二次創作小説（新・総合）
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- 逃走中～みんなの騙し合い新学期～（完結済み）
- 日時： 2021/05/09 16:37
- 名前： TDR （ID: kOmP6qDh）
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～WARNING! 注意！～
・逃走中とダンガンロンパの二次創作小説です
・ダンガンロンパシリーズのネタバレ注意
・気を付けていますがキャラ崩壊の可能性あり
・ハンターは個体番号ではなくA・Bなどを付けて識別しています
・モバイルでは画面を横向きにすると読みやすいと思います
〇ページ番号は大きいものから古いページです
移動はこのページの一番下から行ってください
以上の点を踏まえてお読みください
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逃走劇の舞台は、封鎖された箱庭型の学園「才囚学園」。
今回ゲームに挑むのは、ピアニスト、総統、宇宙飛行士など、
政府が実施する特別な奨励制度「ギフテッド制度」に認定され、
“超高校級”の称号を与えられた、16人の高校生たち。
彼らは賞金への欲望や己のプライドのために逃げ回り、
襲い来るハンターや、絆を試すゲーム展開に翻弄されてゆく。
嘘と真実が交錯する、心理逃走劇！
100分間逃げ切り、高額賞金を持ち帰る者は現れるのか！？
逃走者：16人
赤松楓（ピアニスト）/ 天海蘭太郎（？？？）/ 入間美兎（発明家）
王馬小吉（総統）/ キーボ（ロボット）/ 獄原ゴン太（昆虫博士）
最原終一（探偵）/ 白銀つむぎ（コスプレイヤー）/ 真宮寺是清（民俗学者）
茶柱転子（合気道家）/ 東条斬美（メイド）/ 春川魔姫（保育士）
星竜馬（テニス選手）/ 百田解斗（宇宙飛行士）
夢野秘密子（マジシャン）/ 夜長アンジー（美術部）［50音順］
- ニセ逃走者の正体 ( No.25 )
- 日時： 2021/01/14 22:52
- 名前： TDR （ID: pTKbdp.H）
［ 14:16 ］
［ 514,400円］
春川「…どういうこと？」
百田「言葉通りの意味だ」
「オレが、ニセ逃走者なんだ」
春川「……」
百田「そして、今からテメーを通報する」スッ
百田は、携帯電話を取り出し―――
ガッ
百田「…放せ、ハルマキ。このゲームじゃ暴力も力業も御法度だぞ」
春川「…嘘だよね？」
百田「……」
春川「私の知ってる百田は…、自分から人の迷惑になるようなことなんてしない」
「人の心にずけずけと入ってきて、無理やりこじ開けようとしてきて…」
「どんな相手でも…受け入れてくれて…」
「誰かをいたずらに傷つけるようなこと、しない奴だった！」
百田「……」
春川「今日見てきた百田は、ずっといつもの百田で…、こんな嫌がらせみたいなことする奴じゃ
なかった…！」
「笑えない嘘はやめてよ、百田…。事情があるんでしょ？本当のことを話して…」
百田「…………」
「…なぁ、王馬。もういいだろ。もう十分伝わったよな？ハルマキじゃねーよ」
春川「…王馬？」
百田「……」スッ
百田は、持っていた携帯電話の画面を春川に見せた。
携帯電話［王馬小吉 通話中］
春川「……」
王馬『ごめんねー、春川ちゃん！これ、全部オレの作戦なんだよね！』
ゲーム残り34分頃…。
百田「……まさか……」
王馬「ニセ逃走者は、十中八九―――」
「春川ちゃんか、キーボ。この二択だよ」
百田「ふざけんな！ハルマキがニセ逃走者なわけねーだろ！！」
王馬「春川ちゃんのこと、信じてるんだ。でも春川ちゃんは、自分の才能についても嘘ついてるよね？
どう考えても保育士って柄じゃないし。今回も自分が普通の逃走者って嘘ついてるのかも」
百田「そんなの、今は関係ねーだろ！ともかく、ハルマキはオレたちを裏切って通報したりしねぇ！！」
「キーボだってそうだ！あいつは真っ直ぐな性格だろうが！ニセ逃走者になんてならねーだろ！」
王馬「でもさ、集めた情報からして怪しいのは春川ちゃんとキーボの2人だけなんだよ」
「2つ目のミッションで、裏庭のハンマーがなくなった時があってさ。その場にいたのはオレのほか…
最原ちゃん・春川ちゃん・キーボ。この3人以外はハンマーを隠せないんだよ、状況からして
間違いない」
「そのあとハンマーをあの３人に持たせて、以降の動きを見ようとした時は、ハンマー使ってるとこを
