二次創作小説(新・総合)

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逃走中 ~月に定められた世界~【完結】
日時: 2021/12/15 20:25
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

ウィオ版逃走中第29弾!
今回の舞台はゼルダの伝説・ムジュラの仮面の世界「タルミナ」!
そのタルミナの中心にある大きな都市「クロックタウン」では
三日後に行われるカーニバルの準備が行われていた。
町の人たちはその祭りを楽しみにしている。しかしそれを良く思わない人もいた。

――何故ならその三日後には空の月が落ちてきて、タルミナの世界が滅んでしまうから。

逃走者はその3日間をハンターから逃げ惑う。果たして、逃げ切る者は現れるのか?



{逃走者紹介}

カンナ(男)(ファイアーエムブレムif){29}
ソレイユ(ファイアーエムブレムif){8}
翠星石(ローゼンメイデン){28}
金糸雀(ローゼンメイデン){9}
保登 心愛(ご注文はうさぎですか?){8}
奈津 恵(ご注文はうさぎですか?){6}
スラリン(ドラゴンクエスト5){4}
ジュエル(ドラゴンクエスト5){4}
小泉 花陽(ラブライブ){7}
絢瀬 絵里(ラブライブ){6}
桜坂 しずく(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){3}
朝香 果林(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会){1}
金田 イチエン(超ガッコウ伝 ガット!){23}
カイル・ブロフロフスキー(Southpark){2}
ケニー・マコーミック(Southpark){3}
片瀬 真宵(あっちこっち){5}
春野 姫(あっちこっち){1}
戌井 みいこ(あっちこっち){1}
小倉 ひかり(ライフル・イズ・ビューティフル){2}
バレッタ(ヴァンパイアシリーズ){2}
辻 翔平(ゆうやみ特攻隊){8}
鉄 萌(ゆうやみ特攻隊){6}
チエル(プリンセスコネクトRe:Dive){2}
甘谷 茶々子(尊き夢の世界){5}
ルイス・キャロル(文豪とアルケミスト){1}
三木 露風(文豪とアルケミスト){1}
堀 辰雄(文豪とアルケミスト){1}
星空 みゆき(スマイルプリキュア){1}
佐藤 和真(この素晴らしい世界に祝福を!){1}
ワタル(ポケットモンスター){1}
浅倉 透(アイドルマスターシャイニーカラーズ){1}
樋口 円香(アイドルマスターシャイニーカラーズ){1}
藤沢 柚子 (オンゲキ){1}
キン肉マンビックボディ(キン肉マン){1}
紅 閻魔(Fate/Grand Order){1}
星宮 いちご(アイカツ!){1}
桜木 霊歌(作者組){25}
天竜(作者組){3}
エイジア(作者組){11}
92(作者組){1}
エレキング(作者組){3}
konakun.(作者組){24}
モンブラン博士(作者組){21}
クロノスエボル(作者組){7}
柊(作者組){3}
ゼット(作者組){19}
トッティー(作者組){3}




▽今回の舞台はタルミナ!
▽相変わらず自首狙いの金糸雀!
▽百合っ娘傭兵・ソレイユ
▽バレッタちゃんはやはり恐ろしい!
▽チエルちゃんの破天荒っぷり!
▽果たして、逃げ切る者は現れるのか?

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.37 )
日時: 2021/11/25 20:07
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

>天竜さん

ケニーとイチエン君はもうお約束ですね←
はい、ケニーが出てきたらケニーは死ぬと思っていて下さい←
果たして、カンナ君はスタルキッドに奪われてしまった大事なブローチを取り返せるのか?
そして天竜さんは推しキャラと合流できるのか?


では!

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.38 )
日時: 2021/11/25 20:09
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「ミッション①」


ココア「鬼ごっこだなんて楽しそう~! よーし、私、やってみせるよ!」

(保登心愛、ミッションに参加)

ココア「ミッションクリアはお姉ちゃんに任せてっ!」ドヤッ




スラリン「5人捕まえなきゃいけないんだね。よーし、頑張るぞ!」

(ボンバーズのテストを受けているスラリンは、果たしてボンバーズ全員を捕まえられるか――)





辻「ミッションか……よし、行っとこうか」

(辻翔平も、ミッションに参加)

辻「今回は活躍したいんで」






翠星石「今回も活躍してやるですよ~!」

(翠星石も参加――)

翠星石「前回みてえにこの可愛い可愛い翠星石が人の役に立って見せるですぅ~!w」タッタッタ





バレッタ「あら~、鬼ごっこね。面白そうだし、参加しようかしら♪」

(バレッタも、ミッションに挑戦――)

バレッタ「待ってなさい、子供たち! お姉さんが捕まえてあげるわ~♪」









ハンター3体「……」

(エリア内には、3体のハンター。彼らに捕まれば、賞金はゼロ――)






{残りゲーム時間  112:00}








ソレイユ「ミッション? そんなものより女の子だね! 可愛い女の子はいないかな~?」

(百合っ娘である傭兵のソレイユ。ミッションより、女性を優先――)

ソレイユ「あたし折角久しぶりに出られたんだから、いっぱいナンパしたいな~」






天竜「ミッションか……とりあえず、行ってみようかな」

(作者勢の一人である天竜も参加――)

天竜「推しキャラと合流できたらいいな……」タッタッタ






辻「子供との遊び相手か……俺、そんなことしたことないんだよな……」

(子供と鬼ごっこするのは初めてのため、緊張している)

辻「まあ、とにかくやるしかないか……」

ハンター「……」

(彼の近くに、ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンター「……」

辻「5人全員捕まえなきゃいけないんだよな」
















ハンター「!」タッ

(見つかった――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

辻「!? ハンター来てんじゃん!;」タッ

(それに感づいた辻は咄嗟に逃げる。果たして、振り切れるか――)

ハンター「……」タッタッタ

辻「くそっ!」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

辻「うあああっ!!」ポンッ



《辻 翔平         確保     〔残りゲーム時間〕》
     残り  44人          [111:02]



辻「こんな序盤で確保かよ、俺~!;」







ピリリリリ♪


萌「『辻翔平確保、残り44人』」


ココア「辻君、捕まっちゃったんだ……;」


翠星石「まあ翠星石は、序盤で捕まると思ってたですけどねw 冴えない奴だしw」









スラリン「さ~て、ボンバーズのメンバーは何処に行ったのかな?」

(スラリンは滑り台の辺りを捜してみる。すると――)

団員A「!?」タタタタタ

(なんと、ボンバーズの団員がいた)

