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*144*
書くかな・・・・
+++
「ここに、伝説の子がいるんだな?ジディム?」
悪魔・ジディムとつるんだのは、レティ。・・・妖怪だ。
「そのようですね。・・・破魔の聖女は・・・」
ジディムはある家の屋根の上から、眼下を見渡した。
すると、そこに、
「サーヤ、大丈夫?」
サーヤに、ユウヤが声をかける。
破魔の力が、悪魔の存在を感知し、ウィンドミルを飛び出してきたのだ。
だから今は、サーヤ、レイヤ、ユウヤ、魔梨のみ。
出てくる前に、志穂たちに一斉送信したので、すぐに来るはずだ。
ルナたちのほうも、心配はしていない。スネリがいるからだ。
「・・・いましたよ。・・・ユウヤ様、向こう側についたってはなし、本当だったんですね・・・」
ジディムの瞳の光が、冷たくマテリアルたちをにらみつける。
「おい、伝説の子がいない。話が違うだろう?」
レティがいらだった声を上げる。
「大丈夫ですよ、すぐにきます。行きましょう。」
ジディムはそう言うと、マテリアルたちの前へと降り立った。
レティもそれに習い、ジディムの傍らに飛び降りた。
「!」
サーヤは目の前に現れた悪魔を見て、絶句した。
ジディムは、ごく最近まで、ユウヤに使えていた悪魔だからだ。
ユウヤが攻撃をためらってしまうのではないのかと、心配してユウヤを見ると。
「・・・ジディムか・・・、さっさと消えてもらおうかな」
冷たく、その悪魔を見やっていた。
「おにいちゃん・・・」
すると、後ろのほうから、足音が聞こえた。
ルナたちだ。
「サーヤちゃん、今、ここから、妖怪のにおいが・・・、あっ・・・」
ルナは、レティの姿を見るなり、声を上げる。
そして、タイと顔を見合わせ、すばやくあたりを見回し、周りに人がいないことを確認すると。
『封印解除、第三の目を開眼する!』
変化した。
「そっちは・・・、サーヤちゃんたち専門だね。こっちは任せて。」
ルナが微笑を浮かべ、レティに飛び掛ろうとした、その時。
「そうはさせませんよ」
ジディムの、冷ややかな声が聞こえた。
「!?」
思ったときには、すでに遅かった。
「やっ・・・・タイ君!!」
ルナの周りに、下級の悪魔がまとまって襲ってきた。
その下級の悪魔達を、タイが呪符を使って追い払う。
「ありがとう、タイくん」
ルナがお礼を言うと、タイはかすかに頷き、再び前を向いた。
「あれ、結構つよいんですね、・・・伝説の子の・・・片割れ一人でも」
と、レディムがつぶやく。
「・・・・・・」
ルナが、逆転勝利方を考え始めた、その時。
バシュッ!!!
どこからか、風の刃が飛んできた。
ルナを後ろから襲おうとしていた下級悪魔を、その風の刃を切り裂く。
「!し、志穂ちゃん!ありがとう!」
ルナは振り向いて、志穂にお礼を言った。
「いえ、これくらい。・・・もしかして、そっちは、悪魔ではなくて、妖怪なのですか?」
志穂がルナに聞いた。ルナは頷き、再び考え始める。
「さあやっち、コイツ、大公?」
徹平がサーヤに聞く。
すると、
「ちがう。コイツは、公爵。」
ユウヤが答えた。
徹平は、ユウヤと話すのが始めてなので、少し驚いて返す。
「そ、そか・・・」
「・・・・問題は、あっちの妖怪だな。竜堂たちのまかせるか」
レイヤが決定する。
「おい、んな勝手に決めていいのか?」
翔が割り込んで、聞いてくる。
「いいだろ。陸、魔梨、翼、鳴神も、それでいいか?」
レイヤが残り全員に聞く。
「私はどうでも?」
「問題なし」
「いいぜ」
3人の了解を聞き、サーヤたちの戦いは始まった。
+++
うゎー、初めてユウヤがマテリアル側として戦うよー!!