見れなかった春川ちゃんはもちろん、ほか2人もあまり参考にならなかったけど…」
「最原ちゃんはその後に逃走者復活させたし、ハンマーがないことを知った時の表情を見た感じで、
ニセ逃走者ではなさそうって思ったから除外した。それで、残る候補は2人ってわけ」
「ハンマーなくなった話が嘘と思うなら、最原ちゃんにでも聞けばいいよ」
百田「……」
王馬「百田ちゃんが春川ちゃんやキーボを信じるのは勝手だよ。でもさ」
「その考えを他人に納得してもらいたいなら、それ相応の根拠が必要だよ？」
百田「…チッ」
王馬「ニセ逃走者はさっさと退場してもらうに限る。残り時間ずっと通報を警戒してたら疲れちゃうからさ」
「そこでだよ、百田ちゃん！オレの言う通りに動いたら、春川ちゃんの潔白を証明できるよう誘導して
あげられるよ！！どう、話に乗らない？」
百田「はぁ！？誰がテメーの指示なんか―――」
王馬「だったら通報されて捕まっちゃえば？百田ちゃんが捕まっても、オレは困らないからいいよ」
「ニセ逃走者がいて困るのは、最原ちゃんや赤松ちゃんとかの、何の罪もない逃走者だけどね」
百田「……」
王馬「やるかやらないかは、そっちに任せる」
百田「…いいぜ、やってやるよ」
王馬「ほんと！？言質取ったからね、カメラにも納められてるから撤回なしだよ！！」
百田「早く教えろ、ハルマキの潔白を証明する方法ってのを」
王馬「にしし、オッケー！」
百田「…なんだそりゃ。そんなんで、本当に潔白かどうかがわかるのか？ふざけてねーよな？」
王馬「うん、大真面目だよ。オレ、普段よく嘘ついてるから、人の嘘はかなり見分けられるんだよね。
特に、その人にとって予想外のことが起こった時に、とっさに出る嘘はさ…」
「春川ちゃんは単純だし、さっき説明した状況に置けたら、こっちは音声だけで十分判断できると思う」
「だから芝居…お願いね？」
百田「ハルマキを騙すのは抵抗あるが…、それでハルマキが疑われなくなるなら…」
「オレが汚れ役をやってやる」
王馬「それじゃ、この後大きいミッション来るだろうから、それ終わり次第頼むよ！」
王馬『んで、百田ちゃんに春川ちゃんの目の前でニセ逃走者を偽ってもらって、その反応を聞こうと
したわけ。もし春川ちゃんがニセ逃走者なら、不自然な反応を示すだろうと思ってね』
春川「……」
王馬『いやー、理詰めでいけば矛盾を指摘できるのに、涙声で「百田はそんなことしない」かぁ！
たはーっ！余裕なくなっちゃってたみたいだね！！』
春川「…殺す」
王馬『「殺されたいの？」までにしておいてよ、そこはさ。物騒だなぁ』
『百田ちゃんの名誉のために言っておくと、百田ちゃんは、春川ちゃんがニセ逃走者じゃないって
ずっと信じ続けてたから』
春川「…そう」
百田「悪かった、ハルマキ…。断り切れなかったんだ」
春川「いいよ、これは王馬が悪い」
王馬『うん、全部オレが悪いってことでいいよ』
『春川ちゃんがニセ逃走者じゃなさそうでよかったね、百田ちゃん！それじゃあね！！』ピッ
春川「あいつ…私を疑ってるとか言って、きっと百田の嘘を聞いた私の反応をからかうネタにするのが
目的だ…。ほんと嫌な奴」
百田「…ハルマキ」
春川「…なに」
百田「オレは、テメーが思ってるほど品行方正な男じゃねーよ。相手の傷つくようなことを言ったことも、
ないわけじゃねぇ」
「けどよ…、“オレ”を信じてくれてありがとうな」
春川「…別に、そんなんじゃないから」
百田「ははっ、そうかそうか！」
王馬「…さてと、あっちは大丈夫かな」
百田がニセ逃走者と宣言した、その頃…。
キーボ「……」スッ
赤松「キーボくん！」
キーボ「！」
「…赤松さん、お疲れ様です」
赤松「お疲れ！」
「ところで、どうして今携帯取り出したの？」
キーボ「なぜそんなことを聞くんですか？」
赤松「なんとなく」
キーボ「…残り時間を確認しようと思ったので」
赤松「あと13分40秒だよ。ほら、私の携帯に出てる」
キーボ「…そうですね」
赤松「……」
キーボ「……」
赤松「…携帯しまったら？」
キーボ「ええ、そうしますよ」チラッ…
赤松「来た方向気にしてるけど…、百田くんたちが気になるの？」
キーボ「…ええ、あの2人のどちらかがニセ逃走者なわけですから」
赤松「そっか、キーボくん視点ではそうなるよね」
キーボ「赤松さんは、誰がニセ逃走者だと思いますか？」
赤松「私？私はね…うーん…」
キーボ「……」スッ
プルルルル、プルルルル
キーボ「！」
「…電話です。王馬クンから…？出ていいですか」
赤松「うん、どうぞ」
キーボ「…もしもし」ピッ
