二次創作小説(新・総合)

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逃走中 ~あつまれ1年生!~[完結]
日時: 2022/05/10 00:18
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

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~まえがき~

初めまして。オレンジペコと申します。
以前より先達の皆様のカキコ逃走中は拝見しておりましたが、この度創作意欲を抑えられなくなり、とうとう自ら筆をとってしまいました。

二次創作初めて、そもそもカキコへの投稿自体初めて、おまけに投稿が長期間滞る可能性もあり、と手探り状態もいいところでございますが、それでもよろしければお楽しみくださいませ。

ゲームに先立ちまして、下記の注意事項をご一読ください。

〈注意事項〉
・元作品のネタバレはできる限り避けるようには致しますが、不可避な部分も多々ありますのでご注意ください。仮に予期せぬネタバレを喰らってしまっても、当方は一切の責任を負いかねます。
・基本的に近年放送されているゲームをモデルとしているため、エリア内ドラマ・未来ドラマの類はございません。ゲームマスター⇔逃走者間の関わりもできるだけ抑えるつもりです。ただしオープニングゲームはやります。
・カキコ逃走中の名物ともいえる「参加募集」につきましても、恐らく今の作者の能力では管理しきれない上、そもそも次回があるかどうかも疑わしいため見送らせて頂きます。
・感想・ご意見等は大歓迎です! ……が、作者のメンタルが豆腐なため、お手柔らかにお願い致します。当然ながら荒らし・誹謗中傷の類は厳禁です。

お待たせいたしました。それでは、皆様にお楽しみいただけますよう頑張って参ります。

                             令和4年4月19日 オレンジペコ

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逃走劇の舞台は、東京・新宿にそびえる大型百貨店! 
2棟14フロアと縦に長いこのエリアを、20人の逃走者が逃げ回る!
そして、今回集められた逃走者は、20人中16人が中学もしくは高校の1年生という、大変フレッシュ(?)な顔ぶれである!
果たして、130分間を逃げ切り、賞金78万円を手にする者は現れるのか!?

~逃走者リスト(「下の名前の」50音順)~

神沙映月じんじゃえる 【ご注文はうさぎですか?】

蛇森生静へびもりおしず 【明日あけびちゃんのセーラー服】

城之内じょうのうちかなえ 【逃走中 オリジナルストーリー】

渚圭一なぎさけいいち 【ドカベン】

響鍵介ひびきけんすけ 【Caligula -カリギュラ-】

神楽鈴奈かぐらすずな 【Caligula -カリギュラ-】

森山大樹もりやまたいき 【逃走中 オリジナルストーリー】

高代智秋たかしろともあき 【ドカベン】

神沙夏明じんじゃなつめ 【ご注文はうさぎですか?】

神黙根子かみもくねこ 【明日ちゃんのセーラー服】

近藤弘明こんどうひろあき 【逃走中 オリジナルストーリー】

壁山塀吾郎かべやまへいごろう 【イナズマイレブン】

平岩蛍ひらいわほたる 【明日ちゃんのセーラー服】

条河麻耶じょうがまや 【ご注文はうさぎですか?】

大熊実おおくまみのる 【明日ちゃんのセーラー服】

篠原美笛しのはらみふえ 【Caligula -カリギュラ-】

奈津恵なつめぐみ 【ご注文はうさぎですか?】

工藤結愛くどうゆあ 【逃走中 オリジナルストーリー】

立向居勇気たちむかいゆうき 【イナズマイレブン】

木暮夕弥こぐれゆうや 【イナズマイレブン】

以上、20人

逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.36 )
日時: 2022/05/08 14:48
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ミッション終了まで、残すところ約10分!
現在、残るピンクと緑のランドセルを探しているのは……





神黙
「……眠い……でも……あと少し……!」


神黙根子と……





壁山
「蛍ちゃん、どうッスか?」

平岩
「……この階にはもういないんじゃないかな?」


壁山塀吾郎・平岩蛍ペアの、計3人……!





ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


3体のハンターの捜索と、店内でショッピングを楽しむ小学1年生の家族連れによる大混雑をすり抜け……





木暮
「あと2つ……頼むよ3人とも……!」


メガネサロンの入力装置で待機中の木暮夕弥のもとに、残る2ケタの暗証番号を届けられるか!?





