二次創作小説(新・総合)

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逃走中 ~月に定められた世界~【完結】
日時: 2021/12/15 20:25
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

ウィオ版逃走中第29弾!
今回の舞台はゼルダの伝説・ムジュラの仮面の世界「タルミナ」!
そのタルミナの中心にある大きな都市「クロックタウン」では
三日後に行われるカーニバルの準備が行われていた。
町の人たちはその祭りを楽しみにしている。しかしそれを良く思わない人もいた。

――何故ならその三日後には空の月が落ちてきて、タルミナの世界が滅んでしまうから。

逃走者はその3日間をハンターから逃げ惑う。果たして、逃げ切る者は現れるのか?



{逃走者紹介}

カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){29}
ソレイユ(ファイアーエムブレムif){8}
翠星石(ローゼンメイデン){28}
金糸雀(ローゼンメイデン){9}
保登 心愛(ご注文はうさぎですか?){8}
奈津 恵(ご注文はうさぎですか?){6}
スラリン(ドラゴンクエスト5){4}
ジュエル(ドラゴンクエスト5){4}
小泉 花陽(ラブライブ){7}
絢瀬 絵里(ラブライブ){6}
桜坂 しずく(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){3}
朝香 果林(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){1}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット!){23}
カイル・ブロフロフスキー(Southpark){2}
ケニー・マコーミック(Southpark){3}
片瀬 真宵(あっちこっち){5}
春野 姫(あっちこっち){1}
戌井 みいこ(あっちこっち){1}
小倉 ひかり(ライフル・イズ・ビューティフル){2}
バレッタ(ヴァンパイアシリーズ){2}
辻 翔平(ゆうやみ特攻隊){8}
鉄 萌(ゆうやみ特攻隊){6}
チエル(プリンセスコネクトRe:Dive){2}
甘谷 茶々子(尊き夢の世界){5}
ルイス・キャロル(文豪とアルケミスト){1}
三木 露風(文豪とアルケミスト){1}
堀 辰雄(文豪とアルケミスト){1}
星空 みゆき(スマイルプリキュア){1}
佐藤 和真(この素晴らしい世界に祝福を!){1}
ワタル(ポケットモンスター){1}
浅倉 透(アイドルマスターシャイニーカラーズ){1}
樋口 円香(アイドルマスターシャイニーカラーズ){1}
藤沢 柚子 (オンゲキ){1}
キン肉マンビックボディ(キン肉マン){1}
紅 閻魔(Fate/Grand Order){1}
星宮 いちご(アイカツ!){1}
桜木 霊歌(作者組){25}
天竜(作者組){3}
エイジア(作者組){11}
92(作者組){1}
エレキング(作者組){3}
konakun.(作者組){24}
モンブラン博士(作者組){21}
クロノスエボル(作者組){7}
柊(作者組){3}
ゼット(作者組){19}
トッティー(作者組){3}




▽今回の舞台はタルミナ!
▽相変わらず自首狙いの金糸雀!
▽百合っ娘傭兵・ソレイユ
▽バレッタちゃんはやはり恐ろしい!
▽チエルちゃんの破天荒っぷり!
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.42 )
日時: 2021/12/12 12:02
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「ロマニー牧場」



(牧場にいるロマニーと出会ったカンナ。ロマニーは10歳くらいの子である――)


カンナ(男)「ロマニー、かぁ……(可愛い子だなぁ)」

カンナ(男)(何だろう……何故か、初めて会った気がしない……。というか、見たことあるような……)

ロマニー「君、名前は?」

カンナ(男)「え? ああ、僕はカンナ!」

ロマニー「カンナかぁ……いい名前だけど……そうだ、サシガメ君……ってのはどう? ロマニーが付けた君の名前よ」

カンナ(男)「サシガメ?」

ロマニー「黒くてカッコいい虫だよ。君も黒くてカッコいいし……サシガメ君に決まりね!」

カンナ(男)「僕の意思は無視かよ;」

ロマニー「虫だけにw」

カンナ(男)「笑うな!; ――まあ、いいけどね、サシガメっていう名前。確かにカッコいい感じがするよ!」

ロマニー「気に入って貰えて良かった!」

ロマニー「ああ、ところで話変わるんだけど……ロマニーね、練習してたの。今夜ね、今夜……あいつらが来るの……」

カンナ(男)「あいつら?」















――あいつらってのはお化けのこと……あいつらは毎年カーニバルが近くなった夜にやってくるの……









――お化けがボウっと光る玉に乗ってきて、たくさん降りて来るの……








――そして……牛小屋に来て……牛を攫っちゃうの……













ロマニー「お姉様は信じてくれないから……ロマニーが牛達を守らなきゃ! ねえ、サシガメ君。只今助っ人募集中なの!」

ロマニー「男だったらやってみない?」

カンナ(男)「やってみるよ」

ロマニー「やった! 流石サシガメ君! それではいきなり作戦を発表しまーす!」

ロマニー「お化けは牧場のあちこちに現れるの……あの牛小屋めがけてゆっくり近づいて来るから、入られないように弓矢で撃つのよ!」

ロマニー「いい? 牛小屋から離れちゃ嫌よ。サシガメ君! 早速練習しようよ!」

カンナ(男)「ちょ、ちょっと待って! 僕、弓とか使ったこと無いんだ……練習って言われても、出来る気がしないんだ……;」

ロマニー「大丈夫! 簡単に出来るから! 私がレクチャーしてあげるっ!」

ロマニー「お化けの形をした風船を牧場の中に10個飛ばすから、急いで全部割ってね。制限時間は2分! 2分を越えたらアウトだからね。準備は良い?」

カンナ(男)「うん……!」

ロマニー「それじゃあ、まずはこの馬に乗って!」

カンナ(男)「えっ、乗馬するの?」

ロマニー「馬に乗ってやったほうが楽だよ。この牧場めっちゃくちゃ広いから、自分の足だけじゃ疲れちゃうよ?」

カンナ(男)「僕、乗馬に関しても素人なんだけど……;」

ロマニー「……ロマニーがレクチャーしたげる; まあまずは、馬の乗り方からだね。乗れないと風船割りに移行できないから……。とりあえず、馬に乗って?」

(カンナは馬に乗った)

馬「ヒヒイイイン!!」

(乗った瞬間、その馬が暴れ出した)

カンナ(男)「わわっ!?(;゚Д゚)」グラッ

ロマニー「落ちちゃダメだよ! 怪我しちゃうよ!」

馬「ヒヒイイン!!」パカラッパカラッ ←物凄い勢いで走る

カンナ(男)「うわあああああ速ええええ!!; コントロールできねえええ!!;」

馬「ヒヒイイイイイン!!」パカラッパカラッ ←牛小屋の壁に衝突寸前

カンナ(男)「ギャアアアアアアア!!(;゚Д゚)」

ズゴシャアアアアアアン!! ←衝突音

(馬とカンナは壁に衝突してしまった)

カンナ(男)「いたい」←真顔









(というわけで、馬に乗れるようになったカンナ)

カンナ(男)「何が「というわけで」だ!;」←馬から降りてる

ロマニー「もう馬の乗り方覚えたんだ! 凄い! 覚えるの早いねー♪」

カンナ(男)「そうかなー?」

ロマニー「うん! その調子で弓の練習もしていこうかっ!」ニコッ

カンナ(男)「!///」ドキン

(可愛らしい笑顔をカンナに向けたロマニー)

カンナ(男)「う、うん!///」

ロマニー「弓はね、こうやって弦を引っ張って――」シュッ

カンナ(男)「おおっ、矢が大分飛んだ!」

ロマニー「ふふん、伊達に弓の練習をしてないよっ。さあ、サシガメ君もやってみて」

カンナ(男)「こう?」グググ シュッ

ロマニー「うん、いい感じに飛んだね! 上手いよ。もう1回やってみて?」

カンナ(男)「うん」シュッ

ロマニー「そうそうそう! 初めてにしては結構上手いじゃん! もしかしてホントは弓使った事あるんでしょ~?」

カンナ(男)「ううん、全く無いんだけど……; そういうことより、そろそろ乗馬して風船割りたいな」

ロマニー「あ、そうだね。弓の使い方も分かって来たことだし、風船割りに挑んでもらおっと!」

(カンナは馬に乗る)








パカラッパカラッ

カンナ(男)「それっ!」シュッシュッ

パアアン!! パアアン!!

(カンナが上手いこと次々と風船を割っていく)

ロマニー「その調子!(^_-)-☆」

カンナ(男)「はああっ!」シュッシュッ

パアアン!! パアアン!!

