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ちょっと、ヤバい状況?【完結。】
作者: カリン  (総ページ数: 168ページ)
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「え? なんとなく。」

その子はニコリと笑った。

いやあ、突っ込みどころがおおすぎ。

「ふぅっ……」

ずっと携帯をいじっていたバスガイドさんが顔をあげた。

うわっ美じーん!

バスガイドさんは言った。

「もうすぐ、虹林の里〜曰く付きの観光地。」

曰く付き?

伝説の事かな?

曰く付きと聞いて他のクラスのみんながザワザワしてきた。

「あ、麻里はわたしの孫です。 一緒に冒険させてあげて下さい。」

おい運転手。

なんだよ冒険って……

「じゃあよろしくね!」

麻里が言った。

「くる〜曰く付きって?」

「あ、なみ!」

なみがかけてきた。

(バスで走っちゃダメでしょ。)

「なみちゃん。」

その時、麻里が伝説を話しはじめた。

「何で知ってるの?」

焔が言った。

少し悔しいみたい。

「さあ?」

麻里は首を傾げた。

バスが止まった。

あれ?

着いたの?

みんな降りてないけど……

ドアは開いてる。

「着いたぞ!! 降りろっつってんだろ!?」

タローが無理やりわたしの首襟をつかんで引っ張り出した。

く、首が閉まる〜

「ちょっくる待ってよ!」

うちの班+麻里+なみが降りた。

……けど。

バスのドアが閉まり、行ってしまった。

「……行っちゃった…………??」

みんな呆然としているけど、マリはバスに向かって敬礼!

「バカタロー!! どーしてくれんのよ!!」

わたしはタローの頭に平手を一発くらわせた。

「知らね〜よ! だって……ま、いいじゃないか。」

タロー、とうとう頭おかしくなった?

「何がま、いいじゃないかよ! どっか頭のネジぶっとんだんじゃないの!?」

「ぶっとんでね〜よ。」

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