神黙
「あ、ここ……」


神黙がたどり着いたのは……


「いらっしゃいませ! 来年ご入学されるお子様に向けて、お好きな色多数取り揃えております!」


本館6F、ランドセル売場……
エリアにいるのは「現在」小学1年生の子どもたちであるためか、他の場所に比べ人が少ない……


神黙
「すごい……壁一面にランドセルが飾ってある……へえ、今こんな色もあるんだ……ん?」


何かに、気づく……


神黙
「全部、番号振ってある……!」


なんと、全てのランドセルに1ケタの数字が振られている……!


神黙
「どういうこと……? 子どもたちが背負ってるんじゃ無かったっけ……? そうだ……」


タブレットを取り出し、電話をかける……





Prrrrrrrr!

木暮
「うぇっ!? なんで電話……? ……もしもし?」

神黙
『もしもし……神黙です……ねえ木暮くん、番号が書かれてるランドセルって本当に全部子どもたちが背負ってるの……?』

木暮
「え!? いきなりどうしたんだよ!?」

神黙
『私、今ランドセル売場にいるんだけど、売ってるランドセル全部に番号が書いてあって……』

木暮
「え、だって装置には……あぁ!?」





装置
『暗証番号は、4つの装置と同じ色のランドセルに刻まれている』


そう、4つ全てが子どもたちが背負っているものであるとは、一言も書かれていない……!!


木暮
「ほんとだ……『暗証番号は、4つの装置と同じ色のランドセルに刻まれている』ってだけしか書いてない……! え、じゃあ、もしかしてその売り場には水色とオレンジのランドセルだけ置いてなかったりするか……?」

神黙
『……待って。お店の人に聞いてみる……後でチャット送るね……』

木暮
「……わかった!」プツッ





神黙
「すみません、水色かオレンジのランドセルってありますか……?」

店員
「あ、申し訳ございません……今、その2色とピンクだけ売り切れなんですよー……人気の色は、すぐ売り切れてしまいますので……」

神黙
「(ピンクもない……じゃあ、ここにあるとしたら……)……じゃあ、緑って置いてますか……?」

店員
「はい! 在庫ございますよ! その壁に飾っておりますので、どうぞお好きなのをお買い求めください!」

神黙
「ありがとうございます……じゃあ……」





壁山
「神黙さんからチャットッス! 『緑は6Fのランドセル売場にありそうです。みんなはピンクを探してください』」

平岩
「ピンク……じゃあ、わたしたちもあと少しがんばろ、塀吾郎!」

壁山
「はいッス!」





木暮
「よーし……オレも7Fにピンクのランドセルのヤツが来ないか見とかないとな……!」


何はともあれ、ミッションがまた1歩前進し、逃走者たちの表情も明るくなる!





ハンター
「……」


しかし、ハンターは忘れたころにやってくる……





神黙
「! こんな時に……」


神黙、売場の裏側に素早く身を潜める……!





ハンター
「……」
[]ピ―――――





神黙
「寝そう……だけど、ガマン……!」


しのげるか……?




















ハンター
「……」
[]


ここも耐え忍んだ……!





神黙
「今のうちに……! 緑、緑……!」


緑の暗証番号獲得に向け、神黙根子、ここに来て真剣モードの表情だ……!




















「あ、あれ……!!」


そして……!





「ハートキュアウォッチかってー!」

「た……高いのねプリキュアの玩具って……さすがB〇NDAIカーン様……!」


「ねえおばあちゃん、ぼくプラレールセットほしい!」

「はいはい、それじゃあどれにしようかねぇ……」

「お義母さん! ご無理なさらないで下さい! ほらあなたも何か言ってやって!」


「ここにはレインボーアートデラックスうってないのー?」

「あれは通販でしか売ってないからなぁ……というか何でお前そんなもの知ってるんだ?」





平岩
「塀吾郎、あの男の子……!」

壁山
「あっ……!」


「よし、じゃあレジに持っていきましょうね」

ピンクのランドセルの男の子
「はーい!」


壁山・平岩
「「ピンクのランドセル(ッス)!!」」


神黙と同じ6Fの玩具売場で、ついにピンクのランドセルを背負った少年を発見……!


平岩
「……でも、あんなにギュウギュウにレジに並ばれちゃったら背中がみえない……」

壁山
「なら、お会計が終わるのを待って突撃ッス!」

平岩
「うん……!」




















ハンター
「……」


しかし、先ほど神黙がやり過ごしたハンターが、今度は玩具売場に向かっている……!


