完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~ 180~ 190~ 200~ 210~ 220~ 230~ 240~ 250~ 260~ 270~ 280~ 290~ 300~ 310~ 320~ 330~ 340~ 350~ 360~ 370~ 380~ 390~ 400~ 410~ 420~ 430~ 440~

*231*

ありがたい!けど、レイヤ+ユウヤ+魔梨とやばくなりそうっっ?
ううううう・・・・・なんか気が進まないけど・・・・。
+++
ここは・・・・・どこ?
真っ暗で・・・・
息苦しい・・・・
私・・・・ここ、知ってる。
何かの、記憶がある・・・。
あれは、誰?
懐かしい。でも、思い出せない。

この暗くて、静かな場所・・・。
ここは・・・・・

「っ」
頭痛とともに、サーヤのうめき声がもれる。
痛みに顔をゆがませながら、あたりを見回した。
「ここは・・・・病院?」
どうしてこんなところに・・・・
サーヤは、痛む頭を無理矢理フル回転させ、やっと答えにたどりついた。
(私・・・・あの戦いで、倒れて・・・・。
レイヤくんは?お兄ちゃんや、皆は・・・?)
そう考えた直後、
「紗綾!」
「紗綾さん!」
「サーヤちゃん!」
同時に、違う声で自分の名前を呼ばれ、サーヤはビクリと体を強張らせた。
「ま、魔梨ちゃん、志穂ちゃん、ルナちゃん・・・」
「サーヤちゃん、大丈夫?」
そう言ったルナの両手は、痛々しく残る深い傷あと。
「ル、ルナちゃん、この傷・・・・もしかして、あの戦いで・・・」
サーヤがあわてると、
「心配ない。私もルナに聞くまであわててたが・・・
妖怪は、人間の何倍も傷の治りが早いんだと。昨日のほうが、まだ傷がひどかった」
魔梨が、サーヤを落ち着かせるべく、言い聞かせると、
サーヤは安堵の表情を見せ、ほっと息をついた。
「あの・・・あのあと、どうなったの・・・?」
サーヤは、申し訳なさそうに、尋ねた。
「そのことなんですが・・・・・」

「え・・・ビアンヌが、消えた?・・・逃げたって言うこと?」
「はい。おそらく、そうだと思います。私も暗斉さんも、ルナさんとタイくん以外は、気を失っていましたから・・・・」
「そっか・・・・・ゴメンね、ルナちゃん、魔梨ちゃん、志穂ちゃん」
サーヤが誤ると、志穂は、いいえ、と言い、サーヤに優しく微笑みかけた。
そのとき、
「サーヤ、大丈夫?風見さんに連絡もらって、この人引っ張ってきたんだけど・・・・」
その声は、千晶だった。
「千晶ちゃん!・・・宇佐見くん・・・・」
サーヤの表情が、暗く沈む。
そのとたん、
「あのさ・・・大体のことは、佐川に聞いてんだ。
いろいろ疑問は残るけどさ。お前らが・・・・その、なんだ・・・・。
すごいことしてるんだなってことは、わかってるから・・・」
途中から、顔を真っ赤にして、言葉をにごらせる。
サーヤは、クスリと笑って、
「宇佐見くん。ありがとう。それで、そのことは・・・・」
 『誰にも言うなよ?』
同時に発せられた、イラついたようなその声。
サーヤは直感した。
「れ、レイヤくん、お兄ちゃん・・・・・」
「サーヤ、大丈夫か?」
「ちょっとそこ、宇佐見とかいったっけ。サーヤに気安く・・・・」

この二人が来たせいで、サーヤの病室は大騒ぎ。
宇佐見はただぽかんと、その光景を見ていた。
すると、
「ちょっと!いくら入れてもらえたからって、まだ日守さんが回復したわけじゃないんですよ!静かにね!」
と、通りかかった看護婦さんに、怒られてしまった。

そのあと。
「・・・・じゃあ、マテリアルとルナ、タイ、ゆのりもそろったし」
「いろいろ説明始めるか」
丁度学校が終わった翔と翼も引っ張ってきて、説明を始める。
「えーっと、まず、力の説明??」
翔が切り出す。
「じゃあ、おれから。」
翼が言い、始まった。
「えっと・・・・勿論、知っててほしいんだけど・・・。
おれは、灰神 翼。」
「あ、し、知ってます」
宇佐見が頷くのを確認し、再開した。
「で、おれのマテリアルの力は、火。まぁ、翔と力を合わせれば、炎だけどね」
「んで、俺が灰神 翔。翼と同じくマテリアルは火。(炎な)」
二人の紹介が終わると、宇佐見が。
「あの、佐川に聞いたんですけど、マテリアル?って、苗字から云々って・・・・」
「はい、そうです。マテリアルは、その人の苗字を見れば、大体察しはつきますよ。」
志穂の説明に、宇佐見は納得したらしく、再び紹介を開始した。
「えっと・・・俺は、鳴神 京一郎。マテリアルは雷。よろしく」
鳴神の紹介が終わり、続いて雪乃。
「私は凍堂 雪乃。マテリアルは氷。ヨロシクね」
雪乃の次は、少し外れてルナ&タイ。
「えーっと・・・・・・。どうしようか、タイくん」
「知らないよ。ルナが言えば」
「そう言われても、何にも思いつかないよー」
「・・・・・・」
二人の軽口が長くなりそうだと察した志穂は、
「このお二人は、半妖で、伝説の子と呼ばれています。
能力がたくさんあって、説明しきれないので、それは後ほど。」
「じゃ、おれっちn」
徹平が言おうとした瞬間。
「稲城さんどいてください。私をお忘れですか?
・・・名前は知っていますよね。マテリアルではありません、れっきとした妖怪です、以上」
「秋莱さん・・・・・ええと、私は、自己紹介はいりませんね。マテリアルは風です。よろしくお願いします」
「で、おれっちな!稲城 徹平。マテリアルは土。ヨロシクな!」
「で・・・・私も自己紹介必要なしだな。マテリアルは闇。よろしく」
「・・・自己紹介ナシだな。マテリアルは草と水。よろしく」
一通り自己紹介が終わり、宇佐見と千晶が違和感を覚えていた、サーヤ達の話が始まる。
「・・・・・・。ねぇ、レイヤくん、おにいちゃん。
私、もう一度志穂ちゃんのときみたいにはなりたくないんだ。
二人が良いっていってくれるなら・・・。私は、本当のことを言いたい。」
サーヤの言葉に、マテリアル達が、驚く。
「紗綾さん!そんな、無茶を・・・・」
「そうだよ、サーヤちゃん!」
「やめておいたほうが・・・・」
否定の言葉が飛ぶが。
「ルナちゃん達は大丈夫だったでしょ?」
宇佐見にところまで聞こえないほどの小さな声で、サーヤが言った。
「それは・・・・そうだけど・・・・」
ルナが口ごもると、
「僕は・・・、サーヤが良いなら、良いよ。」
「ぼくもかな。・・・別にレイヤに対抗してるわけじゃ無いけど」
二人が言うと、サーヤはありがとう、というように微笑む。
そして、真実を語りだす。
+++
つかれた・・・・・・><

230 < 231 > 232