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*379*
「紗綾か。」
魔王が、サーヤのことを見ながら冷笑を含んだ声で言った。
「貴方に紗綾って呼ばれる筋合いは無い」
「せっかくの再会だと言うのに、そう怒るな」
その言葉に、サーヤは魔王を睨みつけた。
正直、怖かった。死と言う言葉が、サーヤの頬を冷たく撫でていく。
魔王は、マテリアルやルナたちの顔を見回して、ニッと笑った。
「弱そうなマテリアルが居るものだな」
言いたくは無いが、鳴神のことだと言うことがすぐにわかる。
「なにを・・・」
サーヤが言い切るよりも早く、魔王の手が動いた。
その掌は、サーヤに向けられている。
「!」
サーヤは身構える。
魔王が鼻で笑い。
その掌から魔王の闇の力が放たれた。
サーヤは破魔の力で身を守る。 多少のダメージを覚悟し、目を瞑ったら。
ドッ・・・
と、サーヤの後ろで鈍い音が鳴った。
「え・・・!?」
サーヤが後ろを振り向くと、そこには残酷な光景があった。渋面を見せ倒れる鳴神。鳴神に駆け寄るルナ達ーー。サーヤの頭の中が、真っ白にホワイトアウトした。
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