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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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*395*

そっかぁ・・・じゃあここも早く最終回にゴーしないとね
+++
「・・・寝れなかった」
一番酷い怪我をしている鳴神だ。
ルナとタイは、妖怪だということも有り今はほぼ回復している。
でも、いくら傷が癒えようと、それは表面上の話。
精神的な傷は、霧亜のコウモリでも癒すことはできないのだ。
「京一郎、大丈夫か?」
少し疲れた顔をした徹平が鳴神を気遣う声をかけた。
「・・・ああ・・・」
役に立てなかったことを悔やんでいるのだろうか、鳴神の声は沈んでいる。
そんな中に、凛と響いた声。
「グズグズしてたって何も始まらないよ!」
美羽が大きな声でいった。そして、それに続く声。
「不安なのは皆同じ。
力がうまく使えないのだって、はじめは誰だって同じだわ。私だってそうだったもの」
雪乃だ。少し辛口だけれど、励ましているのがわかる。
「!・・・」
鳴神は、軽井沢の特訓の時のことを思い出す。
あのときと同じような気持ちになった。
「・・・。」
無言のまま、自分の右手を見つめる。
その鳴神の表情は、暗いものではない。
誇らしげな、生き生きとした表情だった。

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