二次創作小説(新・総合)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 勇者達のワクワク冒険活動記録譚
- 日時: 2024/11/01 08:03
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
こんにちは。
前作のお話がネタ切れになったので、急遽新しいお話を立ててみました。
今回の舞台は、作者がプレイしている『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』と続編である『双子の王と予言の終わり』が舞台となります。
それでは、簡単な注意事項から行きます。
ー注意事項ー
・この小説は二次小説です。
・一部のポケモンたちが喋ることもあります。
・荒らし、意味不、作者の考えてるCPに文句を言う方はお断りです。
・この小説に対する質問はOKです。
・以上の4つに関して「大丈夫」「OKだよ」と言う方は、読者と認めます。
〜主な登場作品〜
・ドラクエシリーズ(ヒーローズシリーズも含みます)
・ONE PIECE
・ドラゴンクエスト ダイの大冒険
・葬送のフリーレン
・FFシリーズ
・ドラゴンボール超
・スマブラシリーズ(SP編も含みますが、ベルソナ マイクラキャラは出ません)
・転生したらスライムだった件(3期のみ)
・鬼滅の刃 刀鍛冶の里編
・忍たま乱太郎
・ポケットモンスター(テラパゴス編 ※味方と一部の敵のみ)
・BLEACH
・犬夜叉&半妖の夜叉姫
・ボルト ナルトネクストジェネレーションズ
・スーパードールリカちゃん
・銀魂
・こちら亀有公園前派出所など
第1章:かつての宿敵、再び >>1-33
第2章:真の武闘家 マァムの完全復活 >>34-
21話>>34
22話>>36
23話>>40
24話>>44
25話>>46
26話>>47(※フルーツバスゲットシリーズよりきょんるが初参戦です)
27話>>
28話>>
29話>>
30話>>
31話>>
32話>>
33話>>
34話>>
35話>>
36話>>
37話>>
38話>>
39話>>
40話>>
第3章:おかえり、バッツ(※2章が全て終わり次第、更新します)
〜来てくれた読者の方たち〜
月之海さん>>29 >>41
エイジアさん>>32 >>43
〜コメント返信〜
月之海さん>>30 >>42
エイジアさん>>33 >>45
今作の主人公紹介
主な主役紹介
追加ジャンル紹介>>31
リクエスト募集
ゲストキャラ募集>>18
キャラたちのあらすじ紹介
次回予告>>24 >>28
用語説明
キャラたちの使用技・切り札説明>>12
スレッド誕生日:10月4日
- Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.23 )
- 日時: 2024/10/24 20:47
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
※今回の話から暫くの間は、続編である『双子の王と予言の終わり』とのスペシャルコラボストーリーです。
第16話「番外編ストーリー:風の還るべき場所③」
【オペオムの世界 砂漠地帯】
・テレシア視点
「懐かしいなぁ。この場所は」
バッツ「何だぁ? テレシアはこの場所に来た事あるのか?」
テレシア「ううん。似たような光景を思い出していたの、此処に似た空間にいた頃…初めてガボとマリベルに会った思い出の場所だから」
ガボ「そうだったな。あの時のオイラたち、行くあてもないまま…帰り道を探していたからなぁ」
バッツ「ははっ。確かにそれらはおれの知らない大冒険だよ♪」
マリベル「ちょっと!! 他人事だと思って何笑ってんのよ、こっちはこっちで大変だったんだからね?」
ガボ「とか言いながらマリベル、後から来たテレシアたちにもかなり困惑してたぞ?」
マリベル「仕方ないじゃないの。それ以前にテレシアとラゼルが味方かどうかすら、当時は疑っていたんだから…!!!」
これは、楽しかった頃の記憶だわ。
私も今回の関連で、こっちの世界に飛ばされて来ていたかも知れないわ。
