二次創作小説(新・総合)

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独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】
日時: 2022/07/21 08:34
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【どんな依頼も誠意と正義と悪意を持ってるお受け致します!】
【絶賛歓迎中!】
【基本なんでもやります!】

たくっちスノー
「あの母さん何これ」

魔トリョーシカ
「だって……正義の悪役アピールしたいし、ボクも主人公したいんだよね」

※すいませんなんか見てたら自分もやりたくなってきました

【注意】
俗に言うギルド、依頼解決話です。
出てくるメンバー大体異常者
募集もしますが基本、本作者エピになります。
一応特定の作品のネタバレとかもあります


正義の悪役 所属メンバー >>1
プロローグ >>2
【依頼募集は終了致しました】

ーーーーーーーーー

【正義の悪役】

依頼1(英戦のラブロック)
>>10-15

依頼2(オリジナル)(桜木霊歌様からの依頼)
>>18-28

依頼3 (テイコウペンギン)
>>33-40

依頼4(オリジナル+α『一閃探偵』)(おろさん様からの依頼)
>>46-59

依頼5(オリジナル)
>>64-69

依頼6(オリジナル)(月詠様からの依頼)
>>72-78

依頼7(レッドフード)
>>83-92

依頼8(文豪とアルケミスト)(桜木霊歌様からの依頼)
>>97-107

依頼9(ポケットモンスターブラック2 ホワイト2)
>>111-117

依頼10(オリジナル+α【デュエルマスターズ】)(おろさん様からの依頼)
>>120-130

依頼11(アメノフル)
>>134-141

依頼12(オリジナル)(月詠様からの依頼 )
>>148-158

依頼13(私立かねづる幼稚園)
>>164-170

依頼14(文豪とアルケミスト)(桜木霊歌様からの依頼)
>>173-182

依頼15(アニメ版星のカービィ)
>>185-195

依頼16(銀魂)(おろさん様からの依頼)
>>199-209

依頼17(MM逃走中 ゼロワンif)
>>212-216

依頼18(Friday night funkin+‪α‬【pibby】【hypno's lullaby】)(葉月様からの依頼)
>>220-229

依頼19(オリジナル)(月詠様からの依頼)
>>240-251

依頼20(暴太郎戦隊ドンブラザーズ)
>>255-263

依頼21(lobotomy corporation)(餅兎ユー二アス様からの依頼)
>>264-272

依頼22(オリジナル)
>>273-277

依頼23(モノトーンミュージアムRPG)(大瑠璃音葉様からの依頼)
>>278-283

依頼24(オリジナル+α【ONE OUTS】)
>>287-296

依頼25(笑ゥせぇるすまん)(おろさん様からの依頼)
>>299-307

LAST WORD
>>311-319


ーーーー
【ダイヤモンド・ファング】

依頼EX
>>232-237

【特別編】
>>142 >>159 >>310

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.306 )
日時: 2022/07/18 09:21
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