ハンター
「……」
[]ピ―――――


2人の、運命は!?
ミッション終了まで、残り3分半……!





【08:30】 残り4人
神黙根子 壁山塀吾郎 平岩蛍 木暮夕弥

番号
ピンク:未入力
水色:7
オレンジ:9
緑:未入力

逃走中 ~あつまれ1年生!~ ( No.37 )
日時: 2022/05/08 19:32
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

「ありがとうございましたー!」


壁山
「……なかなかあの子の番にならないッスね……」

平岩
「はやく……」


ピンクのランドセルの番号を入手すべく、背負った少年の会計を待つ壁山・平岩コンビに……





ハンター
「……」


ハンターが迫る……!


ハンター
「……」
[]ピ―――――




















平岩
「……塀吾郎! 来てる……!」

壁山
「こ、こんな時にッスか……!?」


人でごった返した玩具売場内には逃げ込めない……逃げるには、売場を離れるしかない……!


壁山
「……蛍ちゃん、降りてくださいッス!」

平岩
「……え?」

壁山
「アイツはオレが引きつけるから、蛍ちゃんはミッションに集中してほしいッス!!」

平岩
「……でも……!」

壁山
「お客さんの中に紛れてやり過ごすのはオレのガタイじゃ無理ッスから、適材適所ってヤツッスよ! 蛍ちゃんはここを耐えて、ピンクの番号を木暮くんに伝えるッス!」

平岩
「…………わかった……まかせて………!」

壁山
「頼んだッスよ……!!」ダッ!


壁山1人が、通路に飛び出し……





ハンター
「……!」ダッ!

[KABEYAMA]ピピ!


ハンターは、壁山のみを視界に捉え追跡開始……!





壁山
「オ、オレだってそう簡単には捕まらないッス……!」


壁山、階段を駆け降りハンターを6Fから遠ざける……!





壁山
「ゼェ……ゼェ……足が……でも、蛍ちゃんのとこには、絶対行かせないッス! ついて来いッス!!」





ハンター
「……!」
[KABEYAMA]ピ―――――





ポン……


【07:52】
壁山塀吾郎 確保 残り3人


壁山
「こ……これだけ引き付ければ大丈夫ッスかね……後は……任せたッス……!」


雷門中、そしてジャパンが誇る鉄壁のDFが、このゲームでも仲間を守り抜いた……!





Prrrr! Prrrr!

木暮
「メールだ……『壁山塀吾郎確保』……!」





平岩
「…………『残るは』……『神黙根子・平岩蛍・』……『木暮夕弥の3』……『人』……へい……ごろぉ……」


ついに、長時間苦楽を共にしたパートナーを失った、少女……


「ありがとうございましたー!」

ピンクのランドセルの男の子
「ねーまだー??」

「あと1人よ。そしたらお姉さんにはいどうぞしてね」


平岩
「……次の次……ぜったい、むだにしない……!!」


気持ちを奮い立たせ、ピンクのランドセルを狙う……!





神黙
「あ……緑……あった……! 「1」……!!」


そして、時を同じくして神黙根子が緑のランドセルを発見し……





木暮
「神黙から……! 『緑は1番』来た! 緑、1、Enter!」


装置(緑)
【LOCK】


3番目の数字が、入力された……!


木暮
「でも、ピンクが見つからない……オレも動いた方がいいのかな……?」


既に平岩が見つけていることを知らない木暮……


木暮
「……いや、信じるんだ……雷門のヤツらがオレを信じてくれたみたいに、オレだって……最後まで仲間を信じるんだ……!」


仲間を信じて、装置ゴール前に座すようだ……!





ー牢獄ー

美笛
「あと2分!」

弘明
「いよいよ大詰めか……!」

大樹
「な、何もしてない僕たちまでドキドキしてきた……!」

立向居
「3人とも、最後まで諦めるなーーーーー!!」








































「ありがとうございましたー! はい、お次の方どうぞー!」

「はい、ほらお姉さんに渡して?」

ピンクのランドセル「5」の男の子
「はい、どーぞ!」


平岩
「……見えた……! 『ピンクは5番』、送信……!」





木暮
「! 平岩から…………やった……やったぁ!!」


♪General Hawk♪


木暮
「ピンク、5、Enter!!」


装置(ピンク)
【LOCK】


ミッションクリア


木暮
「やったぁー! やっぱり、信じて待ってて大正解だ!! ありがとなみんなー! バイバイハンター、うっしっしっし!」


ハンター×32(停止中)
「「「……」」」


シュン!