確かにガボの言うように、マリベルったら当時の共闘時は特に…仲間の話を一切聞こうとしなかったわねぇ。
その記憶を巡って行く事によって、今彼の身に起きている事を理解して行くようになっていく。
-----
「テレシアさん。何か思い出しましたか?」
テレシア「ええっ。彼を除いて、マリベルや私たちと楽しく振り返っていた思い出が蘇って来たのよ」
加賀「つまり。今の彼は、何もない状態……と言う事ですね?」
メーア「急ぎましょう。少しでも急がないと、『彼の影』が危ないわっ!!」
クリリン「はいっ、そうですね!」
メーア姉さんたちとこうして、たった一度だけの共闘が実現出来るなんてね。
確かメーア姉さんの世界にも、ラバトールと呼ばれる町があるわ。
その入口に行く為にも、目的地の城門をモンスターから守らなければいけない。
バッツさんの言うように、私もきっと…メーア姉さんたちの『世界観』その物を…全く知らないんだわ。
17話に続きます。
- Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.24 )
- 日時: 2024/10/25 07:06
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第17話「番外編ストーリー:風の還るべき場所④」
【オペオムの世界 お花畑 最新部】
・いろは視点
「……………。これが……、失われた記憶……」
環いろは「そうか…。私はういを探して、旅をしていたのね……」
七海やちよ「何故忘れていたのかしら? こんな重大な事を」
ダイ「ううん。今は……、大丈夫なんじゃないかな?」
やちよたち『えっ……?!』
ダイ「さっきまで闘っていたおれたちの影って奴らもさ、長い間……おれたちの知らない部分を守り続けて来たんだと思うんだ」
その経緯らについて、未来の勇者…ダイは少しずつ語り始める。
私たち魔法少女が彼らのいる『この世界』に呼ばれたのも、契約を交わしている『あの子』からの指令そのものかも知れない。
最初は妹のういと再開することがきっかけで闘いを始めたけど、『この世界』では今は…バッツさんの無くした過去を私たちが思い出させるしかないと悟ったの。
きっとだけど。もう1人のバッツさんは今、ご本人から貰った記憶を維持したまま…私たちの為に時間稼ぎをしていると考えてもいい気がして来たわ…!!
-----
『ビュンビュンビュンビュンビュン……』
『(飛空艇から通信)皆。何とか無事でいるみたいだねぇ、一旦飛空艇に集まりな!』
ダイ「この声…、オルネーゼ姉ちゃんからの通信機だ!」
赤城「そうですね。彼女が乗っているとしたら、私たちにはまだ…勝利への道が見えています」
オルネーゼ『おっと。積もる話は後回しだ、今は1人ずつ飛空艇に乗り込んで来るんだっ!!』
環いろは「はいっ。じゃあ皆、飛空艇に乗りましょう!」
すると私たちは迎えに来てくれたその人の力を借りながら、1人ずつ飛空艇へと移動していく。
現時点でバッツさんの様子は変わっていないけど、今はティナさんが付きっきりで彼を介抱している。
それを察した私の妹……ういは彼女の負担を少しでも軽くする為に、ティナさんの元へ歩み始めた。
彼女はただ、ティナさんが念じ続けている回復魔法を間近で一生懸命に眺めるしかなかった。
-----
【飛空艇 甲板】
「まずは。これからの進行について少しだけ説明するよ」
赤城「はいっ、宜しくお願いします!!」
オルネーゼ「よしっ! ロックから聞いた情報なんだけど。バッツの記憶を持って行動しているもう1つの影・ダークイミテーションは今…あたしたちが向かうべき目的地・遺跡内部の何処かにいるらしい」
加賀「つまり彼は…、その遺跡内部の更なる奥にいると言っても過言ではないわね……?!」
オルネーゼ「ああ。しかし、その奥に行くにしても……、今度は『あたしら』の記憶とやらを持っているダークイミテーションと遭遇する事になっちまう事に繋がるみたいだからね……」
七海やちよ「要するにオルネーゼさん。あなたの言い分を私なりに簡単な解釈をするならば、その遺跡内部の奥に行く為にも…あなたを初めとする他の仲間の姿をしたダークイミテーションとやらと面と向かって戦わなければならないっと言うことになるんですよね…?」
