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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 57ページ)
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*10*
「あびゃああああああ!!」
七夜
「うわっと!?」
振り向いた男は明らかにイッちゃった目でバットを振り回し、七夜はホームランバットで受け止める
七夜
「危ねぇなお前っ!!」ブーン!!
七夜は力強くホームランバットを振り、バットごと相手を吹き飛ばした
「今のうちに安全なところにいけ!」
博多
「七夜!」
七夜
「ひとまずあいつについていくぞ!!」
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「‥‥‥‥‥‥」
七夜
「おい、アンタ!」
「‥‥‥なんだ、来たのか?」
博多
「というか、俺たちは人を探してる途中だったんだ‥‥‥それであの人に近付いたら襲われそうになって‥‥‥」
「そうか‥‥‥その口ぶりからして、ここに来て間もないようだな」
七夜
「ああ、昨日来たばかりだ‥‥‥‥‥なぁ、色々聞きたいことがあるけどいいか?」
七夜
「‥‥‥‥俺たちってさ、なんかこう脅威ってやつを何とかするために呼ばれたんだよな?」
「そうだ、やつはそう言う」
「だが、ここに脅威なんてものは無い」
七夜
「は?」
「現に、俺たちはどんなものにも襲われていないし、世界が荒れているわけでもない‥‥‥人間を除いて」
博多
「人間を?」
「ここには様々な奴がいる‥‥お前らみたいに来て間もない、何も知らない奴ら」
「法律も秩序もないことをいい事に犯罪者に染ったヤツら」
「故郷に帰れず友人に会えないまま、最終的に狂ってしまったヤツら」
「そして、そんな2種類の連中に殺されてしまった哀れな被害者」
「脅威なんてものはない、人間同士の潰し合いが起きているのがここだ」
博多
「なんだよそれ‥‥‥え、というか今故郷に帰れずって‥‥‥」
「そうだ、結論から言ってしまうと‥‥‥」
「この世界に送り込まれた存在、俺やお前達、ここに来た人間全てが元の世界に戻ることが出来ていない。」
「俺もそうだ、もう2ヶ月はここにいるが‥‥‥生き残ってきただけでも奇跡と言える」
七夜
「‥‥‥‥‥‥」
「お前達はどちらにもならない感じだな」
七夜
「ま、まあな‥‥‥来たばっかだしよ‥‥‥」