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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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「きゃあああああ!」
「うわあああああ!」
様々な悲鳴が飛び交う、人間界。
そこには。
「・・・・なぁんだぁ、マテリアルと伝説の子は不在〜?」
「でしょうね。妖界に行ってるらしいわ」
「へぇ〜?サイッコーの避難場所じゃない♪・・・・でも」
「タイミングが悪いわね・・・・マテリアル」
こんな会話をしながら、不敵な笑みを浮かべたのは。

かつてサーヤ達と戦った・・・・メイラと、ビアンヌだった。

_____
「ふ・・・・」
サーヤは、ますます強くなる嫌な予感に、腕を抑え震えていた。
その様子に、いち早く気づいたのは、レイヤでもユウヤでもない。志穂だった。
「紗綾さん!?どうしたんですか!?」
サーヤの元へ駆け寄り、声をかける。
「な・・・・なんでも、ない・・・・」
口を開くたびに、ブルブルと震えるサーヤ。
「紗綾、どうした?何があったんだ?」
少し低めの、落ち着いた感じの声が、サーヤを呼ぶ。
魔梨だ。
「魔・・・・・梨・・・・・」
サーヤは、今にもなきそうな顔で、魔梨を見上げる。
「?・・・・どうした?・・・・」
「怖い・・・・今にも・・・・人間界が、危険にさらされていそうで・・・・」
サーヤの言葉に、ルナをはじめ、全員の顔から笑みが消え去った。
「そ、それ・・・、どういうこと、サーヤ!」
雪乃が、焦ったように、サーヤに問う。
「わからない・・・でも、嫌な予感がして・・・」
軽く首を振り、再び小刻みに震えだすサーヤ。
「紗綾ちゃんが言うんだ。・・・きっと、人間界で何か起こってる。
何か、大変なことが」
翼が、サーヤに歩み寄り、肩に手を置こうとすると。
「やめろ翼。」
レイヤが、こんなときにも関わらず、殺人光線を送ってきた。
「う・・・・・」
翼は、控えめに苦笑いを浮かべてから、すぐに真剣な顔に戻る。
「じゃあ、さあやっちの予感が当たってるとして・・・」
「今、人間界には・・・・」
「強力な悪魔が来ているってことなのか・・・・?」
徹平、陸、鳴神の言葉に、皆が、ハッと息を飲み、それぞれ沈黙した。

マテリアル達の予想は、ほぼ当たっていた。

これから、マテリアル達の一生に一度の、大決戦が、幕を開ける

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