スラリン「おっ、早速見つけた! 待って~!」

団員A「あわわわわ~!」タッタッタ

スラリン「結構速いね……よし、スラ・ストライク!」ビョイーン

(彼は柔らかい体の張力を活かし、弓矢を射る要領で前方に向かって体をピーンと伸ばしてから力を抜き、猛スピードで団員Aに体当たりした)

団員A「うわあっ!!;」ドサッ

団員A「ああ~、捕まった! 残り4人」

スラリン「やった!」



【ボンバーズの団員  残り4人】










{クロックタウン 西}


ココア「ボンバーズの団員は何処かな~?」テクテク

(キョロキョロと団員を捜している彼女)

ハンター「……」テクテク

ココア「!? ハンターだ……!」

(遠くにいるハンターに気づき、咄嗟に離れる彼女)















ハンター「……」

(ハンターは、ココアに気づいていない)
















ココア「よし、来てないね……」タッタッタ

ココア「あ!」

団員B「ん?」

(ポストハウスの前にいる団員Bを見つけたココア)

ココア「ココアお姉ちゃんのほかく~!♪」ポンッ

団員B「へっ?」



【ボンバーズの団員  残り3人】



団員B「ちょ、ちょっと待って! 何で全然関係ない奴が捕まえてんの!? しかも何で残り人数が減ってんの!?;」






ジム、団員C「」

(その光景を遠くから見てしまった、ジムと団員C――)

団員C「リーダー! あれはどういうことっすか!」

ジム「……この鬼ごっこは、あのスライム以外の者にも捕まえる権利があるようだ」

団員C「何でそう思ったんすか」

ジム「さっきスマホでミッション①発動の部分を読み返した」

団員C「へ? スマホ?;」

ジム「とにかく、スライム以外の奴にも警戒しておけ! いいな?」

団員C「なんかよく分からんけど、イエッサー!」










ココア「へっへーん! おねえちゃん、ミッションに貢献しちゃった♪」

(そんな彼女の近くに――)

ハンター「!」タッ

(先ほどココアが見つけたハンターが、彼女に気づき、確保へと向かう――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ココア「ふ~、って、ハンター!?;」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

ハンター「……」タッタッタ

ココア「(`0言0́*)<ヴェアアアアアアアア」ポンッ



《保登 心愛         確保     〔残りゲーム時間〕》
      残り  43人          [108:12]



ココア「うわ~ん、捕まっちゃった~!;」orz










ピリリリリ♪


メグ「『保登心愛確保、残り43人』」


柊「ココアが捕まったか……」


konakun.「ココア~! もう退場なのか~!;」









(その頃、翠星石はクロックタウン南で単独でボンバーズを捜索中)

翠星石「ガキどもを捕まえないといけねえですねえ……おーい、出てこいですぅ!」

団員C「げっ!」ダダダダダ

翠星石「お、逃げたということはアイツですね!」

(翠星石、逃げ足の速いボンバーズの団員を発見。果たして、捕まえられるか――)

団員C「へへっ、足には自信があるんだぜ、俺! ――ってひいっ!!」

翠星石「そんな鼻くそみてえなスピードでよく自信を持っていましたねw」←1秒で追いつく

(そして、団員Cを捕獲)



【ボンバーズの団員 残り2人】



団員C「ああ~、捕まった! 残り2人」

翠星石「よし、後二人ですね……おっ」


















団員D「!」シュタタタタタ

(なんとまた団員を発見。翠星石はすかさず追いかける)

翠星石「はいキャッチ」ポンッ

(今度は0.5秒で捕まえた)

団員D「ああ~、捕まった! 残り1人」

翠星石「ヘッヘッヘ! 二人も捕まえられたなんて、翠星石は幸運ですぅ!wwwww」










{残りゲーム時間  105:00}









{クロックタウン 東}


スラリン「あと5分でミッションのタイムリミットが……あれ?」

ジム「……」キョロキョロ

(最後の一人であるジムが町の中を歩いていた)

スラリン「もうあと5分しかないし、さっさと捕まえよう! スラ・ストライク!」ビョイイン

ジム「!? うわっ!!;」サッ

(スラ・ストライクを間一髪で回避したジム)

スラリン「外した!;」

ジム「あ、あぶねー!」ダダダダダ ←逃げた

スラリン「待てー!」ピョインピョイン

(スラリンは追いかけるが、ジムの方が圧倒的に足が速かったため、見失ってしまった)

スラリン「あの子、足速すぎるよ~!;」















バレッタ「あらあら、逃しちゃった?」ヒョコッ

スラリン「!? な、何だ、逃走者か……何?」

(突然、赤ずきんちゃんのバレッタがスラリンの背後に現れた)

バレッタ「逃走者じゃなくてバレッタね。もう時間が迫って来てるし、二人で協力して捕まえましょう」

スラリン「そ、そうだね!」

バレッタ「もう時間無いし、このミッションは絶対に失敗しちゃダメよ」

スラリン「もし失敗したら?」

バレッタ「殺す」←真顔

スラリン「絶対クリアしよう」

(バレッタの目がマジだった)








ジム「ふう、ここまで来れば追ってこないだろ!」テクテク

バレッタ「あの子逃げ切れたと思って油断してるわね。二人がかりで捕まえるわよ」

スラリン「でもあの子結構足速いですよ?」

バレッタ「それはね……」ヒソヒソヒソ

スラリン「分かりました」

(作戦実行)

スラリン「スラ・ストライク!!」ビョイイイン!!

(スラリン、ジムにスラ・ストライクを放つ。しかしまた回避された)

ジム「ハッ!w また外したな!」

バレッタ「はい」ガシッ

ジム「ぐぶっ!?;」←バレッタにホールドされた

(ジムがスラリンに気を取られている内に、バレッタは彼をホールドしたのであった)

バレッタ「作戦成功!」





{残りゲーム時間  102:00}



≪MISSION CLEAR≫









ピリリリリ♪


カイル「『翠星石、スラリン、バレッタの活躍により、ミッションクリア』」


カンナ(男)「おお、翠星石とバレッタがやってくれたんだ! あとスラリンも! サンキュ!」


ジュエル「スラリン、やるー!♪」


茶々子「ミッションクリアしてくれた三人、ありがとね!」





----------------------------------------------------------------------------------


残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、金糸雀、メグ、スラリン、ジュエル、花陽、
       絵里、しずく、果林、カイル、真宵、姫、みいこ、ひかり、バレッタ、萌、チエル、
       茶々子、キャロル、露風、辰雄、みゆき、カズマ、ワタル、透、円香、柚子、
       ビックボディ、閻魔、いちご、霊歌、天竜、エイジア、92、エレキング、konakun.、
       モンブラン博士、クロノスエボル、柊、ゼット、トッティーの43人。