そして、収録時間


プルルルルルル

魔トリョーシカ
「ボクだよ」

黒須
【俺だ、そろそろミュージックバトルロイヤルが始まる】

黒須
【本当に今回は大丈夫なのか?】

魔トリョーシカ
「ああ、相方が帰ってこない事を除けば………」

魔トリョーシカ
「ボクが今回だけ優勝してもいいんだよね?」

黒須
【今回、アイツ以外が優勝してくれるなら誰でも構わない】

魔トリョーシカ
「それはよかった………ああ、帰ってこないといえば」

魔トリョーシカ
「あの男も電話が鳴ったかと思えば急いで出ていったっきり帰ってこないね」

黒須
【そうか……出来ればそのまま帰ってて欲しいんだが】

魔トリョーシカ
「じゃ、そういうことで」

黒須
【よろしく頼む】


プツッ


ピロロロロ


魔トリョーシカ
「もしもし?」

ダリア
【私だ……君の意図はわかったよ、悪いが番組に出ることは出来ない】

魔トリョーシカ
「えー?あんなにやる気あったのに」

ダリア
【それはまぁ……そうだが、君のやり方だと私まで危険なものでね】

ダリア
【どの道君がやると『私じゃなくても』問題ないだろう!なんとかしてくれたまえ!すまない!】

プツッ

魔トリョーシカ
「あっ………もうダリアを相方として申請しちゃったのに…………」


魔トリョーシカ
「仕方ない、ダリアの人形作ってそれで歌わせるか………」

魔トリョーシカ
「彼女の言うとおり、『勝つ事』なんて簡単だからな………」


…………

一方、その頃。

「急に呼び出すなんてなんなんだよアンタ、というかなんで俺の携帯番号知って………」

「あれだけ、練習は怠らないように、付け上がらないようにと釘を指しておいたのですがね………」

「お、おい、なんだよ、まさか返せなんて言うんじゃあないだろうな?これから番組始まるんだよ!俺がまた1番とって、盛り上げてやるんだ!!」

「おや?お忙しいならば失礼致しました」

「でしたらどうぞお楽しみ下さい、今回は………より一層盛り上がることになるでしょう!」









【ドーーーーーーーーン!!!!】


【ウワーーーーー!!!】

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.307 )
日時: 2022/07/18 09:25
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)


かくして、ミュージックバトルロイヤルは始まった!



「行くわよ!グリム!Bおじさま!」

B太郎
「すげぇなコレ、鳴らせる上に後から食えるチョコ楽器だぜ」

グリム
「ビュロロロロロロ!!!」

B太郎
「で、アンタその楽器何!?聞いた事ねぇ音出してるけど!!」


「あーもううるさい!こいつ連れてくるんじゃなかった!」



金城
「…………」



………

魔トリョーシカ
「人形の手があれば、1人で合計48個の楽器を使用した1人オーケストラも出来るのさ」

ダリア人形
「ヴァー」


ダリア
(いや確かに人形でやれとは言ったが適当すぎないか!?)


金城
(アイツは………)

音牙
「!!」


金城
(いつも通りか……)(耳を塞ぎながら)




そして……


ダリア
「おやドーラ君、あれが依頼人絡みのプリズムリバーウィズ………」

魔トリョーシカ
「zzz………」


「他の番になったら寝るなッ!!失礼すぎるでしょアンタ!!」

魔トリョーシカ
「だってボク音楽とかキョーミないし………」

ダリア
「………睡眠時間、計2時間………それはそれとして説教ね、キミ」

……………


そして


メルキス
「今回の勝者は突如現れた新人!【正義の悪役】!!」

魔トリョーシカ
「わーいピースピース」

音牙
「!?」


「はァ!!?」


…………


ダリア
「…………私、ちょっと知らないからね、先帰らせて貰うからね」

魔トリョーシカ
「はい、どうも」



………

そして、1人になったところを………


魔トリョーシカ
「むぐっ……」

ドンドン!バタッ


「音牙が魔トリョーシカ引っ張って裏室に入っていったわ!」

金城
「何………無闇に突入するな、まずは様子を伺おう」



……


音牙
「どういう事だ、お前!!」

魔トリョーシカ
「やぁチャンピオン、連覇出来なくて残念だったね」

音牙
「な、なんだ!?お前……なんで勝てた!!有り得ない、有り得ないだろぉ!?」

魔トリョーシカ
「なんで勝てたって、まぁズルはしたね、キミ以上に勝てるようなズルを」

音牙
「さては、さてはお前もアイツに………」

魔トリョーシカ
「アイツ?アイツって誰?」

音牙
「とぼけるな!!お前もあいつに会ったんだろ!?それでギターかなんか貰ったんだろ!?」

魔トリョーシカ
「だからー、アイツって?」

音牙
「アイツ以外いねぇだろ!!妙ちくりんな面で、黒い服着たセールスマンの………」









金城
「なるほど、証拠が掴めないわけだ」




金城
「【喪黒福造】が関わっていたとはな」

音牙
「!!」


魔トリョーシカ
「おや刑事さーん、暴行なんですよたすけてー」

金城
「とぼけるなクズ、お前も同じ手段を使って優勝したことは分かっているんだ」


魔トリョーシカ
「ああバレたか………でもボクは喪黒じゃないよ、スターアベネスの力だ」


音牙
「え……ええっ!?」

金城
「軽く聞いていたが、喪黒福造がそのギターを渡したとなれば……証拠としては充分だな」

魔トリョーシカ
「それを喪黒が渡したという証拠は?」

グリム
「悪いが拝借させてもらった」

音牙
「訳わかんない楽器吹いてたやつ!?」


グリム
「狩人616ツ道具【伝票蠍】」

グリム
「携帯番号などを見て即座に書き写す高性能だ」

金城
「この直前に掛かってきた見知らぬ電話番号……今時調べれば辿ることなんて簡単だ」



金城
【音牙右流斉、他世界による詐欺罪、違法な催眠道具の所持及び悪用、番組への迷惑罪………】


金城
有罪ギルティだ】チャキッ


音牙
「ま、待てよ!?俺はギターで勝ちまくっただけだぞ!?そんな、それだけで銃とか!」

金城
「安心しろ、これは殺すためのアイテムじゃない………裁くためのアイテムだ」

金城
【音牙右流斉、他世界による詐欺罪、違法な催眠道具の所持及び悪用、番組への迷惑罪………】

金城
【特盟ジャッジメント!】


『説明しよう!時空犯罪者に対して、特盟は時空監獄にアクセスする事で判決を下し、ランクを定められる!』


(どこのアリエナイザー!?)

