二次創作小説(新・総合)
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- とある旅の記録 【メイドウィン小説外伝】
- 日時: 2024/05/18 22:46
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
初めまして、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
月詠と申します。
この小説はメイドウィン様の小説の設定をお借りして書いているものです。
なのでメイドウィン様の小説に出てくる言葉や種族、キャラクターが出てくることがあります。
ご本人様にはこちらから提案し、許可をもらったものです。
この小説の苦情などは私のみにお願いします。
主人公は私がよく、メイドウィン様の逃走中に送り込んでる私の分身の一人であり、アバターの一つである『月詠』とその副人格の『永久』になります。
まぁ、自分がただ書きたいから書いてるという自己満足でもあります。
いくつかの原作のネタバレがあります。
メイドウィン様の小説を汚さないように心がけて書いていきます。
追記(2024/05/18)
トリップが変更されました。
入力して表示されたトリップは「月詠 ◆dhGnme9vOg」になりました。
番外編
バレンタインデー >>23-24
ホワイトデー >>30
【人物紹介】 >>1-2
【プロローグ】 >>3
【Mの降臨/風の吹く街】 >>4-7
【Mの捕獲/不老不死なモノ】 >>8-11
【Tの感覚/時空の違い】 >>12-16
【小ネタ】 >>17
【くろいろぱれっと】(原作:まつろぱれっと) >>18-22
【Aの邂逅/偶然は必然】 >>25-29
- Re: とある旅の記録 【メイドウィン小説外伝】 ( No.6 )
- 日時: 2022/04/18 16:42
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
そこに立っていたのは一人の男。
帽子を被っており、前部が黒で後部が緑の特徴的なバイクがそのそばにある。
腰には赤いスロットが二つ、バックルの部分についた機械的なベルト───ダブルドライバーが巻かれていた。
バイオレンスドーパント「お前は、この間の探偵!」
「いくぞ、フィリップ」
『ジョーカー!』
男がUSBメモリのようなもの───ガイアメモリを取り出し、起動させるためのスイッチを押すとガイアウィスパーが発せられる。
すると右のスロットに緑のガイアメモリ、サイクロンメモリが転送されてくる。
それを押し込み、左のスロットに黒のガイアメモリ、ジョーカーメモリを装填してからバックルを外側に開いた。
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
「変身!」
『サイクロン!ジョーカー!』
風が吹き、彼の体に粒子のようなものを纏わせていく。
やがて全身が包まれるとそこに、緑と黒の半身を持ち、赤い複眼の戦士が立っていた。
「『さぁ、お前の罪を数えろ!』」
永久「仮面ライダー、W…」
いつの間にか体の主導権を譲られた永久が、小さく呟く。
自分達がいた世界もとい次元の存在でも、とある時空での存在でもない。
「自分」が知り、戦い、そして…… 二度目の死を与えた者達。
何も混ざっていない、そのものの。
月詠(私より表に出ようとしない永久の方がちゃんと会えてないからな、あの時空でも。会話とかも基本的に私がしてたし、主人格とか関係なく動き回ってたのも自分だし)
そんな永久を内側から見ながら、月詠は考える。
月詠(………もしいつかあれの参加者に彼がいたら、永久を参加者枠に応募するか)
バイオレンスドーパント「仮面ライダーだったのか!」
W「おい、あんた!早く逃げろ!」
永久「ああ…」
月詠【逃げるんです?】
永久【さすがに今回はな。面倒なことになりかねない】
月詠【それもそうですね】
バイオレンスドーパント「逃がすか!」
逃げようとする永久にバイオレンスドーパントが再び左腕の鉄球で殴ろうとする。
Wがそれを防ごうと動くも、距離は永久とバイオレンスドーパントのが近く………
- Re: とある旅の記録 【メイドウィン小説外伝】 ( No.7 )
- 日時: 2022/04/18 17:47
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
『メタル!』
永久「こいつに触るな」
バイオレンスドーパント「がっ!?」
反転するように振り返り、後ろ回し蹴りでバイオレンスドーパントの胸の真ん中を蹴り飛ばした。
本来ならば蹴り飛ばせないが、体から飛び出した銀色のガイアメモリ、メタルメモリを右手で起動させながら左手の甲に挿した直後だからだろう。
足首から先は銀に輝く金属となっており、その重さと遠心力も加わったことで可能になったのだ。
W「は?」『ガイアメモリ?何でドーパントにならずに…』
月詠【おい待て、お前が面倒ごと増やしてどうする】
永久「やべっ」
月詠【私がやりますね……もしかしてテンパってます?】
永久【多分…】
月詠(ここまで困ったような感じの永久見るの初めてだわー)
『バード!』
体の主導権を返してもらった月詠は、左腕から生えてきた暗い赤のガイアメモリ、バードメモリを右手で掴んで引っこ抜く。
起動させるとそれを左手の甲に挿すと、足は元に戻るが背中から黒い液体が流れ出して鳥のような翼に変化した。
月詠「さよなら」
W「は?……は?」『メタルメモリを抜かずにバードメモリを?いや、その前にガイアメモリが生えてきたり飛び出したりした?』
バイオレンスドーパント「なんなんだあいつ!?」
W「『あ、忘れてた』」
バイオレンスドーパント「ちょっと!?」
end
- Re: とある旅の記録 【メイドウィン小説外伝】 ( No.8 )
- 日時: 2022/05/04 16:10
