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*291*
ははは・・・・説教という名の地獄から這い戻ってまいりましたルルです・・・ふふふ・・・・・。
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「たぁあっ!」
掛け声と共に、ルナは剣をレイルに向かって振り下ろした。
でも、それはたやすく交わされてしまう。
「・・・っ!」
その隙を突き、タイも反撃したが、その攻撃もガードされてしまった。
「・・・遅いぞ。ルナ、タイ。・・・やはり闇の御子・・・タイのほうが揚力が強いと見た」
レイルは真剣な顔をしながら、二人に話した。
「うるさい。・・・お前、ぼくたちの母親の兄だったよな。
ならどうしてぼくらを試す必要があるんだ?ぼくたちの母親に聞かなかったのか?」
タイが珍しく、長く言葉を紡いでいたが。
「・・・レンメイは何も言わなかった。・・・あの陰陽師もな。
・・・レンスイさえ言いもしなかった。だから私は自分でお前たちを試すことにしたのだ。」
レイルは当然と言う様に、フッと笑いながら言う。そして次の瞬間。
「・・・・雷光焼殺符・・・・救々如律令」
その呪符には聞き覚えがあった。
ルナはそれを思い出す前に、すばやく九字を切る。
「臨・兵・闘・者・皆・陣・裂・在・前!」
すると、ルナとタイの前に、薄く結界が張られた。
「陰陽道の基本だな」
レイルはまだ余裕の笑みで、呪符を飛ばし続ける。
「どうする、タイくん。私は今、手が離せないの。何か・・・・」
「・・・・あ・・・・」
ルナの質問に、タイが小さく声を上げた。
「ルナ、結界はぼくが変わる。いいか。よく聞け」
そしてタイは、ルナの耳元で、こそっと、ある”作戦”を伝えた。
「・・・!そっか・・・・!わかった、タイくん、お願い!」
その声で、タイが九字を切り始める。
「終わった」
タイの合図で、ルナは深呼吸をした。
久し振りで、出来るかわからないが。
そっと、手首にあるメノウのブレスレットに触れた。
全神経を集中させ・・・・・。
「おねがい、朱雀・・・・ここに来て・・・・!」
人間界に居るはずの朱雀。ここにきてくれるかはわからない。
でも、朱雀はいった。いざというときは、私を呼べ、と。
数十秒経った。
ルナもタイも、マテリアルたちも、しんと静まり返った。
そして。
熱い熱い炎と共に、あの日本人形に良く似た綺麗な少女が姿を現した。
「朱雀・・・!」
「呼んだか、ルナ。何用だ?」
「力を貸してほしいの。あの人は、私とタイくんの力を試してる。
でも、朱雀を呼んだのは、私。私の力として判定されるはず・・・
だからお願い、朱雀!」
ルナは必死で朱雀に頼み込む。
タイの結界はそろそろ限界だった。
まじめな朱雀のことだ。「無理だ」といって、帰ってしまうのではないかと、ルナはヒヤヒヤしていた。
でも。
「了解した。・・・私も共に戦おう。」
帰ってきた言葉は、とても心強いものだった。
「ありがとう、朱雀!・・・・タイくん!こっちもOKだよ!」
「わかった!」
言うや否や、タイはギリギリだった結界を解き、すばやく後ろに飛びし去る。
「・・・お前、伝説の子の片割れか?」
朱雀が、タイをじっと見ながらたずねる。
「そうだけど?」
タイがしれっと答える。
「・・・・いや。何も。・・・それで、私は何をすれば良い?」
「あのね、朱雀・・・・・・・・・。」
ルナは朱雀とタイに、その作戦を伝えた。
3人は同時に頷き、作戦実行へと移った。
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つかれたあああ・・・・・・。私、朱雀結構好きだったりする!