【T】

金城
「T級か………スタンバイ!」

『そして、金城剣は時空監獄と協定を結び、B〜Zの時空断罪者をそれぞれ1人ずつ部下に置いているのだ!!』

金城
「T級時空断罪者!!【雪山】出動!!」



【雪山】
「ひゅるるるる〜〜〜、お疲れ様です」


雪山
「びゅっ」

音牙
「アッ!!」



「一瞬で凍った!!?」

【雪山】
「じゃあ金城サン、こいつ二度とギター引けんくらい体カチカチにしてきますんで」

金城
「よろしく頼む」



「ね、ねぇアレ死なないの?」

グリム
「B級以下の時空断罪者の行う行動によって生物が死ぬことは絶対にない」


金城
「………特殊警察連盟信条、その1!」



金城
【時空犯罪者には死すらも生温い……!!】



金城
「さぁ、次はお前だ……魔トリョーシカァ!!!」


【X】

金城
「何っ!!?馬鹿な、X級時空犯罪者だと!?そんなにランクが低いはずが………」

魔トリョーシカ
「だってボク今回ズルして優勝しただけだしー」

金城
「………仕方ない、出てこい【曇空】」


【曇空】
「あいあーい げフッ」

金城
「コイツを裁いてこい」

【曇空】
「わかりましたー げフッ」

魔トリョーシカ
「じゃあまたバイバーイ、正義の組織さん、ボクから見て3ヶ月後くらいにまた会おう」

スボッ



「…………時空で犯罪すると、あんなことになるのね」

金城
「そうだ、軽犯罪でも断罪者は来るから気を付けるんだよ」

金城
「魔トリョーシカの奴はすぐ出所されるが………あの男は三百年は歳も取らずあの中だろう」


金城
「さて、事件も終わったし帰るとしよう」


「……そ、そうね!これで番組もよくなるはずだわ!」

………




喪黒
「………おやおや、時空監獄へ収容されてしまったのですか」

喪黒
「だから言ったのですよ……でないと『死んだ方がマシ』な目に会う事ばかり、恐ろしい時代になりましたねぇ」






「オーッホッホッホッホ………」


…………

金城
「………分かった、また対策を強めよう。」


ブツッ


金城
「おのれ…魔トリョーシカ………喪黒福造…………!!」


【依頼25】
【complete】

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.308 )
日時: 2022/07/18 11:00
名前: おろさん ◆cSJ90ZEm0g (ID: CE4YyNoS)

またまたどうも。おろさんです。


・・・今回はこちらからの依頼・・・となれば結果的に小説カキコでの応募の最後の依頼という事ですか。色々省略された部分あるけどまぁこっちも複雑な設定盛り込んでますし流石に仕方なしですねぇ・・・何かスイマセン;

ていうか時空犯罪者の仕打ちって意外と恐ろしいですね・・・喪黒福造の名が挙がるとなれば彼も相当やってるワケですかぁ・・・



こいし「プリズムリバー、意外と惜しかったよねぇ。」

センリツ「まぁでも3位ですし、それなりに名は広まりますよきっと。」

さとり「・・・ところで、メルキスさんは何故司会者をやっていたのでしょうか?彼正確には提供者とやらですよね?」

黒須「多分いつもの司会進行が風邪かなんかで休んだんだと思いますよ。メルキスさん、たまになんでも引き受けることありますから」

さとり「・・・成程;」


・・・それでは、今回はこれで失礼します。







大地「金城剣・・・正直俺が嫌いなタイプだな。それも閻魔のほうがまだいい方だ。」


余談ですが、目次に表示されてる今回の前の依頼のスレッドの数字がズレてます


それでは、今度こそこれで失礼します。そしてありがとうございました。

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.309 )
日時: 2022/07/19 19:49
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

おろさん さん

たくっちスノー
「拾いきれなかった設定については本当にすまない………」

たくっちスノー
「でも、初めて推理系っぽいことしたり喪黒福造を初めて書いたり、普段やらないこと出来て新鮮だった」

たくっちスノー
「勿論、他作者の依頼に関してもそうだ!楽しかったよ!」


たくっちスノー
「………あ、司会者に関しては……そ、そういうことで」

松山
「設定の支配者が設定でガバるな」

たくっちスノー
「…………うん」

※あっ、ズレ報告ありがとうございます、1個消したことにより小説一覧の数字がズレたのを勘違いしてたみたいです、すみません

コメント感謝だよ!

