二次創作小説(新・総合)

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逃走中-習作、深夜、エリア01、40分間-
日時: 2018/11/17 18:23
名前: 謎の慣性 (ID: qpe9o2of)

逃走中-習作、深夜、エリア01、40分間-

今回のエリアは深夜のエリア01、南国調とアメリカ風が交じる入り組んだ建物内と開けた駐車場に並ぶ巨大トレーラーが特徴的な見た目にも楽しいエリアだ。

今回このエリア01を逃走するのは様々な業界から集められた7人の逃走者。実力者が揃う今回、40分逃げ切り、賞金を獲得するのは誰だ!?


<逃走者>
アイシャ・アージェント(白猫プロジェクトより)
OH!くん(テレビ局マスコットキャラクターより)
キノピオ(マリオシリーズより)
ジュダ(白猫プロジェクトより)
NEKO#ΦωΦ(CyTuSIIより)
野尾育美のおいくみ (オリキャラより)
マリオ(マリオシリーズより)


※募集への勧誘は一切お断りします。

Re: 逃走中-習作、深夜、エリア01、40分間- ( No.18 )
日時: 2020/01/30 21:04
名前: 謎の慣性 (ID: qpe9o2of)



野尾
「じゃ、花束貰いますね。」


警備員B
「警察が来た時に渡してくれればいいので、大丈夫ですよ。」


野尾
「ありがとうございますっ!………!?」













ピーーーーーーーーッ。

































白フード2
「・・・・・」
スッ



突然の、白フードだ・・・・



アイシャ
「まずいねっ!!!」
ダダッ!


野尾
「なんでここまで来たんだよ!」
ダッ!


ーーーーー

ーーーーー


野尾
「ハンター追ってきてないよな……よかった……」


幸い室内での通報だった為、ハンターには聞こえなかったようだ……


野尾
「あっ!そう言えば……」


アイシャ
「花束なら取っておいたよ。」
ファサァーッ…


アイシャはビルから脱出する時、咄嗟に2つの花束を手にしていたのだ……


野尾
「あっありがとうございます!!」








アイシャ
(何故あの白フードは私達を追ってきてないんだろうか、あいつらはハンターに捕まってほしくなかったのか?それとも仲間を救出するつもりだったのか?それ以外の可能性は……)


ーーーーー


白フード2
「・・・・・」


警備員B
「ここは通しません……」


























白フード2
「目視点検完了。起動する。」
ニャリ……


フッ……




白フード2は突然。瞬間移動した。



警備員B
「?」


ーーーーー


(ロケ地:ドラゴンパレス)


シュン……


白フード2
「……通報したが失敗した。……出来る限りのことをした………手錠に何らかの仕掛けをされている。……不可能。……了解。」




電話を切る音。




白フード2
「あとはもう一方だな。」


ーーーーー


警備員B
「何がしたかったのかしらあの白フード……」



バチバチッ!




突然大きな音が鳴り振り向く。



警備員B
「えっ!?」


バチバチバチバチ!……

白フードを捉えていた手錠が白く電撃を上げていたのだ。



警備員B
「なに、この……なんなの!?」



NOW SEQUENCE IS "DETOUR.(Part2/?)"
(2020/1/30修正)

Re: 逃走中-習作、深夜、エリア01、40分間- ( No.19 )
日時: 2020/02/28 22:07
名前: 謎の慣性 (ID: qpe9o2of)



アイシャ
「白フードのこともある、ここからは別行動と行こうじゃないか。」


野尾
「そうだよなあ、んじゃ、そっちはよろしく〜」


通報の危険性を鑑み、二手に分かれるようだ。


ーーーーー



ハンターA
「・・・・・」


白フード10
「・・・・・」


ーーーーー


野尾
「んーハンター退いてくれないかな……」


ハンターC
「・・・・・」


進行方向にハンターがいる為、足止めを食らっている野尾……



野尾
「遠回りするか……」


最短ルートを諦め、別のルートで向かう………


















野尾
「ん?」


警備員A
「あっ、逃走中の方ですかね?」


偶然遠回りのルート上に警備員が居た!


