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*132*
うん、大丈夫だよ><
私も考えないとね・・・・!(優亜
+++
あれからどうなったのか。
僕は知らない。
サーヤの声が聞こえたようなきがした。
「く・・・っ、レイヤくん!!」
泣き声で自分のことを呼ぶ声が聞こえて、レイヤは意識を取り戻した。
「サー・・・・ヤ・・・?ここは・・・?」
かすれた声で、レイヤはサーヤに質問した。
「病院・・・、レイヤくん、大丈夫?」
サーヤが心配そうな声で、レイヤを気遣う。
「ああ。大丈夫。・・・それで・・・、あのあと、どうなったんだ?」
レイヤの一番気になっていたことだ。
「あ・・・それなんだけど・・・・」
サーヤは話し始めた。
「レイヤくん!!」
サーヤたちが、レイヤの元へ駆け寄っていく。
レイヤは、目だった外傷はなかったものの、気を失っていた。
「っ・・・黎夜が気をうしなったら、どうにもならないだろ・・・」
魔梨がくやしそうにうめく。
サーヤは、一人怒りに燃えていた。
あのときと同じような。
弟を傷つけた、自分の兄に。
「ゆる・・・さない・・・・」
そういい、ゆっくりと立ち上がる。
「紗綾さん・・・?」
「サーヤ・・・」
「さあやっち?」
皆が怪訝そうな顔でサーヤの行動を見つめる。
サーヤはおぼつかない手つきで、破魔の笛を取り出した。
「サ、サーヤちゃん・・・」
ルナが声をかける。
すると、サーヤは振り向いて、「大丈夫だから」 そう言ったかのように、淡く微笑んだ。
「サーヤ一人で、ぼくがたおせるわけないだろ?
ガードもいなくなったことだし、諦めたほうが身のためだよ」
ユウヤが言う。
その言葉に、サーヤはまったく反応しなかった。
「・・・もう・・・、嫌なの・・・大切な人が傷つくところを見てるのは・・・・っ」
つぶやくと、破魔の笛をフルートに近い大きさまで変化させる。
次の瞬間、ルナたちは目を見張った。
♪〜〜〜♪〜〜〜〜・・・・・
いつもの笛の音とは違った。
いつもより、力強いものが加わった音色。
「!?う・・・っその・・・、音色・・・!?」
ユウヤは苦しさに耐えながら、考えていた。
(・・・・このまま、逃げるか・・・?それとも)
その間にも、笛の音はとまってはくれなかった。
「くっ・・・・やめろっ!!」
ユウヤは叫ぶと、レイヤに当てたものと同じ、闇でできた球をサーヤに向かって飛ばした。
よけられない。
ルナが飛び出そうとした、そのとき。
バシッ・・・・
闇の球が、そのまま跳ね返される。
『!?』
レイヤではない。
マテリアル全員の中も、ルナ、タイ、ゆのりも力は使っていない。
ということは。
サーヤの力だった。
破魔の力により、見えないガードが張られていた。
「サーヤ・・・・、すごい・・・・」
雪乃が歓声を上げる。
そして、そのあと何分かは破魔の音色が続いた。
ピタリと、笛の音が止む。
「・・・・・やっぱり・・・・・できない・・・・・」
サーヤはそういい、破魔の笛から口を離す。
「紗綾!」
「紗綾さん!?」
「サーヤちゃん!!!」
焦った。
サーヤが攻撃の手をやめて、ゆっくりとユウヤに近づいていったから。
「・・・お願い・・・、お願いだよ・・・、おにいちゃん・・・
やめて・・・・・、お願い・・・・・」
サーヤは泣きながら、座り込む。
疲れた。
家族と争うとに。
皆が傷ついて行くのを見ることに。
はやく終わらせたい。
そう願いをこめた、言葉だった。
ユウヤにその願いが、届くのか。
「サーヤ・・・・・」
ユウヤは少し、考えこむ。
すると、右手を高く掲げた。
右手から、闇で作られた霧のようなものが出現する。
ルナたちの周りに、その霧はたまった。
すると、次々と皆が倒れていった。
「ルナちゃ・・・っ皆!!!」
サーヤは悲痛な声を上げる。
すぐにでも走っていきたかったが、走っていけば自分も二の舞。
おまけに縛られたように動けなかった。
「なにを・・・・する気・・・?」
ゆっくり、立ち上がったユウヤの顔を見つめる。
「サーヤ。・・・・何なんだろうね。家族って。
ただ、一緒にすごすだけの奴らだと思ってた。でも、サーヤは違うんだね。・・・レイヤは・・・、わかるのか・・・」
独り言なのか、サーヤに語っているのか、よくわからない言葉だった。
でも、その言葉で、サーヤにはユウヤが何をいいたいのかが、伝わった。
「・・・ありがとう・・・、おにいちゃん・・・・」
一言いうと、サーヤは倒れこむ。
眠ってしまったのだ。
もう、攻撃される心配はないから。
そう、おにいちゃんは・・・・・・。
+++
はいー!!!!
最後レイヤほったらかしにしちゃいました(笑)
次回は、・・・・のね、・・・・が、・・・に、・・・なの。
大体は予想がつくかと。
でわでわー