王馬『残念だったな、ニセ逃走者！お前はもう完全に包囲されてんだよ！！』
キーボ「…！」
赤松「王馬くん、もうわかったんだね。キーボくんがニセ逃走者だって…」
王馬『この電話切って通報しても無駄だよ、なにせ―――』
ピッ
キーボ「……」ピッ、ピッ、ピッ
赤松「ちょっ、まさか通報しようとしてる！？」
キーボ「はい、そうです。仕事なので」ピッ…
王馬「だから、無駄なんだって」
ニセ逃走者停止装置［キーボ：確定しますか？］
王馬「じゃあな、キーボ」
ピッ
ニセ逃走者停止装置［正解］ピンポーン
キーボ「！」ブンッ…
赤松「…え？」
キーボ『システム再起動中…』
12:36 ニセ逃走者 キーボ 停止
残り4人
赤松「あっ…やったんだ、きっと。良かった、間に合って」
王馬「ありがとー、赤松ちゃん！約束通り、通報阻止してくれて！」
赤松と王馬は、キーボを警戒して作戦を立てていた…！
数分前
王馬「百田ちゃんには、春川ちゃんにカマかけてもらう予定。その結果次第で、春川ちゃんとキーボの
どっちがニセ逃走者かわかる」
赤松「そっか」
「…ちょっと待って。キーボくんを見張る役がいないと、百田くんと春川さんが通報されちゃう
かもしれないよね」
王馬「ああ、そうなるね」
赤松「それは防がないと。私がキーボくんと合流して見張るから、そっちは百田くんと連絡とっておいて」
王馬「オッケー」
王馬「逃げる人が減るとハンター引き付ける役いなくなって困るから、ほんと助かったよ」
プルルルル、プル
百田「メール…ああっ！？」
春川「『王馬小吉の活躍により、ニセ逃走者 キーボが停止した。逃走者は残り4人』
…やっぱりあいつだったんだ」
百田「マジか、信じられねー…」
牢獄
入間「はあああああ！！？ふざけんじゃねー、キーボ！！！テメーがオレ様の夢だったんだぞ！！」
最原「キーボくんだったんだね、ニセ逃走者」
獄原「全然わからなかったよ…」
夢野「入間、どんまいじゃ」
入間「うるせー！賞金獲ったテメーにオレ様の気持ちなんかわかるか！！」
真宮寺「オープニングゲームでキーボくんを信じたのが運の尽きだヨ。残念だったネ」
天海「祠に『絶対に信頼できると思える者を慎重に選ぶべし』って書いてあったそうじゃないっすか。
入間さんは、信じた相手を間違えちゃったみたいっすね」
入間「そんなこと言われてもぉ……！アタシと組んでくれそうなのが、キーボしかいなかったんだよぉ！」
白銀「ああ、結局それが本音なんだ。自分から拾ってやったって言い分だったのに」
キーボ「……」
赤松「…キーボくん、完全に止まっちゃった？」
キーボ「はっ！？」
赤松「うわっ！？」
キーボ「あっ、おはようございます、赤松さん。逃走中もうすぐ始まりますよ、楽しみですね」
赤松「…え？」
キーボ「そうそう、ボク、夢見ていたんですよ。ロボットでも夢を見られるんですね、初めての経験です！」
赤松「へ、へえ…。どんな夢だったの？」
キーボ「内なる声がワーッとボクの思考回路を埋め尽くした後、ボク自身が逃走中のゲーム中ニセ逃走者に
なって、色々な人を通報して捕まえる夢です」
「妙に現実感のある内容だったように思います。うろ覚えですが」
赤松「…それ、多分夢じゃないよ」
キーボ「えっ？」
ニセ逃走者が停止し、逃走者の位置情報がハンターに通報されることはなくなった。
ゲームは残り12分。逃げ切る者は、現れるのか！？
残る逃走者 赤ペア（百田解斗・春川魔姫）、緑ペア（赤松楓）、ペアなし（王馬小吉）
- 通達2 ( No.26 )
- 日時： 2021/01/15 22:45
- 名前： TDR （ID: pTKbdp.H）
牢獄
キーボ「…どうも、皆さん」
入間「あっ、おいキーボ！！見損なったぞ！！」
夜長「ことによっては、キーボの六親等親族に罰が当たるよ？」
最原「キーボくんの六親等親族って言っても、彼に親戚はいないんじゃないかな…」
夢野「所詮は心のないロボットじゃったか…」
キーボ「み、皆さん、違うんです！聞いてください！」
真宮寺「何が『違う』と言うつもりかな？」
キーボ「ボクはニセ逃走者をやりたくてやったんじゃありません！ゲームが始まる前に、内なる声が
ボクの意識を乗っ取ったんです！！」
星「内なる声…？なんだそりゃ」
キーボ「ボクの頭の中に流れる声です。それが今回、ボクの思考も行動もすべて操っていたんですよ！！」
入間「んなことあるわけねーだろ！わけわからねースピリチュアルなこと言ってんじゃねーぞ！」
天海「言い訳にしてはお粗末っすよ、キーボくん」