警備員A
「この辺りに白フードの不審者が居るんですけど……」


野尾
「その人ら捕まえてください!!!!!!!!!!!!!!!!!
ハンターにバレるんです!!!!!!!!!!!!!!!!!」


警備員A
「わ、わかりまし……あれっ、手錠5つしかないですね」


野尾
「それでもいいんですって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


警備員A
「わ、わかりました!!!」


パロロロロ……


野尾
「!?」


メールだ……


野尾
「オークンから?なになに?ってかメール打てんの」



ーーーーー


OH!くんのメール(逃走者全員宛)


今、観覧車ビル前に居るけど白フードが結構通ってきてて、動けないし装置に行けないんだけどどうにかしてよ…


ーーーーー


野尾
「めっちゃ上手いやん……それはそれとして、警備員さん?」


警備員A
「は、はい!」


野尾
「不審者が観覧車ビルにたむろしているらしいから捕まえてください。お願いします!」


警備員A
「分かりました!それでは先に行ってきますね!」
タッ!


野尾
「了解です!…………………………おっとぉ?」
サッ!



・・・


白フード4
「・・・・・」


後ろに白フード……



白フード4
「?」

気づかれなかったようだ……


野尾
「気を抜いたらすぐこれだからなぁ……はぁ……急がなきゃ」




ーーーーー


ジュダ
「ミッションクリアの連絡が一切来ない……何かあるのか?」


ーーーーー


アイシャ
「…………」


時計台の方面から観覧車ビルを目指すアイシャ。


アイシャ
「予想以上に花束が……くるねぇ。」


アイシャが持っている花束は桜に関連した花に桜の枝が刺さっている重量、凡そ4kgのもの……


アイシャ
「今見つかるとまず……!?」
ダッ!


ピーーーーーーーーッ!!!


白フード4
「!!!!!」
ダッ!



ーーーーー



ピーーーッ……


野尾
「あっちで誰か見つかったな……ごめんだけど離れとこ」


ーーーーー



アイシャ
「はぁ……はぁ……」
タッタッタッ!






白フード4
「!!!……?」
ダッ……キョロキョロ




なんと、白フードを撒いた!




アイシャ
「はぁ……はぁ……なんとか撒けたねぇ……けど体力が……それと顔を見られたねぇ……」





白フード4
「・・・・・」
キョロキョロ……


依然近くには白フード、しかも""機械的では無いため""、アイシャの服装を見ただけで通報が確定する……!


ハンターA
「・・・・・」


更に、白フードの通報を受け駆けつけたハンターが近くにいる……


アイシャ
「はぁ……弱ったねぇ……」



アイシャ、大ピンチ!




NOW SEQUENCE IS "DETOUR.(Part3/4)"

Re: 逃走中-習作、深夜、エリア01、40分間- ( No.20 )
日時: 2020/03/06 21:38
名前: 謎の慣性 (ID: qpe9o2of)

【11:00】
348,000円
ミッション終了まで残り4分


アイシャ
「はぁ……弱ったねぇ……」


彼女の近くには白フードとハンター、しかも白フードに見つかったら即通報、逃げ切ることは絶望的となる……!


白フード4
「・・・モゴモゴ……」


ハンターA
「・・・・・」




アイシャ
「…………」





























アイシャ
「ここは一旦、占うとするかね……」
スッ…


スタッフ
「!?」


そう言うとアイシャはジェリービーンズを取り出し、中空に投げて食べる。



アイシャ
「……なるほどね。こっちに行こうか。」


アイシャが行く先には黒い影が居た……


???
「・・・・・」



ーーーーー


その頃……


OH!くん
「OH〜!!!」


白フード6,7,8,9,10
「!!!!!」
ジタバタジタバタ!!!


警備員A
「少し時間がかかってしまいましたが……役に立てたなら嬉しい」


警備員Aが白フード軍団を確保。捕縛していた!



野尾
「はぁ……はぁ……やっと着いたってもう終わってるし!……やっぱりここの警備員、凄くない?」


そこに野尾育美も到着!