続く

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.39 )
日時: 2021/11/27 16:17
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「お土産が欲しいッピ」



{クロックタウン 北}

(ボンバーズが全員捕まり、ボンバーズ全員とスライムがクロックタウンの北に集まった)

ジム「スライムの癖にやるじゃねーか!」

団員A(スライム以外の奴も捕まえてたけどな)

ジム「しかし惜しいなあ~。お前が人間だったら、ボンバーズオリジナル団員手帳を渡して仲間に入れてやるところなんだけど……」

ジム「お前らどう思う?」

団員A、B、C、D「ダメダメー!」

ジム「そうだよなあ……一度人間じゃない奴を入れてこいつら酷い目に遭ってるから……勘弁な!」

ジム「だけど約束通り暗号だけは教えてやる! 1回しか教えないからよく見とけよ! いいか?」

(ジム→団員A→団員B→団員C→団員Dの順番にスラリンに背を向ける)

ジム「暗号は12435だぜ! 忘れんなよ! 俺たちのヒミツのアジトのルートはタウンの東にあるぜ!」

スラリン「ありがとう!」

スラリン(まあヒミツのアジトに向かう予定は無いんだけどな!)







{残りゲーム時間  100:00}







{クロックタウン 南}

金糸雀「お、こんなところに自首できる場所があったのかしら!」

(金糸雀、時計塔の裏にある魔方陣を発見。この上に10秒間入れば、自首が出来る――)

金糸雀「さあ、そろそろ自首しちゃおうかしら!」

(もう自首しようとする、金糸雀――)

金糸雀「え? 自首するにはまだ早いって? カナはそこそこのお金を手に入れられたらそれでいいかしら!」














(そんな彼女の近くに――)

ハンター「……」テクテク

(1体の、ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

金糸雀「るんるんるん♪ 今度こそ自首してやるかしら! 楽してズルしていただきかしら!」
















ハンター「!」タッ

(見つかった――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

金糸雀「ふふふ、自首、自首……」←魔方陣の上に乗る

ハンター「……」タッタッタ

金糸雀「!? ヤバイヤバイ、ハンター来て――やだーーーー!! かしら」ポンッ



《金糸雀         確保     〔残りゲーム時間〕》
     残り  42人          [98:55]



(あと7秒で自首できた)

金糸雀「あともうちょっとだったのに~!! かしら」











ピリリリリ♪


ジュエル「『金糸雀確保、残り42人』」


翠星石「おお、あの自首狙いが捕まりやがったですか。どうせまた自首できずに終わると思ってたですぅwww」











{クロックタウン 南}


ムトー「その木材はこっちに置いとけー!」

大工「うす!」

(南方では、大工たちが懸命にカーニバルの準備をしていた)



みいこ「大工さんたち、頑張ってるわね~。一体何を作ってるのかしら?」

(それを近くから見ていた、今回初参戦の「はちぽち」の店長・戌井みいこ――)

みいこ「何かの祭りかしら?」

(当たってる)











{クロックタウン 西}

カイル「ここら辺、いっぱい店があるな~。雑貨屋に爆弾屋に……マニ屋?」

(聞き慣れない名前の店が気になり、入ろうとするが夜しか開いてなかった)

カイル「夜にならないとは入れないのか……ま、暗くなったら訪れてみるか!」

カイル「それはそうと、また逃走中に出れたから今度こそ逃げ切りたいぜ! 27回の時はもうちょっとのところで確保されちゃったからな……」











(そんな彼の近くに――)

ハンター「!」タッ

(ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











カイル「逃げ切って、カートマンに自慢しまくってやりたいぜ!」

(しかし、彼はハンターが近づいてきていることに気づいていない――)

ハンター「……」タッタッタ

カイル「よーし、気合入れて頑張るぞ――ってハンターじゃねえか!!;」タッ

(ハンターに気づいて逃げるも、その時には既に距離を詰められていた――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カイル「Jesus Chirst!!」ポンッ



《カイル・ブロフロフスキー         確保     〔残りゲーム時間〕》
          残り  41人              [96:22]




カイル「いつの間に来てたんだよ、ハンター!; FUCK!!;」










ピリリリリ♪


ひかり「『カイル・ブロフロフスキー確保、残り41人』」


翠星石「サウスパーク勢が早くも全滅しましたね~」


カンナ(男)「なんてこった! カイルが確保されちゃった! この人でなし!」









(その頃、クロックタウン東にあるドトール町長公邸の町長室にて――)

多くの兵士と大工「~~!!」ペラペラ

(カーニバルの事について言い争っていた――)

兵士「既に殆どの住人は自主的に避難をしました! 町長の指示を待ちきれずにね」

兵士「残るは公務員と町衆だけ……町長! 並びにカーニバル実行委員にお願いします! 町にいる全ての人達に避難勧告を出して下さい!」

ドトール町長(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「あーうん、まー」

(やる気の無い表情で適当に返事する町長)

大工「腰抜け共め! 本気で月が落ちて来ると思っておるのか?」

大工「おかしなデマを信じて慌てた住人がパニックを起こして逃げただけだ! 町兵はパニックを防げなかった町の外こそ危険だぞい! 事態の把握だと?」

大工「カーニバルの中止こそ、あってはならない事態だ! そうですな、町長!」

ドトール町長「あーうん、まー」

兵士「本気で言っているのか、貴様! 貴様の目にはあの不気味な岩の塊が入らないようだな!」

兵士「毎年今頃なら観光客でごった返している時期だ! それがどうだ! 町はガラガラだ!」

(不気味な岩の塊とは、この世界の上空にある不気味な表情をした月のことである。それが三日後にはこの町に落ちてきて、町が滅ぶのだ――)

兵士「カーニバルの運営を守るのは確かにお前の仕事だ! だが人あってのカーニバルだろう。商人や町兵を巻き込むのは止めてもらおう!」

ドトール町長「うん、うん」

大工「町兵は逃げたければ逃げろ! 我々町衆は古の仕来りに従い、カーニバルを成功させるわい! 町を捨てる自警団など聞いたこと無いな、バイセンよ!」

大工「アロマ奥様もそう仰るでしょうな。ドトール町長……」

ドトール町長「……嫁さんの話は止めようよ」

兵士→バイセン(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「とにかく全員避難だ!」

大工「カーニバル続行だ!」

(兵士と大工の言い争いは止まらない――)










