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作者: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 57ページ)
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*31*
四柳
「……………七夜、俺では………俺では博多の代わりにはなれないかもしれない」
七夜
「いいよ、無理しなくて」
四柳
「……………七夜」
七夜
「なんだ」
四柳
「死なないでくれ」
四柳
「その………自分で言うのもなんだが、俺は…………」
四柳
「………その、あれだ」
四柳
「改めて、人が死ぬっていうことが凄く怖くなった」
四柳
「俺が死ぬのも怖いが………ずっと居たやつが突然ばらばらになったり、会えなくなるのが………こんなに辛いとは思わなかった」
七夜
「だよな………この世界は現実よりよっぽどそんな事が起きやすい、俺には……そんなに快適とは思わない場所だ」
七夜
「最初こそ楽しかったが………ここ5ヶ月過ごしてわかったのは、ゲームのような理不尽が俺たち凡人に襲い掛かる事だ」
七夜
「………おまけに、マリオやリンクは何も助けてくれない」
四柳
「俺たちの知る……こんな言い方は変だが『本物』のマリオではないんだろうな」
七夜
「…………ああ、これからどうしようか?」
四柳
「……さあな、本当にアテもなくなった 」
四柳
「これから新しい敵もふえた、逃げるのも大変になってくる」
四柳
「だが今は………休もう」
七夜
「ああ………四柳、先に寝ててくれ」
四柳
「………まだ、やることがあるんだな、分かった」
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その夜
七夜
「……こいつは、ああ…………こいつは………よし」
ジョンソン
「………七夜君?」
七夜
「ああ、ジョンソンさんまだ起きてたのか?」
ジョンソン
「そ、そちらこそ……もう3時になりますよ」
七夜
「平気です、俺いつも4時くらいまで起きてるんで」
ジョンソン
「わ、若いからって程々にね………何、してるの?」
七夜
「四柳が誰か分からないから名前も書かず埋葬したって言うからな………改めて墓を作ってるんだ」
ジョンソン
「…………これ、全部七夜くんが?」
七夜
「ああ………博多に言われた通りだ、ちょっと特徴を記憶すれば………全部わかる」
七夜
「誰が死んじまったのか、これが誰なのか……簡単に分かっちまうんだ」
ジョンソン
「七夜君………」
END