警備員A
「いえいえ、たまたま上手くいっただけです……!自分はここで見張って警察を待ちます。」


OH!くん
「ありがとOH!」


警備員A
「!?」


野尾
「今、何言なんつった!?」


OH!くん
「OH?」
キョトン。


ーーーーー


ワイワイ駄弁だべる彼らに……


ハンターC
「・・・・・」


こっそりハンターが近づいてきている……


ーーーーー



警備員A
「(触れないでおこう……)それよりミッション……」


野尾
「あっ、そうだった、本当に助かったわ、ありがと!」


OH!くん
「OH,OH!」
タッ!



ーーーーー


ハンターC
「・・・・・」


ーーーーー

祭壇
「・・・」
ババーン!!!


野尾
「で、これが噂の祭壇か……」


OH!くん
「OH!」


野尾
「思いっきり通路塞いでるけど大丈夫なの?ま、大丈夫か」
メメタァ……


ーーーーー


ハンターC
「・・・・・」


ーーーーー



OH!くん
「OHっ!OH……」

野尾
「よいしょっと……」


やっと、花束2個が祭壇に供えられた……!


(2人とも無意識で会釈をする)


野尾
「なんで俺、今会釈したんだろ……」


ーーーーー


ハンターC
「・・・・!」
ダッ!


見つかった……!


ーーーーー


OH!くん
「OH?」


野尾
「まあなんかわかんないけど威圧感あったよね……っべ!ハンター!」
ダッ!


OH!くん
「OH?OH!」
タッ!


ハンターから逃げるのに夢中で、2人は別々の方向に逃げた!


ハンターC
「!!!!!」
タッタッタッ!!


ハンターが視界に捉えたのは……















OH!くん
「OH!?」
トコトコトコ……


OH!くんだ……


ーーーーー


野尾
「こっち来てない……ってことは……あっ……」
スタスタ……


ーーーーー


OH!くん
「OH、OH、OH……」
トコトコトコ……


ハンターC
「!!!!!」
タッタッタッ!


◎|LOCK ON|
ーーーーーーー
OH-KUN

ピーーーー!!!




OH!くん
「OH!?」
トコトコ、トッ……


OH!くんが逃げた先は、行き止まり……



ハンターC
「!!!!!」
ドドドドドド!


OH!くん
「OH〜〜〜〜〜〜!!!!!」







ポンッ





【9:38】OH!くん確保

残り3人



OH!くん
「……OH……」



ハンターC
「・・・・・」


おっと、オーマイ、ガー……


OH!くん
「UH-OH……」


ーーーーー


牢獄でと〜く♡


NEKO
「ミッション途中経過、残り1個ニャ!」


全員
「おおーっ!!!!」


NEKO
「そして、確保情報ニャ……OH!くん確保!」


全員
「あーっ……」


マリオ
「あの子にしてはよくここまで粘ったよなぁ。」


ーーーーー


野尾
「もしかして、俺、今回の疫病神?そんなわけ〜……………ハイゴメンナサイ、ハイ」


〜〜〜〜〜


白フード1
「何故だ!手下が何故、たかがNPCに……」


ビジョンを広げ、手下の惨状に驚愕する、白フード1、ことモンターニュ。


白フード1=モンターニュ
「手錠ごときで縛られるとは……呪詛の力さえあれば遠距離から右手で十分だが……」


ーーーーー


野尾
「さて、こっからどう……」


バチチチチ!バリバリ!


野尾
「!?!?」


〜〜〜〜〜


モンターニュ
「熱ッヅぅぅうううぅ!!!!!」
ドンガラガッシャーン!


遠隔で術式に触れた瞬間に、右手に形容のしがたき激熱が走る!


モンターニュ
「あぁ……ああああああああぁぁぁぁ!!…………はぁはぁはぁ……」


目の前に彼の焼け落ちた右腕が落ちていた。


モンターニュ
「何をした……!呪詛の力は最強の……はずだが……!」


右腕はゆっくり15秒ほどで再生、いや生えた。


モンターニュ
「神経が若干ブレたが……誤差の範囲だな。さて……」


成長しきった時。痛みも生まれ変わっていた。


モンターニュ
「儀式を阻止しに行く。」


〜〜〜〜〜


【8:30】
378,000円


白フード4
「・・・・・」


白フード4は先程花束を持っていた逃走者を追っていた。


ここの周辺は入り組んだ地形で、見通しが悪い。


なるべく用心して探さ……



アイシャ
「……」


白フード4
「・・・・!」


見つけた!早速、笛を手に通h……




アイシャ
「……」
スッ……。




あれっ?












