完結小説図書館
<< 小説一覧に戻る
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
>>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック
*63*
(アイツ、もうちょっと時間をかけたらよかったのに)
俺は、写真をみた。そこには、燃え上がる家の写真があった。
そして、文面は……
『赤坂へ
元気にしてるか?俺は元気だ。もうちょっとで、終わる。とりあえず、写真に載せておいたよ。確認頼む。
T&Rより 』
と書いてあった。
少し想定外だ。本当にやるとは。
今頃、大騒ぎだろう。燃え上がる家に、二人の人間。
誰の策略か。まぁ、それもやがてわかること。
俺は、手助けをしている冗談役。犯罪者に手を染めたりはしない。そう決めている。
(二人とも、良い奴だな。俺は、絶対にできないけど。)
俺は、笑いながら、パソコンの電源を切る。
そして、居間にある青いバラのついた手紙を手にとった。
なかには、ピンクのバラの絵で縁取られている紙が入っていた。
『よぉ、赤坂。 もう時間がくるぞ。 今晩、待ってるからな。 by,寿樹』
坂本は、準備が出来ているみたいだ。もう、月が登り始めている。
家に帰ったばかりだが、俺は家からでた。
極上のパーティーへいくために。
【第十話 END】
PR