(一度もミスることなく、風船を割り続けている)

ロマニー「上手いよー! こりゃあ強力な助っ人になりそうだ~!」



















(――そして、全ての風船を割る事に成功したカンナであった)

ロマニー「59秒で全部割れたね! すごーい! 君は風船割りが得意なフレンズなんだね!」

カンナ(男)「どっかで聞いたことあるようなフレーズだな」

ロマニー「矢が当たるとパッと消えるけど本番ではドンドン沸いて来るから休んでる暇無いからね! 牛小屋に入られたら私たちの負け! 太陽の光であいつら逃げていくから、それまでの辛抱よ! 分かった?」

カンナ(男)「うん!」

ロマニー「今夜の2時に作戦スタートよ。牛小屋で待ってるから遅れないでね!」

カンナ(男)「分かった!」

(ロマニーは走って牛小屋へ向かっていった)

カンナ(男)(今夜の2時……深夜か。その時にはもう1日目の逃走中が終わってるな。ならお化け退治に専念出来るや)

カンナ(男)「そういえば、翠星石は今何してるんだろ? 連絡してみるか……ん?」

(電話を取り出した瞬間、一人の女性が牛小屋に向かってくるのが見えた。その女性は17歳くらいの美人なお姉さんであった――)

カンナ(男)「あれ、なんかロマニーに似てる人が……」

???「あら?」

(その女性がカンナに気付き、こちらに向かってくる)

カンナ(男)「!!(胸でかっ///)」

???「ねえあんた? 町の方から来たの?」

カンナ(男)「い、いいえ!? 来てないです!」

(女性の胸に興奮して、適当に答えてしまったカンナ)

クリミア「あーっ、ダメよ! お姉さんに嘘ついちゃ。この牧場へはクロックタウンからしか入れないんだから……」

カンナ(男)(なら聞かないでよ……;)

クリミア「フフフ、なら聞くなよって顔してるわね。ゴメンね、あんたを揶揄って」

クリミア「……と言う事は、ミルクロードが開通したんだ! 良かった、クロックタウンにミルクに配達出来るわ?」

カンナ(男)「配達?」

クリミア「ああ、ごめん、自己紹介が遅れたわね。私、ロマニー牧場の経営者のクリミア。妹のロマニーと一緒に営んでるの」

カンナ(男)(ロマニーってクリミアさんの妹だったんだ。道理で似てると思った)

クリミア「「シャトー・ロマーニ」の里ロマニー牧場へようこそ!」

クリミア「ゆっくりしていってね!」←ゆっくりボイス

カンナ(男)「Youtubeで聞き慣れた声だったな」

カンナ(男)「ところで、シャトー・ロマーニって何?」

クリミア「うちの自慢のミルクよ~。この子たちがミルクを出してくれるの。あそこにいる牛さんたちがロマーニ種って言ってね、先代が私達に残してくれた神々の遺産なの」

(クリミアさんは両腕を広げる)

クリミア「禁断にして至高のミルク「シャトー・ロマーニ」の源! 飲むと、身体の中から魔法の力が沸いて来る不思議なミルク……幻のミルク「シャトー・ロマーニ」をお求めの方は……」

クリミア「クロックタウン東口にあるバー「ラッテ」に是非お立ち寄り下さい!」

カンナ(男)「……」

クリミア「……」

クリミア「私の営業トーク、どうだった? ちゃんと、マニュアル通りに出来たかな?」

カンナ(男)(営業トークだったんだ)

カンナ(男)「いい感じでしたよ!」

クリミア「ありがと! それじゃ私、牛小屋にいる牛さんの世話をしてくるから。じゃあね~、銀髪君」

カンナ(男)「カンナです!」

クリミア「カンナ君、牧場に来てくれてありがとうね。それじゃあ、私は仕事に戻るわ~」

(クリミアは牛小屋の中に入って行った)

カンナ(男)「美人な姉妹だったなぁ……///」←鼻の下伸ばしてる





------------------------------------------------------------------------------------



{残りゲーム時間 30:00}






クロノスエボル「もうあと30分ですか……推しである果林とまだ行動出来てないんですよね……彼女に会えるように頑張りましょうっと!」

(あと30分しのげば、一日目の逃走中が終わる)











ハンター「……」

(そんな彼女の近くに、ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

クロノスエボル「早く1日目の逃走中が終わってほしいとも思ってますけど……;」

ハンター「!」タッ

(見つかった――)

クロノスエボル「早く時間過ぎないかな~ってハンター!?;」タッ

(クロノスエボル、逃げ切れるか――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンター「……」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に追いつかれていく――)

クロノスエボル「やだーー!!」ポンッ



《クロノスエボル         確保     〔残りゲーム時間〕》
        残り  36人           [28:22]



クロノスエボル「うわーん、捕まっちゃいましたー!;」

(今回は何もできずに、終わった――)









ピリリリリ♪


エレキング「『クロノスエボル確保、残り36人』」


花陽「作者さんが捕まっちゃった……;」





-------------------------------------------------------------------------------------------







???「……」







--------------------------------------------------------------------------------------------



残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、スラリン、ジュエル、花陽、絵里、しずく、
       果林、真宵、姫、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、キャロル、露風、
       辰雄、みゆき、カズマ、透、柚子、ビックボディ、閻魔、いちご、霊歌、天竜、
       エイジア、92、エレキング、konakun.、モンブラン博士、柊、ゼット、トッティーの36人。





続く

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.43 )
日時: 2021/12/10 08:40
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「人捜し」


{クロックタウン 南}


翠星石「ふ~、平原歩いてても暇ですし戻ってきちまったですぅ。やっぱこの町は賑やかでいいですねぇ」

少年「」タッタッタ

翠星石「?」

(キータンのお面を被った少年が、翠星石の横を通り過ぎて行った)

翠星石「何でアイツお面なんか被ってんですか……? まあそれより、町の探索でもしましょうか」






{クロックタウン 東}


翠星石「やっぱこの町って活気があっていいですね~。空に浮かぶキモイ月が気になりますが……ん? でけえ建物ですね。何なんでしょ?」ガチャッ

(ドトール町長公邸に入る、翠星石)






{町長公邸の受付}

受付「あら? 何かご用かしらん?」

翠星石「ああ、ええと……ここは一体何の建物なのかなと思いまして」

受付「ここはドトール町長の公邸よ。左の部屋でカーニバルについての会議が行われてるの。邪魔しちゃダメよ~、町長さん、今とっても忙しいから」

受付「右のお部屋はアロマ夫人の事務室。アポなしで入ったら怒られちゃうけど、今は休憩中ですから入ってもいいわよん」

翠星石「なるほど、情報ありがとーございますですぅ」




{アロマ夫人の事務室}


(部屋に入ると、ソファに魚人の男性とふくよかな女性の二人が座っているのが見えた)

翠星石(? 魚?)

トト「おや? お嬢さん、最近どう? ヒレのしめり具合は」

翠星石「え?」

トト「あっ、これは我々ゾーラ族の業界の挨拶でして。失礼、わたくしバンド「ダル・ブルー」のマネージャー・トトです」

(序盤でイチエンとぶつかった魚人だ)

翠星石「翠星石は翠星石って言うですぅ。名を脳裏に刻んどけですぅ」

トト(何だこの偉そうなお嬢さんは……; まあいいけど)

トト「名刺切らしてしまってるんで挨拶だけ。ダル・ブルーは我がゾーラ族の誇るスーパーバンドでね。多くの名曲を世に送り出した。有名なところで言えば……「風のさかな」って曲知ってるよね?」

翠星石「風のさかな?」

トト「え! 知らない? ホントに? あんな有名なのに?? …………;」

トト「今回の公演がキャンセルにならなきゃ君に聞いて貰えたんだけどね。残念だねぇ……;」

ふくよかな女性「わたくしはアロマ。ドトール町長の妻ですわ。貴方随分と可愛らしい子ねぇ」

翠星石「ありがとーごぜーます! まあ翠星石は世界一可愛いので当然ですぅ!www(*´▽`*)」←調子に乗ってる

ふくよかな女性→アロマ夫人(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「テンション高い子ねえw ところで少しお尋ねしたいことがあるんだけど……いいかしら?」