オルネーゼ「ああ。……そいつら自体には心とやらがなくても…守りたい意思とやらが今もあるとしたら、きっとあたしたちに倒されること自体もそいつらにとっては重々覚悟しているって事になるだろうねぇ」
水波レナ「確かに。今のアンタからは少しだけそれらに対抗する揺らぎが少しだけある、これはきっと……『その人自身の影』やらと1つになることが少し怖いって事よね…?」
オルネーゼ「………」
秋野かえで「あの……、オルネーゼさん……?」
オルネーゼ「そうさ。レナの言う通りだよ、出来ればあたしにとっては……、このままでもいいと思いたくなっちまったんだからよ……!!!」
今、彼女の口からかつての闘った頃の『当時』の状況について……初めて明かされる事になるんだ。
彼女が大活躍したと言う『双子の王と予言の終わり』の世界観では……駆け出し冒険者の男女・ラゼル君とテレシアさんを背後で守り続けていた。
テレシアさんは1年間留学しているいとこのラゼル君との再会を果たす為に、故郷のジャイワールから専用の船に乗って……オレンカへ遊びに来ていたみたい。
2人が1年振りの再会を果たそうとしたその時に、ジャイワールドの国と小さな国・オレンカとの戦争が既に始まっていたんだね……。
今は向かうべき遺跡内部へ到着する前に、オルネーゼさんが体験した数々の冒険譚を聞く事が……私たちにとっては少しずつ楽しくなって来たかも知れないね。
『次回、取り戻した記憶・オルネーゼ編』。
18話に続きます。
- Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.25 )
- 日時: 2024/10/25 09:37
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第18話「取り戻した記憶、オルネーゼ編①」
【オペラオムニアの世界 飛空艇 甲板】
・オルネーゼ視点
「えっと。何処まで話したっけ?」
赤城「確か。トルネコさんと出会った所までです!!」
そうだったねぇ、赤城の言うようにあたしはそこまでの思い出を話していたかも知れない。
だけど……、『その続き』を話したくても気配が近くなって来るんだ。
まるで、あたし自身を待っているように感じるよ。
だとしたら、どの子達を出撃メンバーにするかねぇ。
今のあたしには、その指揮をする才能も一切なさそうだ。
-----
オルネーゼ「どうやら。『お楽しみタイム』は此処までと言った所だねぇ」
メーア「ええっ。今回は私とオルネーゼが必須になるわ、だから……。だから……」
加賀「言いたいことはわかります。要するに我々はよく話し合って、その中の誰にあなたたち2人と共に行くのかを決めればいいですよね?」
メーア「ええっ、その通りよ!」
赤城「なら。その必要はありません、既に我々の方で大方話し合っていますから」
加賀「さあメーアさん。遠慮せず私たちから好きな順番に選んで下さい!!」
メーア「…………。わかったわ!!」
どうやら、加賀たちはいつでも出撃出来る大勢になってるようだねぇ。
するとメーアはメンバー編成の項目を選び、今回は必須メンバーであろう自分とあたしをそれぞれの位置に配置する。
後は回復と攻撃が使える助っ人を2人位は入れたいとこだねぇ、だとしたら…サポート役は既に決まりだ。
今までの戦力ステータスを考えた結果、メーアとあたしの援護を補助呪文が使えるビアンカ……回復や攻撃呪文などのサポート役をマァムとフェルンに設定する。
-----
「加賀。アンタ的から見ると今回の決定そのものに、依存はあるかい?」
加賀「いいえ。言うまでもなく異議なしよ…? 残っている我々は打倒エクスデスに向けて、少しでも体力や各自の力を温存しなければなりませんからね……!!」
赤城「勿論。1番ショックを受けてるティナさんとピカチュウさんの件についても、我々にお任せ下さい!!」
オルネーゼ「ありがとう…。もう1つだけ、そんなアンタたちを見込んで頼みがあるんだ!!」
赤城「それ以前に。あなたが何を言いたいのかはわかります!」
