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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 57ページ)
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*11*
七夜
「お前は‥‥‥その、こんな言い方するのもなんだけどよ、寂しくねぇのか?」
「見ず知らずの人間にこんなことを言うのもなんだが、俺は家族にそこまで未練がないからな」
七夜
「‥‥‥‥‥」
「それで、お前はどうするんだ?この世界で何をする」
七夜
「‥‥‥‥‥」
博多
「何って‥‥‥そりゃ、脱出だろ!?」
博多
「何か方法があるかもしれないだろ、なんかこう!いい感じの!」
七夜
「‥‥‥‥‥俺は生き残る、マトモな状態で生き残る」
七夜
「あいつらみたいに人を殺したくねーし、ここにずっと居たくない」
七夜
「生き残りたい、生きて‥‥‥元の生活に戻りたい」
「‥‥‥‥‥‥‥なるほど」
「どうやらお前は、俺と同じようだな」
七夜
「え?」
「‥‥‥‥‥今の所はな」
「お前みたいなやつは居たが、大体は色んな意味で壊れていった。」
「お前もそうなるかもしれない」
七夜
「‥‥‥‥‥俺は壊れない」
七夜
「博多の奴も壊さない、いや‥‥‥俺の見える範囲のやつを出来る限りそうならないようにしたい」
七夜
「‥‥‥俺たちは昨日めいっぱい遊んだ、充分過ぎるほど、人生の全てを費やした気分だ」
七夜
「遊んだ後は、真面目に仕事しなきゃならない」
七夜
「その為にも‥‥‥帰んなきゃいけないだろ」
博多
「な‥‥‥七夜‥‥‥‥」
「七夜‥‥‥聞き覚えがあるな、お前」
七夜
「‥‥‥‥俺は七夜、城之内七夜だ‥‥‥多分、お前が想像しているような大した七夜じゃねぇ」
「そうか、人違いか」
博多
「えーと‥‥‥俺はその、博多でいいよ、名前はあまり言いたくないんだ‥‥‥」
七夜
「こいつは信用出来る、それだけは分かってくれ‥‥‥お前は?」
「‥‥‥‥ちょっと待ってろ、名前を言うのも久しぶりで記憶が‥‥‥‥ああ、思い出した」
四柳
「俺は四柳。」
四柳
「祖父江の‥‥‥四柳だ」
博多
「えっ‥‥‥そ、そ、祖父江四柳!?」
七夜
「知り合いか?」
博多
「知り合いっていうか、こいつ日本最高峰とも言われたプロゲーマーだぞ!?」
七夜
「マジか!?」
END