全員が全力を尽くし、最大の危機を回避した……!





ー牢獄ー

Prrrr! Prrrr!

ナツメ
「『ミッションクリア』! 『木暮夕弥の活躍により、ハンター放出は無事阻止された』!」

全員
「「「やったーーーーー!!!」」」


「……て言ったってこれ、別に木暮が1人でミッションやったってわけじゃないよな?」

大熊
「……本家でもそうなんですが、この手のメールって番号を入力した方しか文面に反映されないので、それでこのような書き方になっているのではないかと」

鍵介
「それ、前から思ってましたがほんっと融通利きませんよねぇ……」

蛇森
「確かに……ゲームマスターだったら起きてること全部見てるんでしょうし、書けよって話ですよね……」


エル
「これで、あと5分ちょっとで3対3……」

メグ
「ここまで来たんだし、3人とも逃げ切ってほしいね~」

鈴奈
「でも、こうなってからが厳しいんですよね、このゲーム……」





ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


ミッションクリアにより、ハンターは3体のまま……いよいよ、ゲームは最終局面を迎える!!





【05:00】
残るは神黙根子&平岩蛍&木暮夕弥

逃走中 ~あつまれ1年生!~ 決着! ( No.38 )
日時: 2022/05/13 21:32
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

ゲーム終了まで5分を切り、残るは、3人……





神黙
「……あと、5分……」





平岩
「……スー……ハー……」





木暮
「絶対、逃げ切ってやる……!」





ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


対するハンターも、3体……!
逃げ切れるか!?





神黙
「この棚の裏、まだ使えないかな……?」


緑の番号を発見した後も、ランドセル売場にとどまる、神黙根子……


神黙
「……逃げ切ったら、さっきのベッド買いたい……」


ミッション中に見かけたベッドに、思いを馳せる……





平岩
「この中に、紛れれば……」


ピンクの番号を発見し、壁山との約束を果たした、平岩蛍……


「ぼくこっちのレゴのがいいー!」

「えぇ!? こっち1万円超えるぞ!?」


エリアは未だ、家族連れで賑わっている……


平岩
「……このまま、こないで……!」


身長の低さを活かし、ハンターの目を欺けるか!?




木暮
「くっそー、装置がハンターと一緒に消えちゃった……」


そして、メガネサロン前に留まり、みんなから送られた番号を入力する役目を果たし続けた、木暮夕弥……1人だけ、これまでの隠れ場所を失ってしまったようだ……


木暮
「こうなったら、逆に動き回ってやる……!」


その作戦は、吉と出るか、凶と出るか……





ー牢獄ー

マヤ
「あと3分30秒!」

壁山
「蛍ちゃん……あと少しッス……!」

高代
「……あぁー! 緊張するー!」

結愛
「……すっっっごい怖い時間ね、これ……!」

かなえ
「お願い……誰も捕まらないで……」


だが、かなえの願いも空しく……





ハンター
「……!」ダッ!


誰かが、見つかった……!


ハンター
「……!」


見つかったのは……




















平岩
「…………きて、る……!」


平岩、蛍……





ハンター
「……!」
[HIRAIWA]ピ―――――





平岩
「ハァ、ハァ、でも、まだ……!」


平岩、最後の力を振り絞り、全力疾走……!




















ハンター
「……?」
[]ピ―――――


[HIRAIWA]ピピ!

ハンター
「……!」ダッ!


だが、ハンターとの距離が、もう、広がらない……

平岩
「……ハァ、…………~~~っ……!」




















ポン……


平岩
「…………ご、めん、……………………ぅ、っ……!」


【03:07】
平岩蛍 確保 残り2人


全力疾走も、あと1歩、及ばなかった……


ーゲーム終了までー
    3分





ー牢獄ー

Prrrr! Prrrr!

ナツメ
「『確保情報』!」

かなえ
「ヒッ……!」

鈴奈
「だ、誰ですか……?」

ナツメ
「……『平岩蛍確保』!」

全員
「「「うわぁー……!」」」

壁山
「…………そんなの、ないッス……」

鍵介
「……全く、改めて残酷なゲームですよ……」

ナツメ
「『残るは神黙根子・木暮夕弥』!」

弘明
「……まだ、あと2人残ってます……!」

大熊
「……そうですね……!」

メグ
「2人ともー! ガンバレー!!」

マヤ
「あと2分半だよー!!」





残るは、神黙根子と、木暮夕弥の2人……!