キーボ「本当なんですって！信じてください！！」
茶柱「転子たちのことを通報しておいて、信じられるわけがないでしょう！！」
夢野「キーボよ、すぐバレるような嘘をつくのはやめい！」
白銀「まぁ、普通に考えて言い訳にしか聞こえないよね」
入間「そうだ！オレ様とペア組んだ時のテメーは、素のキーボにしか見えなかったぞ！」
天海「信じろって言われても無理な話っす。証拠がないんで」
星「散々俺たちに迷惑かけた報いを受けな」
獄原「み、みんな落ち着いて話を聞こうよ！キーボくんは、本当のことを言ってるかもしれないんだから！」
真宮寺「キーボくんの主張は理解できるヨ。僕もそういう経験があるからサ」
夜長「そうだねー、内なる声って、神さまの声みたいなものかもしれないよー」
東条「その声の存在については『絶対ない』と決めつけず、一度慎重に議論してみたいところね」
最原「それに賛成だよ。一旦、キーボくんの話はちゃんと聞いておきたいかな」
キーボ「ボクは本当の事しか話してません…！！」
意
見
対
立
―――――――――――――――――――――――――――――――――
指令室
モノクマ「意見が真っ二つに割れた…ということは！！」
議論スクラム 開始
文月「いや、しないしない。ダンガンロンパ本編でやってね」
「しかし…キーボくんの意識を乗っ取って、操っていたとは」
モノクマ「うぷぷ、『本番』の動作確認を兼ねてね。文月さん、ニセ逃走者の正体は当てられたかな？」
文月「結局二択止まりで終わっちゃった。後で今回の編集がてら、キーボくんの動きを追ってみるよ」
モノクマ「そうするといいよ。ゲーム開始直後から見返すと、より楽しめるかもね！」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
［ 11:20 ］
［ 532,000円］
百田「あと11分くらいで終わるぞ」
春川「見方を変えると、あと11分もあるってこと。気を抜かないで」
片方だけでも逃げ切るため、共に行動する赤ペアの2人。
百田「こうやって協力して逃げると、いよいよボスと助手って感じだな！」
春川「…そうだね」
百田「おーし、2人で逃げ切り目指そうぜ！」
赤松「早く時間過ぎてくれないかな」
ペアの最原によって復活し、逃げ切りを目指す赤松。
赤松「逃げ切りたいなぁ、最原くんのためにも」
王馬「オレはね、ゲームをクリアしたいんだよ」
ニセ逃走者の正体を暴くことに貢献した、王馬。
王馬「ゲームをクリアされて賞金獲られるのは、ゲームマスターにとって悔しくてたまらないものだと
思ってるんだ。だからそれを目指す」
ハンターA「……」
ハンターE「……」
４人を追い詰めるのは、5体のハンター…！
逃げ切れば、賞金を獲得。ただし、捕まれば0…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
その頃、指令室は…。
モノクマ「さて、みんなの絆が深まったことだし、最後の通達といこうか。もともと中盤くらいに
出すかもしれなかった通達を」
文月「おっ、やっと来た、その通達待ってたよ。何する気？」
モノクマ「これまで絆を深めたパートナーを取るか、それとも高額賞金を取るか…。最後の決断を
してもらうよ！」ポチッ
ゲームマスターのモノクマにより…。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ピュン！
賞金倍増ボタン「……」
賞金倍増ボタンが設置された。
［ 10:14 ］
［ 538,600円］
プルルルル、プル
赤松「メールだ。…通達？」
王馬「『寄宿舎の前に、賞金倍増ボタンを設置した。逃走者の誰かがボタンを押せば、
逃げ切った時の賞金が2倍になる』」
百田「『ただし、ボタンが押された時点でペアはすべて解消される。気を付けたまえ』…」
通達 賞金倍増のチャンス
寄宿舎の前に、賞金倍増ボタンが設置された。逃走者の誰かがボタンを押せば、逃げ切った時の賞金が、
60万円の倍である120万円となる。
ただし、ボタンが押された時点で、ペアはすべて解消されてしまう。
牢獄（寄宿舎内）
天海「この中でボタン押されて困るのは、最原くんだけっすね」
最原「そうだね…」
真宮寺「さあ、赤松さんはどう考えているかな？」
茶柱「大丈夫でしょう、赤松さんは。ボタン押しには来ませんよ」
最原「僕も、赤松さんはボタン押さないと思う。赤松さんを信じるよ」
赤松「（ボタン）押さない！最原くんに賞金あげたいから」
赤松は、ボタンを押しには動かない。