翠星石「何ですか?」

アロマ夫人「貴方、見学の方? ……それとも、お願いしていた人捜しのプロの方かしら?」

アロマ夫人「そうね、そうね、そうよね。だって貴方、プロの顔しているもの。あらやだ! 忘れていたわ! 捜す人の特徴よね。そうそう、分かっているわ」

アロマ夫人「捜索を依頼したいのはわたくしの息子のカーフェイよ」

翠星石「カーフェイ? レオン・カーフェイ? ユアン・カーフェイ?」

アロマ夫人「前者は香港の映画俳優で、後者はテイルズのキャラ……わたくしの言ってるカーフェイとは全然違うわ;」

アロマ夫人「ひと月前に姿が見えなくなったの。大変なの! わたくし、心配で心配で……食べものが喉に痞えて体重が2キロも減りましてよ」

翠星石「え? 減ってんの? 結構デブですねwwwww」

アロマ夫人「トトさん、ちょっとここで大暴れしたいんだけどいいかしら? この生意気なお嬢さんをフルボッコにしたいの(#^ω^)ピキピキ」

トト「お止めなさい;」





アロマ夫人「なんて冗談はともかく……カーフェイを捜してくださる?」

翠星石「OK、捜してやるですぅ」

アロマ夫人「有難う。お願いね。捜すときはこれを被ったまま色んな人に尋ねてみてちょうだい」

(アロマ夫人はカーフェイの顔に似た形をしたお面を翠星石に与えた)

翠星石「これ、カーフェイですか?」

アロマ夫人「ええ。カーフェイはこういう顔をしていたわ。捜索、お願いね」

翠星石「りょ」

(カーフェイのお面を貰い、人捜しを押し付けられた翠星石なのであった)








{残りゲーム時間  25:00}







{クロックタウン 東}


花陽「ハンターさん、いないよね……?」キョロキョロ

(警戒しながら町の中を歩いている、スクールアイドルの小泉花陽――)

花陽「私、久しぶりに逃走中に出たから長く生き残りたいな……あ!」

(花陽、誰かを発見――)



















絵里「あら、花陽じゃない」

(その誰かとは、同じくスクールアイドルである絢瀬絵里であった――)

花陽「絵里ちゃん! 何かな?」

絵里「あなた久しぶりに逃走中に出たでしょ。大丈夫? 緊張してないかしら?」

花陽「う~ん、ハンターさんは怖いけど……別に大丈夫だよ~。私、一応何回も出てるからちょっとは慣れたよ」

(第20回以来の参戦である、小泉花陽――)

絵里「そうなの。まあ何回も出てるのは私も一緒だわ。お互い頑張りましょう!」

花陽「うんっ!」ニコッ

(可愛い笑顔を作った花陽の近くに――)
















ハンター「!」タッ

(ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵里「――ん!? 花陽! ハンター来てるわよ!」

花陽「ええっ!? ハンターキチャッタノォ!?(;゚Д゚)」

(絵里と花陽は咄嗟に逃げる――)

ハンター「……」

(ハンターの狙いは――)
















花陽「いや~!!;」タッタッタ

(小泉花陽――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵里(まずい、このままだと花陽が捕まっちゃうわ!)

絵里「花陽! 私が囮になるから先に逃げなさい」

花陽「えっ! 絵里ちゃんを置いて逃げるなんて――」

絵里「折角久しぶりに逃走中に出られた子を捕まえさせるわけにはいかないの。さあ、逃げて!」

花陽「……」

花陽「分かった……! ごめん! 捕まらないでね!」

(花陽は絵里を追い抜かした)

ハンター「……」タッタッタ

(ハンターは花陽から絵里に標的を変えた)

絵里「頑張ってね、花陽……!」ポンッ



《絢瀬 絵里         確保     〔残りゲーム時間〕》
      残り  35人           [23:15]



絵里「花陽は無事に逃げ切れたかしら……?」









ピリリリリ♪


しずく「『絢瀬絵里確保、残り35人』」


姫「絵里さんが捕まっちゃいました……!;」


花陽「絵里ちゃん、捕まっちゃった……ごめんね……;」











{クロックタウン 西}


(その頃、翠星石はカーフェイの情報収集に専念していた)

翠星石「色んな人に聞いて回ってるけど、全然収穫が無いですね……次はこの雑貨屋っぽいところに行ってみましょうか」ガチャッ

(雑貨屋に立ち寄った、翠星石――)





(雑貨屋)

雑貨屋のおじさん「はい、いらっしゃい! 何が欲しい?」

翠星石「あー、えーと……こいつ知らないですか?」←お面を被る

雑貨屋のおじさん「? カーフェ――いや、知らんでそんな子」

翠星石「知ってますよね?」

雑貨屋のおじさん「いやいや、何も知らへんで。カーフェイがよく洗濯場にいたなんて事も知らへんで」

翠星石「普通に知ってんじゃねーですか」

雑貨屋のおじさん「ま、まあその子の事は置いといて――何か欲しい?」

翠星石「? ああ……」

翠星石(店に立ち寄っといて何も買わないのは何か気まずいし、何か買っておきましょうか)

ジュエル「ここ何が売ってんだろー?」ガチャッ

(その時、おどるほうせきのジュエルがこの店に入って来た。彼は煌びやかな多くの宝石を湛えた袋の魔物である――)

翠星石「ジュエル! 何故ここに?」

ジュエル「何故って、どんなもんが売ってんだろーってふと気になって……おじさん、どんなの売ってんすか?」

雑貨屋のおじさん「見ての通り、薬や武器とかやな。まあ今はこちらの嬢ちゃんと接客してるから、もうちょっと待ってな」

雑貨屋のおじさん「嬢ちゃん、何か欲しい物はあるかい?」

翠星石「その実、美味しそうですぅ。それくれですぅ!」

雑貨屋のおじさん「ああ、デクの実か。それ食べものやないんやけどなぁ; それ目くらましに使うやつやで」

翠星石「へえ。じゃあこれハンターに向けて投げつけてやるですぅ。あ、金ねえわ。どうしよう……あ」ガシッ

ジュエル「え?」

(翠星石はカウンターの上にジュエルを置いた)

翠星石「これで支払いお願いしますですぅ」

ジュエル「僕をお金代わりに出すな!;」

雑貨屋のおじさん「悪いけど生物を代金として受け取られへんわ」

ジュエル「冷静に対処してやがる……;」

雑貨屋のおじさん「支払いはルピーやないとあかんで」

翠星石「じゃあ帰るですぅ」

雑貨屋のおじさん「おおきに」

翠星石「さて、次は別の奴に聞いてみるかですぅ」

ジュエル「僕をお金代わりにした事に対する謝罪の言葉は無いの?」








{残りゲーム時間  18:00}




(もう残りゲーム時間が、20分を切った――)


チエル「わお、もう残り18分か~! 時間経つの早いねぇ~!」

(タイマーを見ている、チエル)

チエル「あと18分、頑張って逃げ切って、お金ゲットしちゃお~!! ちぇる~ん☆」

スタッフ「その18分間逃げ切ってもお金貰えませんよ?」

チエル「マ?」














カズマ「あともうちょっとで一日目が終わるみてえだな……ま、それまで気張っていくか!」

(今回初参戦の外道な青年・佐藤和真ことカズマも、タイマーを見ていた)

カズマ「まあさっさと時間が過ぎ去ってほしいのが本音だが……ん!?」ササッ

ハンター「……」

(カズマ、近くにいるハンターに気づき、咄嗟に建物の裏に隠れた――)

ハンター「……」

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ハンターは、カズマに、気づいていない――)

カズマ「あっぶねええええ~~~! あのハンター、こっちに気づいてないっぽいな……ここまで生き残ってきておいて、捕まりたくはねえぜ!;」ハラハラ












ハンターB「!」タッ

(しかし、別のハンターに、見つかった――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンターB「……」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カズマ「あいつがどっか行くまでここで大人しくしてるか――ってええっ!?;」

(その別のハンターに見つかってしまったカズマ)

カズマ「うわああ~!!;」ポンッ



《佐藤 和真         確保     〔残りゲーム時間〕》
      残り  34人           [16:59]



カズマ「んもおおおおお!; 捕まっちまったじゃねえかああああああ!;」












ピリリリリ♪


透「『佐藤和真確保、残り34人』――あれ……」タッ

ハンターB「!」タッ

(今回初参戦のアイドル・浅倉透が、先ほどカズマを捕まえたハンターに見つかった。カズマ確保のメールが届いた時の着信音で気づかれた。実は彼女は、彼の近くにいたのであった――)

透「逃げないと……」タッタッタ

ハンターB「……」タッタッタ

(浅倉透、逃げ切れるか――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

透「くっ!;」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

透「あうっ!」ポンッ




《浅倉 透         確保     〔残りゲーム時間〕》
     残り  33人           [15:50]