Re: 独善なんでも依頼ギルド【正義の悪役】 ( No.310 )
日時: 2022/07/19 08:20
名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: VOI/GMTL)

【『』・『』・『』・『』】
「魔トリョーシカとダリアの日記」

〇月
私はドーラ君を見て論文を書いた。
変異型マガイモノは再生能力を繰り返すと、自身の設定を失いやがて自分自身すら消えてしまう可能性がある………と

元々設定をグチャグチャにするマガイモノ成分が体に適応する条件は分かっていないし、彼らもかなりアンバランスな構成となっている。

現状、ドーラ君以外に似た症状が起こった人物は居ないので思い過ごしかもしれないのだが………


ーーーーーーーーーーーーーーーー
〇月
今日の依頼はお宝の防衛
すっかり忘れていたが、キスキルとリィラは元々怪盗なので先に盗ませてマッチポンプで元に戻しておいた。

その道中何回もリィラが危険な目にあった、怪盗ボディは滅多に使わないから作らなくていいとダリアは言うが、あるに越したことはない。

………最近嘔吐が多い、黒い液体と共に石ころが吹き出すようになった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
△月

遂にアーツが使えなくなってきた、もはやドーラ君は武器の力を引き出すことは出来ないだろう、魔法も時期に使えなくなる。

………もう、見ているだけで私は嫌になる。

あれから設定消失のピークは強く、早まるばかりだ。

彼女が解決した依頼、合計4490個のうち『カーレッジ・フレイン』に携わっていたものはたった一つ、あの時だけ。

もし、たくっちスノー君達が当事者なら無意味ではない事だったかもしれなくても、彼女は違う、『カーレッジ』に辿り着けなければ意味が無い。


………まさか、まさか本当に、彼女は、このまま

やめよう、こんな事考えるのは、私らしくない。


…………私はただ居場所が欲しかっただけだ。

それは帽子世界だったり、時空企業だったり、人形しかない変なギルドだっただけだ。

それがなんで、数少ない………これ以上描いてるとドーラ君に怒られる、やめておこう

△月

今日はある設備の解体をしていたら、あやうく閉じ込められかけた。

ボクは不死だから問題ないが、ダリアはそうもいかないので身代わりになった。

殻で巨大化して脱出したけど、殻のボクがなんか気に入らない顔つきだったので二度とやらないことにした。

…………どうしてダリアは、あんなに悲しそうな顔をしていたんだろう。


×月

気分転換に散歩に行ったら、久しぶりにたくっちスノー君とヨウコ君に会った。

そういえば私も暫く、依頼人以外と人と話していなかった。

………思えば、あの頃から『始まっていた』のだろう。
流石に親子関係とは言わずとも、製造した存在に愛着を持っていたのは向こうのドーラ君を見て明らかだ。

たくっちスノー君はあの時強く言ったことを少し後悔していた……彼も本質は幼児なんだ、無理もない。


それでも私は彼らに今のドーラ君の状況を伝えられなかった。

もし伝えたら、彼女は引っ張りだされて目的を果たせなくなるから?

………いや、単なる私のエゴだ、もし、設定から記憶も無くなって、彼らまで忘れてしまったら………




私は最低だ、散々言われてきた言葉なのに、自分で自分を責めるのがこんなに酷だと思わなかった。

今度はラヴィ君に会いに行ってメンタルケアをしてもらおう。


ーーーーーーーーーーーーーーー

×月

なんだか体が軋むようにだるい、悔しいことにボク自身は簡単な雑用しか出来なくなってしまった。

そういえばメンバーって何人いたっけ、ボク、七夜、雉野…sonic.…あと、あと……


まあいい、足りないなら増やせばいいのだから。

メンバーで思い出したが、いつの間にかドドーとナラオイアが、消えていた、いつの間にか鎖を破ってどこかへ逃げていた……

最近、カップ麺をこっそり食べてるせいか脂肪がついてきた、ダリアには言えないな。


ーーーーーーーーーーーーーーー

…………

【中身は、白紙となっている。】


……

今日はダリアは気分が悪くて日記を書きたくないと言っていた、まぁボクもココ最近はうっかり日記を描き忘れていたのだが。

最近夜寝ると事故に遭う夢ばかり見る、危険な依頼ばかり受けてきたせいで影響してきたのだろうか?

