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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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*233*

書くよー!!
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「まず・・・・私たちの力から、説明しようか」
「じゃあ僕から。自己紹介無用だな・・・マテリアルは光。」
「ぼくは、まぁ、この前あったばっかりだけど、なんか自己紹介したくないし。マテリアルは闇。今後、よろしくね・・・?」
最後に、とてつもなく恐怖をそそる笑顔を残し、ユウヤは言い終わった。
「えっと・・・私のマテリアルは、破魔。魔を払うアーティファクトを操る力。・・・・やっぱり、志穂ちゃんたちの自己紹介聞くと、違和感あるよね、千晶ちゃん、宇佐見くん」
サーヤが言うと、二人が同時に頷く。
「えっと・・・・風見さんは、苗字に風って言う字が入ってるから、かぜのマテリアルなんでしょ?灰神先輩とか、稲城さんとか、暗斉さんとかも、聞けば納得する苗字なんだけど・・・」
「日守弟はわかるよ。日で、光だろ?
じゃあ、なんで、日守姉と、その兄が、しっくりこないのかって話しだ」
宇佐見に言われ、サーヤは息を呑む。
「あのね・・・・。私は納得してもらえると思う。
日守家って、数十年に一度だけ、破魔の力をもった女の子が生まれるんだって。・・・私もそうだけど、私たちのお母さんも、破魔の力を持ってたの。・・・・・それで・・・・なんで、光の血筋に闇のマテリアルが現れるか・・・なんだけどね・・・・・」
サーヤが、傷ついたような顔をしながら、その先を告げる。
「・・・・・・私たちは・・・・・、破魔の力を持つお母さんと・・・・私たちの倒すべき・・・・魔王との間に・・・生まれた子なの・・・・」
と。
その言葉を聞いた瞬間、千晶と宇佐見の顔に驚愕の表情が浮かぶ。
「そ、それじゃあ・・・・サーヤとレイヤ、ユウヤさんは・・・・魔王の血を引い・・・」
千晶の言葉は、最後まで続かなかった。
「私もだ。」
魔梨が、よく通った声で、告げたからだった。
「魔梨ちゃん・・・」
サーヤが、魔梨を見る。
「え・・・暗斉さんも?だって、魔王は一人・・・・」
千晶が、わからないといった風に、首をかしげた。
「・・・暗斉、先、話してくれ」
宇佐見に促され、魔梨は、なれたように発言した。
「いったとおりだ。私もまぁ、悪魔の血を引いてるからだ。」
と、一言だった。
「それじゃ説明不足だろ」と、レイヤにチクリといわれ、魔梨はその先を説明した。
「ああ・・・・魔王には、妹がいて・・・・その妹の娘っていうのが、私ってわけだ。つまり、紗綾たちの親戚だろ?」
サラリと、なんの悔いもなく、自分の素性を明らかにしてしまう魔梨。
サーヤは驚きに目を見張っていた。その顔は、「怖くないのか」と、いっていた。


「サーヤたちと、暗斉さんが・・・・・」
千晶の言葉で、沈黙が破られる。
「黙っててごめんね・・・・千晶ちゃん。
・・・・・離れたければ・・・・離れてもいいよ・・・・
私・・・・は・・・・・忌まれるべき存在だから・・・・。」
涙を流すまいと、サーヤは必死に歯を食いしばった。
「日守・・・」
宇佐見が言った。すると、
『え?』
サーヤ、レイヤ、ユウヤが同時に、宇佐見を向く。
「あ・・・や、ややこしいな。・・・・じゃあ・・・サー・・・・ヤ・・?」
顔を真っ赤にしながら、宇佐見がサーヤの名前を口にした。
「・・・・どうしたの・・・?」
サーヤが、必死に微笑みを作っていることを知ったレイヤは、
(君が負い目を感じることは無いのに・・・・。
すべては、アイツが・・・・魔王が悪いだけなのに・・・・・)
心の中で、自分達の父親である、魔王を思い描く。
「っ・・・・・・」
考えただけで、頭の奥を殴られたような激しい痛みが襲った。
「レイヤくん?大丈夫!?」
サーヤが、レイヤに駆け寄る。
「・・・・・っ・・・・大丈夫だ・・・・・・」
「レイヤ、何も考えるな。いくらアイツが憎くても。」
ユウヤの言葉に、レイヤは珍しく素直に頷いた。
息をつき、ベットのそばに設えてあるイスに座る。
「・・・・あのね、サーヤ。
あたし、サーヤのことを、嫌いになったり、しないよ。今も、これからも、絶対。サーヤがどこの誰の子であろうと、関係ないよ。サーヤがあたしの親友であることは、確かだから。」
「オレも・・・マテリアルとか、よくわかんないけど、お前らが悪魔の血を引いてても、お前らが悪い奴って決まったわけじゃないし」

その二つの言葉を聞いた瞬間、サーヤの瞳から、涙があふれる。
「さ、サーヤ!?」
千晶があわてて言う。
「う、ううん・・・私・・・・うれしい・・・・ありがとう、千晶ちゃん・・・、宇佐見くん」
サーヤの、最大級の微笑み。
千晶も微笑み返し、宇佐見に限っては顔を盛大に赤く染めている。
「サーヤ。・・・よかったな」
「ちょ・・・レイヤ、ぼくの言葉取らないでもらえる?」
「うるさい。別にいいだろ」
「よくないっ!」
二人の言い争いが始まる中、サーヤは、
(・・・いつか、・・・いつか、尚紀さんにも話すときが来るかもしれない。でも、私は、信じてくれる人がいる限り・・・・・)


挫けない。


+++
とりあえず、バレちゃった編は終わりでーす
次あたり、本格的に・・・・紗(((「ネタバレする気か?このクソ駄作者・・・by魔梨」

うわ久しぶりに来た・・・・><

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