{クロックタウン 南}


キャロル「大工の皆、頑張ってるな~……ん?」

(今回初参戦であるイギリスの作家・ルイス・キャロルが地面に生えている謎の花を発見した)

キャロル「何だこれ……」

(一つだけ生えていたので気になり、近づいてみる)

???「ちょっと、ちょっと! 困るッピ!」

キャロル「?」

(上空から誰かの声が聞こえた。声がした方向に向くと、時計塔の近くから謎の生物がこちらにゆっくりと飛んできているのが見えた。その謎の生物は、謎の花の上に着地する)

???→アキンドナッツ(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「ここはワシの土地だッピ。留守の間に勝手に使わないでほしいッピ!」

(アキンドナッツは、デクナッツの派生種。そもそもデクナッツとは植物系のモンスターであり、身長は人間の子供程度。アキンドナッツは商人として活動しているデクナッツである――)

キャロル「え、あ、うん……ところで、君は何者なんだい?」

アキンドナッツ「ただのしがないアキンドナッツだッピ。いやー、お土産が手に入らなくて困ってるんだッピ」

キャロル「お土産?」

アキンドナッツ「お客さんは「月の涙」を知っているッピ? 何でも、この世界で一番輝いているっていう噂なんだッピ」

アキンドナッツ「そいつを持ってないッピ? 持ってたらデク花もつけるから、この場所と交換してほしいッピ!」

アキンドナッツ「ここはデクナッツたちには人気の場所だってどこかで聞いたことないッピか? だから絶対お買い得だッピ」

キャロル「う~ん、僕はデクナッツとやらじゃないし、月の涙とやらも知らないし……」

アキンドナッツ「ありゃ、そうッピか……まあ、見つけたら持ってきてほしいッピ! それまでワシはここで待機してるッピ」

(月の涙を欲しがっている、商人のデクナッツ)



---------------------------------------------------------------------------------------


クマ「ほうほう、月の涙クマか……月の涙が何なのかよく分からんけど、これはミッションのネタになりそうクマ!」ポチポチ

(クマはタブレットを弄って、ミッション②を発動させた)


-----------------------------------------------------------------------------------------




{残りゲーム時間  90:00}




ピリリリリ♪


ひかり「ん? 何かな……『ミッション②』!」



konakun.「『クロックタウン南にいるアキンドナッツが月の涙という石を欲している』」

メグ「『残り75分までに月の涙を探し出し、それをアキンドナッツの元へ持っていけば』」

カンナ(男)「『ハンターを1体消滅させることができる』。マジで!?」




≪MISSIONⅡ  ハンターを消滅させよ≫

クロックタウン南にいるアキンドナッツが月の涙という石を欲している。
残り75分までに月の涙を探し出し、それをアキンドナッツの元へ持っていけば、
ハンターを1体消滅させることができる。






モンブラン博士「ハンターが1体減るとは、中々良い褒美であるな……」


果林「1体減るんなら、行っておいたほうがいいわよね?」


キャロル「アキンドナッツって、さっきの人(?)か……放っておくのもアレだし、探しに行こうっと!」




(果たして、ハンターを消すことが出来るのか――)



----------------------------------------------------------------------------------


残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、メグ、スラリン、ジュエル、花陽、絵里、
       しずく、果林、真宵、姫、みいこ、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、
       キャロル、露風、辰雄、みゆき、カズマ、ワタル、透、円香、柚子、ビックボディ、
       閻魔、いちご、霊歌、天竜、エイジア、92、エレキング、konakun.、モンブラン博士、
       クロノスエボル、柊、ゼット、トッティーの41人。



続く

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.40 )
日時: 2021/11/29 16:10
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「ミッション②」



{残りゲーム時間  90:00}



(貴重な石・月の涙を残り75分までにアキンドナッツに届ければ、ハンターを1体減らすことが出来る)




果林「月の涙って何処にあるのかしら?」タッタッタ

(今回初参戦の虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーの一人・朝香果林は町中で石を探す――)

果林「この町に宝石屋ってあるのかしら? 貴重な石っていうくらいだから、そういう店にありそうな気がするの」

(宝石屋には確かに珍しい石や高価な石が揃っている。果たして、クロックタウンに宝石屋は存在するのか――)






キャロル「あっちにハンターか……」

ハンター「……」テクテク

(その頃、キャロルは建物の裏に隠れながら、遠くにいるハンターの様子を伺っていた)

ハンター「……」テクテク

キャロル「ハンターがいると動きづらいな……;」

ハンター「……」テクテク



























ハンター「……」

(ハンターは別のエリアへと向かっていった)

キャロル「よし、何処かへ行ってくれたね……月の涙、探さなきゃ!」タッ









ワタル「月の涙とやらを持っていけば、ハンターが減るんだな。これはやるしかないな」

(今回初参戦である凄腕のトレーナー・ワタルもミッションに参加)

ワタル「クリアに貢献してみせよう!」








ハンター「……」テクテク

(ワタルの近くに、ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ワタル「例の石がありそうな場所は何処だろうか……?」

ハンター「!」タッ

(見つかった――)

ワタル「――ん? しまった! ハンターか!」

(それに気づき、咄嗟に逃げるワタル。果たして、振り切れるか――)

ハンター「……」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ワタル「くっ!」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

ハンター「……」タッタッタ

ワタル「ぐっ!;」ポンッ




《ワタル         確保     〔残りゲーム時間〕》
     残り  40人          [88:15]




ワタル「何も出来ずに終わってしまった……;」









ピリリリリ♪


花陽「『ワタル確保、残り40人』」


92「ジムリーダーが捕まっちゃった……;」







カンナ(男)「月の涙って何処にあるんだろう? 町の人に聞いてみるか」

(月の涙の在処についての情報を収集することに決めた、カンナ)

カンナ(男)「僕のブローチを盗っていった奴の事も聞いてみようっと」







カンナ(男)「すみません、月の涙っていう石を知ってますか?」

ポストマン(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「すまないのだ、今仕事中なのだ」タッタッタ

(クロックタウンでいつも手紙配達を頑張る配達人のポストマンには、質問に答える時間が無いようだ)





カンナ(男)「月の涙を知ってますか?」

ムトー「月の涙ぁ? そいつぁ知らねえな」

カンナ(男)「じゃあ、奇妙な仮面を被った小鬼は?」

(小鬼とは、スタルキッドの事だ)

ムトー「知らん知らん! というかワシはカーニバルの準備で忙しいんだ! 他を当たってくれ!」








{クロックタウン西にある雑貨屋}

カンナ(男)「月の涙と、奇妙な仮面を被った小鬼って知ってますか? 僕それらを探してるんですけど」

雑貨屋のおじさん(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「ん~、そいつは知らへんな、他の人に聞いてみたらどうや」