透「はあ……捕まっちゃった……;」













ピリリリリ♪


ジュエル「『浅倉透確保、残り33人』」


ゼット「立て続けに確保されてるな……;」













{クロックタウン 東}


翠星石「はあ……色んな人に聞いてみたけど、あまり情報が集まらないですぅ……;」

(ほぼ収穫無しの、翠星石――)

翠星石「次はあの宿屋に行ってみますか……どうせ情報無いんでしょうけど」ガチャッ

(今まであまり収穫が無かったため、そう思い込んでいる彼女――)







(ナベかま亭)

翠星石「すいません、カーフェイっていう奴知ってますか?」←仮面被ってる

アンジュ「!? その仮面……貴方もカーフェイを捜しているんですね」

翠星石「お?」

アンジュ「今夜11時30分にウチの厨房に来てください。話はその時に……」

翠星石「11時30分……余裕で自由時間に突入してますね。分かりました」

アンジュ「ありがとうございます」ペコリ

翠星石(情報は貰えなかったけど、進展しそうな感じですぅ!w)

アンジュ「あ、お泊りいかがですか?」

翠星石「ああ悪いですぅ、翠星石はカーフェイの事を尋ねに来ただけなんですぅ。それでは!」

アンジュ「あ……」

(翠星石はナベかま亭から出て行った)









バタンッ ←ドアを閉めた音


翠星石「ふ~、カーフェイ捜しが進展しそうで良かったでs」

バレッタ「ねえねえ、何してんの?」

翠星石「ひっ、バレッタ!? 何故ここにぃ?;」

バレッタ「なんかあんたが可愛らしい仮面つけて宿屋に入っていってるのが気になって……何でそんな仮面つけてんの?」

翠星石「人捜しのためですぅ。この仮面の顔と似た顔の男性が行方不明になってるんですぅ。名前はカーフェイって言うですぅ。翠星石はそいつを捜してるんですぅ」

バレッタ「へえ、行方不明者の捜索かぁ~。ね、あたしにも手伝わせてくんない?」

翠星石「いいですよ。ああ、今夜11時30分にこの宿屋に来てくれ、ですぅ。そこで受付の女がカーフェイについての話をしてくれるっぽいですぅ」

バレッタ「OK了解! サンキュ」

(カーフェイ捜しは、徐々に進展していく――)



---------------------------------------------------------------------------------

残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、スラリン、ジュエル、花陽、しずく、果林、
       真宵、姫、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、キャロル、露風、辰雄、
       みゆき、柚子、ビックボディ、閻魔、いちご、霊歌、天竜、エイジア、92、
       エレキング、konakun.、モンブラン博士、柊、ゼット、トッティーの33人。





続く

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.44 )
日時: 2021/12/10 16:27
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「一日目の結末」


エレキング「あと12分……頑張るぞ!」

(作者勢の一人であるエレキングは、タイマーを見ていた――)

エレキング「あと12分しのいで、クロックタウンをゆっくり見て回りたいな。ムジュラ好きなんで……」

(作者勢の中では貴重なムジュラプレイ済みの彼)






ソレイユ「んんー、可愛い女の子はいずこや~!?w」タッタッタ

(その頃、ソレイユは呑気に女の子捜しに夢中になっていた)

ソレイユ「可愛い女の子見つけたら、デートにお誘いした~い! んんおおっ!?///」

(可愛い女の子を見つけたようだ)









みゆき「……」テクテク

(今回初参戦のキュアハッピーの星空みゆきが、ソレイユに発見された――)

ソレイユ「君可愛いね~!!///」ダキッ

みゆき「わわっ、何々!?;」

ソレイユ「ああ失礼! あたしソレイユ! ねえ、これからあたしとデートしようよ~!///」

みゆき「ちょ、ちょ、何この人!?; ご、ごめん、私用事あるから~!;」タタタタタ

(みゆきは猛スピードで走り去っていった)

ソレイユ「あら、逃げちゃった。あたしの何がいけなかったんだろ?」

(人としてのマナー)











キャロル「よし、向こうにハンターはいないね……」

(その頃、ルイス・キャロルはハンターに警戒しながら町を歩いていた)

キャロル「ここまで生き残ってきたんだから、捕まりたくはないね……」









ハンター「……」

(しかし、彼の死角に、ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キャロル「ハンターの気配は無し!」









ハンター「!」タッ

(見つかった――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キャロル「――!? ハンター!? な、何で!?;」タッ

(嫌な予感を覚え、後ろを振り向いたキャロルはすぐさま逃げ出した。ルイス・キャロル、振り切れるか――)

ハンター「……」タッタッタ

キャロル「うわ~!!;」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

キャロル「いゃ~!!;」ポンッ




《ルイス・キャロル         確保     〔残りゲーム時間〕》
        残り  32人            [11:02]



キャロル「嘘だ~! いつの間に近づいてきてたんだ……;」










ピリリリリ♪


柊「『ルイス・キャロル確保、残り32人』。キャロル捕まったのか……!; マジかぁ!;」


露風「文豪仲間が確保されてしまいましたか……残念です……;」


辰雄「キャロルさん確保……もっと長く生き残ると思ってたのですが……;」











{クロックタウン 北}


茶々子「ここら辺、全然建物無いね。あっ、滑り台ある~!」タッタッタ

(チャチャ、嬉しそうに滑り台の階段を上る)

茶々子「それーっ!!(*´▽`*)」シュルルルルル ←滑り台を滑っている

(めっちゃ楽しそうだ)

茶々子「ふ~、楽しいな~。私の心は満たされたっ!」←滑り終わった

ジム「なあお前、そこ退いてくれよ!; ぶつかっちまうぞ!;」

茶々子「え? ああ、うん;」ササッ

(ボンバーズのリーダー・ジムも滑り台で滑りたかったようだ)

ジム「ひゅううううう~!!(*´▽`*)」シュルルルルル

(子供が遊んでいる姿は、微笑ましい――)






{残りゲーム時間  7:00}





ゼット「あと7分……あともうちょっとだ、頑張ろう!」

(久々に逃走中に参加したカキコ作家のゼット、気合を入れる――)

ゼット「自由時間は何しようかな?」

(自由時間は、何をしても良い。町を回るのも、平原を歩くのも、とにかく逃走者の自由だ――)









トッティー「僕、3日目の最後まで逃げ切りたいんですよね。何故なら、JO1とか吉本坂46のグッズとか買い占めたいからです!」

(同じくカキコ作家であるトッティーも、気合を入れている――)

トッティー「僕、その音楽グループの大ファンなんです! そのグループの為にも、逃げ切ってみせるぞ!」









{残りゲーム時間  5:00}






ひかり「早く終わらないかな~……」

(射撃好きの高校1年生・小倉ひかりは1日目の逃走中が終わらないかなと、ソワソワしていた)

ひかり「この町、射撃屋あるんだよね。自由時間になったらそこに行って、たくさん的当てしたいなっ! 自由時間のためにも、ハンターに捕まらないようにしないとっ!」








ハンター「……!」タッ

(見つかってしまった――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







ひかり「ハンターに警戒しないと――ってハンター来てるぅうう!?(;゚Д゚)」タッ

(小倉ひかり、逃げ切れるか――)

ハンター「……」タッタッタ

ひかり「やだ! 止めてえぇえ!;」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(建物の曲がり角を利用しながら、逃げ続けるひかり――)
















ハンター「……?」キョロキョロ

(上手く、撒いたようだ――)











ひかり「ぜえ、ぜえ……もうハンター追っかけてきてないよね? 良かった……;」

(ハンターに捕まれば、賞金は、ゼロ。全ての努力が、水の泡となる――)












konakun.「うん、この辺りは全然ハンターいないな」コソコソ

(作者勢の一人であるkonakun.は、ハンターに警戒中だ――)

konakun.「捕まりたくないわ~……;」

(そんな彼に近づいて来る――)



















姫「あれ? 何してるんですか? コソコソと」

konakun.「!?(;゚Д゚) な、なんだ、姫か~。ビックリしたよ~;」

姫「あ、ごめんなさい;」

konakun.「ううん、別にいいんだけど……僕、ハンターに警戒してたんだ」

姫「ハンターいましたか?」

konakun.「全然いなかったよ。安心して」

姫「良かった……情報ありがとうございます。konakunさん、捕まらないことを祈っていますよ」

konakun.「うん! ありがとう。姫も捕まらないようになー」

姫「はい!」コクッ








{残りゲーム時間  2:00}







ソレイユ「あと2分か……2分の内に、誰かデートに誘わなきゃ!」

ソレイユ「――って待てよ、2分経ったら自由時間じゃん。その自由時間で女の子誘いまくろ。何もゲーム中にナンパすること無かったね……;」

ソレイユ「自由時間なら思う存分ナンパできる~! よーし、頑張るぞ~!(・∀・)」

(ナンパのために、気合入れる、百合っ娘傭兵のソレイユ――)