神黙
「あと、ちょっとだけ……」

隠れる神黙と……





木暮
「くっそ~、早く時間過ぎろよ……」

動き回る、木暮……





逃げ切れば、159万6000円……





ハンター
「……」


捕まれば、ゼロ……





「ねーおなかへったー!」

「もうすぐ呼ばれるから、もうちょっと待とうか?」


木暮
「ダメだ、ここ通れない……!」


ーゲーム終了までー
    2分





「♪♪~♪♪~♪♪♪♪~♪♪~♪♪♪~」(曲:「コスモダンサー」)

「歌わないの! 他のお客さんに迷惑でしょ!」


神黙
「……足音が、聞こえない……」


家族連れ客が、最後まで逃走者の行く手を阻む中……




















ハンター
「……!」ダッ!


見つかったのは……




















神黙
「……! 走ってる……!?」


神黙だ……!





ハンター
「……!」
[KAMIMOKU]ピ―――――





ポン……


【01:38】
神黙根子 確保 残り1人


神黙
「…………いつ……見つかってたんだろ……」


最後の最後に、集中を、欠いたようだ……





ー牢獄ー

Prrrr! Prrrr!

ナツメ
「う、嘘……!?」

蛇森
「……このタイミングで……!?」

大樹
「ど、どっち!?」

ナツメ
「……『神黙根子確保』! 『残るは木暮夕弥ただ1人』!」

全員
「「「あぁ~!!」」」

壁山
「あと、木暮くんだけッスか……!?」

立向居
「木暮ーーー!! 負けるなーーー!!」

結愛
「木暮センパーーーイ!!」

鈴奈
「……こgモガッ!?」

美笛
「ごめん鈴奈ちゃん! 今だけはやめて!!」


♪Methods of Mayhem♪





木暮
「うえっ!? もうあとオレだけぇ!?」


残るは木暮夕弥、ただ1人!





ハンター
「……」


ハンター
「……」


ハンター
「……」


3体のハンターが、木暮1人を追い詰める!!


ーゲーム終了までー
    1分





木暮
「あと、1分……絶対、絶対逃げてやる!」





ハンター
「……」





木暮
「……いるな……でも、今のうちに離れれば……!」タッ!


ハンターを見かけ、すぐさまUターン……!





ハンター
「……」
[]ピ―――――




















ハンター
「……」
[]


早めに気づけたのが功を奏し、気付かれなかった……!





木暮
「よし、あと30秒……!」





ー牢獄ー

鍵介
「カウントダウン行きますよ!」

全員
「「「28!」」」


「「「27!」」」





ハンター
「……」





木暮
「23、22、21……」





ナツメ
「20!」


メグ
「19!」


蛇森
「18!」


大熊
「17!」



「16!」


かなえ・結愛
「「15!」」


鈴奈
「14!」





木暮
「来るなよ……!」





マヤ
「13!」


立向居
「12!」


エル
「11!」


美笛
「あと10秒!」





ハンター
「……」





高代
「9!」


鍵介
「8!」


大樹・弘明
「「7!」」


壁山・平岩
「「6!」」





ハンター
「……」





神黙(まだ牢獄に着いてない)
「5……!」




ー牢獄ー

全員
「「「4!」」」





木暮
「3,2……」





「「「1!」」」


















































♪Sanctus♪

木暮
「やった……やった、やったぁーーーーー!!! どんなもんだい!! ざまぁ見ろハンター!! ほぉれほぉれぇ!!」(お尻ペンペン)


ハンター(停止済)
「……」


木暮夕弥 逃走成功
159万6000円獲得


木暮
「ほぉれほぉれ……へへ……やった……オレ……やったんだあー……!!」(地面に大の字)





ー牢獄ー

ナツメ
「……『木暮夕弥、逃走成功! 賞金159万6000円獲得』!!」

全員
「「「よっしゃー!!!」」」

立向居
「やったな、木暮ー!!」

壁山
「おめでとうッスー!!」

平岩
「……!!」コクコク

弘明
「おめでとうございます……!」

鈴奈
「お、お、お……」

鍵介
「! 皆さん、耳!」

全員
「「「!!」」」(耳をふさぐ)

