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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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「へぇ、サーヤのお兄さんか あはは、サーヤも大変だねー」
千晶は同情してくれてるのかなんなのかわからない言葉をかけてくる。
ここはウィンドミル一階。
今は、伊吹が仕入れに出かけているので、ここにはサーヤ、レイヤ、千晶、尚紀しかいない。
「そういえば、尚紀さんも、サーヤたちのこと、知ってるんですよね〜」
千晶が伸びをしながら尚紀に言った。
「ああ。知ってるぜ!ちなみに、徹平と志穂の恋を実らせた達人も、オ・・・」
言いかけたとき、頭上を黒い物体が横切った。
「ひ・・・・」
尚紀が小さな悲鳴を上げ、階段の方向をみると。
「うるさい」
「むかつく・・・・」
ユウヤと魔梨が、それぞれ右手を尚紀に向けていた。
「ひえーっ、すみませんすみませーん」
泣きまねをして、尚紀がユウヤと魔梨に誤る。
(レイヤが増えた!増えたー!)
尚紀は心の中で、叫んだのだった。
「あ、おにいちゃん、魔梨ちゃん」
サーヤがさほど気にせずに、二人に歩み寄っていく。
「紗綾、なんだ?佐川ならわかるが、コイツ五月蝿いぞ」
魔梨が尚紀をにらみつけながら言った。
尚紀は顔面蒼白になる。
続いてユウヤも一言。
「・・・・殺してもいいか」
と。
いくらなんでも、・・・・
サーヤは思った。
「すみませーん!!!!!!!!」
尚紀は二人の圧力に圧倒されて、コックリと黙り込んだ。
「お兄ちゃん、魔梨ちゃん、やりすぎだよ・・・」
サーヤが小声でいい、ユウヤに近寄る。
すると、
「サーヤ、近寄るな。僕はユウヤが嫌いだ」
レイヤが言った。
すると、ユウヤも負けじと、
「それを言うなら、ぼくだって、勝手に失踪したお前のこと、大嫌いだけど?」
大がついた。
「目的が同じとはいえ、コイツと仲間になるとか、僕は認めない」
「認めたくないなら、お前が抜ければ?」
「うるさい!」
二人のケンカを、魔梨は、
「五月蝿い・・・・、殺したい・・・・、紗綾、いいか・・・・?」
両手を組み、準備はバッチリ。
「あ、あのね、魔梨ちゃん!・・・二人が傷つかなない程度に・・・」
サーヤが加減を要求する。
魔梨は頷き、技を発動した。
「闇よ、無限となり、光を飲み込め!」
すると、闇が渦をまいて、二人に飛んでいく。
『うわっ!!!』
ドカッ  っと、鈍い音がして、サーヤが冷や汗を流す。
「魔梨ちゃん、やりすぎじゃ・・・・?」
「いや、あんな五月蝿いのには、これがちょうどいい」
冷やりと言い放つと、ついっと顔を背けて、カウンターに座る。
(はは・・・・、魔梨ちゃん、怖いよ・・・・)
サーヤはそう思った。

煙が晴れて、中をのぞくと。
「・・・魔梨か・・・あとで対戦しようね、そんなにぼくと戦いたいなら」
恐ろしく晴れた笑顔に、恐ろしくとがった言葉。
レイヤがとっさに作り出した光の盾のおかげで、無傷ですんだのだ。
「魔梨、お前・・・・、五月蝿いのはどっちだ・・・」
イラつきながら、レイヤが魔梨に向かっていった。
「・・・・・・・・・。」
魔梨は無言。
「・・・もういい・・・」
レイヤは一言言うと、魔梨から一番はなれたカウンターのいすに、座る。
ユウヤはというと、未練の残った瞳で、魔梨をにらんでいた。
サーヤはもう、どうしていいかわからなくなっていた。

一方の、尚紀と千晶は。
((なにこのギス×2兄弟〜))
そう思っていた。
:::::::
「・・・・伝説の子と、お前たちのターゲットがつるんでいる?」
低くドスのきいた声が、訊く。
「はい。魔王様に、聞きました。それで・・・」
魔王から命令を受けていた悪魔は、”あの世界”にすんでいるある人(?)に、その作戦を話した。
話し終わると。
二人はにやりとほくそ笑み、人間界への、 穴 に入っていった。
+++
どんちゃん騒ぎだねぇ・・・・、あの二人、一生なかよくなれない気がしてきた・・・(汗)
ところで、あーち、レンナイと決着つい・・・「多分その話題、触れないほうがいいぞ by陸」
だね、やめとこやめとこ・・・・っと。

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