アイシャ
「ほら、通報してみたまえ。」
ニヤリィ……




花束は?




白フード4
「?????」












































ジュダ
「観覧車ビルの前にハンターがいるな……」


彼の手には、アイシャの持っていた花束が……


ジュダ
「アレは妙案だった。」



時は遡る。


・・・・・


【10:30】


アイシャはジェリービーンズに導かれるがまま、路地の中に入っていく。






アイシャ
「おや?」


ジュダ
「またお前か……その花束はミッションか、そしてお前にしては珍しく息が切れているようだが。」


謎の黒い影の正体はジュダだった……


アイシャ
「ああ……それがさ……」






アイシャ
「……だから、体力のあるジュダに協力して欲しい。という訳なんだ。」


ジュダ
「なるほど、なら協力する。」


アイシャ
「あら、意外と素直じゃないかい?」


ジュダ
「ミッションをクリアする人員が居ない、花束は思ったよりは重いが動く時に邪魔になるほどでは無い重さだった、それで、タダでさえ速いあの怪物ハンターが3体増えれば俺が困るときたら。それだけだ。」


アイシャ
「なるほど。その理由に追加で、"私が捕まれば困る"を付け加えておけば完璧だね。」


ジュダ
「……お前が捕まればハンターの目が俺を向きやすくなるからだ。」


アイシャ
「やっぱりなかなかしぶといねぇ。」


ジュダ
「俺は世界の我儘。俺がしたい事を俺が思うようにやる。それだけだ。」


そしてジュダは花束を受け取り、市道側から観覧車ビルを目指したのだった……



・・・・・


そして、今に至る。


ジュダ
「いざとなれば一か八か……諦める手もあるがここだと確実に確保される……残り凡そ1分か……」


ーーーーー


ハンターC
「・・・・・」


ーーーーー


ジュダ
「どうする……」


ミッション終了まで残り1分、ジュダ、間に合うか!?



【8:00】
384,000円
ミッション終了まで残り60秒


アイシャ・アージェント、ジュダ、野尾育美
残り3人


>>NEXT
ウンメイノトキ。

Re: 逃走中-習作、深夜、エリア01、40分間- ( No.21 )
日時: 2020/03/27 23:56
名前: 謎の慣性 (ID: PdIbMPXY)


終盤に重大発表がございます。




ミッション終了まで
【残り60秒】


ジュダ
「どうする……」


55


ハンターC
「・・・・・」
キョロキョロ……


50


ジュダ
「……」


45


ハンターC
「・・・・・」
スタスタスタスタ……


ハンターは観覧車ビルとは逆の方向へと移動を始めた……!


40


ジュダ
「!」
ソロソロ……ダッ!


ここぞとばかりに飛び出す!


35


ハンターC
「・・・・・」
スタスタスタ……キョロ。










◎|NOT FOUND|


ハンターC
「・・・・・」
……スタスタ


ハンターが振り向いたのは、マップ上で南になる場所だった!


30


ジュダ
「……はぁ……はぁ」
トトトトト!


花束を持ちつつ、階段を猛スピードで駆け上がっていく!


25


野尾
「まだかな…………!あっ!ジュダさん!?(あれっジュダさんが花束持ってんの!?)装置この階段エスカレーターの上すぐです!」


ジュダ
「……助かる。」


トトトトト!


野尾
「これで人事は尽くした、あとは天命を待つだけだな……」
ダッ!


そう言いつつハンターが放出された時に備え、観覧車ビルから脱出する野尾さん……


15


ハンターD、E、F
「・・・・!」


ガチャン!


10


ジュダ
「……ここだな。」

彼はそっと祭壇に、花束を備えた。




【7:08】

>MISSION Cleared!