鈴奈
「おめでとうございますーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

鍵介
「……全員無事ですか!? ごめんね鈴奈ちゃん、イジメみたいなことしちゃって!」

鈴奈
「いえいえ、おかげで心の底から叫べたので……ありがとうございます、鍵介くん!」


「いって~……でもまあ、気持ちは十分わかるけどな!」

マヤ
「そうそう! 叫びたくなるよね! おめでとう木暮ー!!」

蛇森
「ブラボー……!」


☆☆☆


高代
「あ、帰ってきた!」

木暮
「みんなー、オレ、逃げ切ったぜー!!」

全員
「「「おめでとーーーーー!!!」」」

神黙
「あ、あれが賞金……」

大樹
「すっご~い、ホールケーキいくつ買えるんだろ~……?」

美笛
「いやぁ~ミッション3で頑張った甲斐あったー! ね、エルちゃん!」

エル
「うん! 本当に……!」

木暮
「な、なんだよ2人とも……だからお礼に賞金よこせって言ってもやらないからな……とも言えないよな~、オレ1人の力で逃げ切ったわけじゃないし……」

大熊
「いえいえ、ですがあくまで逃走中は個人戦です。その賞金はご本人が分けるって言いださない限りは、全額木暮くんが持ち帰るのが筋かと思います!」

木暮
「そ、そんなにはっきり言われるのもなんかな……でも、とにかくありがとな!!」





次回、エピローグ

エピローグ ( No.39 )
日時: 2022/05/10 00:17
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

♪英雄は生まれ物語は続く♪ 【新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】

オレンジペコ
「皆さん、お疲れ様でございましたー!!」


メグ
「あ、ゲームマスターさん!」

結愛
「うわ、出た……」

かなえ
「ゆ、結愛、『出た』ってそんなオバケみたいに言わなくても……」


オレンジペコ
「……えー、では改めまして……」

マヤ
「あ、ちょっと傷ついてる」


オレンジペコ
「ん゛、んん゛!! えー、改めまして皆さん、お疲れ様でございました!」

全員
「「「お疲れ様でしたー!!!」」」

オレンジペコ
「まずは見事逃走成功を果たした木暮夕弥さん、本当におめでとうございます! 賞金159万6000円獲得です!!」

木暮
「まーねー、オレとしてはさー、もうちょっと難しくてもよかったと思うけどねー♪」

壁山(小声)
「調子乗ってるッス……」

立向居(小声)
「ま、まあ今日くらいは大目にみようよ……」

木暮
「……でもさー、さっき篠原さんとも話したけど、オレ1人だったら絶対に逃げ切れなかった話だからさ、だから……その……みんな、ほんとにありがとうな!」

全員
「「「おぉぉぉぉー!!!」」」(拍手)


オレンジペコ
「はい! そしてもう1人! ゲーム中盤にて自首を成功させた工藤結愛さん! 41万160円獲得、おめでとうございます!」

エル(小声)
「何回聞いても160円が変な感じするよね~……」

ナツメ(小声)
「エル、シッ!」

結愛
「あ、ありがとうございます……」

オレンジペコ
「私としては、自首は立派な戦略の1つと思っておりますので、心より祝福させて頂きます。本当におめでとうございました!」

全員
「「「おめでとうー!!」」」(拍手)

結愛
「……皆さんもゲームマスターさんもありがとうございます……でも……」

オレンジペコ
「でも?」

結愛
「次は……次こそは満額をとって帰りたい……だから、また、また参加させていただけませんか!?」

かなえ
「結愛……、……私からもお願いします!!」

メグ
「あ、じゃあ私からも~!」

オレンジペコ
「うーん……実を言うと私、月村サンや青山サンみたいに正式にゲームマスターやってるわけじゃないから、次のゲームの確約すらちょっと難しいんですよね……」

全員
「「「えぇーーー!!?」」」

オレンジペコ
「……でも、皆さんが「また出たい!」と思っていらっしゃるなら、その旨を上の方に伝えて前向きに検討させていただきます。 それで私が半定期的にゲームを開催できるようになれば、また皆さんを呼ぶこともできるかもしれません。皆さん、また逃走中、出たいですか?」