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
【Mの捕獲/不老不死なモノ】
月詠「ここまで逃げれば大丈夫かなぁ」
永久【すまん、月詠…】
月詠【気にしないでください】
『ジョーカー!』
適当な建物の屋根に降り立つと、翼は液体に戻って体へと吸収される。
胸から生えてきたジョーカーメモリを引き抜いて起動、左手の甲に挿してから屋根から飛び降りる。
地面に受け身を取り、立ち上がると服の汚れを払った。
月詠【どうしましょうかねぇ、これから】
永久【ガイアメモリを使うところを見せてしまったから、追ってはきそうだな……はぁ、失敗した、本当にすまん…】
月詠【気にしてませんって。あれを見られてないだけいいんで】
永久【それはそうなんだが】
月詠【とりあえず風麺行きます?なんか食べる気無くなってきましたが】
永久【さすがに風麺にいるとは思わないんじゃないか?追われると思ってるだろう相手が呑気に飯食うとか想像しないだろ】
月詠【あーーー、確かに、思えませんね】
永久【だから逆に安全な気がする】
月詠【あなたがテンパってポンコツってないなら、いつもは安心して賛成するんですがね】
永久【……………】
月詠【…ドーパントに出会したのは私がフラグ建てたからですし、今日くらいはそういうことで終わらせません?普段は助けてもらってる身が言えたことじゃないですが……】
永久【……そうするか…】
月詠【風麺行ってラーメン食べる時は永久が体を使っていいから】
永久【なら遠慮なく使わせてもらう。ついでに適当な服屋で服も買うぞ】
月詠【それはやだ】
永久【黒以外の色も買わないとな…別世界行く時用になるべく無難なので………】
月詠【聞いてる?ねぇ、永久、私はやだって言ったの聞いてる?】
どうやら服について考えてるらしき永久に、月詠は歩きながらも声をかけるが届いていないようだ。
これは確実に服屋に行かされるなと思いながら、風麺へと向かう。
永久【ちなみに服はいくつかはウインドスケールで買おうと考えてるがどうだ?】
月詠【きっちりしたのは着たくないんですが。ラフなのを着せてくれ】
永久【けど何かあったり企業とかのお偉いさんに会う時用とかには買うからな】
月詠【買うのは確定なのか…!】
永久【確定以外に何がある?】
- Re: とある旅の記録 【メイドウィン小説外伝】 ( No.9 )
- 日時: 2022/05/04 16:13
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
ところどころ通行人に場所を聞きながら歩き、遠回りしながら風麺に着き。
体の主導権を譲られた永久がラーメンを食べ終わり。
「見つけたぞ、さっきの!」
永久「嘘だろ」
月詠【見つからないように遠回りしたのがダメだったか?】
屋台から出た途端、バイクに乗ったあの男がいた。
永久【どうする?】
月詠【ガイアメモリ使ってもドーパント化しないことも、あれも見られてる……彼の言うことに従うしかないです】
永久【分かった、体返すぞ】
月詠【了解】
短く会話を交わし、体の主導権が月詠に戻る間にバイクから降りた男が近寄ってくる。
それを見ながら両手を挙げた。
月詠「もう逃げれないので逃げません。ドーパント化してないのも見られてますからね」
「……やけにあっさりしてんな」
月詠「悪いことしてないのに捕まりたくはないんで………それなら無抵抗ですよーってこと示して、安全に連行されるなりした方がいいんで」
「そうか。悪いが、一緒に来てもらうぞ」
月詠「了解です。私は月詠と申します」
永久【いいのか、そっち名乗って】
月詠【別に自分の世界じゃないんで】
「それ本名か?」
月詠「本名に近いものです。それであなたは?」
挙げてた両手を下ろし、彼を見上げる。
名は知っている。
けれど、初対面で言い当てるのは怪しいと自覚している。
「俺か?俺は左翔太郎、この街の探偵さ」
男───左翔太郎は、そう名乗った。
- Re: とある旅の記録 【メイドウィン小説外伝】 ( No.10 )
- 日時: 2022/05/04 16:19
- 名前: 月詠 (ID: 86FuzJA.)
月詠「バイクに乗ったのも二人乗りも初めての体験でした、バイクの免許取ろうかな」
永久【自動車の免許はあるのにな】
翔太郎「取りたいなら取ってもいいと思うが……ここがうちの事務所だ。中に入るぞ」
月詠「はーい」
移動してきた二人は、鳴海探偵事務所に入る。
「あ、翔太郎くんおかえりーって、その人お客さま!?」
翔太郎「いや、違う。こいつは…」
月詠「ドライバー無しでガイアメモリ使ってもドーパント化しないので、連れてこられたモノです」
「えっ」
「あぁ、帰ってきたんだね。君はさっきの…」
中にいた女性と話していると、帽子が掛けられた壁に見える扉が開かれてそこから青年が現れる。
月詠「どうも」
永久【地球の本棚に俺らのこと載ってないといいが】
月詠【マジでそれな】
「…君は何者だい?地球の本棚に特徴すら載っていない」
月詠「あ、載ってないんだ。とりあえず、私は月詠と申します。よろしく………鳴海亜樹子さん、フィリップさん」
翔太郎・フィリップ「!?」
亜樹子「ちょっ、私名乗って…!?」
すぐに翔太郎と青年───フィリップが警戒し、困惑する亜樹子を庇うように立ち位置を変える。
三人からの視線を受けつつ月詠は永久と会話する。
永久【名乗られてないのに名前呼ぶのか】
月詠【ちょっとめんどくさくなったので。説明するならある程度明かそうかなって】
永久【ならいいか】
月詠「今から説明しますね。まず、私はこの世界ではない世界から来ました」
フィリップ「この世界ではない世界…?」
月詠「はい。異世界であなた達の情報を知りまして、だから名乗られてないですが名前も言えました」
翔太郎「……嘘は言ってなさそうだな」
月詠「言ってないですからね。地球の本棚に特徴すら載ってないのが証拠になるかと」
そう言いながら月詠は首から生えてきたバードメモリを掴み、起動させる。
『バード!』
再び左手の甲に挿した。