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*113*
かきます
+++
(なんでまたこんなことに・・・・・?)
あるクラスメイトの家で、レイヤは一人殺気立っていた。
「な、日守おと・・・!?」
「・・・・・なに」
彼の名は宇佐見 岳。
以前のように、ウィンドミルから無理やり引っ張りだされてきたのだ。
他にもクラスメイトの男子は2人いた。
「日守弟、目、こえーぞ」
宇佐見が言う。
「だな・・・・こえーぞ」
「うんうん」
続けて同じようなことを言われ、レイヤの苛立ちは最高潮へ達した。
「・・・人のこと勝手に引っ張りだしといて何が楽しい?」
「う・・・」
レイヤの有無を言わせない一言に、3人は返事に困った。
そのとき。
ピルルル・・・
携帯の音が鳴る。
レイヤの携帯だった。
かけてきたのは、サーヤではなく魔梨だった。
「・・・もしもし・・・・」
『あ、黎夜・・・って、なんだ、何があった?』
レイヤの苛立ちはすぐに魔梨に見抜かれてしまった。
「・・・・今すぐここに来い、今すぐ。こいつらを撒きたい・・・」
つかれた声で、魔梨に言った。
すると、
『ああ、用事があるから今宇佐見の家の前に・・・・』
言いかけたとたん、
ブツっ・・・・
電話が切れた。
「日守弟、お前・・・・、暗斉と・・・・?」
宇佐見を除く二人に、質問される。
「魔梨か・・・」
呼び捨てで呼んだことが気に入らなかったのだろう。
二人の質問はさらにヒートアップした。
「付き合ってるのか!?え!?」
「・・・・・・。」
「答えろ〜!!!」
「・・・・・・。」
どう聞かれても、レイヤは何も答えるきはなかった。
そして、待ちわびていたこの瞬間。
ピンポーン・・・
「ん、客・・・?待ってて、出てくる」
宇佐見が立ち上がり、玄関へ向かった。
ガチャッ・・・
「はい、どちらさ・・・・」
いいかけて、宇佐見は驚く。
なぜって、今話題にしていた張本人が目の前にいるから。
「暗斉!?・・・なんでここに」
「あがらせてもらう」
そういうやいなや、魔梨は靴を脱ぎ、迷わずリビングへと入っていった。
「おい、暗斉・・・あーあ、やっちゃった」
そう、宇佐見が止めようとした理由はただひとつ。
レイヤを除くあの二人が、騒ぎ出すからだ。
「あ、あああああああああ、暗斉!?」
「うゎっ、な、なんでこ、ここに!!??」
二人のことはまるでいないかのように、魔梨はスルーした。
『え!』
二人はスルーされたショックで、力なく座り込む。
「やめといたほうがいいって言ったけど、別にそうでもないな・・・」
宇佐見が入ってくるなり、つぶやいた。
「おい、黎夜。お前につまでここにいりびたってる気だ?」
「うるさい。」
「ああ?せっかく助けてやったのに、なんだ、その態度?
お礼のひとつやふたつ、いえないのか?」
「お前こそ、すぐにこなかっただろ。」
「私は」
ピンポーン
再びの来客。
宇佐見がでていくと、次は別の意味で驚く。
「え!?ひ、日守姉・・・なんでここに?」
「あ、宇佐見くん・・・魔梨ちゃんに聞いて。
レイヤくん、いますか?」
「え、あ、中に・・・」
「おじゃましまーす」
ここが男の家だということを、わすれてはいないか、サーヤよ・・・。
リビングのドアを開けると、口げんかをしているレイヤと魔梨が見えた。
「ちょっと、魔梨ちゃん、レイヤくん、けんかはダメ!」
サーヤが仲裁に入ったおかげで、けんかは中止。
その様子を、宇佐見をはじめのこり2人も呆然と見ていた。
「・・・、レイヤくん、もうちょっと遊んでる?ここで。」
サーヤがレイヤにイタズラっぽく言う。
「いない!それと遊んでない!」
「そっかぁ、じゃあ、帰る?で、魔梨ちゃんは、なんでここに?」
「ああ、私は黎夜に用事があった・・・んだが、もう言う気が失せた。」
「え、何したの、レイヤくん・・・・」
サーヤがレイヤのほうを向くと、レイヤは少しすねたような顔で、そっぽを向いた。
「えーっと、あの、日守・・・二人とも、と、暗斉?」
宇佐見が言った。
『なに?』
サーヤ、レイヤ、魔梨がハモった。
それはいいとして。
「日守二人と、暗斉って、どう言う関係?」
宇佐見は、のこり2人が聞こうとしていた質問をした。
「あ、魔梨ちゃんと、私達は、親戚だよ。」
「ああ。そう、私と紗綾とこいつは親戚。」
「なんでこいつなんだろうな」
再びにらみ合いを開始する始末。
「ちょっと、二人とも!
じゃあ、お邪魔しました〜!」
サーヤがそういい、3人は帰っていった。
「あの3人、親戚だったんだ・・・・。
日守姉と弟、本当に双子なのか?あの差で。」
ごもっとも。
「ま・・・いいか」
こうして宇佐見たちの一日は終わった・・・・
旨趣かわってる!
+++
なんだか・・・・旨趣かわってます・・・
なんでだろう?