「ったりめえよ!」

ナツメ
「もちろん! ……ていうか、リベンジさせてください! 私出オチしかしてないんで!」

エル
「私も油断して捕まっちゃったし……それに、結局殆どナツメちゃんとゲーム出来てないから、今度こそ一緒に逃げたいです……!」

鍵介
「お2人に同じく。僕もあの確保のされ方には全く納得できていないんでねぇ」

立向居
「俺だって……! あの時俺を脱出させてくれた皆さんの努力を、無駄にしたままじゃ終われません!」

蛇森
「私も……正直まだ不完全燃焼なんで、あったら……嬉しいです……!」

平岩
「私も今度こそ逃げ切りたいです……ね、塀吾郎?」

壁山
「もちろんッス! また蛍ちゃんとも会いたいッスしね!」

高代
「ねえ……さっきから気になってたけどさ、あの2人ってまさか……!?」

大熊
「高代先輩、それ以上の詮索は野暮というものですよ。あ、それはそれとして第2回の開催については、私も賛成です!」

鈴奈
「わ、私からもお願いします……!」

弘明
「可能性があるのでしたら、是非……!」

大樹
「ぼ、僕もまた弘明くんと逃げたいです!」

神黙
「……お願いします……」

木暮
「オレはもういいかな~、またオレが出たら賞金とっちゃうしさ~」

美笛
「あ、またそんなこと言ってー!」

マヤ
「もしかして、ハンターやっぱり怖かった?」

木暮
「……そ、そんなわけないだろ! じゃあいいよ! この次もオレが出て、V2かっさらってやる!」

オレンジペコ
「皆さん……ありがとうございます! ……では、次のゲームにすぐに皆さんを呼ぶのは難しいかもしれませんが、また私のゲームで皆さんとお会いできる日を、楽しみにしています! 本日は本当に、ありがとうございました!!」

全員
「「「ありがとうございましたー!!!」」」

オレンジペコ
「では、最後は賞金をとったお2人にしっかり締めていただきましょう! お願いします!」

メグ
「じゃあまず結愛ちゃんからだね! どうぞ~!」

結愛
「……よし……」

かなえ
「ゆ、結愛、がんばれ……!」


結愛
「……賞金41万160円、取ってやったわよー!!」

全員
「「「おめでとうー!!!」」」(拍手)


壁山
「じゃあ最後は木暮くんッス!」

立向居
「しっかり締めてくれよー!」


木暮
「おーし…………賞金159万6000円、取ったぞーー!!!」

全員
「「「イェーーーイ!!!!!」」」

木暮
「じゃあまったなー! うっしっしっし!!」


こうして、ゲームは幕を下ろした……





ハンター×3
「「「……!!!」」」ダッ!


恐怖のゲーム、『逃走中』……!!
次回、逃げ切る者は、現れるのか!?





逃走中 ~あつまれ1年生!~
ーおしまいー

あとがき ( No.40 )
日時: 2022/05/10 21:00
名前: オレンジペコ (ID: 7mGgpC5l)

~あとがき~

こんばんは。
作者のオレンジペコでございます。
この度は拙作『逃走中 ~あつまれ1年生!~』をお読みいただき誠にありがとうございました。
いかがでしたでしょうか? まえがきにも書きました通り、私は二次創作、及び小説カキコへの投稿自体が初めてであったため、お見苦しい点、拙い点など多数あったかと思いますが、それでも皆様がお楽しみ頂けたならば幸いです。

さて、少しこの作品にまつわる裏話を語らさせてください。
ご興味の無い方はここでブラウザバックして頂いて全く問題ございませんので、ご遠慮なくご退出くださいませ。

では……





本文中の描写等の優遇ぶりから薄々感づいていらっしゃった方もいるかもしれませんが、この作品はもともと「工藤結愛と城之内かなえの救済」を目的として作られたものでした。

事の起こりは今年の4月頭……
前々から気になっていつつもなかなか手にとれなかった、集英社みらい文庫の公式ノベライズ作品『逃走中 オリジナルストーリー』を大人買いし、その第1巻を読んでいた時のことです。
お姫様気質で自分勝手、ゲーム中も自分に取り入ろうとおべっかを使う男の子に偉そうにしてばかりの結愛と、そんな結愛に辟易しながらも性格故に強く言えない、でも結愛のことは友達だと思っていたいというかなえの関係性は、「児童向けだから」と半ば侮っていた私の心に大きな衝撃を与えました。