赤松「復活させてもらったのに、裏切るわけにはいかないよ」
百田「…だとよ。どうしたい？」
春川「『どうしたい』じゃないよ。ボタン押す選択肢なんてない」
「それに、あんたは赤松と最原のこと考えて、行こうとしないでしょ？」
百田「へっ、よくわかってるじゃねーか！」
春川「だったら聞かなくて良かったのに。私もあんたと同じ、あいつらに迷惑かけたくないから」
百田「念のため聞いた。けど、ハルマキならオレと同じ考えだと思ってたぜ！」
百田と春川も、ボタンを押しには向かわない。
王馬「…これって、オレもボタン押せるんだよね？」
逃走者全員がボタンを押すことができるため、当然王馬も押すことが可能だ。
王馬「オレにはなんのデメリットもないじゃん。ペア組んでないし」
「にしし、行ってみようかな」
王馬、まっすぐボタンへと向かう…！
春川「…あれ、王馬じゃない？」
百田「ああ、そうだな―――」
「おいおいおい、あいつボタンの方向かってるじゃねーか！！止めるぞ！！」ダッ
春川「ほんと、お人好しだね…」タッ
百田と春川は、王馬を止めに向かう。
夢野「王馬が来たぞ」
東条「ボタンを押しに来たんじゃないかしら」
最原「や、やめてよ王馬くん！」
獄原「王馬くーん！やめてあげてー！！」
王馬「なんか牢獄うるさくない？ガラス挟んでるから、何言ってるかはわからないけどさ」
百田「待て、王馬！！」タタタ
王馬「百田ちゃんと春川ちゃんじゃん。２人も、ボタン押しに来たの？」
百田「ちげーよ、テメーを止めに来たんだ！！」
王馬「止める？なんで？」
春川「ボタン押したら、ペアが解消されちゃうでしょ」
王馬「でも、それで春川ちゃん達はあんまり困らなくない？捕まらないように、より気を付けなくちゃ
いけなくはなるけど」
百田「オレたち以上に、赤松は困るじゃねーか！」
王馬「そうかもね。でもそれは百田ちゃん達に関係ないことじゃないの？」
百田「ああ言えばこう言うな、めんどくせー！」
「オレは、ハルマキとペアのままでいてーんだよ！だからやめろって言ってんだ！！」
春川「…！」
王馬「ごめん、ちょっと聞こえなかったなぁ？もっとアンニュイな感じで、春川ちゃんの方見て言ってみて」
百田「嘘つくな！聞こえてるに決まってんだろ、至近距離だぞ！指示も意味わかんねーしよ！！」
春川「いいよ、こんなクソヤローの言うことなんて何一つ聞く必要ない」
王馬「そんなに大声出してちゃ、ハンター来ちゃうよ？」
百田「ああ、それは確かにそうだ」
春川「そこはちゃんと聞くんだ」
ハンターA「……」
王馬「背後とか気をつけな、ハンター迫ってきてるかも」
百田「背後…」くるっ
ハンターA「…！」ダッ
百田「マジでか！！」ダッ
春川「！」タッ
王馬「おっと！？」ダッ
本当に、来た…。
夜長「いきなりみんな散ったねー」
星「ハンターが来たんじゃねーか？」
ハンターA「……」タッタッタ…
ハンターが視界に捉えたのは…。
春川「こっち来た」タッタッタ
春川だ…。
百田「ヤバい、ハルマキ追われてる！」
王馬「ふう、危ないところだった」
ハンターA「……」タッタッタ…
春川「……」タッタッタ
距離を一定に保ちながら、逃げる…。
ハンターC「…！」
しかし、もう1体…！
春川「…また来た」タッ
ハンターC「……」タッタッタ…
ハンターA「……」タッタッタ…
春川「……」タッタッタ
粘り強く、逃げ続ける…！
赤松「…あっ、あれ春川さん追われてない？」タッ
逃げる春川を見て、赤松も走る。
春川「……」タッタッタ
ハンターA「……」タッタッタ…
ハンターC「……」タッタッタ…
なかなかハンターを振り切れず、次第に距離が縮まる…！
春川「……」タッタッタ
LOCK ON 【MAKI HARUKAWA】
ピ――――――――――――――
春川「…ダメだ」
ポン！
6:57 春川魔姫 確保
残り3人
春川「百田に頑張ってもらうしかない」
長時間逃げたが、あと一歩及ばず…。
百田「ハルマキ多分捕まったな…。オレが賞金獲らせてやるから、待ってろよ！」
「そのためにはまず、王馬を止めねーと…！」
スタッフ「ボタンはどうしますか？」
王馬「行かない。今行ったら、春川ちゃんを追ったハンターに捕まるかもしれない」
王馬、賞金倍増を諦めた…。
残る逃走者は、百田解斗・赤松楓・王馬小吉の3人。対するハンターは、5体…。
残る逃走者 赤ペア（百田解斗）、緑ペア（赤松楓）、ペアなし（王馬小吉）
- 終盤戦 ( No.27 )
- 日時： 2021/01/16 22:45
- 名前： TDR （ID: pTKbdp.H）