ジュダ
「これでいいんだな……む、ハンターは消えてない?」


ハンターD、E、F
「・・・・・」
スタスタスタ……


〜〜〜〜〜


モンターニュ
「儀式の準備が整われた……まあいい、直接潰せば問題は無いな。行くぞ、手下共。」


白フード3,4,5
「モゴモゴ。」


……ッシュン!


〜〜〜〜〜


5


4


3


2


1


ハンターD、E、F
「・・・・・」



























【7:00】
396000円


花の精霊A、B、C
「・・・・・」
ブワッ……



ハンター3体が祭壇のゲートを通り抜けた瞬間、3人の花の妖精と化した。


ジュダ
「!?」




花の妖精A(演:磯野フネ[出典:サザエさん])
花の妖精B(演:サクラ[出典:白猫テニス])
花の妖精C(演:坂本美緒[出典:ストライクウィッチーズ])
いずれも仮面をしており、素顔は見えない。


BGM: 春の方舟/まんぼう二等兵


花の妖精達は""笑顔""で美しく舞う。それは何かを祝うように。


ーーーーー


牢獄 de と〜く♡


ヒューーーーーーーーーーーン


キノピオ
「みてみてー!はなびだー!」


マリオ
「スゲーな!」


パンパンパンパン!


NEKO
「ミッション結果、アイシャ、OH!くん、ジュダ、野尾育美によってゲーム終了は回避され、ハンター放出も阻止されたニャ!」


牢獄全員
「うおー!!!!」


ーーーーー


アイシャ
「た〜まや〜。とても美しい花火だね、ミッション結果にも箔が付くじゃないか。」


ーーーーー


警備員B
「花火?許可してないけど……」


???
『汝らよ。』


警備員B
「どこ、どこ?………手錠?」


ーーーーー

野尾
「すっげー花火だー!ウエーイっっ!!……ん?」


警備員A
「た、大変だ!手錠が突然……光りだして」


手錠A
『汝らよ。』


警備員B、野尾
「!?!?!?」


ーーーーー


手錠A、B
『数多の止まない祈りの名のもとに、その真実の姿を顕せ。"エジラウシヴ"!』


手錠A(声演:平賀才人[出典:ゼロの使い魔])
手錠B(声演:フロン[出典:魔界戦記ディスガイアシリーズ])


カァァァァァァァァァァァッッッッッッッ……


手錠の辺りが暖かい光に包まれていった。


野尾
「うおっまぶしっ!」















野尾
「やっと元に戻った……」


警備員A
「凄い眩しかった……って、不審者が白フードだけになってる!?」


野尾
「!?」


ーーーーー


警備員B
「不審者に逃げられた……後でお叱り受けるやつだ……」


???
「……」


そこに近づく5匹の黒い影……


カサ……カサ……




警備員B
「……って虫?きゃあ来ないで!!」


体長20cm程度、少々歪な見た目の虫が5匹いる。


が……


パキンッ。



警備員B
「!?」


パキパキと次々と虫は割れていく。


警備員B
「なに…何なのよ!?」


ーーーーー


野尾
「アイツらどこに行ったし!?」


警備員A
「分からない……また失職する……あああああ!」


野尾
「ちょ、警備員さん落ち着いてくれ〜!」


ーーーーー


美しく舞う、花の妖精達を見ているジュダ……


ジュダ
「見とれてしまうな。」


ドタドタ……


ジュダ
「ただ美しいだけじゃなく儚げ……!」


ドタドタ……


迫る何かに気づいた!


ーーーーー


白フード3,4,5
「!!!!!」
モゴモゴモゴ


ーーーーー


ジュダ
(……明らかに殺気を感じる。まずい、逃走中だから武器は預け、能力も抑制されている……どうすれば……)





























スイッ。


突然何者かの背中がジュダの視界を遮った。


ジュダ
(ん?……クソッ!……銃か?)


