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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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*238*

最強更新したかっ!見るね!
その前に、おサボりしてた更新を・・・・とと・・・
+++
サーヤはその後、3日間入院し、今日、退院することになった。
「うわー、ウィンドミル、久し振りだなー」
サーヤがうれしそうに笑う。
「サーヤ、その前に・・・」
レイヤは、サーヤを呼び止め、ある方向を向かせる。
「?」
サーヤは不思議に思った。

レイヤが向かせた方向にいたのは、
「ルナちゃん、タイくん」
この二人だった。
サーヤがうれしそうに笑うのとは反対に、二人は不安そうな表情で立っていた。
「・・・・どうしたの・・・?」
サーヤが心配そうに聞くと、
「中で話そう」
ルナが提案したので、サーヤたちは店の中に入る。


「あのね・・・・・。これなんだけど・・・・」
ルナが、さきほどまで、ぐるぐると撒いていた包帯をはずした。
「・・・・傷は、もうとっくに治ってるんだけど・・・右手の、甲に」
ルナは、恐る恐る、サーヤに右手の甲を見せた。
「!なに、これ・・・・月の形・・・?」
そこには、以前、ルナたちの叔父と思われる男と話したときに浮かび上がってきたものだ。
ルナは、その事情をサーヤ達に全て話した。
「・・・・それで・・・・わたしは、右手。タイくんは、左手なの」
「ぼくらの叔父さん・・・名前は知らないけど・・・・は、かつて、母さんが・・・・・とか、なんとか・・・・・」
タイが、よくわからないといった風に、首をかしげた。
「・・・ねぇ、タイくん・・・八方玉・・・ふうりたちに、調べてもらわない?」
ルナが、名案とばかりに手をたたく。
「!それだ・・・・じゃあ、ルナ、出して」
さっそく、八方玉を取り出すルナ。
サーヤ達は、不思議そうな顔で、その光景を見つめていた。
「よし・・・・うまくいくかな・・・・」
ルナが、そのにじいろに輝くカケラにむかって、念を送る。
「っ・・・・・・・。・・・・駄目。最近やってなかったから、加減がわからないよ・・・タイくん、パス!」
「・・・ぼく使ったことないんだけど。まぁやるけどさ・・・・」
タイも、目を閉じ、念を送る。
「・・・・・・・」
1分くらいたって。

ふわりと、カケラから虹が浮き上がった。
「やったっ!タイくんすごいっ!」
ルナが、はしゃいだ声を上げる。
「・・・それより、ほら」
カケラが生み出している霧の中に、ぼんやりと人の影が映る。

《・・・ルナ、タイ!!》
かわいらしい、鈴を鳴らしたようなふうりの声が届く。
サーヤたちは呆然としていた。
「ふうり!久し振り!・・・さっそくなんだけど、頼みたいことがあるの。」
《なぁに?》
「・・・わたしたちのお母さんが、残した物。わたしのリボンと、二つのペンダントと、メダルのほかに・・・・何か、残した物が、あるはずなの」
《・・・・他に・・・・わかった、調べてみる!
ソーラーウーーー!ちょっと急ぎ!ねえってばああああ》
だんだんと遠ざかっていくふうりの声に、ルナは苦笑しながら、
「よし・・・・これで、あとは待つだけ!」
小さくガッツポーズとった。
すると、
「ル、ルナちゃん・・・・・あの、今の」
サーヤ達の質問には、タイが答えた。
「八方玉・・・。前に話した、悠久の玉・・・の、対になる玉。
なんらかの現象で、通信が出来るらしいけど」
「へぇー・・・・便利だね」
「うん」

「で?その月の模様に関わる何かが、また始まるってことか?」
魔梨が口を開く。
「うん・・・・きっと、そうだと思う」
「そうですか・・・でも、ルナさんたちのお母様がのこしたものなら・・・ルナさんたちのいたところ・・・妖界にあってもおかしくはないですよね」
志穂が、もっともな意見を言う。
「志穂の言うことが確かなら、わたしたちが妖界に行くって事?」
雪乃が、驚いた顔で言った。
そんな雪乃に、レイヤとユウヤは、
『・・・気が早いよ』
と、ハモった。


「ま、まぁ・・・・わたしたちも、ルナちゃん達に助けてもらってるんだし」
サーヤが言い、ゆのりも頷く。
「わたしも久々に帰りたいですね」
「俺は問題ないけど・・・家にいたくないし」
鳴神も、問題なく了承してくれた。
「じゃあ・・・決定だね!」
サーヤの一言に、全員がいっせいに頷き。

解き放たれる過去にまつわる、新たな戦いが始まった。

+++
終わった・・・・・

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