［ 6:22 ］
［ 561,800円］
百田「56万円か…！ここまでの額だと、さすがに自首がよぎるな」
賞金は現在、56万円を超えている。自首をすれば、賞金を獲得し、ゲームからリタイアとなる。
百田「だがオレは、宇宙というはるか高みを目指す男だ。ここで逃げ切りを諦めるわけにはいかねーだろ！」
「見ていろよ、宇宙に轟く百田解斗が、逃走中で名を轟かせるその瞬間を！！」
赤松「…あっ、ここ一本道だ」
先ほど、春川が逃げる姿を見て、逃げ場所を変えた赤松。
ハンターC「……」
そこに迫る、ハンター…。
赤松「ハンター来てる…！」
「位置取りミスした…！先走っちゃった…！」
ハンターE「……」
さらに、反対側からもハンターが迫る…！
赤松「挟まれてる…よね」
一本道で挟まれた赤松、木の陰に隠れてやり過ごせるか…？
ハンターC「……」
赤松「……」
ハンターE「……」
赤松「……」
ハンターE「…！」
LOCK ON 【KAEDE AKAMATSU】
ピピッ
ハンターE「……」ダッ
赤松「あー、もう！」タッ
見つかった…。
ハンターC「…！」ダッ
赤松「危ないっ！」バッ
ハンターC「……」タッタ…
ステップでかわした…！
挟み撃ちは回避したが…。
ハンターE「……」タッタッタ…
ハンターC「…‥」タッタッタ…
赤松「はあ、はあ…」タッタッタ
2体のハンターが、赤松に迫る…！
ハンターE「……」タッタッタ…
赤松「も、もう限界…」
ポン！
5:01 赤松楓 確保
残り2人
赤松「はあ、はあ…。もっと運動しておけばよかったかなぁ…」
パートナーの最原に、賞金を届けられず…。
牢獄
プルルルル、プル
天海「赤松さん、確保っす」
獄原「最原くんも、賞金ダメってことか…」
最原「そっか…。でも赤松さんは頑張ったよ」
茶柱「ぐぬぬ、女子が全滅してしまいました…！あとは男死だけです！」
白銀「なんだか対照的な2人が残ったね」
キーボ「皆さんは、どちらが逃げ切れると思いますか？」
夜長「神さまは、解斗が逃げ切るって言ってるよー」
東条「百田くんは体力が残っているのなら、いけそうね」
真宮寺「王馬くんかな。頭を使ってここまで逃げているから、体力的に余裕があればいけると思うヨ」
夢野「なんとなく、王馬には逃げ切ってほしくないのぅ」
茶柱「夢野さん、その気持ちすごくわかります」
白銀「やめたげてよぉ！王馬くんだって頑張ってるんだから！」
獄原「ゴン太は、2人とも残ってほしいな」
星「両方残らない可能性もあるぜ」
天海「さあ、結果はどうなりますかね」
百田「あとはオレと王馬だけか。このゲームに勝ち負けはねーが、王馬には勝ちてーところだ！」
王馬「百田ちゃんと一騎打ち、つまらなくない展開だね」
残るは百田解斗・王馬小吉の2人。対するハンターは、倍以上の5体。
ゲーム終了まで、残り3分30秒
百田「つーか今、屋外にハンター3体いるんじゃねーか？」
終盤にきて、校舎へと場所を移す百田。
百田「中の方がまだ安全かもしれねぇ」
王馬「百田ちゃんがハンター引き付けてくれればいいのになぁ」
王馬は屋外で様子をうかがう。
王馬「（ハンター）5体は普通に多いんだよねー」
ハンターD「……」
ハンターB「……」
逃走者を追い詰める、5体のハンター…。
百田「…（賞金倍増）ボタン押しに来ねーよな、王馬のヤツ？」
王馬「あと数分が長いなぁ」
ハンターD「…！」ダッ
見つかったのは…。
百田「―――いた！」ダッ
百田だ…。
ゲーム終了まで、残り2分30秒
百田解斗、逃げ切れるか！？
残る逃走者 赤ペア（百田解斗）、ペアなし（王馬小吉）
- ゲーム終了 ( No.28 )
- 日時： 2021/01/17 22:45
- 名前： TDR （ID: pTKbdp.H）
［ 2:34 ］
［ 584,600円］
ハンターD「…！」ダッ
百田「―――いた！」ダッ
ハンターに見つかった、百田解斗。
ゲーム終了まで、残り2分30秒
ハンターD「……」タッタッタ…
百田「足が上がらねぇ…！」タッタッタ
力を振り絞り、階段を駆け上がる…！
ハンターD「……」タッタッタ…
百田「はあ、はあ…」タッタッタ
駆け上がった先の教室に隠れる。
百田「……」
ハンターD「…？」タッタ…
ハンターの視界から外れた。
しかし、まだハンターは近くにいる…。
百田「……」
ハンターD「……」
百田「……」
ハンターD「……」スタスタ
百田「…危なかった…！」
間一髪、難を逃れた…。
王馬「…こっち来た」
ハンターA「……」
