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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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*205*

第2章〜囚われた力・解き放たれた過去〜

「レイヤくん?」
サーヤは、レイヤに呼ばれて、休憩室まで来ていた。
「あ・・・サーヤ。入って」
レイヤに促されて、中に入る。
「・・・レイヤくん、どうしたの・・・」
サーヤがたずねると、レイヤは、
「・・・・・・君は・・・やっぱり、何も、覚えていないんだよな」
レイヤの意味深な子言葉に、サーヤは首をかしげる。
「え・・・・覚えてない・・・って」
サーヤがレイヤに聞き返すと、後ろから、
「レイヤ。今のサーヤに、言っても意味がわからないことは、自分が一番知ってるだろ」
ユウヤの声がした。
「悔しいが・・・・な、黎夜・・・。今は待て。・・・・いずれは、受け入れるときが来るはずだ」
続いて魔梨も、なんだか難しい顔をして、休憩室に入ってきた。
「み、皆・・・・?どうしたの・・・・覚えてないとか、・・・一体、何があったの?」
サーヤは、3人を見回したが、誰もその質問には答えなかった。
;;;
(なんだったんだろ・・・。レイヤくんも、魔梨ちゃんも・・・お兄ちゃんも・・・)
サーヤは、今朝のことで頭がいっぱいだった。
つまり、今聞いているはずの授業は、これっぽっちも頭に入ってきていない。
横を見ると、レイヤはやはり、無表情かつ、なにか考え込む表情をしていた。
斜め後ろには、魔梨。
魔梨もまた、レイヤと同じような表情をしていた。
今このなかで、何もしらないのは私だけ・・・・?
サーヤは、ふと、寂しさに囚われる。

「綾・・・・紗綾〜」
のんびりとしていて、徹平に似ている声に呼ばれ、サーヤはビクリと、体を震わせる。
「こ、耕平先生・・・・ふぇ、えっと、呼ばれました!?」
サーヤがあわてて立とうとするのを静止し、耕平は言った。
「あ、ああいや・・・いい。じゃあレイヤ〜代わりに答えろ〜」
「・・・・」
耕平に指名され、無言で立ち上がるレイヤ。
ムスッおした表情をしていたけれど、解答は間違いなく正確だった。
「ん、正解。じゃあ、次の問題〜」
授業がすすんでいく中、サーヤは、やりきれない気持ちでいっぱいだった。
今すぐ、誰かに・・・、お母さんに・・・・・。
そんな不安な気持ちを抱えたまま、放課後になった。

「紗綾さん?どうしたんですか?」
志穂が、理科準備室に行く途中、声をかけてきた。
「志穂ちゃん・・・・ううん・・・何でもないよ、大丈夫」
サーヤは無理に笑顔を作り、志保を安心させようとした。
「・・・・・」
が、志穂には隠し通せなかった。
「紗綾さん。何を、かくしているんですか?相談にのりますよ」
志穂に優しい声をかけられ、サーヤは、
「・・・・・あの、じゃあ・・・志穂ちゃん、今日・・・・」
サーヤと志穂は、このあと中央公園によって、話しをすることにした。

「紗綾ちゃん、今日はどうしたんですか?」
部室で、圭吾先生に声をかけられる。
「あ、いえ。なんでもありません。ちょっと、疲れてて・・・」
サーヤは圭吾先生に対し、にっこりと微笑む。
その様子をみて、圭吾が、
「紗綾ちゃんは・・・やっぱり、綾香さんに似ていますね・・・。」
ぼそりと、そう言った。
すると、中学からの帰りに、おやつ補給のため寄っていた徹平が、
「え、そうなの!へぇー、さあやっちの母さんね〜!なんか初めて聞いたかも!」
徹平が笑うが、志穂が、
「徹平さん!ちょっと!」
一言いって、徹平を窓際まで引っ張っていく。
どうやらお説教されたようで、徹平の表情がだんだん暗くなっていった。
「あ・・・大丈夫だよ、志穂ちゃん。」
サーヤは、再び淡く微笑んだ。
その様子を、レイヤと魔梨が、さびしそうな表情で・・・見つめていた。
+++
どうでしょうっ!
なんか意味不明になってきましたぁー・・・・
頑張るので!よろしくですっ!!!

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