思ってんの!?」
地獄大使「ねこ娘まで出てくるとは」
追い詰められた三大幹部でしたが、将軍は口の端を上げ、遂に言いました。
将軍「全軍、かかれ」
それを合図に、オスカルもサーベルを引き抜き、声を限りに叫びます。
オスカル「同盟軍、突撃!」
悪魔超人、宇宙海賊、侍、完璧超人、妖怪、多数の種族の混成軍がショッカーという共通の敵に向かって力を合わせて立ち向かいます。
勝利の女神が微笑むのはどちらの軍になるでしょうか。