しかし、かなえが原因で2人はハンターに見つかってしまい、結果的に一方が確保されてしまいます。もう一方のその後の動向についてはネタバレを含むため言えませんが、同作品におけるゲームは仮想空間で行われており、確保=ログアウト、つまり物語からの退場を意味するため、ハンターに見つかって以降の結愛とかなえの関係の変化はほとんど知ることができないままお話は終わってしまいます。
その後第2巻に結愛のみ再登場を果たしましたが、ここでもかなえへの言及はほぼありませんでしたし、第3巻以降は結愛も登場しなくなったため、この2人のその後を公式で知るチャンスは絶望的であることを思い知らされたのです。

もちろん、だからと言って『逃走中 オリジナルストーリー』のすべてを否定するつもりは毛頭ありませんが、「結愛とかなえの物語をあれで終わりにはしたくない」という情熱が、私の中でふつふつと湧き上がってくるのを感じました。そこで思い至ったのがこの「カキコ版逃走中」という舞台。
2015年あたりより先達の皆様が織りなす「知ってるアニメやゲームのキャラが『逃走中』という1つのゲームの中で自由に動き回る光景」の数々に魅了され、およそ7年間溜め込み続けていた「いつか自分でも逃走中を書いてみたい」という思いを、結愛とかなえへの情熱に乗じて大爆発させたところ、気づけば私は作者「オレンジペコ」として、処女作『逃走中 ~あつまれ1年生!~』の執筆に取り掛かっていました。

このゲームの後、結愛とかなえはどうなったのでしょうか? 少なくとも、『オリジナルストーリー』第1巻の時点よりは、2人ともお互いの方をちゃんと向いて、また一緒に歩いていけるようになったのではないかと私は期待しています。

結愛とかなえ以外の人選については知っている作品からセレクトしたのですが、スマブラファイターやアイドル、プリキュアのようなメジャーかつスター性のあるキャラ、そしてセレクトした作品の中でも円堂や豪炎寺、ココアやチノなどのメイン格はあえて外すことで、『オリジナルストーリー』のような、「一般人が集まって行う逃走中」感を出すように心がけました。
まあその結果「8割(作者調べ)カキコ初登場、しかも主人公不在」なんていう、1人の作者のカキコ初陣を飾るゲームとは思えない酔狂な人選になったわけですが。仮にこれがTVで放映されてたら画面右上の字幕の「〇〇、○○、○○参戦!」のところ誰が入ったんだろう。マヤ、メグ、立向居とかになるんだろうか。

とはいえ、始まってみればみんな自由に動く動く! 目玉であるはずの結愛とかなえが共に早期に脱落してしまったり、蠟梅1-3でも恐らくセリフの少なさトップ3には入るであろう根子ちゃんと蛍ちゃんがラス2・3になってしまってセリフひねり出すのに相当苦労したりと想定外のことも多々ありましたが、それらも含めてみんな私の頭の中でそれぞれ自由気ままに動いてくれたので(自由すぎて壁山と蛍ちゃんにフラグのようなものが立ったりしてましたが)、想定よりも相当早く完結に至りました。この20人には本当に助けられましたし、1人1人への思い入れもより強いものとなったと感じている次第です。

最後に、今後のことについてお話しておきます。まず、本作執筆の主目的であった「結愛とかなえの救済」という目的は(私の中では)無事果たされました。ミッションをはじめとしたネタについても、正直後先考えずに全力を出し切ったため、ストックが全く無くなってしまっているのが現状です。
しかし、結愛とかなえが早期に脱落したため、結果的に真正面から「逃走中」を書かざるを得なくなったミッション3以降の展開も、書いていて非常に楽しかったのもまた否定できません。そのため、今後はひとまず1作品を完成させたということで、一応「作者」を名乗って先輩作者の皆様のスレにお邪魔させていただいたり、ネタが思いつけばまた新たなゲームの執筆に取り掛かったりと、細々と「逃走中作者」として活動していく所存です(それでも、第2作の開始は6月中旬以降になると思いますが……)。

最後になりますが、この度私がこうして逃走中作者としての1歩を踏み出すことができたのは、小説カキコに逃走中という文化を築いて下さった先達の皆様、今もこの地で活動を続けていらしている先輩作者の皆様、そして、こんな新人作者の立てたよく分からんスレに足を運んでくださった読者の皆様のおかげに他なりません。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

本当にありがとうございます!! そして、これからよろしくお願いいたします!! あとついでに本作品へのご感想お待ちしております(調子に乗るな)!!

それでは、またどこかで皆様にお会いできることを楽しみにしております。この度はお読み頂き、誠にありがとうございました。

                      令和4年5月10日 オレンジペコ


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