一方、王馬にもハンターが迫る…。
王馬「これヤバいかも」タッタッタ
ハンターに気づき、距離をとる。
ハンターA「……」
ハンターは、王馬に気づいていない。
王馬「…来てなさそう」
「―――うーわ！」ダッ
ハンターE「…！」ダッ
しかし、逃げた先にもう1体…。
王馬「ハンター居過ぎでしょ」タッタッタ
ハンターE「……」タッタッタ…
LOCK ON 【KOKICHI OUMA】
ピ―――――――――――――
王馬「これヤバ…」タッタッタ
ハンターE「……」タッタッタ…
王馬「あー、マジか！」
ポン！
1:21 王馬小吉 確保
残り1人
王馬「あーあ、もう！すっげー悔しい！！」
ここまで逃げた苦労が、水の泡だ…。
牢獄
プルルルル、プル
天海「王馬くん、確保っす」
獄原「ああ…、あとちょっとだったのに…」
入間「つーことは、残ってんのは左右非対称男だけか」
白銀「名前で呼んであげなよ」
春川「…頑張って、百田」
ゲーム終了まで、残り1分
百田「あと1分か…。その1分が長ぇ」
残るは百田解斗、ただ1人！
ハンターE「……」
ハンターA「……」
百田を追い詰めるのは、5体のハンター…！
百田「このまま時間過ぎ去ってくれねーか」
ハンターB「……」
百田に近づく、ハンター…。
百田「…いる」サッ
教室で身を隠す…。
ハンターB「……」
百田「……」
ハンターB「……」スタスタ
百田「…はぁ」ホッ
ハンターは、百田に気づかなかったようだ。
天海「残り10秒っす！」
赤松「これ本当にいけるよ！！」
百田「あと何秒だ？」
「…おっ、終わる」
「3、2……」
［ 0:00 ］
［ 600,000円］
百田「よっしゃあ！！！逃げ切ったぞ！！！」
百田解斗 逃走成功
60万円 獲得
百田「見たか！！これが、宇宙に轟く百田解斗だぜ！！！」
プルルルル、プル
天海「…百田くん、逃走成功っす！」
白銀「ええっ！？すごい！！」
星「…つまり、春川も」
東条「百田くんとペアを組んでいるから、賞金獲得ね。おめでとう」
最原「おめでとう、春川さん」
春川「…ありがとう」
春川魔姫 60万円 獲得
百田「おお、これが60万円か…。分厚いな、ハルマキ！」
春川「そうだね…」
王馬「いいなー、オレにも触らせてよー」
百田「ぜってー何枚かくすねる気だろ、テメーは」
王馬「にしし、そんなことしないよ！」
夢野「王馬はウチとペアを組んでおけばよかったな！かっかっか！」
王馬「誰がアジの開きみたいな顔の奴とペア組むかよ。大根おろしとでも組んだら？」
夢野「なんじゃと！？」
「おのれ…いつもいつもからかいおって！王馬よ、好きな娘いじめはやめい！！」
王馬「…バレちゃった？」
「実を言うとオレ、夢野ちゃんのことが好きだから、恥ずかしくてペア組めなかったんだ…」
夢野「んあ！！？お、お主、本当にそんなことを考えておったのか…」
王馬「まぁ、嘘なんだけどね」
夢野「んああああ、王馬ぁ！！」
赤松「夢野さん、もう王馬くんに慣れようよ」
最原「あはは…」
百田「賞金獲ったぞ！！！」
春川「…獲った」
夢野「これで茶柱とショッピングじゃ！！」
茶柱「きゃあああ！！夢野さーん！！」
END
〈オマケが解放されました！〉
・ゲームマスターと創作家 （次回更新）
- ゲームマスターと創作家 ( No.29 )
- 日時： 2021/01/18 22:45
- 名前： TDR （ID: pTKbdp.H）
※これより先、二次創作要素が強くなります。苦手な方はご注意ください。
ゲーム終了後の指令室では…。
文月「全年齢向けに、入間さんの下ネタは大幅カットして…と。編集はこんなもんか」
「よし、終わった！あとは放送待つだけ！」
「いやー、なかなかの出来だったんじゃないかな。」
モノクマ「うぷぷ。ペア相手のために頑張ることで、捕まった時の絶望はより大きいものになるんだ」
「そして、賞金を手にした人との対比で、確保者がより惨めに…より絶望的に思えるのも、
ペア制の良さなのさ！」
文月「んー…まぁ、その辺どう感じるかは個人差あるかも」
「この世界観じゃないと出来ない展開のオンパレードだったね！個人的にはかなり良かったよ！」
モノクマ「うぷぷ、次回もこの調子でやっちゃおうか！」
文月「よろしく頼むね！」
ガチャ
？？「でも、ペアベストに巨大ロボットにニセ逃走者は、やっぱりてんこ盛り過ぎじゃないかな」
文月「お」ピッ
モノクマ『システム、シャットダウン中…』
文月「お疲れ。どうしたの」
？？「ちょっと様子見に来ただけ」
文月「そう。ところで、逃走者として参加した感想は？」