オルネーゼ「えっ……?」
水波レナ「要はテレシアやツェザールたちの件についてでしょ? 流石の私も、アンタが何を言いたいのかは大体理解したわ!」
加賀「ええっ! 当たり前の事でもありますが。あなたの言う『彼女たち』の方も我々が手分けをしながら、役割分担をしながら見ていますので。今はご自身の完全復活に全力を尽くしなさい…!!」
まるで、クレティア女王が言いたそうな宣誓証言だ。
メーアの世界にいると言うディルク王と似たようなことを言っちまうけど、あたしたちは本当に……頼もしい奴らにすっかり恵まれちまったみたいだねぇ。
加賀らの声を聞いていたのか、甲板にはぞろぞろと他の仲間たちが集まって来る。
要するに、無事にこの飛空艇に帰って来いって意味なんだろうねぇ。
-----
「マァムにフェルン、メーアたちの事を頼んだぞ!」
マァム「ええっ。長き戦いになるかも知れないけど、必ず生還するわ!!」
フェルン「皆さん…、本当にありがとうございます」
フリーレン「うんっ。私の分までメーアたちの『弾除け』になってあげてね?♪」
フェルン「…………。むっす〜!!!!!」
フリーレン「えっ……。フェルン……、なにその顔……? 凄く怖いんだけど……(^_^;)」
鹿目まどか「フリーレンさん。そこはいつものように『フェルンも無理しない程度に、ちゃんと生きて帰って来てね。』と正直に伝えた方がいいですよ……?!」
フリーレン「それもそうだね…。ごめんってフェルン、今のは無しで(汗)」
暁美ほむら「この先の道を進むあなた方に、神の祝福があらんことを……!!」
あははっ、流石のフェルンもご機嫌ななめのようだ。
まどかの言う通り、その辺りはしっかり学習しなきゃいけないねぇフリーレン。
更にマァムは一時的な別れだと察し、ダイの背丈に合わせてしゃがむ。
そして……、無事に帰るという願いを込めた思いと共に小さな体を少し強く抱き締める。
マァムの腕の中にいるダイが徐々に赤くなって言ったのは、あたしの口から言うまでもなさそうだねぇww
19話に続きます。
- Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.26 )
- 日時: 2024/10/25 19:46
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第19話「見回りと現状報告」
【オペラオムニアの世界 女子たちの部屋 リビング】
・ラヴィーネ視点
「お〜い。見回りから戻ったぞ」
加賀「お帰りなさい。今の所はどうだったの?」
ラヴィーネ「状況はよくないが。1つだけいい話があるぜ」
赤城「それは何ですか?」
カンネ「それはね。大きなビルが立っている所に、強い光の力を持つ女性の気配を感じたんだ」
ラヴィーネ「ああ。確かそいつの特徴は……、フリーレンと同じ尖った耳をしてるが…両サイドに蝶っぽい髪留めを左右の髪に付けてたぞ」
今のその人は現在、回復魔法が使えるオッドアイの召喚士様とその新米ガードが見ているけどな。
あたしらが第1発見者だったから、もう少し側に寄りたかったけどよ。
しかし、此処に戻ると新たな悲しみを感じたんだ。
カンネと一緒にこの部屋来た時から、何かあったに違いねーぜ。
-----
「そういえば。フェルンの姿が見えねぇな」
赤城「フェルンさんなら少し前に、もう1人のオルネーゼさんを助けに向かいましたよ」
カンネ「もう1人のオルネーゼ…。確かそれは、色が無い方の闇の戦士なんだよね?」
環いろは「ええっ。闇の戦士なのは否定しないけど、そのダークイミテーションには微かな……優しい光を感じたんだ……」
カンネ「……。まるで私たちが『かつて』の二次試験で実体験をしたことがある、『完全なる複製体』に近い存在とも言えるね……」
加賀「少し違うけど。確かにダークイミテーションの姿形はその複製体を意識しているようにも感じたわ……!!」
確かあの試験内容は、ダンジョン攻略だったな。
まさか『この世界』に来てまで、似たような戦闘経験をすることになるなんてよ。
今フェルンはこの飛空艇にはいない、要するにすれ違いって事だな。
いや……、待てよ……?