{クロックタウン 北}

カンナ(男)「ねえ君たち、月の涙と、こんな奇妙な仮面を被った小鬼を知ってる?」

ジム「月の涙は名前しか聞いたこと無いな~。俺たちのアジトの天文台にいる博士のじーちゃんがたまにそのことを話してくれるんだ」

ジム「あとは仮面を被った小鬼? スタルキッドのことか?」

カンナ(男)「小鬼のことを知ってるの!?」

ジム「ああ、以前俺たちの少年団のメンバーだったんだ。そいつに酷い目に遭わされて追放したけどな……」

(ジムがスラリンに言っていた「一度人間じゃない奴を入れてこいつら酷い目に遭ってる」の「人間じゃない奴」とは、スタルキッドのことである)

ジム「今あいつが何処で何してるかは知らねえ、悪ぃ!」

カンナ(男)「そうか……」

カンナ(男)(まあとにかく、ミッションのほうを優先しよう。スタルキッドのことも大事だけど、今はミッションのほうが大事だ)

カンナ(男)「そのアジトって何処にあるの?」

ジム「この町の外だな。クロックタウン東にアジトへのルートがあるんだが、パスワードが無いと通れないんだ」

カンナ(男)「そのパスワード、教えて!」

ジム「ボンバーズ入団テストにクリアしたら教えてやるよ!」

カンナ(男)「……ごめん、今そういう時間は無いんだ……それじゃ!」タッタッタ

ジム「ありゃ、行っちゃった」












{クロックタウン 東}

カンナ(男)「入団テストとやらで時間は潰したくなかった……ん?」

(町を歩いていると、黄色いバンダナを巻いた少年が、建物と建物の間にある細い道を塞いでいるのを見つけた)

カンナ(男)(なんかボンバーズと似たような恰好してるな。もしかして関係者かな?)

カンナ(男)「ねえ君、その恰好……もしかしてボンバーズの一員?」

黄色のバンダナの少年「そうでしゅ。何か用でしゅか?」

カンナ(男)「何で道を塞いでるのかな、と思って」

黄色のバンダナの少年「この道はボンバーズのアジトへ繋がっているんでしゅ。団員以外は入れないようにしてるんでしゅ」

カンナ(男)「お願い! 通させて! 僕は団員じゃないんだけど……どうしても行かなきゃいけないんだ!」

黄色のバンダナの少年「ん~……ここを通りたかったら、暗号を教えるでしゅ!」

カンナ(男)「暗号!? えーと……全然分かんないや……」

黄色のバンダナの少年「暗号はボンバーズに入団しないと判明しないでしゅよ~」

カンナ(男)「くそっ、出直してくるか……;」










カンナ(男)「誰か知ってる人いないかな……」

スラリン「」ポヨンポヨン

カンナ(男)「あれ、あの子確かスラリンだよな……さっきのミッションのクリアに貢献した……」

カンナ(男)「貢献したということは、ボンバーズと関わりがあるはずだよな。ということは、パスワードを知っている可能性がある……? ちょっと聞いてみるか」

カンナ(男)「ねえ、スラリン!」

スラリン「? 何かな?」

カンナ(男)「ボンバーズのアジトへ行ける暗号って知ってる?」

スラリン「ああ、それ? 12435だよ」

カンナ(男)(すぐに分かった(;・∀・))

カンナ(男)「12435だね! 分かった! ありがとう! アジトへ行ってくる!」

スラリン「いいよ~! 行ってらっしゃ~い」









(黄色のバンダナの少年がいるところへ戻って来たカンナ)

カンナ(男)「暗号が分かった! 12435だ!」

黄色のバンダナの少年「えっと……当たりでしゅ。もう入団テストクリアしたのでしゅか?」

カンナ(男)「え? うん……」

黄色のバンダナの少年「兄ちゃん、相当足が速いのでしゅね。まあクリアしたのなら、いいんでしゅ~」←特に疑わない

黄色のバンダナの少年「よし、通ってよ~し!」テクテク

(道を開けてくれた少年)

黄色のバンダナの少年「天文台のジイちゃんのところにはオモシロイものがいっぱいあるでしゅ! 正義の秘密結社ボンバーズよ、永遠に! でしゅ!」←敬礼のポーズ

カンナ(男)「永遠に!」←同様

(ノリがいい、カンナ)







{残りゲーム時間  82:00}




みいこ「石、誰か手に入れてくれたのかな?」

(月の涙を誰かが手に入れているかどうかが気になる、彼女)

みいこ「あと7分……時間までに間に合いますように!」

(ミッションは、他人任せ――)















ハンター「……!」タッ

(そんな彼女の近くに、ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みいこ「――あら? あらあら、ハンター来てるじゃない!」タッ

(それに気づいた彼女は咄嗟に逃げる。果たして、振り切れるか――)

ハンター「……」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンター「……」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

みいこ「あら~!」ポンッ



《戌井 みいこ         確保     〔残りゲーム時間〕》
       残り  39人           [80:59]



みいこ「あらあら、捕まっちゃったわ~。ハンターってすっごく足が速いのね」










ピリリリリ♪


萌「『成井みいこ確保、残り39人』」


konakun.「みいこが捕まってしまった~!;」










------------------------------------------------------------------------------------



{アジトへ繋がる下水道}


カンナ(男)「うへえ、臭いなここ……この先に本当にアジトがあるのかな?;」テクテク

(不安になりながら進み続ける彼。そうしていると、光が見えてきた)

カンナ(男)「あれ、ここは……」

(カンナ、ボンバーズのアジトである天文台にたどり着いた)

カンナ(男)「わあ、ホントにあった……なんか、綺麗なところだな~――って呑気に見とれてる場合じゃないか。月の涙、月の涙! 天文台の博士、何か知ってるかな?」タッタッタ

(階段を駆け上って2Fへ到達する彼。そこには、青いローブを来た老人がいた)

シカシ博士(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「おやおや、今日は見慣れない子供のおでましじゃな……ボンバーズの新しい仲間かの?」

シカシ博士「……フムッ、この前の仲間よりはしっかりしてそうじゃのう……フォッフォッフォッ」

シカシ博士「この間の子供ときたら部屋の道具は壊すわ、月の涙は盗むわ……」

カンナ(男)(月の涙!)