ビックボディ「残りゲーム時間は僅かしかないが……油断は禁物だな」

(ずっと警戒をしている彼。このゲームで油断すれば、ハンターに見つかる――)

ビックボディ「慎重になる事は大事だ!」










{残りゲーム時間  1:00}








しずく「あと1分……」







ハンター3体「……」テクテク

(エリア内には、3体のハンターが歩き回っている。彼らに捕まれば、賞金はゼロ――)








{残りゲーム時間  0:30}






真宵「さ~、あと30秒~! 30秒の内にハンター絶対来てほしくないな! 私捕まったら泣くよ? マジで?」










ハンター3体「……」












{残りゲーム時間 0:15}






萌「15秒……もうすぐ終わるな……」

(切れ目のクールな少年・鉄萌はハンターがいないか、辺りを見渡していた――)

萌「ハンターは……よし、いないな」









ハンター3体「……」テクテク








{1日目の逃走中終了まで――}



10



















































































{THE END}



ハンター3体「」シュウウン

(1日目の逃走中が終了したため、ハンター3体は消滅した――)










ピリリリリ♪


モンブラン博士「『1日目の逃走中が終了したため、自由時間に突入』。おお、来たか……!」


ひかり「やった! 自由時間だ~! 射的屋行こーっと!(*´▽`*)」タッタッタ


ソレイユ「よっしゃ~! 思う存分ナンパしまくるぞ~!///」ハアハア


真宵「やっと1日目が終わったか……ハンターに見つからなくて良かったわい……;」


花陽「イチニチメガオワッチャッタノォ!? やったー! 自由時間、何しようかな~……♪」






-----------------------------------------------------------------------------------------


残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、スラリン、ジュエル、花陽、しずく、果林、
       真宵、姫、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、露風、辰雄、みゆき、柚子、
       ビックボディ、閻魔、いちご、霊歌、天竜、エイジア、92、エレキング、konakun.、
       モンブラン博士、柊、ゼット、トッティーの32人。





続く

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.45 )
日時: 2021/12/10 22:36
名前: ウィオ (ID: 2E4MQq0i)

「自由時間」




ひかり「よーし、自由時間になったことだし、射撃屋に行っくよ~!(・∀・)」

(ひかりちゃんはテンションを上げながら射撃屋に突入していった)






{町の射撃場}

受付のおっさん「嬢ちゃん、射撃で遊んでいかねえか? 1ゲーム20ルピー……とは言ったが、カーニバルの日が近いから、特別にタダだ。どうだい?」

ひかり「やりまーす!」

受付のおっさん「オーケー! 嬢ちゃん、ルールは簡単だ! 時間内にできるだけ多く赤い奴を倒すんだ! 間違って青い奴に当てたら時間が減るから注意しな! 弓矢を使って倒すんだぞ」

ひかり「え? 弓矢? 銃じゃないんだ……; まあいいか、弓も「うつ」ものだし」

(ひかりは受付から弓と矢を貰い、池の近くに立つ)

受付のおっさん「今までの最高は20匹。記録を出せば豪華景品プレゼント! まあ、頑張りな」




{射撃 スタート}


{残り時間 1:15}

{残り時間 1:14}

{残り時間 1:13}



オクタロック(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「」ザッパーン!


(スタートと同時に、タコの魔物・オクタロックが3匹飛び出してきた)


ひかり「それっ!」バシュッ バシュッ バシュッ

オクタロック3匹「グエー!;」ブクブク

(射止められて気絶した3匹)




オクタロック(赤)3匹、オクタロック(青)1匹「」ザッパーン!

ひかり「赤だけ狙ってっと……」バシュバシュバシュ

オクタロック(赤)3匹「ギャウオオオ」ブクブク

受付(あの嬢ちゃん、素早く撃って、しかも一度も外してない……中々の腕前だな)






{残り時間 0:02}


{残り時間 0:01}


{残り時間 0:00}



(制限時間が0秒になったので、射撃は終了となった)




受付「はー、恐れ入ったね! 50匹! パーフェクトだ! しかも新記録だよ! ほら、こちらが豪華賞品だ。受け取りなっ」

ひかり「ありがとうございまーす!(*´▽`*)」


【小倉ひかり  無敵サングラス 獲得】


(無敵サングラスをかけると、1分間ハンターに狙われなくなる――)


受付「しかし凄く上手だったね、射撃。もしかして、プロか何かかい?」

ひかり「プロでは無いんですけど……私、射撃が大好きなので」

受付「なるほど……将来は自衛隊とかかい?」

ひかり「そんなところですね」

受付「自衛隊になれることを応援しているよ」

ひかり「有難うございます!」

ひかり(何かいい人っぽいな、受付の人)












{クロックタウン 南}


花陽「大工さんたち、頑張ってるなぁ……一体何を作ってるんだろ?」

(その頃、小泉花陽は町を散歩していた。そんな彼女の近くに――)

ソレイユ「わーーーいい!! 可愛い女の子だ~~!!(*´▽`*)」ダキッ

花陽「わわっ!?; あ、貴方何!?;」

ソレイユ「あたしソレイユ! ねえ、お茶しな~い!?///」ハアハア

花陽「ちょ、ちょっと~! ダレカタスケテー!;」アタフタ

ソレイユ「そんな嫌がらないでよ~!///」

花陽「止めてくださ~い!」ペシーン

ソレイユ「あおまっ!!;」←ビンタされた

花陽「タスケテー!;」タッタッタッタッタ

ソレイユ「ああっ、また逃げられちまった!; ――くそー、ナンパ成功率100%のあたしが、何故!;」

(確実に成功できるナンパのやり方を忘れてしまっているのではないか)

ソレイユ「あー、そういえばそーかもー」














{クロックタウン 東}


姫「ふー……ハンターがいなくなったからのんびりと散歩できますね」

(一方、春野姫はのんびりとクロックタウンを歩いていた)

カー、カー

姫「あれ、カラスが鳴いてる……って、もう夕方ですね。時間が経つの早いですね……」

ギュルルルルル ←腹が鳴った音

姫「あ、ちょっとお腹空いてきちゃった……夜ごはん、どうしようかな……」







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その頃、ロマニー牧場では――






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{ロマニー牧場}


カンナ(男)「ここの居心地が良すぎてずっと居ちゃった……」

(あれからずっとロマニー牧場に留まっている彼。牧場の空気が美味しく、更に雰囲気ものほほんとした感じだったので、離れようにも離れられなかったのだ)

カンナ(男)「もうしばらくここにいたいな……」

ガチャッ

ロマニー「喉乾いた……あれ、サシガメ君、いたんだ」

(ロマニーが牛小屋から出て来た)

カンナ(男)「え、ああ、牧場の空気が美味しくて……あと雰囲気も良くてw」

ロマニー「ふふ、気に入ってくれたみたいだね。ありがと! 牧場経営者にとっては嬉しい言葉だよー」

カンナ(男)「ああ、君も牧場経営者だったね」

ロマニー「知ってたの?」

カンナ(男)「うん、クリミアさんって人から」

ロマニー「お姉様と会ったんだ! ねえ、お姉様綺麗だったでしょ~?」クスクス

カンナ(男)「えっ!? う、うん……///」

ロマニー「ふふ、素直に答えちゃって! お姉様の容姿とスタイルは素晴らしいのよー」

カンナ(男)「ああ、確かに――」

クリミア「あらあら、そんなに褒めても何も出ないわよ」テクテク

(牛小屋から出て来たクリミア)

カンナ(男)「おっ!///」

ロマニー「お姉様!」

クリミア「外からずっと聞こえて来たわよ~。坊や、ありがとね」

カンナ(男)「え? 僕は別にそんな――」

ゴキュルルルルル

ロマニー、クリミア「(;・∀・)」

カンナ(男)(やっば腹の虫が大きく鳴いちゃった; 恥ずかしいい~!!;)

クリミア「お腹減ってるのね。ならこれから私達の家に泊って行かないかしら? 私がご飯ごちそうしてあげるわよ」

カンナ(男)「ホントですか!? 是非泊まらせていただきます!///」

カンナ(男)(わーいロマニーとクリミアさんとお泊りー!(*´▽`*))