？？「そこそこ走ったから疲れたよ」
文月「アレで疲れたってマジ？アレで？」
？？「やめて、引きずってるんだから…」
文月「今日見た感じでは、キャラ個々人の性格は問題なさそうだったね。あとは…」
？？「キャストたちの記憶リセット施して、本番」
文月「いよいよコロシアイかー。失敗するなよ、コロシアイの首謀者さん」
？？「しないよ。私は誰よりもダンガンロンパを愛してるし、理解もしてるんだから」
文月「…ふーん」
？？「それじゃ、私はコロシアイの最終調整に行くから」
文月「んー」
？？「…ああ、そうだ。あなたに言いたいことがあった」
文月「え？」
？？「私は、ダンガンロンパのキャラ達に逃走中やらせる企画を最初に聞いた時、すごく良いと思った。
あの時に案を出してくれたこと、感謝してる」
文月「…どうしたの。らしくないじゃん」
？？「ただの気まぐれだよ」
文月「ああ、そう」
「私はね、キミには…」
？？「……」
文月「全っ然感謝してないよ！むしろ羨んで憎んでるくらい！！」
「本当は私が最初からゲームマスター補佐やりたかったのにさ！その権限を奪ったんだから、ムカついて
ムカついて仕方ないよ！今回補佐やれたからって、キミのことは許さないからね！」
？？「…そう」
文月「悪いね。一作家として、“私自身”をブレないようにしたかったからさ」
？？「適当に返しておけばいいのに。相変わらず変な人」
文月「変な人なのはお互い様だろ？コロシアイのラストで堂々と『模倣犯』名乗るつもりって時点で」
？？「…そうだね」
「これからも変な人同士…そして『模倣犯』同士、仲良くしよう」
文月「え～、私は模倣犯名乗る気はないなぁ。どこまで行っても『創作家』だよ」
？？「私からしたら、あなたも立派な『模倣犯』だよ」
文月「ええ～」
数か月後…
ピピッ
モノクマ「…うん？」
文月「おはよう」
モノクマ「…文月さん。ここどこ？ボクが寝てる間に、指令室の模様替えでもした？」
文月「ここは私の隠れ家。一応、内装は指令室に近づけてみたけどね」
モノクマ「え…？どうして場所変わってるの？元の場所はリフォームするの？」
「それと、第三回逃走中は放送した？O.A.見たかったんだけど。もしかして今日？」
文月「いいや。場合によっちゃ、このままお蔵入りかも」
モノクマ「ええ…！？なんで！？」
文月「そんなことより、ちょっと話聞いてくれよ」
モノクマ「そんなことって…」
文月「模倣ってのは、何も悪いことばっかりじゃないと思うんだよ」
「模倣することで、それに近しく且つ新しいものを創造できる。二次創作のように」
モノクマ「…？」
文月「そして、“あいつの”ダンガンロンパのように…」
「でも、やらかしたら非難されるのは当然のことだよね。パクリは当然のこと、模倣する相手への
リスペクトが不十分だった時も、ダメに決まってる」
「あいつはそれが甘かった。傲慢だった。作品を誰よりも理解しているわけがなかった。
ただそれだけのこと」
「私は、ああはならない。ダンガンロンパも逃走中も…リスペクトは忘れない」
モノクマ「さっきから何言ってるの？」
文月「…月村モノクマくん。キミは、私がずっと追い求めていた存在なんだ」
モノクマ「え？」
文月「モノクマの絶望に対する意識を月村サトシに近しいゲームメイクをする。創作家の私が一視聴者
として楽しむためには、キミが必要だったんだよ」
「私の提案した『月村サトシ再現計画』がどうにかうまくいって、無事に誕生してくれて…。
キミの存在を、本当にありがたく思ってる」
モノクマ「何それ。照れちゃうなぁ」
文月「これからはTeam Dangan Ronpaに縛られず、自由に作っていこうよ。好きな逃走中を、好きなだけ…」
「視聴者の方は、私がどうにかするからさ。当てはあるし、心配しないで」
「だから…これからもゲームメイク頼むよ、ゲームマスター」
モノクマ「…好きに作っていいの？本当に？」
文月「うん。誰も邪魔しない。キミがしたいことだけをしよう」
モノクマ「そっか…。事情はよくわからないけど」
「もうあいつらの課した制限なしにゲームを作れるんだね。どのナンバリングから逃走者見繕っても
いいんだよね？」
文月「そうだよ」
モノクマ「それは本当に最っ高だね！！」
「腕がなるなぁ。うぷぷ。うぷぷぷぷ」
「ぷひゃひゃひゃひゃひゃ！！！」
月村モノクマ・文月「「さあ、ゲームを始めよう」」
Team Dangan Ronpa presents “Chronos Game : Run for Money 逃走中” END