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魔天使マテリアル×妖怪ナビ・ルナカキコ
作者: ルル  (総ページ数: 447ページ)
関連タグ: 魔天使マテリアル 妖界ナビ・ルナ 
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ええとね・・・・・、なんか急に、魔梨の魔界でのお話を書きたくなっちゃったので、書きます。モチ、レイヤ&ユウヤも・・・・
+++
愛なんて感情、必要ない。
愛という感情は、おろかな者が得る感情だ。

微笑みなど、いらない。
微笑みは、愛と同じだ。

愛や微笑を送るだけ、時間の無駄だ。

そう教えられて育ってきた。
私も黎夜も、夕夜も・・・・・。

____
「ね、ねぇ、魔梨ちゃん、ちょっといいかな?」
紗綾が私に、話しかけてきた。
「ん?なんだ?」
「あ、あの・・・・・」
サーヤが遠慮がちに話し始める。
「あの、魔梨ちゃん。魔梨ちゃんやレイヤくんって、魔界・・・で、どんな風にしていたの?」
申し訳なさそうに、紗綾が私に質問してきた。
ああ、黎夜、まだ言ってないのか・・・・。
「紗綾。そのことなんだけど。公園に行ってからにしよう」
私は紗綾を連れ出した。そして中央公園へ向かう。
「え、魔梨ちゃん!?」
そりゃ、おどろくよな、いきなり連れ出されるとか。
私と紗綾は、公園のベンチに腰掛けた。

「で・・・、紗綾は、何を聞きたいの?魔界のこと。」
私がそう言うと、紗綾は、
「え、魔梨ちゃん、いいの・・・?言いたくなかったら」
「いいんだ。別に。」
私は淡々と答えた。
「でも・・・・、何って言われても、よくわかんないし・・・・」
紗綾が考え込んだ。
「そうか・・・・、じゃあ、黎夜が人間界に行く前までのことを教えるか・・・・」
______
私は、魔界の王女ではないけれど、母親が魔王の妹だから、黎夜や夕夜と同じ魔王の城に住んでたんだ。
「ん・・・・、黎夜、おはよう。」
無表情で、黎夜と挨拶を交わす。
「ああ・・・、おはよう・・・」
まぁ、黎夜はもともと無愛想だから、今とそう変わりはないんだけど。
挨拶を交わしてから、いつものように、だだっ広い講堂へ向かった。
その講堂では、ものすごーくつまんない勉強してて・・・・。
悪魔「いいですか。”愛”などという感情をもってはいけません。
そんな感情は、無駄です」
いっつも、こればっかりで。
つまらない。
黎夜も夕夜も、ほとんど何も聞いていなかった。
(早く終われよ・・・・)
そしてそのまま、勉強は終わって。

「なぁ、黎夜。授業聞いてたか?」
イタズラっぽく黎夜に聞く。
「いいや、全く。興味ない。お前こそ、半分寝ていただろ」
「う・・・」
痛いところつくな、さすが黎夜・・・・・
「ソレを言うなら、レイヤ、お前だって、何にも聞かないでこっそり本読んでたくせに」
ここで夕夜登場。
なんか救われた。
「別に・・・、あんなの勉強じゃないし。
本読む暇があるくらい、つまらないだけだ。」
お互いにらみあってる・・・・。
「ま、まあ・・・・さ、落ち着けってば、な!」
いつもいつも、こんな風に、変わりのない毎日が繰り返されていた。
・・・・・・・あの日までは・・・・・・・

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