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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 57ページ)
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*28*
璃音
「…………言うならば、その逆」
七夜
「逆?」
璃音
「……………おかしくなったわけじゃない、犯罪をしたい訳じゃない」
璃音
「ただ………ここにずっといたい」
璃音
「言わば……日本に帰りたくない人間、それが七夜さん達の想定していない可能性であります」
七夜
「………帰りたくない人間?」
璃音
「まぁ、キモチだけは分かるのであります」
璃音
「ここはご飯に困らないであります、遊び放題だし……何もしなくてもいい、嫌な親もいないであります」
七夜
「でも犯罪者がのさばってるだろうが!!」
璃音
「それは現実も同じであります」
七夜
「…………」
璃音
「私も理解できないであります……こんな腑抜けた考えでは生きていけない」
璃音
「………でも、これが答えであります」
璃音
「裏切り者というのは………一人や二人では無いのであります」
七夜
「…………考えが変わったのか、内心揺らいでいたのか………それはいい、人それぞれだからな」
七夜
「でも、現実では帰りを待ってる奴もいるんだ、親や友達に会いたがった奴も山ほどいたんだ………俺は全部覚えてる」
七夜
「そいつらの命を奪ってまで好き勝手生きようとするのは許せねぇ!!!!」ドゴォ!!
璃音
「……………」
七夜
「だが!!!」
七夜
「何があっても復讐なんて考えるな!!!」
七夜
「俺達はゲームキャラじゃない、紛れもない人間!やり返したところで!!それで帰ったところで!!」
七夜
「残るのは………人を殺したという感覚だけだ」
七夜
「それに、向こうは………関係者は『帰りたくなかった』なんて知らないからな」
璃音
「………………肝に銘ずる、であります」
璃音
「失礼するであります」
璃音は………去っていった
七夜
「…………なんてな」
七夜
「義羅を殺したのは紛れもなく俺なのに、何言ってんだろ」
七夜
「…………俺がもっと強ければ、俺が………もっと賢かったら、こんなことにはならなかったろうにな」
ガチャッ
四柳
「………七夜」
七夜
「祖父江」
四柳
「…………ビジョンは、封印することにした」
七夜
「え?」