スチャッ。


目の前に居る白フードは背中で語った。


白フード2=謎の慣性
「安心してください。俺はこの逃走中のゲームマスター、"謎の慣性"、皆さんを守りに来ました。」


ジュダ
「!?」


カララララ……。


それはリボルバーでは無かった。


ジュダ
「?(銃器にはありえない音が……)」


謎の慣性
「ジュダさんは後ろに下がっててください!……直ぐに終わらせます!」





ッパァン!




白フード3
「!!!!!」
キョロッ!……ヨロヨロ


その弾丸は、追っ手の元で光を炸裂させて……


ドサァッ……。


白フードの名を体で表した。


ーーーーー


ジュダ
(一瞬で体が蒸発、何が起きた?魔法か?)


ーーーーー


謎の慣性
「……っ!」


守る白フードは再びリボルバーを回し、続けて2発弾丸を撃ち込む。


ッバンバァン!



白フード4,5
「!!!……  」

ドサトサッ……


残る2つの追っ手も白き骸と化した。


白フード2
「ふぅ……。」


カサカサ……


ーーーーー


ジュダ
「虫?」


パキンッ。


ジュダ
(壊れて消え失せた。虫が白フードの消えた瞬間に現れたことを鑑みるに……)




タン。タン。タン。タン。と階段を登る音。


そして次第に姿を現していく。今までの白フードとは違うオーラを纏ったもの……


モンターニュ
「俺のかわいい手下達を見事倒してくれたな。」


謎の慣性
「!」


カラカラ……パァン!




モンターニュ
「……おっとぉ。」


グワァアア。


ジュダ
「!」


人間の様な左腕から変化した、白フードの袖からはみ出した昏き触腕。


名状し難きそれが光の弾丸を丸呑みにしていく。


ジュー……


粘液が滴った床は煙を上げる。


モンターニュ
「威勢がいいじゃないか。この""裏切り者""め。」


謎の慣性
「裏切り者、なんて心外だな〜……""スパイ""って呼んでよ。まぁゲームマスターは俺だけどね。」


モンターニュ
「まあいい、私にとってはチャンスだ。ゲームマスターを殺すという選択肢が出来た!」
ダッ!


ジュダ
(まずい……)


走りながら昏き触腕を伸ばすモンターニュ。



謎の慣性
「……よっしゃ狙い通りじゃん!」
サッ!


グワッシ!


モンターニュ
「!」


突進を避けた謎の慣性は、相手の胸、そして左腕を力強く掴む。


謎の慣性
「うおおおおおおおおおお!!!!!」


彼の右足はフックのように鋭くモンターニュの右足に引っかかる!


ブォン!!!!!


走る勢いを生かしながら、後ろにブン投げたのだ!!!


モンターニュ
「クソ……ぐぁぁ!!!!」


バタァン!!!!ジュー……


上手く受け身を取れず、強く体を打ち付けるモンターニュを行かさまいと謎の慣性は袈裟固めに入る。


謎の慣性
「観念しやがれ、この野郎……」


モンターニュ
「クソ、クソがよ……ん?この匂いは……"管理者"か……?」


謎の慣性の顔を覆う仮面が部分部分溶けていたことに、視界が少し開けたことで察した彼は、モンターニュにこう返した。


謎の慣性
「あちゃ〜、"ヴェールの仮面"の効果切れちゃったか〜……まあでももういいや。」


そして徐に、謎の慣性はその仮面を外した……


ジュダ
(……なるほどな。)





















































































「じゃじゃーん!!」








謎の慣性 = Ga.c=evo.
「じーくんだよっ!ってね!」



Re: 逃走中-習作、深夜、エリア01、40分間- ( No.22 )
日時: 2020/09/01 13:47
名前: 謎の慣性 ◆/3YY/mapGo (ID: g8fOXsqd)

※もう既に正体バラしましたがもうしばらくお待ちください。


謎の慣性 = Ga.c=evo.
「じーくんだよっ!ってな!」


モンターニュ
「間違いない、ル・レーズ、及び異端者アーレット一番の親友、世界群管理者、ジーエーシーエボ……!」


Ga.
「まあ、そんなにカリカリしなくてもいいんですけど、終わっちゃいますよ、儀式。」


モンターニュ
「……!」
ジタ!バタ!


