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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 111ページ)
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*62*
ブルーメンは顔を拭きながら答える。ライスシャワーはその強さからウマ娘の憧れであり人気である、しかし…….最近の大会で調子が悪いのかあまり結果を出せてないのが現状であるが。
雪
「えと……それって、ライスちゃんが出たくないと言ったのですか?」
ブルーメン
「ああ、あと2ヶ月先にも色々大会があるがどれもライスにとってはあまり乗り気ではなかった」
雪
「ですがこのままではエグゼ杯で勝てなくなりますよ!」
ブルーメン
「何もライスが勝たないといけないというわけでもない、なら……」
雪
「……兄さんはライスちゃんが大会に出たくない理由は聞きましたか?」
ブルーメン
「いや、出たくないならそれでいいとお兄ちゃんとして判断した」
雪
「………今、ライスちゃんはどこに居ますか?少し話してみますね、今日会う約束をしてたので一緒に買い物に行く予定なんです」
ブルーメン
「そうか、お兄ちゃんも同行した方がいいか?」
雪
「いえ、大丈夫です!」
………
雪はライスシャワーを連れて買い物に出かけて、ベンチの上でアイスを食べながら話をする
雪
「その……ライスちゃん、レース全てキャンセルするって?」
ライスシャワー
「うん……ごめんなさい」
雪
「大丈夫だよ!私怒ってるわけじゃないから……兄さんに比べるとまだライスちゃんの事知らないし……」
雪
「でも、私もライスちゃんの力になりたいんだ……事情だけでも教えてくれる?」
ライスシャワー
「………ライスは、大会に出たくない」
ライスシャワー
「ライスが走ると、みんなが不幸になるから………」
雪
(やっぱり、何かあったみたいだ)
ライスシャワー
「昔の私のレース結果は知ってるかな……」
ライスシャワーは中等部時代、ブルーメンと共に無敗の強さを見せていた……そしてURAファイナルズでは惜しくも敗退するが、彼女自身は納得していなかった
……負けたことではなく、今まで勝ち続けていたことに
ライスシャワー
「実はね、あれはライスが強かったから勝てたわけじゃないの」
ライスシャワー
「ライスが走ると何故かみんな体調が悪くなって……ライスだけが何ともなくて、それで勝ってたの」
雪
「そ、そんなことが……」
ライスシャワー
「だから……陰で『死神』とか言われて、走りたくなくなって…」
雪
(……そういえばこないだ出た時空有馬記念でも、なんか変な雰囲気だったような気がする。あの時は気にならなかったけど)