フェルンがわざわざ抜擢されたと言うことは、恐らく『例の闘い』に参加していることになる。
大方出撃前にフリーレンが余計な事を言ってフェルンを怒らせたのも、納得が行くんだけどな(汗)
20話に続きます。
- Re: 勇者達のワクワク冒険活動記録譚 ( No.27 )
- 日時: 2024/10/26 07:32
- 名前: 謎の女剣士 ◆7W9NT64xD6 (ID: b.1Ikr33)
第20話「取り戻した記憶、オルネーゼ編②」
【オペラオムニアの世界 次元の狭間】
・オルネーゼ視点
『ガバッ』
「……………」
『あんた……、光の世界の武闘家・マァム……だったね………』
マァム「もういいです……。今ベホイミを……」
オルネーゼのダークイミテーション『無理さ……。『光の世界』の………あたしのように………色のない闇の戦士たちにとってはどの道さ……、『この世界』でしか……生きる事は許されないんだよ……』
マァム「…………ッ!!!」
やはり、こうなる事を初めから覚悟していたのか。
あたしを待っていたのも、来るべきその日までずっと……あたしの為に戦い続けて来たって事か。
この似たような光景を、マァムは思い出してしまったようだね。
闇の世界の『あたし』との別れが、かつての大戦時で起きたダイの父親・バランとの最後に。
-----
『しゅううぅぅぅぅぅん……ピカーン……』
メーア「……………ッ!!!」
フェルン「何なんですか?! この眩しい光は……!!!」
「いや。………どうやらあたしに代わって、この場にいる彼女を……マァムを止めに来た『予想外の人物』のご登場みたいだよ……?!」
フェルン「えっ……?!」
オルネーゼ「ほらフェルン。よ〜く見てみな?」
フェルン「は………、はい………」
『私の息子・ダイの大切な想い人……、マァムよ!』
マァム「この声は……、バラン……?!」
バラン『そうだ。私は思念破で君に話しかけているのだ』
マァム「………。待って、今すぐ……。今すぐ『もう1人』のオルネーゼさんを………ッ!!」
バラン『いや。私は君のしようとする『その行動』を止めに来たのだよ、マァム』
マァム「どうして………、どうしてっ………?!」
『バラン! 取り込み中に悪いんだけどさ……。あんたの力を、少しだけ俺に貸してくれ』
バラン『おぉ。これはこれは、ジュラテンペスト連邦国のリムル国王陛下!』
まさか、こんな奇跡が2度も起きちまうなんてね。
どうやら本当に、リムル様もマァムがやろうとしている事を止めに来たようだ。
本来ならこの役目の担当は、共に来てくれたメーアの担当でもあるんだけどねぇ。
今の彼女は闇の姿の『あたし』の前で、かなり泣き出しちまっているからなぁ。
それらを察した上で、バランとリムル様はこうしてマァムを止めに来てくれたかもしれないね。
-----
(BGM設定:FF9より独りじゃない)
『マァム。いつかの大戦時での闘いを思い出すんだ』
マァム「えっ………?!」
リムル『かつての大戦時……。大魔王・バーンとの戦いの最中に、バランは何の為にお前やダイを自らの意志で守ったと思っているんだ?」
マァム「………。分からないんです……、だけど今は……。今は少しだけでもいいからただ……オルネーゼさんの影を助けたかったんです………」
リムル『要するに。『この世界』自体の闘いにお前たち全員が巻き込まれている時点で、その一部分の記憶とやらが無くなっていると言うことか……』
マァム「…………」
リムル『実はなマァム。お前の記憶を持っている『もう1人のマァム』についての居場所が、ようやく分かったんだよ』
フェルン「それって、闇の世界のマァム様……ですか?」
リムル『ああ! おれが『魔物の国の盟主』として収めている国・ジュラテンペストに実は。腕利きのいい隠密がいてな。アイツに『闇の世界』のマァムの居場所を片っ端から探して貰ったんだよ』
『…………ッ!!!』
まさか、我々がこうして闘っている間にそのような事になっているなんてね。
あたしらはただ、今いるこの場所にあたしの影がいると聞いて来たから……覚悟を決めて此処まで来たんだけどねぇ。
まさかマァムにも、あたしと同じように『約一部』の感情を失っていたとはねぇ……。
すると闇の世界のあたしはただ、周りの顔を最後の力で見続けた後…ゆっくりとあたしの中に入っていく。
今までありがとう……、闇の世界にいる『もう1人』のあたし。
あんたに出来なかった想いは必ず、元ゼビオンの女戦士であるこのオルネーゼが……『闇の世界』のあたしにしか出来なかった事を必ずやり遂げてやるからな!!
21話に続きます。