カンナ(男)(――って待てよ、僕宿屋にチェックインしてたんだった……でもこんな美人なクリミアさんのご好意を無駄にするわけにはいかないし……)

カンナ(男)「すみません、ちょっと町に戻ってやらなければいけないことがあるんで! あ、夜になったらクリミアさんの家に行きますんで!;」

クリミア「なるほど、分かったわ。7時半くらいに夕食だから、それまでに来てくれると嬉しいな」

カンナ(男)「了解です! それでは!」タタタタタ

(カンナは高速で去って行った)

クリミア「あの子、まさに年相応の男の子って感じがして可愛いわね~♪」

ロマニー「うん、サシガメ君を見てると元気貰えるよ~」








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{そして、夜7時――}




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{クロックタウン}


(クロックタウンは静寂に包まれている。活気の良かった町は、夜になると急にとても静かになった――)






{ナベかま亭:カンナが泊っている部屋}

カンナ(男)「ああ~~、腹減ったあああ~……」ゴキュルルルルル

カンナ(男)(ナベかま亭の夕食配膳が7時で良かったぁ~……夕食が来たら急いで食べよっと)

コンコン

アンジュ「失礼致します。お食事を配膳しに来ました」

カンナ(男)「あ、はい!」

(アンジュはドアを開けて、彼の近くにある机に本日の夕食を配膳した。本日のメニューはライス、玉子スープ、ハンバーグ、そしてほうれん草の胡麻和えであった――)

アンジュ「それでは、ごゆっくり」ニコッ

カンナ(男)「ありがとうございます!」

ガチャッ バタン……

(カンナに笑顔を向けた後、彼女は部屋から出て行った)

カンナ(男)「わー、美味しそう!」

(ホクホクとご飯とハンバーグとスープの湯気が立ち込めている。彼の食欲をそそるには十分であった――)

カンナ(男)「いただきまーす!!」バクッ

カンナ(男)「………………」モグモグモグモグモグ

カンナ(男)「………………」スクッ ←立ち上がる

カンナ(男)「……」スタスタ ←ゴミ箱に近づく

(そして彼はその場にしゃがみ込み、顔をゴミ箱の中に突っ込んで、嘔吐した――)

カンナ(男)「ゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロゲロッピ!!;」オウェエエエエエ

(アンジュさんの料理は非常に不味い――)








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{夜7:29分。その頃、ロマニー牧場にあるクリミアとロマニーの家にて――}







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クリミア「もうそろそろ30分ね……来るかしら、彼……」

(時計を見ながら、カンナが来るかどうか気になっていたクリミアさん)

コンコン

(その時、家のドアをノックする音が聞こえた)

クリミア「はーい」ガチャッ

カンナ(男)「ぜえ、ぜえ……;」ハアハア

(ドアを開けると、息を切らしているカンナの姿が目に入った)

クリミア「ぼ、坊や! そんなにゼエゼエ言って、何があったの?;」

カンナ(男)「いえ、ちょっと道に迷っちゃって……;」

カンナ(男)(言えない……本当はナベかま亭の料理を急いで食べた後、全速力で走って来たなんて言えない……;)ゼエゼエ

クリミア「と、とりあえず中に入って落ち着こう? さあ、かけて」

カンナ(男)「有難うございます……お邪魔します;」








(2、3分後――)

カンナ(男)「ふぅーっ……」

ロマニー「少しは落ち着いた?」

カンナ(男)「うん、もう大丈夫……」

クリミア「良かった……じゃあ、ご飯にしましょうか」

カンナ(男)「あ、はい!」

(クリミアさんは机にクリームシチューと野菜のスープを置いた)

カンナ(男)「美味しそう!」

カンナ(男)(だけど見た目はいいけど味がダメっていうパターンじゃないよね……?;)

(アンジュさんの料理を食べたので警戒しているカンナ――)

クリミア、ロマニー、カンナ(男)「いただきまーす」

カンナ(男)「……」パクッ ←シチュー食べた

カンナ(男)「!!」

カンナ(男)「すっごく美味しい!!(*´▽`*)」パアア

ロマニー「お姉様の料理は絶品なのよ!」

クリミア「ふふ、坊や、ロマニー、ありがとう♪」

カンナ(男)「ああ、美味しい物を食べられて本当に良かった……(´;ω;`)ウゥゥ」

クリミア、ロマニー「?」








クリミア「……ねえ坊や、食べながらでいいから聞いてくれるかしら?」

カンナ(男)「何でしょうか?」

クリミア「刻のカーニバルって知ってる?」

カンナ(男)「刻の?」

クリミア「明後日クロックタウンで行われるでかいカーニバルのことよ」

カンナ(男)「――あー、アレか! 知ってますよ! アンジュさんから聞きました」

クリミア「アンジュ! ……そうなの。坊や、カーニバルに行くつもりでいる?」

カンナ(男)「はい! なんだか楽しそうなんで」

ロマニー「カーニバルかー、いいな~、ロマニーね、まだ一度も刻のカーニバル言った事無いんだよ!」

カンナ(男)「なら明後日、行く?」

ロマニー「別にいいよ……」

カンナ(男)「?」

クリミア「大人になったら行ってもいいわよ」

ロマニー「お姉様! 「大人になったら」ってそればっかりー! 早くカーニバルに行きたいよー!」ムスーッ

ロマニー「いいよね! お姉様は配達で町まで行けるからさ!」

クリミア「まあ……うん;」

カンナ(男)「あっ、シチュー食べないと冷めちゃう!;」パクパク

クリミア「そんなすぐにシチューは冷めないわよw」フフフ









(10分後)

カンナ(男)、クリミア、ロマニー「ごちそうさまでしたー」

ロマニー「ね、サシガメ君! お化け退治の事忘れてないよね?」

カンナ(男)「うん。深夜2時の奴でしょ」

ロマニー「そうそう! んでね、それまで暇だろうし……一緒に上の部屋で神経衰弱でもして遊ばない?」

カンナ(男)「え、いいの!?」

ロマニー「うん」

カンナ(男)「じゃあ……遊ぼうかな///」

ロマニー「やったー!(*´▽`*)」

クリミア「楽しんでらっしゃい」フフフ













クリミア「……」



クリミア「アンジュ……そうだよね、明後日、アンジュはカーフェイと……」










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(クリミアとロマニーの部屋)


カンナ(男)「えーと、ハートの8は……確かこれだ!」ペラッ

(めくってみると、ハートの4であった)

カンナ(男)「(;゚Д゚)」

ロマニー「教えてくれてありがとね!」ペラッ

ロマニー「やったー! ハートの8が揃ったー! ロマニーの勝ちー!(*´▽`*)」

カンナ(男)「負けちゃったー!;」

カンナ(男)「……でも、楽しかったな///」

カンナ(男)(好きな女の子と遊べるのってこんなに楽しいんだ……)

(どんどんロマニーの事を好いて行くカンナ――)

ロマニー「もう1回神経衰弱やる?」

カンナ(男)「うーん、もういいかな。そろそろお化け退治に向けて睡眠を取りたいし……」

ロマニー「そうだね。寝ずにいたら睡魔に邪魔されて退治に集中できないもんね」

(クリミアとロマニーの部屋には、ベッドが二つある。一つはロマニーので、もう一つの方はクリミアのだ。ロマニーは自分のベッドに入る)

ロマニー「――あ、そっちにベッドがあるけど、それはお姉様のベッドだからそこで寝ちゃダメよ」

カンナ(男)「? じゃあ僕は何処で……」

ロマニー「私のベッド♪」

カンナ(男)「(゚Д゚)」

カンナ(男)「(゚Д゚)」

カンナ(男)「」グイイイ ←自分の頬を抓る

カンナ(男)「現実だ」

ロマニー「私のベッド大きいから一緒に寝れるよ♪ さあ、カモンカモン!」

カンナ(男)「う、うん!///」

(カンナもロマニーのベッドの中に入る)









カンナ(男)「……///」ドキドキ

ロマニー「……」

カンナ(男)「……///」ドキドキ

ロマニー「顔が赤いよ? サシガメ君」

カンナ(男)「あ、これは、ちょっと……何でもない///」

ロマニー「? 変なの。まあいいや、お休み!」

カンナ(男)「う、うん! お休み!」

カンナ(男)(ヤバイ、ロマニーと一緒のベッドで……どうしよう、頭がフットーしそうだよぉっっ///)

