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*390*
真っ白い光が、眼前でフラッシュした。
ハッと目を開けて、サーヤは息を呑んだ。
魔界に来ていた。
空は暗く、人間界には決して存在しないような色と形の植物。
何年ぶりだろうか・・・。
サーヤはふと、遠くを見つめた。
その時、後ろで誰かが起きる気配がした。
ルナとタイだ。
「ルナちゃんタイくん!大丈夫?」
「うん・・・、大丈夫。傷も少し塞がってるみたい」
「ぼくもだ」
二人は、それぞれの傷を見つめながら言った。
「よかった・・・。
あ、レイヤくん、お兄ちゃん。起きた?」
レイヤとユウヤが起き上がり、軽くうなずく。
「ここが・・・魔界」
ルナがぽつりと呟いた。
「そう。妖界みたいに綺麗なところなんてないけどね」
サーヤが返事をする。
マテリアルとゆのり、霧亜たちが起きてくる気配がサーヤたちの後ろから伝わって来た。
______
「魔界に行ったか」
サーヤたちが飛び込んだ穴が消えていくのをみながら、魔王は言う。
「まぁいい・・・魔界は私の世界・・・その中で逃げ隠れようなどできるわけが無い」
魔王は鼻で笑う。
そして、次の瞬間。
魔王の姿はそこには無かった。
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