シカシ博士「ほとほと手に負えん奴じゃった」

カンナ(男)「この間の子供ってどんな感じの恰好でしたか?」

シカシ博士「小鬼のような見た目をしておったのぅ。名はスタルキッドとか言っておったな、そやつは」

カンナ(男)「スタルキッド……! 博士、そいつが今何処にいるか知りませんか?」

シカシ博士「彼なら時計塔の辺りじゃな。そこで悪戯をしておるよ。望遠鏡を覗いてみるか?」

カンナ(男)「はい!」







(望遠鏡でクロックタウンの時計塔の頂上を見てみると、そこには確かにスタルキッドがいた)

スタルキッド「~~♪」クイックイッ

(数秒間変な踊りをした後、彼は空を見上げた。空には例の不気味な月がある。その月の目から、何かが降り注いできた)

ヒュウウウウウウン ドゴオオオオオン!!

カンナ(男)「!? 隕石!?」

(その隕石のようなものが、天文台の近くに落ちて来たのであった)

スタルキッド「♪」ペンペン

(スタルキッドがこちらに向かってお尻ペンペンをした後、何処かへ飛び去って行った)






(望遠鏡を見終わったカンナ)

シカシ博士「どうじゃ、スタルキッドは見つけられたか?」

カンナ(男)「はい、こっちに向かってお尻ペンペンしてました」

シカシ博士「相変わらずじゃな、あいつ。それにしても、大きな音がしたのう」

シカシ博士「どうやらまた近くに月の涙でも落ちたのかもしれんな……そこから表に出て見てきてごらん」

カンナ(男)「はい!」

シカシ博士(しかしあの悪ガキはどうやって時計塔の上に上がったのじゃろう? あそこにはカーニバルの前夜だけ開く扉からでなければ上がれないはずなんじゃが……)

(カンナは扉を開けて、外に出た)







カンナ(男)「! これが月の涙か……!」

(カンナ、月の涙を拾い上げる)



【カンナ(男)  月の涙  獲得】


{月の涙……美しい輝きの中に怪しさを漂わせる月の石である}


カンナ(男)「やった……! 見つけたぞ! ……それにしても……月ってあんなにデカいものだったっけ? めっちゃ不気味な顔してるし……てか顔のある月って何だよ?」

カンナ(男)「……って、今はそういうことより、ミッションだ! 石は手に入れたし、アキンドナッツに届けに行こう!」




--------------------------------------------------------------------------------------


{クロックタウン 東}


カンナ(男)「アキンドナッツ、アキンドナッツ……」タッタッタ

(あとは、クロックタウン南にいるアキンドナッツに月の涙を届けるだけだ――)

キャロル「あれ、君? 変わった石を持っているね」

(そこに、ルイス・キャロルが通りかかった――)

カンナ(男)「キャロル……だっけ? 何かな?」

キャロル「その石は一体何?」

カンナ(男)「月の涙だよ。これから届けに行くんだ」

キャロル「え、見つけたんだ! 凄い! ハンターには気を付けてね!」

カンナ(男)「うん!」









{残りゲーム時間  77:00}









ハンター「!」タッ

(カンナとキャロルの近くに、1体のハンター――)



カンナ(男)「――あれ、ハンターが来てるよ!;」

キャロル「そんな!?;」

(それに気づいた彼らは、咄嗟に逃げる)

ハンター「……」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ハンターの標的は――)



























カンナ(男)「くっ……マジか!;」タッタッタ

(カンナだ――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンター「……」タッタッタ

カンナ(男)「うおおおお!! 二回連続で序盤で捕まってたまるかよ!;」タッタッタ

(全速力で逃げる彼)













ハンター「……?」キョロキョロ

(上手く、撒いたようだ――)











{残りゲーム時間  76:00}




カンナ(男)「あ~……全速力で走った甲斐があった……ってそういうことより、石、石!」タッタッタ

(あと1分で届けないと、ハンターを1体消すことが出来なくなる――)












翠星石「あと1分……」







ひかり「ハンターが1体減りますように……!」











{クロックタウン 南}


カンナ(男)「あともうちょっとだ! うおおお~!!」タッタッタ

(懸命に走り続ける、彼――)





ガッ

カンナ(男)「うわっ!;」ゴロンッ

(石に躓き、転んでしまう彼)

カンナ(男)「いてて……うげっ、割と痛い……; いだだだ!;」

(膝を大きく擦りむいてしまった彼。これが大幅なタイムロスとなった――)





{残りゲーム時間  75:03}


{残りゲーム時間  75:02}


{残りゲーム時間  75:01}


{残りゲーム時間  75:00}






【ミッション失敗】




カンナ(男)「畜生!;」








ピリリリリ♪


konakun.「『時間までに月の涙を届けられなかったので、ハンターの減少は無しとなった』」


メグ「え、てことはミッション失敗!? そんな……」


茶々子「ええ~、ハンター現象無し!? 残念だなぁ~……;」


翠星石「オーマイガー」











カンナ(男)「ここまで来たのに……くそう、転ばなければ……いてて」ヨロヨロ

(ミッションは失敗したが、月の涙をアキンドナッツの元に持っていこうとする彼)

カンナ(男)「まあ……失敗したからっていう理由で届けないのは向こうが可哀想だし……;」

カンナ(男)「ねえ~!」

アキンドナッツ「? 何ッピ?」

カンナ(男)「これ、持ってきたよ~……」

アキンドナッツ「おお、月の涙だッピ! ありがとうッピ! お礼にその土地あげるッピ! はい!」

(アキンドナッツに月の涙を渡して、土地の権利書を貰ったカンナ)

アキンドナッツ「――ところで、膝大丈夫ッピか? 酷く擦りむいてるけど……;」

カンナ(男)「え、ああ、大丈夫大丈夫! 痛くないし!w」←心配させない為に強がっている

アキンドナッツ「そうっピか……まあとにかく、助かったッピ! これでかーちゃんにイイ土産が出来たッピ!」

カンナ(男)「かーちゃん?」

アキンドナッツ「うん、かーちゃんは昔から宝石とか怪しく輝く美しい石に目が無いッピ……ヒヒッ」

アキンドナッツ「ここの土地の権利書は町の外のデクナッツたちの間で引っ張りだこだッピ。デクナッツに売ったら高く売れるッピ! それじゃあ!」

ブロロロロロ

(そして空を飛んでどっかへ去っていったアキンドナッツ)





カンナ(男)「……母親、かあ……」

(カンナの母親は第20回で命を落としたため、もうこの世にはいない――)

カンナ(男)「……そうか、もういないんだったな――いででっ! 膝が痛い……治療しなきゃ……」

???「大丈夫?」

カンナ(男)「えっ?」クルッ

(突然、後ろから声をかけられた。振り返ってみると、そこには一人の女性がいた)





