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*263*
私的には、もう乗っ取ってほしくないなぁ・・・・・(ぼろぼろ)
サーヤと紗綾がごっちゃにぃいいいいいいい
+++
「うわー、ちょっとまずくなってきたかなぁー」
「王女が記憶を取り戻したって?」
「そうみたいよ。災いの芽は早めに抜かないとねー」
「あら、もっと強くなってから、遊ぶのも面白いと思わない?」
ナゾの女二人は、静かな場所で、会話していた。
「んー、でも、さっさとたおしたほーがいいかなぁー」
「そうよ。だったら早く行きましょ」
その二人は、邪悪な笑みを残し・・・
その場から姿を消した。
_______
「おはようございますー・・・・」
眠い目をこすりながら、サーヤはウィンドミル一階へと降りた。
「おはよう。紗綾、もう大丈夫なのか?」
伊吹が、心配そうに聞いてきた。
「はい。・・・大丈夫です」
もともと、魔界での”紗綾”は、今のレイヤと同じくほぼ喋らない性格だったので、最近は口数が減っている。
「サーヤ、おはよう」
レイヤが、裏口から入ってくる。
「おはよう。レイヤ・・・くん」
すこし言いにくそうに、くん をつける。
「別に無理に言わなくてもいいけど・・・」
「学校で皆に、なんか言われたらちょっと大変でしょ?」
微笑し、サーヤは伊吹の手伝いを始めた。
「私、これやっときますね」
「ああ、たのむ」
サーヤが、昔の記憶を取り戻してから一週間。
千晶や宇佐見には、まだ何も言っていない。
悪魔も出てこないので、平和なのだ。
「サーヤ、レイヤおはよう。」
「・・・・・」
「おはよう」
レイヤはだまって、サーヤは今までよりも短く、返事をする。
「ん・・・兄さん・・・お、お兄ちゃん・・・今日、早いんじゃないの?」
サーヤの言葉に、ユウヤの笑顔が一瞬で凍りついた。
「あ・・・・・ヤバイ」
「よね。早くしないと、怒られちゃうんじゃないの?」
「べつに、ユウヤが怒られても、僕らに易経があるわけじゃないし」
「レイヤくん・・・・あのね・・・・」
いつもどおりの、言い合いの光景だった。
でも、どこかが違っていた。
それは、ここ半年、ずっと3人を見守っていた伊吹が一番感じていた。
(・・・前はなかった・・・”家族”の雰囲気・・・だな)
と。
そうこうしていると、
「あ・・・もう時間だ、私たちもしたくしよう、レイヤくん」
「・・・ああ・・・」
二人がしたくに取り掛かると、
「じゃあ、ぼくは行くよ」
「いってらっしゃい」
「早く行け」
ユウヤは足早に、ウィンドミルを出て行った。
「よし・・・じゃあ、私たちもいこっか」
「ああ」
二人は並んで、神舞小学校へ登校した。
「おはよー、サーヤ、レイヤ!」
「おはよう、千晶ちゃん」
「おはよう・・・」
挨拶をかわし、6−3組へと歩き出す。
「ねぇ、どうしたの?サーヤ。なんか雰囲気かわったよ?」
こそっと、サーヤの耳元にささやきかけてくる千晶。
「・・・・すごい、カンがいいね、千晶ちゃん」
「え、やっぱなんかあったの?」
「んー、じゃあ、放課後、理科準備室でね!」
サーヤは言うと、レイヤの後を追い、席へついた。
+++
次回、ちょっと落ち着いて平和な日常を・・・
定番の学芸会でもやらせちゃおっかなーと思ってます!