ロマニー「あ、深夜2時ちょっと前になったら起こすね!」

カンナ(男)「あ、うん!」







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{深夜2時}










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ロマニー「……ねえ、サシガメ君」ユサユサ

カンナ(男)「ううん……」ムニャムニャ

ロマニー「もうそろそろ2時になるよ」ユサユサ

カンナ(男)「うううん~~……酷いよ……んあっ!?」パチッ

ロマニー「やっと起きたね。何だかうなされてたみたいだけど、大丈夫?」

カンナ(男)「うん……ちょっとね……第7回逃走中でサカナ王子にバズーカぶっ放された夢を見たよ……」

ロマニー「は?」

カンナ(男)「まあそれより、お化け退治に行くよ」




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{深夜1時58分のロマニー牧場:牛小屋付近}




ロマニー「いよいよだね……サシガメ君は外をお願い!」←弓を持ってる

ロマニー「いい? 絶対に牛小屋に入れないでね。あいつらは小屋の裏からも近づいて来るから気を付けてね。それから……」

ロマニー「矢が無くなったら家の周りの木箱とかから自分で補給してね!」

カンナ(男)「分かった!」

ロマニー「それじゃあ、私は牛小屋の中を守るから。頼んだよ!」タッタッタ

(ロマニーは牛小屋の中へ入って行った――)

カンナ(男)「……」

カンナ(男)「お化けか……どんなんだろ。おばドルとドロンかな? もしそいつらだったら容赦なく叩きのめそうっと」

(その時――)









ボウッ


お化けA、B、C「……」


(大量のお化けがボウっと光る玉に乗ってきて、たくさん降りて来きた――)




カンナ(男)「!? あれってもしかしてお化け? どう見てもフラットウッズ・モンスターじゃん……;」

カンナ(男)「――ってそれより、退治しないと――!」





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残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、スラリン、ジュエル、花陽、しずく、果林、
       真宵、姫、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、露風、辰雄、みゆき、柚子、
       ビックボディ、閻魔、いちご、霊歌、天竜、エイジア、92、エレキング、konakun.、
       モンブラン博士、柊、ゼット、トッティーの32人。





続く

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.46 )
日時: 2021/12/11 20:19
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「お化け退治とカーフェイ」


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(お化け退治が始まる数時間前。そう、夜11時30分頃のナベかま亭の厨房に、翠星石とバレッタがアンジュと話していた)





アンジュ「夜遅くにすいません。彼……カーフェイさんなんですけど……彼から……手紙が来たんです」

翠星石「ホントですか!」

アンジュ「はい。変……ですよね。行方不明の人から手紙が来るなんて……でも絶対間違いない。彼からなんです! 私には……分かります……」

アンジュ「お願いです! 此処に私の手紙があります。これをポストに入れて下さい」

翠星石「自分で入れろや」

バレッタ「冷てーな(あたしが言えたことじゃないけど)」

アンジュ「私は宿屋のお仕事がありますので……お願いします! これが届く時、手紙を受け取る時……貴方は彼に会える筈。彼に伝えて下さい。アンジュは待っていますって」

アンジュ「そしてその時……彼がどんな様子だったか私に教えて下さい。私には……怖くて……出来ないから。お願い出来ますか?」

翠星石「夜中に呼びつけてやらせることがポスト投函ですか。面倒くさいことやらせるんですね。……でも、しゃーねーなぁ、ですぅ、放っておくのもアレですし、やってやるですよ」

バレッタ「すっげー上から目線だな」

アンジュ「有難う……ございます」

(カーフェイへの手紙を預かった翠星石)

アンジュ「明日手紙がポストから回収される時間までに出して下さい」

翠星石「りょーかいですぅ」








{クロックタウン 東}

(翠星石とバレッタは三角の形をしたポストの前にやってきた)

三角ポスト「イラッシャイマセ。ガッピー!」

翠星石「うおっ、喋った!? 現代のポストでも喋らないのに……」

バレッタ「さっさと入れちゃいましょうよ」

翠星石「ああ、そうでしたね……」

(翠星石はこのポストにカーフェイへの手紙を投函した)

三角ポスト「確カニ受ケ取リマッシタ。ガッピー! オッ届ケハ明日ニナリマシタ。ガッピー!」

バレッタ「これで明日カーフェイって奴に届くわね」

翠星石「ええ。どんな反応するか楽しみですぅ。とは言ったものの、カーフェイをまだ見つけてないんですけどね、翠星石らは……;」

バレッタ「今からあたしが捜してきてやるから、あんたは宿屋に泊ってきなさい」

翠星石「え、いいんですか?」

バレッタ「いいのいいのー。あたしも手伝いたいって言ったでしょ? さ、休んできなさい」

翠星石「じゃあ、そうさせてもらいますぅ。お前に逆らうと後が怖いですからね」

(翠星石はナベかま亭にチェックインすることにした――)




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(――夜3時丁度。現在に戻った。カンナは今もお化け退治に勤しんでいた)



お化けD「」フヨフヨ

カンナ(男)「おりゃああ!!」バシュン

お化けD「ギュオオン!!;」シュウウン

(カンナは必死に弓矢でお化けたちを退治していく)

20匹程のお化け「」ワラワラ

カンナ(男)「くそう、虫みたいにワラワラと寄ってきやがって……; こんなに出て来ると思わなかったぞ……てっきり5匹くらいかと思ってた……;」

お化けE「」フヨフヨ ←牛小屋に近づいて来る

カンナ(男)「やばっ!」バシュッ

お化けE「ガアアアア;」シュウウ

カンナ(男)「ふう……てか、ロマニー大丈夫かな……?;」

お化けF「」フヨフヨ

カンナ(男)「げっ、また出て来やがった! そりゃっ!!」バシュバシュ









{――そして、夜5時50分}



大量のお化け「」フヨフヨ

カンナ(男)「ちょっと待ってよ……もう僕4時間ぐらい戦ってるよ……? どんだけ沸いて出て来るんだよ……外明るくなってきたし……」

お化けG「」フヨフヨ ←牛小屋に近づいて来る

カンナ(男)「しまった!」バシュッ

お化けG「ウアアアア!!;」シュウウ

カンナ(男)「一匹も入らせないぞ……;」ゼエゼエ

(ずっとお化け退治しているため、疲れてきている彼――)

カンナ(男)「もうなんか隕石が落ちてきてお化け全員滅んだりしないかな……;」ゼエゼエ

(その時――)














太陽「」パアアア

(太陽が昇り始め、太陽の光がお化けたちを照らす――)

大量のお化け「!? グアアアアアア!!;」シュウウウン

(お化けは太陽の光に弱い。光を浴びた全てのお化けが、消滅した――)



{朝 6:00}



カンナ(男)「あれ、消えた……!? 全員いなくなってる!? よっしゃあ!!」


(お化け退治、成功――)



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              次の日の朝

             ―残り48時間―




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コケコッコー



カンナ(男)「はあ、はあ……お化けたち、消えちゃった……苦労した甲斐があった」

ロマニー「サシガメ君!」タッタッタ

(牛小屋から出て来たロマニー)

カンナ(男)「ロマニー!」

ロマニー「ようやく日が昇って来たね。……うん、お化けたちは消えてる。やった……勝ったんだね。ありがとう! 君のお陰ね。牛達もお礼言ってるわ!」

カンナ(男)「どういたしまして……」ハハ

ロマニー「そうだ、これロマニーからのお礼。腰に手を当ててグイっと行ってね!」

(カンナはロマニーからミルク入り瓶を頂いた)

カンナ(男)「あ、ありがとう。いつか飲むね……」フラフラ バタン ←倒れた

ロマニー「!? サシガメ君! そ、そうだよね……ずっと戦ってたんだもんね……急いで部屋に運んで休ませないと!;」

(ロマニーはカンナを抱えて、家に入って行った――)








{クリミアとロマニーの部屋}

カンナ(男)「……ん、んん……;」パチッ

ロマニー「あっ、気が付いた!? 良かった~」

カンナ(男)「ここは……?」

ロマニー「私たちの部屋! すぐに気が付いて良かったよー!」

クリミア「……あんたたち、夜明けまでお化け退治してたのよね……?;」

カンナ(男)「クリミアさん! ……はい;」

クリミア「そんな見え見えの嘘をつくのは止めなさい。二人でどっか出かけてたのでしょ?」

ロマニー「え、何言ってるの? ロマニー達は本当にお化け退治してたんだから!」

クリミア「そーなの。まあいいわ、私そろそろ朝ごはんの支度するわ」

(クリミアは部屋から出て行った)