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残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、メグ、スラリン、ジュエル、花陽、絵里、
       しずく、果林、真宵、姫、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、キャロル、
       露風、辰雄、みゆき、カズマ、透、円香、柚子、ビックボディ、閻魔、いちご、
       霊歌、天竜、エイジア、92、エレキング、konakun.、モンブラン博士、
       クロノスエボル、柊、ゼット、トッティーの39人。




続く

Re: 逃走中 ~月に定められた世界~ ( No.41 )
日時: 2021/12/05 20:28
名前: ウィオ (ID: J69v0mbP)

「ナベかま亭」


カンナ(男)「え、あの……」

???→アンジュ(出典:ゼルダの伝説ムジュラの仮面)「あら……膝、酷く擦りむいちゃってるわね」

(カンナを気にかけてくれたのは、綺麗なお姉さん・アンジュであった――)

アンジュ「私はアンジュ。実家の宿屋を経営しているの。私の家が近くにあるから、行きましょう」

カンナ(男)「い、いえ、いいです、平気です」

アンジュ「ダメよ、お薬つけなくちゃ」

カンナ(男)「本当に平気です! ありがとうございます!」

アンジュ「まあまあ、遠慮なんかしないで」クスクス

(アンジュはカンナを抱え上げ、宿屋へと向かっていった)

アンジュ「うちはこの町で一軒だけの宿屋「ナベかま亭」よ」テクテク



------------------------------------------------------------------------------------


{ナベかま亭:アンジュの部屋}


アンジュ「さ、手当しましょう。ごめん、少し我慢してね」

カンナ(男)「はい……いてっ!;」

(アンジュは薬箱から取り出したガーゼや傷薬などで、丁寧に彼を治療していく)

アンジュ「はい、これでお終い」

カンナ(男)「あ、ありがとうございます……ん?」

(カンナは近くに置いてある、ウェディングドレスを着たマネキンが気になった)

カンナ(男)「あのドレスは何ですか?」

アンジュ「え、あれ? 私、カーフェイって人と結婚の約束をしてるんだけど……今、行方不明なの。カーニバルの日が結婚式なのに……」

カンナ(男)「カーニバル?」

アンジュ「あら、知らない? このクロックタウンでは三日後にカーニバルが行われるの。でも妙な噂があってね……三日後のカーニバルの日に、あの月が落ちて来るっていうの」

(アンジュが指さした方向を見ると、空高くに不気味な顔がついた月が浮かんでいるのが見えた)

カンナ(男)「あんなでかいもんが落ちて来るんですか……?」

アンジュ「まあ、あくまでも噂だから信憑性は無いけどね……それで結婚式の話に戻すけど、私カーフェイが帰ってくるか不安なの」

アンジュ「でも……私は信じてるわ。彼が帰ってくるのを」

カンナ(男)「きっと帰ってくるよ! お姉さん、初対面の人間ぼくに優しくしてくれたんだもん、僕はそんなしっかりした人との約束を破るとは思えないよ。あと綺麗だし」

(アンジュはカンナの言葉を聞いて、嬉しくなる。そして彼女はカンナを抱いた)

アンジュ「ありがとう、坊や。元気が出て来たわ」フフフ

アンジュ「私待つわ、まだ三日もあるもの。ああそうだ、今からこの宿屋に泊っていく? 私を元気づけてくれたお礼と行っちゃなんだけど……因みに特別にタダね」

カンナ(男)「タダ!? じゃあ泊っていきますw」

アンジュ(タダに釣られたか)

カンナ(男)(あと1時間ぐらいしたら1日目の逃走中が終わるからな。休める場所は確保しておかないと……)

カンナ(男)(まあ1日目が終わる前に捕まったら臭い牢獄の中で休まなきゃいけなくなるんだけどな!)


-------------------------------------------------------------------------------------




{残りゲーム時間  70:00}





{クロックタウン 東}



円香「もうあと1時間ちょっとか……」

(タイマーを見ている、今回初参戦のクールなアイドル・樋口円香。後1時間10分で、1日目の逃走中が終わる――)

円香「3日目の最後まで頑張ろっと」

(因みに確保されずに1日目を終えれば、町の中や外をゆっくり歩くことができる)











ハンター「……!」タッ

(そんな彼女を、ハンターが発見した――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

円香「もし1日目を無事に逃げ切れたら、町をゆっくり観光したいな~……ってハンター来てる……!」タッ

(樋口円香、逃げ切れるか――)

ハンター「……」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

円香「ああっ……;」ポンッ




《樋口 円香         確保     〔残りゲーム時間〕》
      残り  38人           [68:22]



円香「ハンターに警戒していれば良かった……;」











ピリリリリ♪


クロノスエボル「『樋口円香確保、残り38人』」


透「樋口、捕まったんだ……」


翠星石「樋口……ひぐちカッター! ――なんちゃってw」

樋口「黙れw」ヒョコッ

翠星石「樋口お前何処から来たですか;」









ビックボディ「ほう、あと1時間ちょっとで1日目が終わるのか」

(今回初参戦の運命の5王子の一人・キン肉マンビックボディ)

ビックボディ「ま、1時間ぐらい余裕で逃げ切ってやろうじゃねえか! ハンターなんぞ簡単に撒いてやるよ!」

(自信満々の、ビックボディ――)










チエル「ん~、向こうにハンターがいるねっ!」

(建物の裏に隠れている、陽気すぎる女の子・チエル――)

ハンター「……」

(ハンターは彼女に気づいていない)

チエル「お邪魔なのでどっか行ってもらいたいな~!」

ハンター「……」テクテク














ハンター「……」テクテク

(ハンターは彼女に気づかないまま、遠くへ行ってくれた――)

チエル「やった! 遠くへ行ってくださいました! チエルはついてる~ん☆」









メグ「隠れられそうな場所、無いかなぁ……?;」

(その頃、バレエを習っていたことのある中学生・奈津恵が身を隠せそうな場所を探していた)

メグ「捕まりたくないんだよね……;」

ハンター「……」

(そんな彼女に忍び寄る、ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メグ「ハンター来てないよね?」

















メグ「……えっ!?」

ハンター「……」タッ

(見つかった――)

メグ「ちょっと……嫌だ!」タッタッタ

(メグ、逃げ切れるか――)

ハンター「……」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

ハンター「……」タッタッタ

メグ「わああっ!!」ポンッ



《奈津 恵         確保     〔残りゲーム時間〕》
     残り  37人           [67:11]



