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*69*
「・・・・・・・。」
黎夜が人間界へと旅立ってから数日後。
私は誰とも話してはいなかった。
と、言うか、話したくなかったんだ。
「ま、魔梨さま、どうかなさられ・・・」
「・・・・・」
無言でその悪魔をにらみつける。
「ひ・・・・」
その悪魔は縮み上がった。
よわ、こいつ。よわ・・・・・。
・・・・・弱い・・・・、つまんない・・・・・・。
黎夜もいないと、つまんない・・・・、夕夜だけがいても・・・・、つまんないよ・・・・・、黎夜・・・・
でも、私は黎夜のような勇気は持っていない。
人間界に行くゆうきなんて、ないよ。
そう考えていたときだった。私がこの箱を見つけたのは。
サ(箱?魔梨ちゃん、今持ってる?)
魔(悪い。家)
サ(そっか)
大きさは5センチ×5センチくらいの、正方形。
ただの木箱だった。
ただの木箱なのに・・・、空かなかった。
力をつかって壊してみようかと思って、やってみたけど、無理だった。それは夕夜も同じで。
「ま、いいか・・・・。しまっておこう」
私はその箱を、タンスの中へしまう。
++++
ごめ、ちゅうだん!
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