カンナ(男)「……?」

ロマニー「お姉様……まだ幽霊の存在を信じてないんだ……;」

カンナ(男)「なるほど;」






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(その頃、ナベかま亭の宿泊室にて――)


翠星石「グースピーーーー」zzz

(翠星石が爆睡していた)

バレッタ「翠星石!」タッタッタ

(バレッタが部屋に駆け込んできて、翠星石をゆする)

翠星石「ううん……」ムニャムニャ

バレッタ「起きなさい! 大事な話があんの!」ユサユサ

翠星石「止めろですぅ……もう少し寝かせろですぅ……」ムニャムニャ

バレッタ「……」










{クロックタウン南:洗濯場}

翠星石「――で、この辺りにカーフェイがいるってマジなんですか?」←バレッタに半殺しにされた為、ボコボコの状態である

バレッタ「ええ。あの水路を跨いだ先にカーフェイが住んでる家があるの」

(バレッタは中々起きなかった翠星石にイラついて半殺しにしたのであった――)

翠星石「どうやってその家のことを知ったのですか?」

バレッタ「普通に聞き込みよ。それより……あそこの家に入るわよ。今鍵かかってるけど……」

翠星石「それじゃ入れねえじゃねえですか」

バレッタ「まあ、もうちょっと待って……」

ガチャッ

仮面を被った少年「」タッタッタ

(少年が家から出てきて、遠くにあるポストを確認しに行った)

バレッタ「よし、アイツが鍵開けてくれたお陰で入れるようになったわ。今の内に行きましょう!」タッタッタ

翠星石「不法侵入ー!」タッタッタ

(バレッタと翠星石、カーフェイの家に突入――)







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{カーフェイの住処}


翠星石「なんか怪しげな雰囲気が漂っていますね……」

バレッタ「さっさとカーフェイを捜すよ」

翠星石「は、はい!」

(翠星石とバレッタは2階に上がる)





{カーフェイの住処:2F}

翠星石「……誰もいないですね。バレッタ、本当にカーフェイがいるのですか?」

バレッタ「あれ、おっかしーな……ここにいるって聞いたんだけど……まさかあのおっさん、あたしに嘘を付いたってのか? 後で殺しに行こうっと」

翠星石「止めてくれですぅ。」

(その時――)

仮面を被った少年「……」タッタッタ

(先ほどポストを確認しに行っていた少年が、2Fに上がって来た)

翠星石、バレッタ「!」

仮面を被った少年「……人の家に不法侵入とはいい度胸してるな」

バレッタ「あーごめんごめん、緊急でカーフェイって人を捜してんの。だから不法侵入をせざるを得なかったの」

仮面を被った少年「不法侵入して良い理由にはならないと思うが……まあいい。カーフェイだろ?」

仮面を被った少年「緑の服を着た茶髪の女の子……そして赤ずきん……アンジュの手紙にお前たちのことが書いてあった。カーフェイを捜しているらしいな。……お前たち、秘密を守れるか?」

翠星石「いいえ」

仮面を被った少年「お前なあ……こういう時ははいって言うもんだぜ;」

仮面を被った少年「……アンジュはお前たちを信用した。ボクも信用しよう」スッ……

(少年は仮面を外し、素顔を見せた。紫色の髪をしており、整った顔立ちをしている――)
















仮面を被った少年「ボクが、カーフェイだ」

















翠星石、バレッタ「!?」

翠星石「? 翠星石たちが捜しているカーフェイは大人ですよ? こんなガキじゃねーです。自分をカーフェイだと思い込んでる一般人かなんかですか?」

カーフェイ「野原ひろしの偽物と一緒にするのは止めてくれないか。ボクは正真正銘、カーフェイだ」

バレッタ「証拠は? もし嘘ついてたら殺すぞ」

カーフェイ「……ボクはひと月前、バーで友達と一緒にアンジュの話をして盛り上がっていたんだ」



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(回想)


{夜のバー「ラッテ」にて、カーフェイは友人と共に酒を嗜んでいた。この時は大人の姿である、カーフェイ――}


友人A「カーフェイてめーっ!」ニヤニヤ

友人B「憧れのアンジュさんをよくもー!w この幸せものー!w」

カーフェイ「ワハハハ、止めろよーw」

友人C「絶対アンジュさんを幸せにしろよなー!」

カーフェイ「分かってるってーw!」ゴクゴク

ハハハハハハ!!

(アンジュは優しい美人のお姉さんであるため、町では人気者である。カーフェイと友人たちは夜遅くまで盛り上がっていた――)








(その帰り道――)

カーフェイ「ヒック///」フラフラ

(酔ってる状態のカーフェイは一人で家に向かっていた――)

カーフェイ「あー、眠たい……さっさと家帰ろっと……ヒック……///」

スタルキッド「……」テクテク

(突然、スタルキッドがカーフェイの後ろにやって来た。それに感づいたカーフェイが後ろを振り向いた)

カーフェイ「何だお前」

スタルキッド「ねえ、楽しそうだな。オイラと遊んでくれよ」

カーフェイ「あん? ダメダーメ、今は大人の時間! お家に帰って寝な」

(適当にあしらったカーフェイ)

カーフェイ「おおー、愛しのアンジュー!」

スタルキッド「……」

(スタルキッドはゆっくりとカーフェイを指さし、その指先から光を放った――)

カーフェイ「!?」シュルルルル

(その光を浴びてしまったカーフェイが、見る見るうちに縮んでいく――)

カーフェイ「なっ――」

(スタルキッドのせいで、カーフェイは子供の姿になってしまったのであった――)





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{現在}


カーフェイ「――という訳で、お面を被った変な小鬼にこんな姿にさせられたのさ……こんな姿をアンジュに見られたくなくて、仮面で顔を隠してたんだ……」

翠星石「なるほど……」

バレッタ「酷い奴ね!」

翠星石(お前もな、って言いたいところですがそんなこと言えば殺されるかもしれないから黙っておきましょう;)

カーフェイ「ボクはこの姿にされた時、北門の祠に住む大妖精に相談しに行った」

カーフェイ「その途中、北門の近くにいたヒョコヒョコ歩く白い服の男に大切な婚礼の面を盗まれたんだ!」

翠星石「ドジですねえ……ってか今なんて? 婚礼?」

カーフェイ「ああ。ボクはアンジュの婚約者だ。結婚式を前にして浮かれてたんだ。その隙を狙われた……」

カーフェイ「彼女が心配しているのは分かっている……。でも今はまだ出ていけない。彼女に約束したんだ、婚礼の面を持って絶対迎えに行くって。悪いが、このペンダントをアンジュに渡してくれ」

翠星石「分かったですぅ」

(思い出のペンダントを預かった翠星石)

翠星石「大人の事情は分かりませんが、とりあえずアンジュに届けようですぅ!」

カーフェイ「今話したこと、みんなには内緒だよ」

バレッタ「もし話したら?」

カーフェイ「殴る」

バレッタ「じゃあカウンターして殺すわ」

翠星石(すぐに殺そうとするの止めてくださいバレッタ様)





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(ナベかま亭に戻って来た翠星石とバレッタ)

翠星石「アンジュに渡せばいいんですね、このペンダントを……あれ?」

(受付に行くと、アンジュではなくて別の女性従業員が接客をしていた)

翠星石「すみませーん、アンジュは何処に行ったんですか?」

従業員「? アンジュさんなら、食材を買いに行ってて、夕方までしばらく帰って来ませんよ。アンジュさんに所用ですか?」

翠星石「マジですか……このペンダントをアンジュに渡しに来たんですが……」

従業員「あ、そのペンダント、私が渡しておきましょうか?」

翠星石「ホントですか!? ありがとうございます」

従業員「いえいえ」

(翠星石は従業員にペンダントを預けた)

バレッタ「何とかなりそうね」

翠星石「ええ。てか、もうそろそろ2日目の逃走中が始まりますんで、宿から出るですよ」

バレッタ「分かってるー」






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(2日目の逃走中スタートまで――)





10






































































































{START}


{残りゲーム時間  120:00}

{残りゲーム時間  119:59}

{残りゲーム時間  119:58}



ハンター3体「……」バシュウウウン

(3体のハンターが、再び光と共に出現した――)





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残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、スラリン、ジュエル、花陽、しずく、果林、
       真宵、姫、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、露風、辰雄、みゆき、柚子、
       ビックボディ、閻魔、いちご、霊歌、天竜、エイジア、92、エレキング、konakun.、
       モンブラン博士、柊、ゼット、トッティーの32人。





続く


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