メグ「捕まっちゃったぁ~……;」











ピリリリリ♪


スラリン「『奈津恵確保、残り37人』」


konakun.「うわあ、メグまで捕まったの!?; ごちうさ勢がもう全滅しちゃった~!;」











(その頃、カンナ(男)はクロックタウン(南)にいた)

カンナ(男)「町を見て回るのって結構楽しいな~」←呑気

カンナ(男)「ハンターがこの町に存在しているっていう事実が気がかりだけど……」

カンナ(男)「それにしても、アンジュさん綺麗だったなあ~……」


















翠星石「カンナ! 呑気そうに散歩してやがるですね」

(翠星石だ――)

カンナ(男)「翠星石! 何かな?」

翠星石「幸せそうな顔してるお前がムカついたから殴らせてくれですぅ」

カンナ(男)「理不尽すぎるだろ」

翠星石「ってのは冗談で、何かあったんですか?」

カンナ(男)「さっき綺麗なお姉さんに治療してもらってさ。ちょっと幸せ気分?w」←キモ顔

翠星石「やっぱマジで殴られてくれですぅ」

カンナ(男)「それはそうと、町の外は一体どうなってんだろ」

翠星石「え? ああ、確かにそうですね。向こうから出れるみたいですよ。兵士が通せんぼしてますが」

カンナ(男)「外に出ていいか聞いてみよう!」タッ

カンナ(男)「すんませーん、外に出ていっすか?」

兵士「ん? 坊や! この先の沼に何か用かい? 外は物騒だから、君のような子供を一人で外に出す訳には――ん?」

(カンナが背負っている剣に気づく兵士。そしてカンナの目を見た。その瞬間、兵士は修羅場を潜り抜けて来た人間だと察した――)

兵士「失礼、子ども扱いして悪かったね……; 外にはモンスターがいっぱいいるから、気を付けるんだよ」

カンナ(男)「うん! 翠星石ー! 通れるよ!」

翠星石「やったですぅ! ――って、あれ? 外に出て大丈夫でしたっけ? 逃走エリア外じゃないですよね?」

(外も逃走エリアだ)

翠星石「そうですか、ナレーション!」

カンナ(男)「ごく自然にナレーションと会話してんなアンタ」

翠星石「それはそうと行くですよ!」

カンナ(男)「おう!」






--------------------------------------------------------------------------------------




――タルミナ平原――



カンナ(男)「うわああ~、広い~~!」

翠星石「こりゃ正に平原ですね~。めっちゃ広いですけど何処へ行きますか?」

カンナ(男)「とりあえず適当に歩いてみよう!」

翠星石「おけまる水産」









――ミルクロード――



カンナ(男)「この道の先には何があるんだろ――あれ?」

ドゴン……ドゴン……

(大男がツルハシで巨大な岩を地道に砕いているところを発見した、カンナと翠星石――)

翠星石「何やってんでしょうね、あのおっさん」

カンナ(男)「すんませーん! 何やってるんですか?」

大男「? ああ、これ見ておくれよ……誰かが悪戯して牧場への道を塞いじまったんだ。ごめんな、もう少しだけ待ってな」

カンナ(男)「どれくらいで開きそうですか?」

大男「明後日の朝ぐらいかな~;」

カンナ(男)「なるほど……;」

翠星石「明後日までぶっ続けでその岩と格闘するつもりですか?」

大男「でないと牧場の人が困るからなぁ~; 一応食料や水は持ってきてあるから大丈夫だ」

カンナ(男)「こりゃ大変だね……」

翠星石「ちょっと二人とも退けですぅ」

カンナ(男)、大男「?」

翠星石「クルミ割りの大岩バージョン!!」ドガアアアン ←飛び蹴りして大岩を木っ端微塵にした

大男「(;゚Д゚)」

カンナ(男)「わあお」

(これで牧場へ行けるようになった)

大男「じょ、嬢ちゃんめっちゃ凄いね……;」

翠星石「へへへ、可愛くて最強の翠星石様の手にかかればこんなもんですぅ!www」ヘラヘラ

カンナ(男)「――あれ、何か来てない?」

(牧場へ続く道とは反対方向の道から――)

ハンター「……」タッタッタ

(ハンター――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カンナ(男)「ハンターじゃん!;」

翠星石「何で来やがったですか!」

カンナ(男)「多分、大岩を破壊した時の音で気づかれて――そういうことより急いで逃げなきゃ!;」タッ

翠星石「OK!;」タッ

ハンター「……」タッタッタ

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(懸命に逃げ続ける、カンナ(男)と翠星石――)

ハンター「……」タッタッタ

(ハンターの標的は――)



































翠星石「来たー!」タッタッタ

(翠星石だ――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハンター「……」タッタッタ

翠星石「へっ! ヒロインがこんな序盤で捕まってたまるか、ですぅ!」タッタッタ

(全速力で道を駆け抜ける、翠星石――)














ハンター「……?」キョロキョロ

(上手く、撒いたようだ――)









翠星石「あー、しんどかった……; ――って牧場から大分離れちまったですね……戻るの面倒くさいし、適当に平原を歩いとこう……ですぅ」

















(その頃、カンナは牧場へ続く道に戻ってきていた)

カンナ(男)「この先は牧場があるらしいけど……一体どんな感じなのかな」テクテク

(道の先が気になっていた、カンナであった――)






----------------------------------------------------------------------------------






――ロマニー牧場――







カンナ(男)「うわ~~~、ここもめっちゃ広いな……無駄に」テクテク

(真っ直ぐ進んでいくと、二つの建物があった。一つは牧場経営者の家で、もう一つは農家だ)

カンナ(男)「牧場なんて初めて来たな~。あ~、なんかゆる~い感じの雰囲気でリラックスできる――ん? ――女の子?」

???「」タッタッタッタッタ

(牧場経営者の家の近くで、弓を持った女の子が元気に駆け回っていた)

???「運動、運動♪ ~~ん?」

(その女の子が、カンナに気付く)

カンナ(男)「あ」

???「あれ、君誰?」

(弓を持った女の子が、笑顔で自己紹介を始める――)

























???「私、ロマニー。この牧場と同じ名前よ」























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残り逃走者……カンナ(男)、ソレイユ、翠星石、スラリン、ジュエル、花陽、絵里、しずく、
       果林、真宵、姫、ひかり、バレッタ、萌、チエル、茶々子、キャロル、露風、
       辰雄、みゆき、カズマ、透、柚子、ビックボディ、閻魔、いちご、霊歌、天竜、
       エイジア、92、エレキング、konakun.、モンブラン博士、クロノスエボル、柊、
       ゼット、トッティーの37人。




続く


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