ジュダ
「!……これは?」



BGM: 神秘の世界/つなんづ




舞い終わった精霊達は次第に人サイズな金色の蝶へと変化していき、観覧車の方へと羽ばたいていく。


モンターニュ
「クソがっ……!」


Ga.
「よし、今の所は順調ってところか。 」


Ga.はその様子を携帯端末型ホログラムで確認している。


ヒューーン、ドドーーン!……


そして、外では見開くほどの巨大な赤と青の花火が上がる。


野尾
「今日一キタコレ!かーぎやー!って何だこの金ピカ!」


金色の蝶は観覧車の芯と触れた瞬間に消えた、そして観覧車は金色の蝶と合体したかのようにその身を金色のキラキラで染め上げる。


アイシャ
「美しさと謎が混ざりあっててとても興味深いね。」


アナウンス
「[ノイズ音]」


キノピオ
「!?!?」

突如アナウンスから音が聞こえ始める。


アナウンス
「レ・ルーズ、逃走中10周年おめでとう。」


マリオ
「いや誰かの逃走中?10周年?」


NEKO
「その人を祝うための逃走中なの?」


キノピオ
「よくよくきいたらGa.さんのこえじゃない?きっとそうだよ!」


ーーーーー


モンターニュ
「アーレットとジーエーの声……か?おかしい!!!こんな事は……有り得る訳が……」


Ga.
「世界を崩壊させるどころか、誰かを祝っただけ、そんなもんだよ。さてここからエフェクトは徐々に消え」




【5:00】
420,000円


ガシャアン!!!カッカッカッ……


突如エリア全体から照明が消えた。アナウンスもブッツンと切れた。


ーーーーー


野尾
「のわっ!?」


アイシャ
「困ったことになったね……」



キノピオ
「わぁ!!!」


マリオ
「心臓に悪いからやめてくれよ!!!!!」


ーーーーー

ジュダ
「おいおい……俺は大丈夫だが、他が……」


Ga.
「ありゃりゃ、やっぱり""人手""が足りなかったね……まああの通達出しとくか……ん?」


モンターニュ
「おのれ……異端者ども揃って……私の良心をォォォォ」
ゴゴゴゴゴゴゴ……


左手に渦巻く濃厚な邪気、呪気、そして酸。それを見てちょっとアレで腰が引けた。


Ga.
「あーっ、ちょっとまずいことになったから通達だけ出して逃げとくわ☆多分追われるの俺だけっぽいし」


ジュダ
「は?」


Ga.の後ろにワープゲートらしきものが出現、彼は袈裟固めを解除しつつ……



Ga.
「俺も逃走中だー!」
ダッ!


ヘッドスライディングで飛び込んだ!


モンターニュ
「!」
ダッ!


追うように飛び込むモンターニュ、



ジュダ
「……この世界のことはいいのか……とりあえず脅威は去ったな。」





【4:30】
426,000円



パロロロロ……


メールだ……


アイシャ
「急に電気が消えたことと関係あるのかね?えーと?」


ミッション②


これよりエリア内の証明はゲーム終了まで全て消灯となる。


逃走者は各々懐中電灯を使いたまえ。


野尾
「本家アルティメットの回避不可ミッション?みたいな感じか?」


また、エリア内にいる警備員に見つかると懐中電灯で照らされるため気をつけろ。


アイシャ
「本番はこれからだね。」



ジュダ
「ゲームが完結するかしないかも分からないクセに盛り上げやがったか……アイツの戦いは見届けたかったが……今はゲームに集中するしかないか。」


ハンターA,B,C
「・・・・・」


警備員A
「あれ、野尾さんどこに行った?」


警備員B
「あのクソ虫探さなきゃ……」



ゲームはここから佳境を迎える!






【4:15】
429,000円


アイシャ・アージェント、ジュダ、野尾育美
残り3人

>>NEXT……




Ga.
「あーゲフンゲフン……マイクテストマイクテスト。このまま深夜の暗闇ゲームが盛り上がりそうな所あれだけど、茶番は続くぜ!」



>>NEXT
受け継がれた想い。


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