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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 237ページ)
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*127*
ティーティー
「ふむ...そんなことが」
たくっちスノー
「早く元に戻さないと遺体が出るどころか増えるかもしれない」
キャサリン
「じゃ、次は玉か...こいつはどうすればいいんだ?」
龍我
「いでよ、シェ◯ロン!」
クラマ
「絶対ちげぇよ!!」
福ちゃん
「そうだとしても一個じゃ呼べないですよ!?」
龍我
「そうだよなぁ」
ベル
「...いえ、これってもしかしてセットなんじゃないですか?」
キャサリン
「セット?」
アルフレッド
「...ふむふむ、どうやらベル君の言うことは正しいみたいだよ、これを」
アルフレッドは魔方陣の書のあるページに指を指す
龍我
「読めるのか?」
アルフレッド
「仕事柄こういったものによく目を通すものでね...簡単な単語なら解読出来るかも」
ベル
「さすがゴーストハンター...黒魔術関連も精通してるんだ」
アルフレッド
「どうやら本によると召喚に捧げるアイテムにこの玉を必要とするものがあるらしい」
ティーティー
「ふむ...古代の召喚術じゃろうか?」
龍我
「呼び出してみろよ」
たくっちスノー
「待て、この世界はハグレのゴタゴタのせいで召喚するとき検問とか厳しいんだぞ?」
龍我
「その時はその時だ!やってくれアル何とか!」
アルフレッド
「わ、分かった...ハァッ!」
アルフレッドが魔方陣に玉を乗せて呪文を唱えると、突然空が黒に染まる
キャサリン
「おいなんかやべぇぞ」
アルフレッド
「凄い魔力を感じる...とんでもない物が出てくるぞ!!」
【フハハハハハ....遂に私の封印が解かれたか...!!】
魔方陣から複数の腕と共に巨大な悪魔のようなものが飛び出してくる...
ベル
「な、何あれ!?」
たくっちスノー
「SAN値減りそう」
【我こそは邪神トニトゥルス...この世の全てを稲妻で焼き尽くす者なり...!!】
福ちゃん
「トニトゥルスですって!?」
クラマ
「福の神様、知ってるんですか!?」
福ちゃん
「千年も前に無数の雷を放ち国を1つ滅ぼしたと言われる落雷の神...」
たくっちスノー
「召喚の本じゃなくて、神の封印を解く本かよ!!傍迷惑だな!!」
トニトゥルス
【長かった...千年という年月は...とても退屈だった...】
トニトゥルス
【人間め...今一度、私の雷で全てを破壊してやる!!】
ゴロゴロゴロゴロ!!
辺り一面に雷が落ちる
クラマ
「うわっ...くっ、なんて力だ!」
福ちゃん
「危ないクラマ君!」
福の神はゴールデンハンマーでトニトゥルスの雷を弾く
トニトゥルス
【貴様は...フクか、千年経っても変わらないな】
福ちゃん
「あいにくだけど、今の私にとっては不名誉な言葉よトニトゥルス...」
トニトゥルス
【千年でどんな心変わりがあったかは興味ないが...貴様という存在は私にとって、害悪なのだ!】
トニトゥルスは指に稲妻を収束させ、福の神に放つ!
龍我
「あぶねぇ!!避けろ!!」
福ちゃん
「大丈夫」
福の神は手刀1つで収束電撃を弾く
たくっちスノー
「えっあの人強くね?」
クラマ
「強いっすけど?」
福ちゃん
「今度はこちらから行かせてもらうわ...もう一度封印されなさい!!」ブゥン
トニトゥルス
【グオオオオッ!!】
福の神は袋からもう1つゴールデンハンマーを取りだし、トニトゥルスを本へと押し込んでいく!
ティーティー
「まさか無理矢理封印される気か...!?」
トニトゥルス
【グアアアアア!!フク、貴様!!】
トニトゥルス
【上っ面だけ善人になったところで、貴様の犯してきた罪は何も変わらぬぞ...!!】
福ちゃん
「分かっている、いつだって忘れはしない、私とあの子の過ちを...」
トニトゥルス
【ならば...何故...】
福ちゃん
「何故...そうね、貴方の落雷で焼かれたくないものがここにあるから」
トニトゥルス
【フクが...?そんなことを...?わからない...理解でき...ない...】
トニトゥルスは本と一緒に潰れて、そのまま消失した。
福ちゃん
「...少しやりすぎちゃったかしら?」
たくっちスノー
「邪神を倒しやがった...」
龍我
「すげぇ...」
福ちゃん
「...でも、結局マジックアイテムはあの件とは関係なかったみたいね、他の方法を探しましょう」
ベル
「邪神のインパクトで忘れてたけど、そういえば巨乳はまだ直ってないんだった!」
キャサリン
「アテが外れたか...どうすっかなぁ」
...
龍我
「なぁティーティー」
ティーティー
「どうした?」
龍我
「あの邪神が言ってたこと...福の神の罪って...」
ティーティー
「...絶対にハグレ王国の連中にその話はするんじゃないぞ」
龍我
「えっ?」
ティーティー
「忘れろ、わしも聞かなかったことにしてやるからな...」
龍我
「...お、おう」
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結局、僕は何も掴めずに巨乳異変を解決できなかった...しかし、翌日になると皆の胸は元通りになっていた。
大明神様は『一種の時空の乱れ』って言ってたけど...本当にそうなのかはもう確かめようがない。
まぁ、元通りになって良かった...
...罪、か。
会いに行こう、海斗君に。
僕の犯した罪を話すために
海斗君と戦うために