………『カーペンターズ』から電話があった。
杜王町とやらに里帰りしたら色々あったらしく、暫くスポンサーとして手助けできないと言っていた。

資金繰りに困った………とりあえず、部屋に売れそうな物が大量に残っていたので暫くはそれを換金して生活することになりそうだ。

ーーーーーーーーー


〇月

どうも妙な感覚に襲われる

交換したはずのペットボトルはもう空になってるし、見覚えのない人形が転がっている

ダリアが慌てて色々話していたが、さっぱり言ってることがよく分からなかった。

そんなことよりもボクは依頼を果たさなくてはならない、カーレッジ・フレインに会うため

カーレッジ・フレインを倒すため………倒す、何としても。

それがボクの使命だから。

………何の為?一瞬そう考えたが、気にしないことにした。

ーーーーーーーーーーーーーーー

〇月

最近はどうも神経質になり、些細な変化でも気にするようになって行った。

ちょっと彼女が話しているだけで、一人称が『オレ』になったような気がして………


彼女は気付いていない、いや……忘れているのだが、もう管理人としての力は殆どない。

そして相変わらず誰かの役には立っているが、カーレッジへの手がかりはない。

…………そして、遂に私の中で予期していた最悪の事態が訪れた。


ドーラ君はこれで喜怒哀楽を失い、能力を失い、肉体まで安定しなくなり……

………設定消失が、記憶にまで、及び始めた。






馬鹿、馬鹿か、君は


ーーーーーーーーーーーーーーー




『』月


魔トリョーシカ
「ダリア」

ダリア
「………なんだい?」

魔トリョーシカ
「大丈夫かい?」

ダリア
「キミよりは………ちゃんとしているさ」

魔トリョーシカ
「頼むよほんと、バディがそんな調子じゃ所長として不安になるんだけど」

ダリア
「はっ、バディかい……私も大それた存在になったものだ、他の皆はどうした?」

魔トリョーシカ
「他の皆?何言ってるんだい」




魔トリョーシカ
【ボク達はもう長い事、2人で活動していたじゃないか】

………


ダリア
「……………おかしいだろ?」

魔トリョーシカ
「え?」

ダリア
「なんで、なんでまだ私のことを覚えているんだ、ここじゃ、会うのが遅かったのに。」


【その時が来たら、ボク、君に看取られたいって思っちゃったな】

ダリア
「まさか、本当に………」

魔トリョーシカ
「…………ダリア、ボクは今どんな状況だ?カーレッジには近づいてきた?」


ダリア
「…………ショコラ。」


魔トリョーシカ
「え?」


ダリア
「ショコラだよ、分かるか?」

ダリア
「…………君の大事なもの」



魔トリョーシカ
「んー………なにそれ、変なの」



ダリア
「………」


……………

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


馬鹿、馬鹿、ドーラくんのバカ

どうして君は諦めてくれなかったんだ。

感情も、能力も、顔も体つきも無くなって

自分が『』であった事も忘れて

…………自分の行動原理だった、最愛の妹の存在まで忘れた癖に。



何、目の前の最低な私の事はしっかり覚えてるんだよ、キミは。

………




【あと1回】


恐らくあと1回、少しでも成分を摘出すれば完全にドーラくんの設定はなくなり………ドーラ君という存在は死ぬ。




我々はどこで間違えた?どこかでパラレルワールドでも踏んでしまったのか?


何故、私は優れた技術を持つ科学者なのに止められなかったんだ?



………


6000個目の依頼が、来た。


本来なら、断るべきなんだろう………でも、私は出た


ダリア
「………要件は?」


【ここでする事なんて、依頼しか無いだろう】

ダリア
「依頼?今我々は出来ることも少ないんだ、他所でやってくれ」


【大したことじゃない、ちょっとそちらに出向くだけでいい】

ダリア
「ここに来るだけ……?なるべくこういうのは裂けたいんだが………」




ダリア
「……………お前は誰だ?」



【お前が求めているものだよ、もう充分だと思ってね】


ダリア
「…………お前は!!」




【我が名は】


【カーレッジ・フレイン。】



特別編 おしまい。


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